グランチルダ

登録日:2020/07/25 Sat 16:51:45
更新日:2024/04/11 Thu 20:31:59
所要時間:約 7 分で読めます





ナベのディングポットよ。このよで1ば~~~~~~~んきれいなのはダ~~~~~~~レぢゃ?


グランチルダとはレア社開発の『バンジョーとカズーイの大冒険』シリーズに登場するキャラクター。同シリーズの悪役にしてラスボスを務める。



【概要】


クルクルやまの山頂に位置する「グランチルダのとりで」を根城とする魔女
ちなみに、主人公であるバンジョーたちはこの山のふもとに家を構えているので、実は彼らは宿敵同士にしてご近所さんなのだ。*1

普段拠点としている砦以外にも、本拠地である「マジョのおしろ」や、別荘と思しき「マッドナイトまんしょん」を所有している。
その他、よそ様の水が豊かな娯楽施設*2に廃液を垂れ流す上に超ブラックな労働環境を強いられる工場「グランティさんぎょう」や、いろいろと安全性最悪な遊園地「ウィッチわーるど」を経営しているなど、色々きな臭いところはありつつも一応は事業家としての側面も持つようだ。

フルネームは「グランチルダ・ウィンキーバニオン」。意味は余談の項を参照。
ただ彼女はこのファミリーネームを嫌っており、バンジョーとカズーイからネタにされたときには怒りを露わにするほど。


【人物】

見た目は黒服に三角帽子、というステレオタイプの魔女の服装。それに加えて紫色のスカーフを巻いている。
顔には吹き出物が出ており、皮膚は緑色で体型は肥満体。
このようにお世辞にも美貌の持ち主とは言えないが、月刊雑誌で表紙を飾った経験があったり、かつてボーイフレンドがいたことがあったりするなど、作中の魔女の視点では美人の部類に入る……のかもしれない*3

一人称は「わし」で、語尾には度々「ぢゃ」を付ける。
加えて、上記セリフのように「~」(なおこれは「チルダ記号」といい、波ダッシュとはまた別の記号)をいくつも付けたり、小文字を重ねて話したり(例:「ぢゃゃ」「まっっっったく」など)する独特なしゃべり方が特徴。
ただ、実は本人でさえもなぜこのしゃべり方をするのか解っておらず、『2』では物語が始まって早々に妹から指摘されるや、若干不服そうにしつつもあっさり直しているため、特にこだわりがあったのでもない様子。
また、イベントシーンなどで事ある毎にあげる特徴的なけたたましい高笑いはやけに耳に残る。
バンジョーたちのことは基本普通に名前で呼んでいるが、時々「おまえ」のほか「クマ」「トリ」などストレートすぎる呼ばわり方をすることもある。

性格はナルシストそのもの
自身を「世界で一番綺麗」と称して憚らず、砦の至る所に自身をモデルとした絵画や像を配置しているほど自己顕示欲にまみれている。
しかもアニカビの方のデデデ大王ワリオとタメを張れるほど我儘、意地悪、下品で、自身の目的のためならばどんな手段も辞さないという典型的な悪役気質。
更に恐ろしく執念深くもあり、『1』でバンジョーたちに負けて以降、彼らへの復讐のみを目的とするようになった。

その一方でシリーズを一貫し、自身が決めたルールは自分自身にも適用し、たとえ自分にとって不都合な結果になると分かっていてもそれに固執して頑固に従うという馬鹿正直なまでに律儀な面がある。
課した条件をバンジョーたちがクリアしたら文句こそ言うものの約束を反故にせずちゃんとジグソーやパーツなどの報酬を与えるなどまだまだ序の口で、それを象徴するのが『2』のクイズだろう。これは、同点最下位の参加者がいた場合ランダムで失格者を決める(と同時に1tの重りに潰される)というルール。
だが、その対象が不仲であっても一応は肉親で命の恩人でもある妹たちと、完全に敵であるバンジョーたちであっても、あくまでルールに従い公平に抽選するため、運次第だがこちら側が助かるケースがある。
引き分けならプレイヤーの負けにされるゲームも少なくはないだろう中で、これはかなり珍しいはず。*4
更には後述の最終決戦の最中に織り交ぜたクイズも正解したら悔しがりつつもその通りの行動をとるなど徹底している。

