登録日:2011/08/11 Thu 12:26:35
更新日:2025/04/27 Sun 23:44:30NEW!
所要時間:約 5 分で読めます
☆概要☆
行ったことのある街や城、特定の
ダンジョンに即座に移動できる呪文。
説明書等では「瞬間移動呪文」のように書かれているが、設定上テレポーテーションを行っている訳ではなく、超高速で飛空する呪文である。
時間が経過するか否かは作品による。経過しない作品では瞬間移動と言っても差し支えは無いだろう。
基本的には呪文カテゴリ、つまりそれなりに魔法に通じたキャラが使うものなのだが、『~モンスターズ』シリーズなどでは魔法をろくに使えない主人公が何故か伝授されて使える。
その辺に妙なこだわりがあるのか、『~ビルダーズ』シリーズではルーラですらなく「ワープ」と先祖帰りしたかのような直截な表現になってしまった。
呪文はワープではなく本当に空中を介して移動しているため、
ダンジョンのような天井や障害物がある場所では「〇〇は天井に頭をぶつけた」という恒例の台詞が表示されるのは定番の演出で
シリーズが進むとテキストだけではなく空に飛ぶが天井に頭を思いっきりぶつけるという演出が入るようになる。
ただし街、村、城のようなところでは天井を突き抜けて飛んでいけることも。
Ⅷではかなり天井の規制が厳しくなっていて、今までの感覚でルーラするとよく頭をぶつけることになる。
また、同じようなものに「
しかし不思議なチカラでかきけされた!」がある。
イベント中だったり、一部のエリアでは強制的にこうなったりする。
何が「不思議な力」なのか突っ込んではいけない。
これとキメラのつばさを使わずクリアするのは、ある意味
縛りプレイと呼ぶに等しい。
使わなかったら面倒くさいったらありゃしない。
消費MP:0~8
初登場:DQⅠ
効果:最後にパスワードもしくはセーブした場所へ戻るor一度行ったことのある場所を指定して移動or最後に立ち寄った街や城に戻る。
☆ルーラの歴史☆
記念すべき初登場。
最後にパスワードもしくはセーブした場所へ戻る効果だが、Ⅰはラダトームの王様でしかこの機能が無いので事実上ラダトームへの帰還呪文である。
同じ効果を持つキメラの翼は、ルーラを覚えるまではいくつか持っておこう。
オリジナル版は消費MPが10と膨大だったが、リメイクからは8になった。
トンヌラこと
サマルトリアの王子が覚える。
ムーンブルクの王女加入後も彼を死なせるとヤバい要因の1つ。
覚えるレベルはガラケー版以外ではLv10、ガラケー版のみLv19。
消費MPはガラケー版までは一貫して6、スマホ版以降は1。
効果は多数のリメイク・移植で様々に変更されている。
FC版では最後に復活の呪文を聞いた場所、SFC版とGB版では最後に
冒険の書に記録した場所に飛ぶ。
基本的に復活の呪文ポイント=冒険の書ポイントであるため行ける先は変わっていないが、ルプガナでも冒険の書に記録できるようになったため、飛べる先が1か所増えた。
ガラケー版から3以降の仕様に変更された。
既に廃墟となっているムーンブルクを除いて、全ての城・街が行先として網羅されている。
テパとかに飛べるのは非常に便利。
キメラのつばさも同じ効果。
ちなみにナンバリングで主人公が習得しないのは2と10だけである。
勇者、魔法使い、
賢者が覚える。
消費MPは8。リレミトの8と合わせ、魔法使いはMPを16は最低でも温存してダンジョンを進むのがセオリー。
本作で初めて「1度訪問したことがある街などがルーラの行先に登録される」方式になり利便性が大幅に向上した。
ただし行先に登録できない場所もあるので注意。(Ⅲの場合、特にオーブのある町や村には行けない事が多い)。
勇者、
ブライ、
マーニャが覚え、
ピサロが最初から覚えている。
消費MPが相変わらず8と重いが、多くのダンジョンではリレミトで外に出ることさえできれば馬車で待っている仲間のルーラがあるので、3の時よりはMP温存の必要性は若干薄れた。
リメイクでは消費4に下がった。
キメラのつばさも同じ効果。
行先リスト式だが、各章でリストは独立しており、5章で仲間にしてもそのキャラがかつてルーラやキメラのつばさで行けていた場所には改めて自力で訪れないと飛ぶことはできない。
主人公がルラフェンのイベントで覚え、
女の子は最初から、
キメラ、ホークマン、エビルマスター、ネーレウス、プチタークが覚える。
消費MPはオリジナルからリメイクを一貫して8なので、宿屋にも泊まらず乱発しているとうっかりMPが枯渇する。
行先リスト選択式だが、物理的に別の空間であるらしい魔界にも飛べる。指輪を外して扉を閉じていても飛べる。
3では穴が閉じたら上の世界に戻れなかったのに
