変異(Fallout76)

登録日:2025/09/14 Sun 02:50:10
更新日:2025/09/19 Fri 10:45:54
所要時間:約 20 分で読めます




レジデント「ヒャッハー!新鮮な核汚染池だぁーー!!!」

ドボン!ドボン!!


変異して、「有袋類」を得ました!



変異とは、Fallout76におけるシステムの一つ。




概要


Fallout76は歴代シリーズがそうであったように、世界を滅ぼした核戦争の影響により核汚染の影響が随所に見られる世界が舞台となる。
当然、そのような世界で生き抜こうとする主人公、レジデントも核汚染(RAD)とは無縁ではいられない。手に入る食べ物や飲み物はまず核汚染されているし、それらは煮沸したり調理することで核汚染の影響を軽減こそすれどなくすことはできない。故にこの世界では、核汚染されていない「きれいな水」は貴重なのだ。
更に、敵として戦うことになるクリーチャーやアボミネーションも、一部は核汚染の影響を押し付けてくるものもあるし、とにかく様々な要因で核汚染の影響はレジデントの体内に蓄積されていく。それはゲーム内ではRADという数値で表現される。
通常ならばRADは蓄積されている状況は避けるべきであり、適宜RADアウェイやRAD-Xを使って核汚染への対処を心がけていくのがこの世界で生き延びるための鉄則なのだ。

……と、言いたいところなのだが。というか実際、これまでのFalloutシリーズであるならばこの説明で何ら間違ってはいないのだが。
何故だかFallout76にはRADを能動的に摂取して恩恵を得たくなるようなシステムや状態異常が多く、数多くのレジデント諸君は積極的に摂取してその恩恵を受けているという意味で、RAD汚染とは無縁でいられないのだ。『人は過ちを繰り返す』ってそういう……
その一つが当項目で扱う、変異である。*1


変異の効果について


変異はメリット効果とデメリット効果が常にワンセットになっており、変異を得ればメリット効果と共に決して無視できないデメリット効果も背負うことになる。
……のだが、一部の変異を得ることで受けられる恩恵が、「ゲームプレイ感覚が根底から覆されるレベルで快適にプレイできるようになったり、戦闘面において強力な能力を得ることができるようになる」レベルで非常に有用。
詳細は後述するが、特に「スピード狂」「有袋類」辺りは、多くのレジデントが保有していて「これがなくなると余りに不便になってしまう」と供述するレベルで使われている。こうしてレジデントはみんなこぞって人外化の道に気軽に走ることになるのだ

もちろん変異に付随するデメリット効果も決して無視できないものではないのだが……「変異のマイナス効果を抑える『Class Freak』というPerk」があったり、また「変異のマイナス効果を(一時的にだが)完全に抑制してしまうアイテム」もあるため、やろうと思えばデメリット効果の被害は小さくすることができるのがポイント。
逆に、「変異のメリット効果を更に増大させる『Strength in Numbers』」というPerkも存在し、変異周りの取り回しはシステム的に非常に良好。

さあ、これを読んでいる新米レジデントもその恩恵に預かりたいならば是非、変異しよう!
そして人外の道へようこそ。


変異を得るためには?


変異を得るために必要な行為はズバリシンプル、「RADを一定値まで得ること」である。

上述したように、汚染された飲食物を摂取したり、RAD汚染がある敵の攻撃を受けることでもRADは蓄積するが……それらの手段だと求められる値のRADに到達するまで時間がかかる。
なので、効率よく変異を得たい!となった場合、よく放射能物質により汚染された水源に浸かる、という手段が挙げられる。
放射能バレルが投げ込まれている水源などが狙い所で、こういったところに近づくだけで「ガリ……ガリ……」とRAD汚染を受ける効果音が流れ、実際に浸かってみると「ガリガリガリガリガリガリガリガリ」といった具合で凄まじい勢いでRAD汚染が溜まっていく様子が見られる。ギギギ…
該当する箇所は複数あるが、一番手っ取り早く利用できるのは「ブラックウォーター鉱山」入口前の水源、あるいは鉱山に入って少し奥にある放射能バレルが投げ込まれた水溜り。誰がどう見ても人が浸かるようなものじゃない?でもFallout歴代主人公はみんな人の皮被った化け物みたいなところあるので……