趣味はクイズを出すこと
巨大なクイズのボードゲームを購入して「グランチルダのクイズショー」なるイベントを催したり、『2』では本拠地に乗り込んだら突然『タワーDEクイズ』というクイズ番組のようなゲームが始まったり、挙句の果てに最終決戦では戦闘行為の真っ最中にもかかわらず突如出題したりしてくるあたり筋金入り。
特に『2』の最終決戦中のクイズは「正解したら攻撃の手を緩める」というものだが、言うまでもなくグランチルダにとっては何のメリットも無いし、バンジョーたちから要求されたわけでもない。間違えると攻撃が激しくなり魔法の弾速が上がるものの、正解したら本当に攻撃の手を緩めてくれる。どんだけクイズ好きなんだこの魔女……。
クイズの問題は、ステージの一部だけを写した写真からステージ名を答える、BGMやSEを当てるものなどシンプルでわかりやすいものから、ミスリードを誘う意地悪な内容、果ては「今グランチルダが頭に思い浮かべている数字」などといった、完全に勘頼みで答えるしかない理不尽な問題まで幅広く出題されるので一筋縄では行かない。
ちなみに『1』のクイズ会場には後方上部にオーディエンスがいるが、バンジョーたちが正解すればブーイングを浴びせ、間違えば歓声を上げて拍手を送るという悪辣ぶり。『2』では見た目無観客だが、歓声とブーイングは続投。プレッシャーを感じたプレイヤーもいたかもしれない。

魔女でありながら、操る魔法は火炎やエネルギー弾を放つといった攻撃魔法が中心で、マンボやウンバのように様々な呪文を使う描写はあまり無い。
だが、マジックドクロやグローボといったアイテムを使わず、ブラウベルダのような詠唱もせず、高威力な魔法を無尽蔵に連射できるなど、魔力は恐らくシリーズ中トップクラス。
通常攻撃の火炎弾ですら偏差撃ちをして走って逃げるバンジョーの延長線上に攻撃を『置いて』当ててくる他、それとは別にバンジョーたちをどこまでも追尾する「マグネットまほう」や、凄まじい弾速と破壊力を誇る「さいきょうで、サイアクのまほう」など、厄介な攻撃魔法の数々を繰り出してくる。
『1』のラストバトルで追い詰められた時にはバンジョーたちの攻撃を無効化するバリアを張っていたし、好戦的な性格故に攻撃魔法を多用しているだけで、他の魔法が使えないわけではなさそうだ。
実際、『1』の最後の最後で外した最後っ屁の魔法は、没になったプロットだとバンジョーをカエルに変えてしまう効果があったとのこと。

加えて、これほどの魔力を誇りながらも、魔法使いキャラにありがちな「テクノロジー(機械)を下に見て嫌う」ということもなく、科学者を従えるなどして寧ろ進んで取り入れようとする柔軟性も併せ持つ。
当初は機械に関する知識は全く無かったのか、扱いを部下や妹たちに丸投げしていたり、『2』の最終決戦では操作方法が解らないままドリルマシンをぶっつけ本番で操作してエンストを起こしたりしていた。
しかしその後『ガレージ大作戦』では魔法が使えなくなった代わりに、グランボッツ*5の大量生産にこぎつけていたり、自らカスタマイズしたマシンを操作していたりと、機械音痴を完全に克服している様子が見られるあたり、頭も悪くはないと思われる。
ただしこれは、本シリーズの世界観自体が、魔法と機械文明が隔たり無く共存しているためでもあり、グランチルダ特有のものではないことを断っておく*6

その他、異常に生命力が強すぎることも特徴。
『1』ではバンジョーたちがトドメを刺すとジンジョネーターの攻撃によって砦の屋上から落下し、更に一緒に落ちてきた巨大な岩の下敷きになり生き埋めとなる……が、それでも生きており、うめき声を上げながら岩をどかそうと足掻くほどの余力を残している。
続編の『2』では、2年の歳月を経てすっかり骨だけの体となってしまったものの、特に問題も無く復活
その後『ガレージ大作戦』においては、文字通り首だけとなっても食らいつくしぶとさを見せている。
そのタフさは戦闘中にも表れており『1』『2』ではバンジョーたちの攻撃では直接的にはトドメを刺せていない*7どころか、疲労が蓄積していく様子すら見せない
さすがにジンジョネーターが目覚めた際には恐怖と絶望のあまり震えていたが、相手は「無敵のジンジョー」と謳われるほどの存在なので致し方無いだろう。

