登録日:2024/05/12 Sun 15:02:00
更新日:2025/05/08 Thu 20:19:35
所要時間:約 13 分で読めます
キャラクターはデフォルメ風の頭身で描かれており、巨大なモンスターも同様(ただし後述の漫画版はリアル頭身になっている)。
放送前はソシャゲの
アニメ化ということで前評判はあまり良くはなく、
TOKIO出演の有名なCMフレーズ「ド・ド・ドリランド」と相まってバカにされることも少なくなかった。
しかし、いざ放送されると、
剣と魔法の王道な冒険ファンタジーの良質なストーリーが展開され、本作を視聴した人たちからは概ね好評であった。
ちなみに放送時間は午後11:30~であったが、子供に見せても基本問題ない内容である。
3か月遅れでBSジャパンでも放送されたが、そこでは
次回予告後に「ハルカのドリランドナビ」というミニコーナーが追加されていた。
主要キャラやその他ハンターたちを紹介したり、ドリランドのマスコットモンスター・キノピーを主役にした短編アニメ「キノピー列伝」を放送したりなどの内容。
DVDにも映像特典として収録されており、dアニメなどの配信サービスでも観ることができる。
ちなみにBSジャパンでは土曜午後13:00からの放送(途中から木曜夕方17:00から)である。
その後は漫画化(アニメのコミカライズと、サブキャラの活躍を描いた
スピンオフの二種類)もされ、放送終了後は1000年後の世界が舞台である第二期「探検ドリランド -1000年の真宝-」が放送された。
第二期でもメインキャラや一部のキャラが続投している。こちらでは放送時間が土曜朝10:00からとなっており、名実ともにファミリー向けアニメとなった(?)。
【ストーリー】
"ハンター"と呼ばれる探検家がいる世界「ドリランド」。
エルア国の姫・ミコトはハンターになることに憧れており、無断で城を抜け出してはハンターのボニーに剣術を習っていた。
ある日、旅に出たボニーの書置きに書いてあった「一瞬一瞬を精一杯生きろ。悔いを残さぬように」というメッセージを読んでミコトは短期間の探検をするために遺跡へと向かう。
そして後を追ってきた世話役のウォーレンス、旅の途中で出会った狩人ポロンと騎士パーンと共に旅に出ることとなった。
旅の最中、キングモンスターと呼ばれる強力な謎の怪物が出現するも何とか生還を果たし、無事に城へ帰るミコトたち。
だが、ボニーの使いである
道化師ピエールの話によって世界各地にキングモンスターが出現している事を知り、キングモンスターを討伐するために仲間たちと共に再び旅に出る。
【登場キャラクター】
◆メインキャラクター
CV:宮本佳那子
主人公。エルア国の姫で剣士。金髪で前髪ぱっつんのロングヘア。
ハンターになることを夢見ており、ボニーの言葉を切っ掛けに探検の旅へと出る。当初はすぐ帰る予定であったが、後に世界各地に現れるキングモンスターを討伐するために再び仲間たちと共に旅に出る。その最中、キングモンスターの発生源である闇の扉を封印するためにイソウェル(一万年前に闇の扉を封じた伝説のハンター)が用いていた三つの秘石を探すことも目的に加わる。
ディアガーとの初の戦いによってイソウェルの
水属性の力を秘めていることが判明し、ジンとの修行の末に自在に力を扱えるようになった。
音痴(自覚なし)。カエルとヘビが苦手。
第二期では伝説のハンターとして語り継がれている。
CV:野島健児
ミコトの世話係である執事。乗り物酔いしやすい。
真面目且つクールな性格。
番宣でのキャラ崩壊っぷりは必見。
体術に優れており、自分より数メートル大きいモンスターを蹴りで吹っ飛ばすほど。
一人称は「私」だが、たまに「俺」になる。また、エルア国の外のことやモンスターなどに詳しいなど、謎が多い。
仲間は作らない主義で、仲間であることを一時否定していた(ミコトについていくのも「職務だから」と発言)。
物語中盤ではルーラルの村を守っている元ハンター・ロガイ(CV:
草尾毅)との修行によって100%の力を引き出す「禁惚龍々(きんこつりゅうりゅう)」という技を会得する。
実は昔、サメサメ団という不良グループを結成して48の伝説を作る程の不良となり「サメなのにタコ殴りのウォーレンス」と呼ばれていた。その後は不良を辞めてハンターを始めるが、乗船中に敵の不良グループであるフンシャフンシャ団の逆襲に遭って海に落とされ、浜に打ち上げられていたところを幼少の頃のミコトに出会った。その時にミコトの優しさに触れ、彼女に仕える決意をした。