他にもRAD値を効率良く溜める手段としては、「RADが能動的に摂取できるアイテムを使う」「ブラストゾーン*2へ入る」などがあるが、前者はアイテムである以上、お望みの変異が出ない場合アイテムの消費が激しくなるという点、後者はRAD値もそうだが他にもブラストゾーン下でないと出現しないような強い敵クリーチャーなどが出現するため、「変異が欲しい」という動機で入るにはハードルが高い、という欠点が挙げられる。

但し、どの手段で変異を得たとしても、手に入る変異は選べず、完全ランダムという点は留意しておかねばならないだろう。
そのため、目当ての変異が出るまで、レジデント達は放射能汚染の水源の中にじっくり浸かる羽目になる。
まるで風呂やサウナかなにかのような物言いの表現だが明らかにやってる行為は危険通り越してカオスとしか言いようのない。タネヒネリじまのゴージャス温泉じゃあるまいし。

ただ、メインクエスト中盤以降までこなすと、「特定の変異を意図的に得ることができる便利アイテム」も手に入れることができる。
これについては後述。


関連アイテム


RADアウェイ


シリーズお馴染み、体内に累積されたRAD値を除去できる薬物。今作でも使用するとRAD値を回復できるが、注意点としてRADアウェイなどの手段でRAD値を回復した場合、変異も除去される、という特徴がある。
変異を手に入れたばかりの人がついうっかりRADアウェイを使用して変異を除去してしまう、というのはよくあるミス。
これの対策法としては、関連Perkとして「Starched Genes」というものがあり、これを装備すると新たに変異が発生しなくなる代わりに変異が除去されることもなくなる、というもの。変異を常用するならば是非備えておきたいPerkである。


RAD-X


シリーズお馴染み、放射能汚染によるRADダメージに対する耐性を高める。
実は、変異持ちレジデントからすると若干扱いに困る薬物。というのも、RAD-Xを服用すると変異の全ての効果が一時的に抑制されてしまい、その効果中は実質的に変異なしと同じ状況になってしまうのだ。
こちらはRADアウェイと異なり、Perkなどで対策が打てないのが悩み。強いて言うならば、通常のRAD-Xよりも効果を薄めにした「RAD-X(希釈)」というものなら変異の抑制は発生しないので、こちらを使うとよいのかもしれない。
また、サブクエストを進めると同じく放射能耐性が得られる「RADシールド」というものが作れるようになる。こちらも変異抑制をしない上、なんと効果が重複可能。RAD-Xよりもはるかに取り回し面で優秀なアイテムなので、是非運用してみよう。


変異血清


シリーズ初登場にして、変異と深い関わりのあるアイテム。かの秘密結社、エンクレイヴが開発した「特定の変異を得ることができる血清」そのものである。変異ごとに血清の種類が存在し、例えば「有袋類の血清」や「スピード狂の血清」などがある。
更に血清を服用すると副次効果も存在し、なんと変異によるデメリット効果だけを一時的に完全に抑制するというとてもありがたい効果付き。
しかしネックとなるのが入手難度。まずこれを取り扱うエンクレイヴ医療ターミナルを利用するためにはメインクエストを中盤以降にまでクリアし、レジデントがエンクレイヴメンバーとして加入するところまで進めないといけない。
そして利用できるまでにメインクエストを進めてもまだ安心してはいけない、血清はとってもお値段が張るのである。具体的には、血清1つにつき4000~5000キャップ。ついでに言うと、血清の設計図も販売しているが、そちらに至っては28000~40000キャップである。
他の商品価格とは比較にならない値段なので、きちんとキャップは集めておくこと。
また、一度設計図を購入して覚えてしまえば血清を作ることはさほどハードルが高いわけでもないので、所持金が欲しくても血清がほしい、となった場合は他のレジデントのキャンプを巡って自販機を漁ってみるといいかもしれない。

最近は高難易度レイドの報酬として、もう必要ないってレベルで血清がもらえるのでその辺で叩き売りされてることも多いがな!