何かとコミカルな面が目立つものの、やはりそこは悪役らしく「自分以外の生物の命を奪うことに一切の躊躇を見せない」という恐ろしい本性の持ち主。
作中では『2』にてボトルズを殺害*8するし、ジンジョーの村を破壊しとある一家を全滅させるし、バンジョーに加担したキング・ジンガリンをゾンビに変えるし、妹たちがバンジョーに負けた時も一切躊躇せず罰を下している。*9
伊達にシリーズのラスボスを張っているわけではないのだ。
数少ない例外は、『ガレージ大作戦』におけるピドルズぐらいだろう。


【作中での暗躍】

記念すべき(?)デビュー作。
鍋のディングポット相手に「この世で一番綺麗なのは誰か?」という占いをしていたところ「それはバンジョーの妹であるチューティだ」と言われ大激怒。
彼女を誘拐して、部下のクランゴが開発した「美しさを吸い取るマシン」を使い、美しさを奪い取ろうと目論んだ。
チューティを取り戻す期間までにセーブして終了を選ぶと、ムービーが流れ、すっかり痩せつつ出る所は出ているグラマラスな美女となったグランチルダの姿を拝むことができる。若い頃は実際にこんな感じだったのだろうか?
しかし一方のチューティは美しさを完全に吸い取られてしまい、肥え太った怪物のような変わり果てた姿にされてしまう……

最後のクイズボードゲームをクリアされると約束通りチューティを解放し、砦の上階に逃走。
砦の屋上にてバンジョーたちとの最終決戦に臨むも、最後は封印を解かれたジンジョネーターにより屋上から突き落とされ、更にその上から降ってきた大岩の下敷きとなってしまうのだった。


『1』の戦いから約2年の歳月が経ち、未だに大岩の下敷きとなっていたが、妹たちの助力により復活。
肉体は完全に朽ち果て、骨と目玉だけというおぞましい姿となっていたがそれでもなお生き残っていた。
復活して早々、バンジョーたちに復讐せんと魔法で家を破壊し、ボトルズの命を奪った。
その後「マジョあいらんど」にある本拠地「マジョのおしろ」にて、妹たちから「最新兵器ビッグブラスターで生物のライフを奪い、そのエネルギーをグランチルダに注ぎ込むことで新たな肉体を得る」という計画を提案される。
早速、キング・ジンガリン*10のライフを奪いゾンビに変えるも、グランチルダの体格では大量のエネルギーとそれに伴うチャージ時間を要することが判明。
それを知った彼女は調子に乗って「いっそマジョあいらんど全てのライフを奪ってしまおう」と思い立ち、マシンのフルチャージをすることになる。

「マジョのおしろ」へと辿り着くと、前作同様クイズゲームが始まり、それをクリアするとまたもや城の屋上へと逃走する*11
今回は妹たちがクルクルやま襲撃の際に用いたドリルマシン「マジョ1ごう モンスターメカニカルマッドマシン」に乗り込む形で戦う。
ドリルマシンの様々な機能や、相変わらずの強力な魔法の数々でバンジョーたちを追い詰めるも、最後は「さいきょうで、サイアクのまほう」をうっかりマシン内に落っことしてしまい、それが引火して爆発。*12
これで完全決着……かと思われたが、それでもなお魔女は生きていた。が、全身がバラバラになっており、残った物は頭部1つのみだった。
しかも、エンディングではバンジョーたちにキックボールのボールとして蹴られるという悲惨な末路を辿っているが、そんな状態になってもなお、グランチルダは次回作『バンジョーとカズーイの大冒険3』で雪辱を果たすことを誓うのだった。
ところで『3』はいつ出るんですかね……?
なお、日本国内版では袋詰めにされるという若干マイルドな表現になっているが、欧米版では頭蓋骨をそのまま皆で蹴り飛ばしている。レーティングとは一体。
?「かつてはグランチルダの首だったはずの骨の塊を蹴っ飛ばして、サッカーでもして遊ぼうじゃないの!」

なお本作における対戦要素である「マルチプレイヤーモード」のシューティングではグランチルダもプレイアブルキャラの1人として参戦している。
「タマゴばきゅーん」を使用したFPSでのタマゴによる銃撃戦を行う形式となっており、彼女は体力が全キャラ中最高(ノーマルタマゴ16発分)な代わりに移動スピードが最鈍という性能になっている。

