漆黒の豹戦士パンサーウォリアー(遊戯王)

登録日:2025/04/10 Thu 09:53:33
更新日:2025/04/14 Mon 09:09:24
所要時間:約 4 分で読めます




パンサーウォリアー召喚!!
四ッ星レベルの豹戦士!昆虫ごときにゃ負けねぇぜ!

漆黒の豹戦士パンサーウォリアー》とは、高橋和希原作の漫画遊☆戯☆王』に登場するカード、及びそれを元にした遊戯王OCGに存在するカードの1つ。
この項目では関連カードも紹介する。

【性能】

効果モンスター
星4/地属性/獣戦士族/攻2000/守1600
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードの攻撃宣言の際に、自分はこのカード以外の自分フィールドのモンスター1体をリリースしなければならない。


【原作にて】

炎の凡骨デュエリスト城之内克也がバトルシティ編から使用したカード。
原作においては単なるバニラであるが、生贄ルールが実装されている中、レベル4で攻撃力2000というのは破格の性能。守備力1600もかなりの高水準である。
作中でこれを超える下級モンスターはおらず、闇の仮面の《女邪神ヌヴィア》とマリクの《地獄詩人ヘルポエマー》が攻撃力で並んだのが関の山。
武藤遊戯海馬瀬人もこれに並ぶ下級モンスターは所持していない。

これだけのスペックを持ち、先鋒で召喚されイニシアティブを得るのが主な使われ方だったが、城之内のトリッキーな戦術に使われることも多かった。
敢えて守備表示にして相手の攻撃を誘い罠にはめたり、そのスピードで敵を翻弄したりと、下級モンスターならではフットワークの軽さを見せている。
その為にバトルシティ編ではほとんどのデュエルで登場している。
梶木戦に至っては装備魔法で強化され《要塞クジラ》と《伝説のフィッシャーマン》を破壊しフィニッシャーとなった。
攻撃名は『黒・豹・疾・風・斬』

【OCGでは】

「遊戯王デュエルモンスターズIII 三聖戦神降臨」攻略本上巻の付属カードで登場。昔はゲームの攻略本にもカードがついてたのである。
このスペックの下級モンスターをほぼ確実に手に入れられる! と思いきや、下級モンスターとしては高いステータスはバランスを壊すと思われたのか、カード化した際には味方モンスターをリリース(生け贄に)しなければならないという重すぎるデメリットを架された。
とはいえ召喚し相手を迎撃する「壁」としては使えるほか、アニメと同じように《スケープ・ゴート》等でリリース分を確保するなどの使い方は出来る。

現在は守備力以外のステータスが同じである《ジェネティック・ワーウルフ》がいるが、そいつも通常モンスターのサポートありきで環境クラスでは顔を出すことはない状況。
城之内のファンデッキで使うのが関の山だろうか。
「リリースされたことで凄い効果が発動する」カテゴリがあればまだ使い出があるかもしれないが、難しい話だろう。
また登場当時の環境でも同じく城之内が使っていたデメリットアタッカーである《ゴブリン突撃部隊》の方が全体的に優秀ではあり、そちらは環境クラスでも使われていた。
城之内のカードはなぜか使いづらい方向に改造されることが多かったが、このカードはその中でも最たる例と言える。
めちゃくちゃ重い制約をつけられた上にアニメで出番を省かれた《女邪神ヌヴィア》よりはマシかもしれない。

【ゲーム作品では】

通常モンスター
星6/獣戦士族/黒魔族 攻2000/守1600
風よりも速い攻撃をする。そのスピードは100キロをこえる

「遊戯王デュエルモンスターズIII 三聖戦神降臨」で登場。
《地雷蜘蛛》や《ダーク・エルフ》などのデメリットアタッカーが軒並みバニラ化し、下級アタッカーとして跋扈するこのゲームでならこのカードも活躍できるはず……と思いきやなぜかこのカードはレベルを引き上げられてしまった。
攻略本上巻の付録で実物を入手し、ゲーム内でパスワードを入力してがっかりしたプレイヤーも多い筈。