関連Perk


Class Freak


ランク1:変異のマイナス効果を25%少なくする。
ランク2:変異のマイナス効果を50%少なくする。
ランク3:変異のマイナス効果を75%少なくする。

Luck*3カデコリのPerkカード。装備すると、変異のマイナス効果を小さくする。
変異のマイナス効果の中には「お腹が減りやすくなり喉が乾きやすくなる」などの無視できるような効果も多いが、「INT-4」「被ダメージ増加」などのかなり気になるものも多いので、その辺がひっかかるようなのであれば採用を考えるのもいいだろう。


Starched Genes


ランク1:放射能で変異が起きず、RADアウェイで変異が治療されない。

カデコリはEndurance*4。要するに、今現在取得している変異を固定し、除去されなくなり新たに変異を取得されなくなるということ。
基本的にどのビルドでも目的となった変異を固定し、除去されなくするのは重要な要素なので、変異を扱うならば常備したいPerk。


Strange in Numbers


ランク1:チームメイトが変異していると、陽性の変異の効果が25%増加する。

カデコリはCharisma*5。パブリックチーム*6に所属する他のレジデントが変異している場合、自身が受ける変異のメリット効果を25%増強させるというPerk。
この効果が特に生きるのが、「スピード狂」や「有袋類」などの、アクションに影響を与える変異を持っているときである。目に見えて早く移動できたり、高く飛んだりすることができるようになる。
また「肉食動物」「草食動物」「群集心理」などのステータスに関与する変異もしっかり効果は適用されるのでさらなるステータス増強として使える。


変異一覧


さて前置きが長くなったが、実際にどのような変異があるのかを以下から記していきたい。

有袋類


メリット効果:総重量 +20、ジャンプ高さ+320%
デメリット効果:INT-4

総重量が増加し、更にジャンプの高さが飛躍的に向上し、FO主人公にあるまじき跳躍力を発揮することができるようになる。
ちなみに「有袋類」とは哺乳類動物のグループ区分のことで、代表的なのがカンガルー。胎児を子宮で育てることができないので、お腹の袋で子どもを育てるのが特徴。
どうもFallout76においての「有袋類」もカンガルーを強く意識しているようで、恐らくジャンプ力が上がるのはカンガルーのような変異を遂げて脚力の向上がなされているからだと思われる。
総重量が上がるのも同様の理由で、脚部の向上あるいは袋を新たに身体特徴として得たからと考えられる。

本作における必須枠の変異。
総重量の上昇もとてもありがたいのだが、何よりもジャンプ力増強が魅力的過ぎる。
地上にいる状態から建物の屋根の上に登ったり、ジェットパックと併用すれば地上からビルの屋上まで疑似パルクールをすることだって可能。
また戦術的にも有用で、例えば大量の敵に追われていてピンチ、という時に有袋類ジャンプで建物の上に登って危機を脱して一休み一休み……なんてことも可能なのである。
そのあまりの有用さと快適さから、一度取得すると手放すことができないと言われる程の超便利変異。
仮にこれを除去した後の、その辺に停止している障害物一つも乗り越えられない素の状態のジャンプ力に直面してがっかり。そしてまたトンボ返りするかのように有袋類を再取得する流れはよくある話。

欠点は余りに便利だから中毒者が続出することやはりデメリット効果のINT*7が、-4も引かれてしまうことだろう。INTは低下すると取得経験値が少なくなったり、武器防具作成時のコンディション(耐久値)にも影響があるので、ふとした瞬間に気になってしまうことも多い。
そうなる場合は、「Class Freak」などで対策したり、INTが上がる料理バフでカバーをするなどの工夫をしてみるといいかもしれない。

新米レジデントはこれを取得してみな。飛ぶぞ。そのまんまの意味で。


鳥類の骨


メリット効果:落下速度-45%、AGI+4
デメリット効果:STR-4

AGIが上昇し、更に落下速度がゆっくりと落ちるようになる。
上述した有袋類やジェットパックなどを併用すると、空中にふわふわ浮遊しながら戦闘を繰り広げることもできるようになる。すげえやあのレジデント……落ちながら戦ってやがる!
が、多くのレジデントから有力視されているのは落下速度効果よりもAGI*8増加の方だろう。AGIが増加するとAP*9の最大値が上がるので、VATSを中心的に運用するビルドならば採用のためによく一考される。

欠点はやはり、STR*10を-4もされてしまう点。STRは所持総重量に直接影響し、そしてこのゲームにおいて総重量はいくらあっても困らず、むしろ少ないと大変困る値である。それを司るステータスを-4ともされるとかなり気になってしまうのではないだろうか。
一応近接戦闘火力も低下してしまうが、そもそも鳥類の骨を導入するのを考えるビルド=銃器を中心に使うビルドという図式が成り上がるのであんまり気にならない。
とはいえ、そのようなビルドでも所持重量低下は困るので、この変異を導入したら「Class Freak」推奨。

世界観設定的に考えると、やはり身体中の骨格が鳥のように軽く脆いものになったおかげで、素早くなれる……という感じだろうか。それは骨粗しょう症なのでは?