  • 『バンジョーとカズーイの大冒険~グランティの復讐~』
日本国内では未発売のGBAソフト。時系列は『1』の二ヶ月後。
どうしても大岩をどかすことができないクランゴが考え出した方法が「機械の体を用意し、そこにグランチルダの魂を移す」というものだった。
見事成功し、復活を果たしたグランチルダはカズーイを誘拐。
そのまま過去の世界へと逃走するが、最後は機械のボディを完全に破壊され、魂は元の体へと戻っていった。

  • バンジョーとカズーイの大冒険 ガレージ大作戦
Xbox360用ソフト。
『2』で首だけとなった後、なんと8年もの歳月を経てクルクルやまへと舞い戻ってきた。
平和な生活を満喫しすぎてすっかり太ったバンジョーたちと激突するも、突如現れたこの世のゲームの管理者である「ロードオブゲーム(ログ)」より「ドタンバたうん」で真の決着を付けるよう言い渡され、その際にサイボーグのようなボディとサポート役のピドルズを授けられる。

この作品でのグランチルダの役目は、単純明快に「バンジョーのジャマをする」こと。
各ステージに出現する彼女を倒せば新たなパーツを手に入れられる。
普段は「ドタンバたうん」の広場に立っており、ラスボスの筈なのに普通に会話どころか攻撃すらできてしまう。*13

最終決戦にてバンジョーに敗れると、ログのゲーム工場で一生働くという末路を辿ることとなる
しかし、律儀に掃除やピドルズの世話に勤しむ傍ら、「ワシをここで働かせた事を後悔させるような酷いゲームを作ってやるんぢゃ!」と、ゲーム開発への意気込みを見せていた。
魔女の復讐劇にまだまだ終わりなど無い……のかもしれない。

  • バンジョーパイロット
日本未発売のGBAソフト。
グランティグランプリ主催者にして出場選手として登場。
最高速は全キャラトップクラスだが、加速と旋回はてんでダメと両極端な重量級。


【関連するキャラクターたち】


お馴染み『バンカズ』シリーズの主人公コンビ。
この1頭と1羽に倒されて以来、グランチルダは彼らへの復讐のみを生きがいとするようになった。
……そのはずだが、作風のせいでメタ発言を交えながらの漫才じみたやりとりをすることもあり、上記程ピリピリした関係には見えないから不思議。

  • クランゴ
グランチルダの一番の部下である科学者。
ゴブリンのような見た目とカタカナ表記のセリフから、一見あまり頭は良くなさそうに見えるが、対象者から美しさを吸い取るマシンのほか様々な機械を発明したり、透明になる薬や巨大化の薬に分身する薬まで作り上げてしまったりするなど有能。
『1』ではムービーに出てくるだけで対面することは無いが、『2』では中ボスとして三度対峙することになる。
2年もかけてグランチルダを助けようとするあたり忠誠心は本物だが、出世・休み・給料無しに加えてお仕置き三昧という超ブラック体制に耐えかね、ついには離反した。
まあ、そりゃそうなるな。待遇も上司もアレだし、グランチルダの何が良くてそれなりの期間付き従っていたのか気になるところ。
その後はゲームクリエイターを目指すことにしたらしく、その設定通り続編の『ガレージ大作戦』ではクランゴが作ったゲームをミニゲームとして遊ぶことができる。
ちなみに『2』で実は既婚者だったことが判る。また、グランチルダを裏切る直前に「このまま酷い生活を続けていたらハンサムじゃなくなって奥さんに嫌われる」と嘆いていたあたり、ハンサムかどうかツッコみたいのは置いといて意外にも(?)愛妻家のようだ。

  • ディングポット
グランチルダにこき使われている、意思を持つ魔法の鍋。
占いだけでなく、料理に風呂に洗濯に、と酷使されているばかりか、シチュー鍋のガールフレンドを穴だらけにされてしまっていることなどもあり、グランチルダを快く思っていない。
このため、ゲーム中ではバンジョーたちをサポートしてくれ、グランチルダの居場所を教えたりその場所に送ってくれたりする。。
毎回「誰が一番綺麗か」という質問に渋々答えていたが、ある日ついに痺れを切らし本音を鍋だけに漏らして彼女を煽ってしまった結果、バンジョーとグランチルダの10年にも及ぶ戦いが繰り広げられることになるのだった。
謂わばシリーズの元凶、というか発端とも言える存在。…勿論一番悪いのは彼の発言を聞いて、チューティを拐うことを画策したグランチルダだが。
『2』でも最終盤で登場、タマゴとハネを満タンにしてくれる。その他、序盤にグランチルダたちが今後の計画について話し合うシーンでもよく観察するとチラッと映っているのが確認できる。