次作でもそのままのレベルで城之内デッキ専用カードだが、こちらでは上級モンスターの中でも最高ラインの攻撃力を有するカードになったので、城之内デッキでは優秀な上級の立ち位置に収まっている。
召喚魔族で倒されにくい黒魔族というのもうれしいポイント。

またDM7では星4となり、ようやく原作さながらの活躍ができるようになった。

【その他の作品の活躍】

アニメ版では、OCGと同じくリリースが必要なデメリット効果を持たされている。

遊戯王デュエルモンスターズ

デメリット効果の為にリリース分が確保できずに攻撃出来なかったり、《スケープ・ゴート》を併用し、特殊召喚された羊トークンをその名の通り生贄に使ったりと苦慮工夫して使用していた。

バトルシティの羽蛾戦のアニメ追加パートでは「《精神寄生体》を装備させられ、存在するだけで毎ターン敵のライフを回復させられる」状態になった《人造人間-サイコ・ショッカー》を生け贄にすることでそれ以上の被害を防いだりと、なんだかんだで城之内らしく上手く使われている。
ただしこの時サイコ・ショッカーで先に攻撃すれば相手のモンスターを全滅できていたところを、先に生け贄にしたことで残す結果となってしまった。

遊戯王GX

アニメスタッフも気に入ったのか、遊戯王GXにて天上院吹雪が使用。
GXではこの効果のせいで「孤高の戦士」「呪われた戦士」とされた悲劇の豹戦士と言えよう。
関連カードに《褐色のウォリアー》というカードが存在するが、こちらは未だOCG化はされていない。
ほかにもモブデュエリストが使用したり本人がモブで登場したりしている。

遊戯王ZEXAL

片桐大介のデッキに入っている他、英語版では「Panther Warrior Beat Down」という興味深いデッキを使うデュエリストもいる。


遊戯王ARC-V

勲章おじさんことバレットが主力で使用。
また切り札が《漆黒の豹戦士パンサーウォリアー》の融合体という渋いデッキであった。


【関連カード】

作中で活躍した城之内のカードにしては珍しく派生、リメイクカードがほとんど存在しないという稀有なカードである。


《漆黒の戦士 ワーウルフ》

効果モンスター
星4/闇属性/獣戦士族/攻1600/守600
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手はバトルフェイズに罠カードを発動できない。

「漆黒の~」で括られる獣人の戦士という共通点のあるモンスター。
バトルフェイズ中の罠発動を防ぐことが出来る。
スペック、効果ともに微妙にもう一歩足りない感じがあるが、「炎舞」の効果を受けられるのが大きい。

攻撃反応時の罠が流行る環境などでは採用の価値があるかもしれない。
というわけでそういう罠が多い遊戯王ラッシュデュエルではLEGENDカードとして登場。
攻撃力1600という数値も向こうの環境ではかなり高く、更にこの効果なのでLEGENDとしての価値は十分にある。

アニメではこちらもバレットが使用した。



《獣闘機パンサー・プレデター》

融合・効果モンスター
星6/闇属性/機械族/攻撃力1600/守備力2000
レベル4以下の獣戦士族モンスター+レベル4以下の機械族モンスター
①:1ターンに1度、このカードの攻撃力の半分のダメージを相手に与える事ができる。
②:このカードが戦闘で破壊された場合に発動できる。
このカードの融合素材としたモンスター1組を自分の墓地から特殊召喚する。

バレットが使用したモンスター。2025年4月現在はOCGに登場していない。そもそも獣闘機自体登場してないし。
《漆黒の豹戦士パンサーウォリアー》の魅力である攻撃力が下がっている代わりに毎ターン使えるバーン効果がある。
また戦闘破壊された際に融合素材を特殊召喚できる場持ちの良さもある。

(1)は「攻撃力の半分」と言う悪さ出来そうなテキストゆえに、このままOCGに来ることは無いだろうと思われる。元々の攻撃力ならワンチャン行けるかも?


この項目の追記修正宣言の際に、自分はこのカード以外の自分wikiの記事1つをリリースしなければならない

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最終更新:2025年04月14日 09:09