絶縁体


メリット効果:エネルギー耐性+100
デメリット効果:エネルギー武器のダメージ-50%


エネルギー系の攻撃に対して耐性を得る代わり、自分が使うエネルギー攻撃は弱体化する。
順当に考えれば、身体が絶縁体になったことで身体のエネルギー系の通りが悪くなった、という感じだろうか。後に雷属性の攻撃が出てきたが、そっちは特に軽減できない。アレレー、オカシイゾー?

正直、あんまり需要は高いとは言えない変異。絶縁体を取得してエネルギー耐性のみに特化するというのも通用する相手が限られる話になるし、単純にプレイヤーの傾向的に火力に特化する人が多いため。
実弾武器のみにこだわるハードボイルド系なレジデントならいかがだろうか。


スピード狂


メリット効果:移動速度 +20%、リロード速度 +30%
デメリット効果:移動時の飢えと乾き+50%

移動速度やリロード速度が劇的に上昇する代わり、飢えや乾きの進行速度も上昇する。速さが足りない!

本作における必須級の変異、その2。
有袋類と同じく、一度これを獲得すると移動速度やリロード速度がとっても快適になり、逆に一度スピード狂を取った後に除去してその速度を比較すると、非常にストレスを感じさせる勢いで快適あれ、この流れ……ついさっきも見ましたね

気になる方は是非、通常時の移動速度とスピード狂の移動速度を比較してみるといい。「……おっそ」と思わず呟いてしまうはずだから。もちろん通常時の移動速度が。「レジデント、おっそーい!」
有袋類と併せて取ると、凄まじい速度で街を駆け巡りながら建物を飛び越す跳躍力で実にフリーダムにアパラチアの地を疾駆することができるだろう。信じられないかもしれませんがこれ、FO主人公なんスよ

某超高速ヒーローよろしく欠点は、飢えと乾きが進行しやすくなること……なのだが、殆ど気にならないデメリット効果ゆえにデメリットとしてカウントされることもあんまりないのが現状。
本項目を読んでもらえれば分かるのだが、本作において飢えと乾きは満たすとバフが貰えるが、空腹になったり乾ききってしまってもバフが消えるだけでデメリット効果はない。
というか、普通にプレイしていたら食料や飲み物はもういらないってレベルで貰えるので、むしろスピード狂のデメリット効果がないと手元の有り余った飲食物が消化できなくて困る、なんて声も。本当にデメリット効果かこれ?

エンクレイヴの研究施設に残された実験結果によると、この変異を発症した人物は当初、突然怪我をするといった謎の現象が発生。そこで研究者が調査してみたところ、「自分の感覚を置き去りにするレベルの超速度で動いたところ、筋肉がそれに耐えきれず自傷した」というのが事の真相の模様。
それを受けてか、スピード狂の血清はその効果が使用に耐えるようマイルドな効能に調整したらしいとのこと。レジデントが受けられる変異はこちらの方だろう。


副腎反応


メリット効果:連続キル中、敵を倒すごとにダメージが5%増加する
デメリット効果:最大HP-50

敵を倒すごとに与えるダメージが5%ずつ増加する。その代わり、最大HPが-50される。
ちなみに現在の効果はパッチ60にて変更された効果で、以前は「残HPが少ないほど攻撃力上昇」という、血濡れビルド御用達の効果だった。
この効果によるバフ持続は10秒で、もし敵を倒さないまま10秒経過してしまうとバフやバフスタックは消えてしまう。画面右下に髑髏のアイコンが出ているのでそれを参考にしてみるといい。
敵を蹴散らし続けて気持ちよくなりたいレジデントにどうぞ。

デメリット効果だが最大HP低下は地味に痛い。最大HPは料理などでバフも可能だが該当するものは手間がかかる料理が多いので、面倒ならば「Class Freak」で抑えてしまおう。