  • チイト
グランチルダの所有する魔道書。こちらも意思を持っており言葉を話す。
自分を失くしたグランチルダを見限っており、こちらもバンジョーたちに協力してくれる。
砦の中で新たに出会う度に、バンジョーたちの役に立つ魔法のコードを授けてくれる。
しかし、こうしてバンジョーの手助けをしたことが原因で、その後復活したグランチルダの怒りを買い、ページを全て破られてしまったらしく、『2』では各ステージで彼のページを5枚集めて持っていくごとに新しいコードを教えてもらうことができる、という仕様になった。

  • 魔法のホウキ
グランチルダ愛用の、口と目玉とやはり意思があるホウキ。ディングポットなどと違って固有の名前は特に無いようで、彼女も単に「ホウキ」とだけ呼んでいる。
喋らないがグランチルダの命令には忠実で、超重量級の彼女を乗せて高速飛行ができるなどかなりパワフル。
『1』の最終決戦でグランチルダと共にバンジョーたちを迎え撃つが、ジンジョーたちの連続体当たりにより完全に破壊された。

  • ブレンチルダ
『1』で登場した、グランチルダの妹である妖精。
姉を反面教師として見てきたため、彼女とは正反対に心優しい性格になっておりグランチルダを指して「あのオババにはお仕置きが必要」とまで断じていた。
砦の各所におり、話しかけるとグランチルダの想像を絶する私生活や過去についてのあれこれを暴露してくれる。
話しかけるまで半透明になっており場所によっては見付けづらいこともあるが、ブレンチルダのいる辺りに近付くとBGMがオルゴール調の穏やかなものに変わるので、それを手がかりにすると良い。
教えてもらえる情報はおぞましくて役に立たないものばかりに思えるが、終盤のクイズショーではこの内容についての問題が出題されるのでメモっておこう。
なお、グランチルダについての情報はセーブデータごとにそれぞれ違うので流用はできない。
だが『2』では直接登場しないばかりか、本作で新しく登場した姉妹たちもブレンチルダのことは一切話題にしていない。どこに行ったんだろうか……「ジョリーのリゾート」にあるポウノの骨董屋で彼女の肖像画が登場するため、一応は作中世界に存在してはいるようだが…。

  • ミンジェラ
『2』で登場した、グランチルダの妹である魔女その1。
姉とは対照的にスレンダーを通り越してガリガリな体型をしている。
姉妹で一番頭が良いらしく、計画考案のブレインを担当しており、クイズでもブラウベルダより格段に解答率が高い。
最期はグランチルダの手によって1tの重りの下敷きとなってしまう。

  • ブラウベルダ
『2』で登場した、グランチルダの妹である魔女その2。
グランチルダ以上の肥満体で、「か」行の言葉を全て「が」行に変える喋り方が特徴。ペットのを脇に抱えている。
グランチルダほどの魔力も無く、ミンジェラのように賢くもないため、姉妹の中では目立った活躍は見られない。
ミンジェラ同様、最期は1tの重りの下敷きとなってしまう。

  • マンボ・ジャンボ
バンジョーの仲間である呪術師。
グランチルダが魔女スクールに通っていたころに教鞭を取っていたという設定があり、本来なら彼女にとっては恩師とも言える存在。
だが、既に忘れていたのか、もしくは魔法の知識を得るために利用していたに過ぎないのか、グランチルダは『1』にてマジックドクロを隠したり、『2』にて魔法でぶっ飛ばそうとしたりと、恩を仇で返す行為を平然と行っている。
マンボ自身は教え子として思うところがあったのか、『1』ではどっちつかずの立場を取っており、ゲームオーバー時には美女に生まれ変わったグランチルダを口説くなど身も蓋も無い姿を見せていた一方、「グランチルダのクイズショー」のとあるミニゲームでバンジョーを変身させる際に「早く魔女を倒してくれ」と言っていた。
しかし、『2』では序盤に命を落としたボトルズの仇を討つため完全に訣別した。

  • ピドルズ
『ガレージ大作戦』で登場した、グランチルダをサポートするためにログが派遣したピンク色の猫。
普段は愛くるしい姿だが、一度機嫌を損ねてしまうと手当たり次第に噛みつくほど気性が荒くなる。