イベントの都合上、街中の屋外でも「不思議なチカラ」でルーラがかき消される場所はあるのだが、
イベント中だけでなく最初から最後まで永続的にずっとルーラ禁止の街が存在する。
このせいで猫にハメられた時に脱出できず、本当にハマってしまう。
なお、本作では中盤で主人公がイベント習得するのが初のルーラであるようにストーリーが設計されているためか、
キメラのつばさはルーラと同じ効果ではなくなっており、「最後に立ち寄ったルーラ可能ポイントに戻る」という仕様になっている。
キメラのつばさと同じ効果を持つ「風の帽子」も同様。
主人公、バーバラ、仲間モンスターのはぐれメタルがレベルアップで習得。
魔法使い、はぐれメタルの職業でも習得可能。
消費MPがこの時代から1になったので気軽に飛び回れる。
キメラのつばさも同じ効果。
行先リスト選択式だが、夢の世界と現実の世界で行先リストが別々になっている。
SFC版では完全に別になっており、2つの世界を跨ぐには、移動ポイントがある場所までルーラで飛び、世界を移動した後で改めてルーラという2度手間が必要だった。
リメイク版では所定のイベント終了後に「べっせかいへ」という項目が追加されてもう1つの世界のダーマ神殿に直接飛べるようになり、手間が1つ減っている。
ほぼ同上。
素では
主人公が覚える他に
メルビンが加入時に習得済み。
魔法使いの職業でも習得できる。消費MPは1。
過去の世界では使えない他、現代でもイベントの進行状況によってはルーラが禁止されるタイミングがある。
キメラのつばさも同じ効果…だがアイテムとしての影がやたら薄い。
今作より「頭をぶつける場所かどうか」が細かく判定されるようになり、例え街中であっても屋根の下だと頭をぶつける。
入り口の扉を出たばかりの場所だと庇に頭をぶつけるが、1歩前に出ると飛べる…なんて事もある。
リメイク版では行き先が少し増えたくらいで殆ど変わっていないが、キャラクターがフルポリゴンになったため、演出が細かくなった。
一瞬浮き上がってから急加速して飛んでいくのだが、その際のキャラクターの手足の動きもかなり細かい。
主人公、
ククールが覚えるが主人公はスキルをアップしないと覚えない。
ゼシカ? 天井? OPNT? なんのことです?
主人公のみ、イベントで覚える。
なんと消費MPは0。使い放題だよ! やったね!
Ⅸをやった事のない人は「何で呪文なのに消費MP0なんだよ」と突っ込みたくなるかもしれないが、
Ⅸはちょっとやり込み出すと各地に散らばる錬金の素材集めやら、
クエストやら宝の地図やらでかなり動き回る事になるので、正直この仕様はありがたい。
パッシブスキルでMPを補強しない限り、呪文を覚えない職業はMPが極端に低いことも影響している。
また主人公専用なので、死亡して蘇生手段がない仲間だけが残ると一気に厄介。
習得すれば無意味になるかのようなキメラの翼は、その際の保険として価値が残されている。
上述もされているが、特にⅨでのルーラ・キメラ縛り&短時間称号狙いは割とマゾい。
多くの人が手を染めたであろう「シャプカ」「ゴールドメイル」錬金術を実質失うのが、まずひとつ。
そして本質的には、よくある生きるか死ぬかの高難度のマゾさではなく、早期から時間に追われる精神圧迫にクるものが…。
オンライン・オフライン共通でルーラは失われた古代呪文という設定で通常習得はできない。
代替の移動用アイテムとして「ルーラストーン」が登場している。
様々な方法で入手することが出来、教会で手持ちの石の飛び先を変えてもらえる。
一部、自分の家に飛べる石など飛べる場所が限定される石も存在している。
アップデートが進んでいくと、全ての場所に飛ぶことは出来ないものの1度でも行ったことがある所を選んで飛べる「メガルーラストーン」が登場した。
Ver.4以降の舞台ではこれ以上飛びたい場所が増えていくと管理しきれなくなってしまうこともあり、色々な所にあるオブジェを調べると以降専用のアイテムから自由に移動できる「エテーネルキューブ」や「アビスジュエル」を使うようになっていった。演出的にもワープなので天井がある場所でも使用可能。
Ver.3.4後期で冒険ガイド(名前通り冒険をガイドしてくれるシステム)の機能としてルーラが追加された。
主人公のみイベントで習得、消費MP0、とほぼⅨと同じ。
PS4版では天井に頭をぶつけることがなく、建物内どころかダンジョン内でも使用出来、リレミトの効果も兼ねている。
3DS版では従来と同じ。
Vと同様、キメラの翼と風の帽子は最後に立ち寄ったところに戻る仕様。
余談だが、当初はマップの読み込みにかなり時間がかかっていたらしく、スタッフによると読み込む間にカップラーメンが作れるほどだったという。