ねじれた筋肉


メリット効果:近接ダメージ+25%、部位ダメージ+50%
デメリット効果:銃の命中率-50%

近接攻撃によるダメージ、及び部位に与えるダメージを増加させる。その代わり、銃の命中率が大きく低下する。
いかにも「近接攻撃ビルドに使え」と言わんばかりの効果である(デメリットも含めて)。近接ビルドでスーパースレッジ*11を振り回したい人にどうぞ。
最近ではかなり強力な近接武器が多く実装されてきているので、需要も高まりつつある変異かもしれない。

デメリット効果に関しては、近接武器ビルドに専念するのであれば殆ど無視でも構わない。ビルドを切り替える時は忘れずに除去しておくべし。


肉食動物


メリット効果:肉から病気を受けない、肉から得られるバフ効果2倍
デメリット効果:野菜から得られるバフ効果が全てゼロになる

肉や肉を使った料理から得られるバフ効果が2倍になる。その代わり、野菜から得られるバフ効果は全て無効。
エンクレイヴの研究施設のデータによると、肉や肉料理に対して異様なまでに鋭く嗅ぎつけたり、実際に肉を美味しく食べたりしたようだ。
ただ実験を続けている最中、被検体が研究者を「美味しそう」と発言したことから、実験は中止になったとか……。Mystic Power*12事案にならなくて良かったな
尚、後述する草食動物の変異とは同時に取得できない。

この変異を検討する場合、気にするべきなのが「肉料理がどのようなバフが得られるのか?」というところである。
肉料理の代表的なものを挙げると


①あぶり鹿肉のベリーソースがけ……鹿が変異した生物、ラッドスタッグの肉を焼いてスターライトベリーという果実から作った甘いソースをかけたもの。Luck+3の恩恵がある。

②デスクロー・ウェリントン……デスクローの卵を使いペーストを作り、そこにデスクローの肉を使ったパイを包んで焼いたもの。STR+3の恩恵がある。

③リブアイ・ステーキ……バラモンという牛が変異した動物の肉をステーキ状に焼いたもの。アイテム所持総重量+20の恩恵がある。


といったところだろうか。尚、表記したバフ数値は標準の効果であり、実際に肉食動物の変異を得るとこれらの倍の効果──「あぶり鹿肉のベリーソースがけ」を例にすると、Luck+6──が得られる。
全体的に肉料理に多いのは「総重量アップ・STRアップ・近接攻撃力アップ」系。いわゆる脳筋にとってはこの上ない助けになるだろう。
そうでなくとも、アイテム所持総重量などが気になるレジデント、そして強くなりたければ喰らえッッ!!!という思想の方にどうぞ。


草食動物


メリット効果:野菜から病気を受けない、野菜から得られるバフ効果2倍
デメリット効果:肉から得られるバフ効果が全てゼロになる

こちらは野菜のバフが倍増する変異。代わりに肉は食えなくなる。
エンクレイヴの研究データによると、この変異を発症した被験者は性格が穏やかで従順的なものに変わったとのこと。まさしく草食系男子ということか。「私の野菜もくれてやろう。」
その代わり、肉に対しては拒絶反応を引き起こしたらしく、肉料理を目の前にすると嘔吐までしたらしい。

さて、野菜系の料理の代表的なものとして


①いい匂いのマットフルーツのお茶……マットフルーツという変異した果物に砂糖やスターライトベリーを混ぜてお茶にしたもの。クリティカルダメージが+50%になる恩恵がある。

②脳みそボム……脳みそキノコという、脳みその形をした変異したキノコモスマン*13の卵とシュガーボムというシリアル食品をぶっかけた、ぶっ飛んだスイーツ(?)。INT+3の恩恵がある。

③チャリーの餌(!?)……アパラチアを旅するスーパーミュータントの行商人グラム、彼が連れているバラモンのチャリーが食べている餌。麦が変異したレイザーグレイン、トマトが変異したテイト、そしてニンジンを混ぜ合わせたもの。Luck+1の恩恵がある。


といったところ。変異した牛が食うような餌とか得体のしれない脳みそのスイーツもバクバクいっちゃうレジデントはマジで悪食家である。あるいは未知なる味を探求する時代……なのかも。