CV:くまいもとこ
英雄に憧れる狩人の少年。
食いしん坊キャラ。
五つ子の兄弟から夢をバカにされたことに腹を立てて兄弟を見返すために村を出る。
猟銃を武器にしており「地獄乱れ撃ち」という技を使うが、銃の腕前はとんでもなく下手
でハッキリ言って戦闘では役に立たない。しかしそれが結果的に突破口になることがある。
気は弱くて見栄っ張りだが、優しく素直な性格。
物語中盤で誤って銃を壊してしまうが、ギルデアの町のコゴル(CV:佐藤正治)によって小型大砲のような形に修理される(この武器の中央には七色水晶が埋め込まれており、そこにあるルーレットによって色々な弾が飛び出る。ただし役に立たないものが多い)。
CV:
内山昂輝
放浪の騎士。かつて「サラン国近衛槍術兵団」に所属していて、槍を武器にしている。
無愛想で普段は物静かな性格だが、時々自惚れたり、頭に鳥の糞を落とされたり、ペフーの可愛さにデレデレになるなどギャグキャラに片足突っ込んでいる。
物語中盤で自分以外の仲間たちがパワーアップする中で自分の強さに苦悩してしまい、なんと
魔族側に付いてしまう…。
紫髪で銀色の鎧を身に着けていたが、魔族側に付いてビザンテから闇の力を授かった際には白髪になり鎧も黒く変色した。
実は、旅の途中でディアガーに盗まれた三つの秘石の一つであるフレイムストーンを取り戻すという目的で魔族側に付いており、結果的に秘石を取り戻すことはできなかったが無事に脱出して、再びミコトたちと合流した。
第二期でも重要キャラクターとして登場し、主人公たちの手助けをする。
CV:
鈴木真仁
ドラゴンのような姿をした小さい生物。
アニメオリジナルキャラクター。
天空の真珠と呼ばれるお宝と思われた卵から産まれた。「ペフー」と鳴く。
お宝が好物で、糞は高熱を発する。
◆ボニーの関係者
CV:
野沢雅子
ミコトの師である高齢の女ハンター。親指に温泉マークの指紋がある。
剣を武器にしており、イソウェルの
火属性の力を使う。また、アドラーという鳥を相棒として連れている。
キングモンスターの存在を知ってドリランドの危機を察知し、弟子を探す旅に出る。
実は過去にディアガーも弟子として鍛え上げていた。
物語終盤、三つの秘石の一つであるボルトストーンを求めて訪れた遺跡の最深部にてディアガーと戦うことになるのだが…。
CV:
真殿光昭
ピエロの格好をしたボニーの使い。「~やんす」が口癖。
各地を回ってボニーの伝言を届ける。
芸をしながら話し、芸を変えないと話題を変えない(ボニーから苦言を呈されて「無理でやんす」と答えたため自覚はある)。
CV:
松野太紀
ボニーの第一の弟子である
オカマ。ミコトからは「ブリちゃん」と呼ばれる。
イソウェルの末裔で、
雷属性の弓矢を武器にする。また、実は世界最大級の国家であるアメリア国の王子でもあった。
当初はミコトを邪険に扱っていたが、旅をするにつれて仲良くなり頼れる姉貴分(兄貴分)となる。
アニメのオカマキャラのお約束通り、普段はオネエ言葉で喋るがキレると男口調に変わる。
妹弟子であるミコトがキングデーモンに傷付けられたのを見てブチギレて
必殺技を放つシーンは凄くカッコイイので必見。
CV:
島田敏
ボニーの弟子の一人である元ハンターのおっさん。
常に酒を飲んでいる陽気な酔っ払い。既婚者で息子のマール(CV:小平有希)と暮らしている。奥さんは行方不明らしい。
イソウェルの水属性の力が使えるため、同じ属性の力を持つミコトに力の制御の修行をつける。
修行内容はゴンドリエーラ(女性ゴンドラ乗り)をすることだったが、これにはちゃんと意味があった。
◆アルビダ一味
CV:
神田朱未
お宝探しをしている美女の女海賊。
デフォルメ頭身だが今作の
お色気要員。
普段は高飛車で自分勝手だが、部下想いな性格。船などは襲わず遺跡探検などで宝を探している。
ウォーレンスを気に入って「いつか自分の物にしてあげる」と公言する。しかし再会時には「バッカスの王冠」の効果により、
ミコトと結婚しそうになる。
漫画「探検ドリランド -The Episode of Another Hunter-」では彼女が主役のエピソードがあるのだが、なんと
性の知識にとても疎くて超ウブなことが判明した。
CV:川津泰彦、高戸靖広
アルビダの部下。
小柄で青いバンダナを巻いた方がクラムで、細身で赤いバンダナを巻いた方がチャウダー。
◆魔族