そのため読み込み時間を稼ぐために移動先を井戸の底にする(通称・井戸ルーラ)という案が一時期真剣に検討されていたらしい。
結局、発売半年前にやめろということで井戸ルーラは没となった。各地の井戸はその名残。
ゲームでは無いが様々な場面で活躍しているため記述。
移動呪文で、行先を強くイメージして飛ぶ呪文。
なので遠方に飛ぶには実際に行った事があり、街や城などの人間の印象に強く残る場所でないと飛べない。
特にイメージを作らずに魔法を使うと、その人物が最も印象に残っている場所に勝手に飛ぶ。
例えばポップの場合は「マァムと初めて出会った森の中」。
応用として、目で見えている場所はイメージも簡単で即興で飛べる。
崖の向こうとか、すぐ前にいる相手の背後など。
作中序盤で、マトリフに弟子入りしたものの派手な攻撃呪文ばかり欲しがるポップに、魔法使いの何たるかを説くために使われた呪文でもある。
「もしおまえがルーラを使えていたら、炎上する気球船からたやすく仲間を救えたことがわからんのか!?」
というセリフは非常に有名。
これもゲームでは無いが、何度か活躍しているため記述。
基本的にゲームと同じだが、天井のある場所でも脱出口が開いていれば使用できる。
また魔力が足りないと途中で墜落してしまう。
ヤナック、ザナック、ムーアが使用した。
☆派生呪文☆
バシルーラ
『Ⅲ』から登場した敵を吹き飛ばす呪文。吹っ飛ばした敵の報酬はもらえない。
一部の非常に鬱陶しい敵に特効であるため、お世話になることも少なくない。
他方で、敵が使うことで味方がルイーダの酒場etc.に吹き飛ばされてしまうこともある。
ただし、主人公やその他「ルイーダの酒場に預ける事ができない人物」は都合上バシルーラの完全耐性を持っている。
『DQⅧ』では敵専用呪文になり、主人公が「チーム呼び」で呼んだスカウトモンスターを吹っ飛ばす効果になった。
『DQ10』では一部の街には「バシルーラ屋」がおり、リアル1日での使用制限が存在するものの、1度行ったルーラ登録ができる場所へとどこでも移動させてくれる。
僻地などへの移動を便利にしてくれる欠かせない呪文となった。
『Ⅰ』のCDシアター版と『Ⅱ』のゲームブック版では、主人公達は使用できないものの、相手を指定した場所へ飛ばすために一部の登場人物が使用するという、
「バシルーラ屋」を先取りしたような使い方をされている。
トベルーラ
『ダイの大冒険』に登場。
目的地まで飛んでいくのではなく、単に空を飛ぶ呪文。
翼を持たない者が空中戦に対応するための呪文で、慣れると舞空術よろしく飛び回れる。
ルーラと同じく物理的に飛行する呪文だが使い勝手はルーラと様々な面で異なる。
まず根本的に飛行速度が違い、ルーラの方が遥かに速い。ルーラ側がよっぽど手加減するか地力の差があるかでないとルーラにトベルーラで追いつく事は不可能。
他にもルーラは目的地に行くだけの分の固定消費であるため、結構な量の魔力を一度に消費するものの、途中で魔力切れになる事は無いが、
トベルーラは持続消費タイプであるため少ない魔力でも発動はできるが、途中で落下する可能性があるという違いがある。
リリルーラ
これまた『ダイの大冒険』に登場。
はぐれた仲間と合流することができる呪文で、失われた秘呪文になっている。
そのため作中に登場した人間では破邪の洞窟を地下150階まで踏破しているアバンしか使い手がいない。
通常のルーラと違ってその場から物理的に消えてワープする正真正銘の瞬間移動であり、アイテムと掛け合わせることで次元すら超えることが可能。
スピンオフ作品『
勇者アバンと獄炎の魔王』では、はぐれた仲間を探し出す呪文「リリル」が登場しており、これとルーラを合体させた呪文がリリルーラなのかも知れない。
オクルーラ
こちらは『
ロトの紋章』より。
ルーラを二つ掛け合わせて作る呪文で、他人だけを目的地に送り届ける。
オメガルーラ
『ロトの紋章』より。
ラスボスである
異魔神を異次元に封印する呪文で、
作品名である
ロトの紋章はこの呪文の効果を持つアイテムである。
作中でも発動はしたのだが……。
☆余談☆
かつて、
爆笑問題が司会を勤めた特別番組の問題で、
太田光が現実世界で使えたらいいと思うドラクエの呪文は? という問題の答えがルーラだった。
エニックスは志村真澄と伊藤真由美によるアイドルユニット「ルーラ」をプロデュースしていたことがある。
だが、大手の芸能事務所と違い、全く何の知識も経験もノウハウも無いゲーム会社がアイドルユニットを手掛けるというのは流石に無理があったのか、全く人気が出ずに短命に終わってしまっている。
主な活躍はシングル「結婚ワルツ」とアルバム「ドラゴンクエストのうた」を発売したのみ。それ以降の表立った活躍は確認されていない。
「アニヲタは追記修正をとなえた!