総合的に見ると、「AP回復系、クリティカルダメージ増加系」が全体として多い。VATSによるクリティカルを狙うレジデントならば採用する価値はあるだろう。


鱗状の皮膚


メリット効果:エネルギー耐性+50、物理ダメージ耐性+50
デメリット効果:最大AP-50

物理・エネルギー両面に耐性が得られるが、APの最大値が低下する。
APの最大値が低下すると、APを多大に消費するVATSはもちろん走るなどの他のアクションにも制限が出てきてしまう可能性がある。
絶縁体と違い、こちらは取得すると幅広い相手からのダメージをわかりやすく軽減することができるため比較的需要はある方。

ちなみに元ネタは実在する奇病である魚鱗癬ではないかと言われる。


エッグヘッド


メリット効果:INT+6
デメリット効果:STR-3、END-3

INTを+6も得られる代わりに、STRとENDを-3もされる。
INTが高まると取得経験値が多くなるので、早くレベルを高めたいレジデントには必要となるだろう。しかしデメリット効果がかなり重く、プレイしていると多大に気になること請け合いなので採用する場合「Class Freak」推奨。

ちなみに設定的には、頭部が卵のように肥大化し、頭脳明晰になる変異とのこと。シュール極まりない構図である
STRとENDが低くなるということは、頭脳の代わりに体質が脆弱にでもなったりするのだろうか。


ワシの眼


メリット効果:PER+4、クリティカルダメージ+50%
デメリット効果:STR-4

読んで字の如く、目が鷲のそれと同じになる変異。「タカの目」だとこっちのゲームシリーズ。
PER*14が+4されるほか、クリティカルダメージも増加する。その代わり、STR-4。

VATSクリティカルを主戦力にしているレジデントなら採用の価値があるだろう。これを導入して超火力クリティカルを狙うもよし。
デメリット効果のSTR低下は当然ながらとても気になるので、対策必須。


カメレオン


メリット効果:その場から動かないと透明になる
デメリット効果:アーマーを装備しているとメリット効果無効

その場から動かないでいると透明になり、敵に発見されなくなる順当に考えれば保護色迷彩をしているものだと理解できるが、当然ながら人の所業ではない
但し、アーマーを装備していると透明効果が発揮できない。手袋もブーツも脱ぐわ

敵に発見されずに有利に戦闘を進める「ステルスビルド」だと採用のために一考の価値がある。しかしアーマーが装備できないと、仮に発見された時に不利になってしまう。
のだが、実は防具レジェンダリー*15効果の一つに「無重量」というものがあるのだが、これは「カメレオンの変異でアーマーとしてカウントされない」という性質を持つ。
つまり、無重量の効果を持つアーマーだけで固めれば、この透明効果を発揮することも可能なのだ。

逆を言うと、無重量効果のアーマーを揃えないと安全に使用することができない効果であるため、対策準備に手間がかかる。その代わり対策が済んでしまえば実質ノーデメリットで運用できる。


帯電性質


メリット効果:近接攻撃されると40%の確率で25のエネルギーダメージを与える
デメリット効果:特になし

近接攻撃された際、バチっと発電でカウンターしてダメージを与える。なんとデメリット効果なしで、気軽に運用できる。
……のだが、とっても効果が地味。というか控えめに言って弱い。ゴキブリが変異した雑魚敵、ラッドローチですら倒せるか怪しいレベル。静電気ですか?

デメリット効果がないならと、とりあえず取得するのもありではある。効果に期待できるかどうかはまた別として。


放射性同位体


メリット効果:近接攻撃されると10%の確率で10の炎ダメージと80RADを与える
デメリット効果:特になし

今度は帯電体質の炎&放射能版。しかし更にダメージは低い上、確率は帯電体質のそれよりもずっと低い。「(この変異を)取得してもいいが、効果は発動しないものと考えていい」とか言われるレベル。
一応運用するならば帯電体質と併せて取って、カウンター発生率を少しで上げるべきだろうか……?
ちなみにRADダメージも与えるが、このゲームに登場する敵の多くがRAD耐性を持っているのであんまり意味がない。


疫病持ち


メリット効果:病気にかかっている時、周囲に微量ダメージを与え続ける
デメリット効果:なし

このゲームでは病気を持っている敵からの攻撃を食らったり、食べ物を調理せず食べたりすると病気になる可能性がある。勿論悪い効果しかないデバフ効果なのだが、この変異は病気の間のみ周囲にスリップダメージを与え続ける効果がある。でも勘がいい人は「デメリット効果:なし」と見てあっ、となったかもしれない