CV:
山口勝平
紺色の兜と鎧を纏った白髪の魔族の青年。ミコトの宿敵。
寡黙で無愛想だが、彼なりに仲間を大切にしているような描写がある。
イソウェルの火属性の力を持っており、初登場の際には森を火の海にした。
物語後半で裏切ったパーンを取り逃がした失態による処罰として「龍の穴」という闇の龍の巣窟へと送られるが、逆に龍を従えて生還しパワーアップを果たす。
幼い頃からイソウェルの力を持っており故郷の村では異端視されて生贄に選ばれてしまう。その後、生贄の場から逃げ出してボニーに助けられて弟子となって立派に成長する。
母親のハル(CV:
浅野真澄)からはペンダントをプレゼントされるほど愛されていたが、炎を操る姿を恐れられており生贄にされることも止めようとしなかった。ボニーの弟子となって成長した後、故郷の村が魔族に襲われた際にディアガーは母と村人を助けるために村に戻るのだが…。
声を担当した山口勝平氏はよく陽気だったりコミカルなキャラなどを演じることが多いことで有名だが、ディアガーは終始
哀しき悪役であるシリアスキャラを貫き通した珍しい配役であった(パーンが魔族に加わった際のパーティーにちゃんと出席しているシーンが唯一のギャグシーンである)。
CV:進藤尚美
ディアガーの仲間である女魔法使い。ケモミミ。
ディアガーのことは様付けで呼ぶ。
CV:
稲田徹
ディアガーの仲間である大柄の大男。
某大空魔竜のような骸骨のような顔のデザインの鎧を身に纏い、大剣を扱う。
ディアガーのことは呼び捨てにしている。
豪快且つ気のいい性格で、初登場時には毒に侵されたポロンを助けるためにパーンと特効薬のキノコを探す。しかしパーンたちが敵だと知るとそれまで馴れ合っていたパーンにも容赦無く襲い掛かった。
パーンが魔族に加わった際は心から歓迎し、パーンの歓迎会を開いた。
CV:一木千洋
ディアガーの仲間で、薄緑色の肌をしている小さな妖精。
ディアガーのことは様付けで呼ぶ。
実はディアガーが魔族になる瞬間に立ち会っていた。
CV:
近藤佳奈子
ディアガーの仲間。蝙蝠のような羽が腰から生えた小悪魔風の少女。語尾に「〜ですわ」と付ける。
当初はミコトがボニーの関係者かを探るために送られたが、その時に敵である自分を助けたミコトのことを気になるようになる。
その縁もあって、パーンが脱出する際は手助けを行った。
CV:坪井智浩
幹部魔族の一人。左目に傷のある
イケメン。
鎖鎌と闇の力を使う。
ディアガーとは仲が悪いようで、パーンが逃亡する際に追っていたディアガーを妨害して彼に「龍の穴」へ送り込む罰を与えさせる。
しかし生還してパワーアップしたディアガーによってあっさりと瞬殺された。
CV:
折笠愛
幹部魔族の一人。エルフ耳で二本の角を生やしている色白の美女。
左手にカギ爪を持ち、爪から闇の力を放つ。
CV:宇垣秀成
幹部魔族の一人。イケオジ。
剣に闇の力を纏わせて戦う。
髪を食べることにより相手の記憶を読み取るという気色の悪い能力を持ち(ご丁寧にレビューまでしてくれる)、その能力を使ってニセモノの人間を作り出すことができる。
◆その他
CV:
日笠陽子
ナビゲーター(ナレーション)。
今作では本編中には登場しないが、第二期では本編に登場する。
【余談】
- 本作の二つ目のエンディングテーマ『流れ星』の作詞・作曲を担当したのはボカロPとして有名な黒うさ氏であり、歌は歌い手として有名な96猫氏が担当していた。映像から察するにウォーレンスからミコトへの想いをイメージした楽曲だと思われる。
- 三つ目のエンディングテーマ『BUNBUN NINE9’』はアイドルグループ「Cheeky Parade」のデビューシングルである。アイドル曲というだけあって売り上げがよく、一時期アニソンの売り上げトップ3になる程だった。このエンディング映像からパーンが闇の力を手に入れて変色した後に変わっているのだが、このエンディングに変わった時にはまだパーンは魔族側にいる頃であったためエンディングでミコトたちと仲良くタンデム自転車を漕ぐ姿は視聴者の腹筋に悪かったことであろう…。ちなみに「Cheeky Parade」は2018年に解散している。
追記・修正お願いします。
- タルるーとくん同様に原作より先に立てられるとは。さっき調べてきたらドリランド自体がまだサ終してなかった事に驚きだわ -- 名無しさん (2024-05-13 13:03:30)
最終更新:2025年05月08日 20:19