しかし、エラーだった!」
- 5のリメイク版では(ゲーム中の選択肢次第では)消費MPがやや多め≒使用者の負担が大きいってのが描かれたな。 -- 名無しさん (2013-11-09 00:40:49)
- Ⅴではベネットさんの家まであの入り組んだ町並みを通ってルーラの薬草届けないといけないのが・・・・・でもパルプンテもつ食ってもらったからいいか(ひょっとしたら作ってくれているんじゃないかなと期待をしていたら本当に作ってくれていた) -- 名無しさん (2013-11-09 09:11:36)
- FC盤のⅠ~Ⅲまでは「しかしこうかがなかった」だけどⅣから「ゴンッ!」だもんなぁ。本当に痛そうだしリレミトと間違えても・・・・・。 -- 名無しさん (2013-11-09 13:29:07)
- ハンターハンターのアカンパニー?は上手く再現できてたと思う -- 名無しさん (2014-03-04 15:11:09)
- ドラクエ関係の歌をたくさん歌っていた女性デュオの名前でもある。CDはネットオークションか中古めぐりするしかない。 -- 名無しさん (2014-03-04 15:34:35)
- ドラクエ2やってから他の3以降の作品やるとルーラが便利になったなぁって痛感する -- 名無しさん (2014-10-19 18:46:34)
- 「右手からメガンテ、左手からルーラ・・・」 -- 名無しさん (2014-12-22 00:10:44)
- ↑ どこかの町を犠牲に瞬間移動する! だっけ懐かしい -- 名無しさん (2017-12-15 11:40:54)
- ↑行ったことのある街を犠牲にして大ダメージor行ったことのある街で自爆 のどっちかじゃなかったっけ? -- 名無しさん (2017-12-15 13:14:51)
- 戦闘からの緊急離脱にも使えます(とくにドラクエ3) -- 名無しさん (2018-04-22 20:18:31)
- 現実で使いたい呪文の候補に絶対上がる呪文NO.1 -- 名無しさん (2018-09-20 21:17:56)
- これとリレミトの消費MP1や0は正直ぬる過ぎる…洞窟とかでMP計算しつつ進むのがハラハラして楽しかったのに -- 名無しさん (2018-09-26 03:26:17)
- ↑みんなお前みたいなやつとは限らないんだよ -- 名無しさん (2019-04-06 18:24:57)
- ヒーローズだとミッション中のマップのファストトラベル的な扱いに……まあ、防衛戦多いから助かるのは助かるんだが -- 名無しさん (2019-04-06 18:38:39)
- ダイの大冒険版だとワープも兼ねる模様……さすがに炎の壁は無理っぽいが。 -- 名無しさん (2022-05-21 00:22:15)
- 3だけ何故か使うと移動先で朝になったね。短い距離でも朝帰り。上空で時間を潰しているのか?それとも時間を巻き戻すのか?ちょっと気になるかも -- 名無しさん (2023-03-03 22:31:48)
- アベル伝説でもヤナックやザナックやムーアが使ってたけど、印象薄かったせいか、あまり話題にならない -- 名無しさん (2024-08-14 21:01:26)
- 漫画とかだとあまり出てこない印象。デスタムーアが使ったぐらいか? -- 名無しさん (2025-04-27 23:44:30)
最終更新:2025年04月27日 23:44