  • グランボッツ
『ガレージ大作戦』でグランチルダが作り上げた手下のマシンたち。
本作のザコ敵ポジションで、基本的に球体ベースだがバリエーションがかなり多い。
自分の意思を持っているかのような動きを見せており、イベントシーンの様子からしてグランチルダの直接操作によって動いているわけではないらしいことが推察できる。


【余談】


  • ファミリーネームである「ウィンキーバニオン」の意味について
「ウィンキー(winky)」は俗語で陰茎、「バニオン(bunion)」とは足の親指にできるこぶ状の腫れである「腱膜瘤(けんまくりゅう)」を意味しており、訳すと「股間もっこりという意味となってしまう。
下品なものごとを好むグランチルダなら寧ろ誇りに思いそうではあるが、さすがに曲がりなりにも女性ゆえ許しがたかったのかもしれない。
ちなみに「その名を誰にも言うんじゃないぞ」と何故かバンジョーたちが生きて帰る前提で釘を刺していた。

2019年9月、バンジョー&カズーイがDLCファイターとして配信されると共に「クルクルやま」も新ステージとして追加され、グランチルダも『スマブラ』デビューを果たすこととなった。
ステージには「グランチルダのとりで」も背景に描かれていて、時折ホウキで空を飛ぶ彼女が見られる。
加えて、LEGEND級スピリットとしても出演している。
一面毒の床のステージを舞台に巨大化デデデ+護衛のドクターマリオ×3を倒す難関スピリッツバトル。
スキルは無効化の上火力アップもできる貴重な「でパワーアップ」。

  • 似ている?キャラクター
ポケットモンスター ソード・シールド』に登場するジムリーダーポプラは、バトル(戦闘)中にクイズを出題してくることや、あだ名が「魔術師」であることなどから、彼女とグランチルダに共通点を見い出すプレイヤーもいたようだ。
お婆ちゃん繋がりもあるとか言うなよ、そもそもポプラさんはまだ16歳だろいい加減にしろ!
なお何の因果か、『ソード・シールド』の舞台であるガラル地方のモチーフは、『バンカズ』シリーズを手掛けるレア社が本社を置くイギリスである。



オーケー。そろそろだ。
さいきょうで、サイアクの項目をたてるときがきたね…。

ともだちのボトルズとおなじ「うんめい」にしてやろう!
もうおまえらは2どとこの「いだい」なグランチルダ・ウィンキーバニオンの項目に追記・修正できないだろうよ!

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最終更新:2024年04月11日 20:31

*1 ゲームでは省略されているだけで実際のクルクルやまの標高はすごく高いという可能性もあるが。また「家」という概念にこだわらなければ、ボトルズの棲む穴も含まれなくもない。

*2 「ジョリーのリゾート」のこと。

*3 ゲームオーバー時に見られる姿が美人だった頃の姿の可能性もある。

*4 バンカズにおいても『1』の「ブクゲコぬま」に登場するミスターバイルという名のワニのキャラは、早食い競争のミニゲームでスコアが引き分けになると、こちらの敗北としてカウントしてくる。

*5 本作のザコ敵であるロボットたちの総称。

*6 マンボやウンバも『ガレージ大作戦』で景気が悪いという理由で呪術師から技師や部品屋にあっさり転職しているし、『2』でメカの魔法使いという存在が登場している段階で既にナンセンスなものと言える。

*7 『1』は封印が開放されたジンジョネーターの体当りによる砦の屋上からの落下、『2』は「さいきょうで、サイアクのまほう」を落としてしまった事による自滅。

*8 グランチルダの狙いはあくまでバンジョーとカズーイだったため、ボトルズはあくまで巻き込まれたという表現が正確だろうか。

*9 そもそも姉妹仲は最悪だったために、グランチルダに家族の情があったかどうかは疑わしいが復活させようとしてくれた事への恩はあったはずである。

*10 ちなみにジンガリンとは以前から何かと因縁があったため、元々彼に対して恨みを抱いていたらしい。

*11 しかもこの時「負けた時にどうすればいいかわからないのでいいアイデアがほしい」と尋ねた上で「ブザマな感じに逃げ出せばいい」と返され「それもいいねえ」「前回と同じように屋上で待ってるよ」とやけに楽しそうに逃げ出していた。

*12 皮肉にもこれはオープニングでボトルズを死に至らしめた呪文だった。

*13 ちなみに攻撃すると「悪役だから攻撃したくなるのは分かるけど今のはヒドイと思う」と至極もっともなことを言われる。