気になるダメージ量だが……本当に微々たるもので、これを敵を倒すのはおろか、ダメージ稼ぎのためと考えてもすごい微妙というハズレ変異。しかも効果発揮のためにデバフである病気を抱えなければならないのだからなおさらである。
今のところ、病人の肩書きを名乗るためにしか使われないとか言われる程。


治癒因子


メリット効果:餓死寸前でない場合、体力が回復する非戦闘時の体力再生+300%
デメリット効果:スティムパックと薬品の効果が55%減少する

「非戦闘時の」体力再生効果が3倍になるが、スティムパックなどの薬品の効果が減少する。
エンクレイヴの研究データによると、この変異を得た被験者は失われた臓器や四肢までも再生したという。それなんてヒーリングファクターウルヴァリン??

なかなか有用な変異で、戦闘が終わった後の細かいダメージ回復の手間が省けるようになる。あくまで効果が適用されるのは「非戦闘時」であり、戦闘中は意味がない点に注意。
スティムパックなどの効果が低下する効果は、やはり「Class Freak」で対処しよう。やはり臨戦中はスティムパックは欠かせないものだ。
ただそれでも回復量の低下自体は免れないので、採用するかどうか悩むとしたらその辺が考えところか。


かぎ爪


メリット効果:素手ダメージ+25%、出血ダメージ+25/5秒が追加
デメリット効果:AGI-4

手のひらから鉤爪が生えてくる変異。上述の治癒因子といい、やっぱウルヴァリンじゃねーか!
この変異が生きるのはもっぱら素手戦闘を主体とするビルド。ちなみに素手と書いているが、「素手系の攻撃」ができるなら適用されるので、パワーフィストやボクシンググローブを装備してても効果は発揮する。かぎ爪突き出てないんですか?

上述した「ねじれた筋肉」や「肉食動物」を得てからの近接戦闘系のバフが得られる料理を食べておくと、それはもうエグいダメージが出るようになる。素手で殴り合いたいあなたに。

デメリット効果であるAGI-4を放置しておくと、最大APなどがかなり制限されてくる。快適なプレイを続けたいのなら、やはり「Class Freak」か。


群集心理


メリット効果:パブリックチーム参加時S.P.E.C.I.A.L.が2増加
デメリット効果:ソロ時S.P.E.C.I.A.L.が2減少

パブリックチームに参加している場合、全S.P.E.C.I.A.Lが2増加。その代わり、ソロの時は反対に低下する。

本作における必須級……というほどではないが、準必須級と呼べる程に有用な変異。
メリットを得る条件が「チームに入る」ことだが、現在のFallout76ではチームに入ること自体には何のデメリットもなく、かなり気軽にその辺に建っているチームに参加をすることで全ステータスアップの恩恵が得られる。
っていうか、なんなら自分がチーム立てて、立てたチームに自分一人だけ入っていたとしてもメリット効果が適用されるというガバガバ仕様。ぼっちなのに群集心理とは一体……

そのため、「インしたらまずチームに入る、あるいは建てておく」ということを心がけておけばほぼ無条件で全ステータス+2の恩恵が得られる当たり変異となってしまうのである。
以上のことから、デメリット効果は気にしなくて大丈夫だろう。これ単体ならば「Class Freak」も必要ない。


感情移入


メリット効果:グループの他チームメイトの被ダメージ-25%
デメリット効果:自身の被ダメージ+25%

チームメイトの被ダメージが低くなるが、そのかわり自分の被ダメージは増加する。
一応、上述した群集心理と違い、パブリックチームにただ一人だけ自分がいる状態だと機能しない。本来はそれが当たり前だ
需要としてはあまり高くない。一応、チームメイトにも感情移入持ちがいたなら、その人の感情移入の効果により自身が持つ感情移入のデメリットを相殺できるのだが、需要が高くない以上それはあまり望めないだろう。そもそもそんな事態になったら色々と台無しだが。

被ダメージ増加もかなり重く、「Class Freak」を付けるくらいならこれを除去した方がいいレベル。使い所は選ぶ、というべき変異だろう。


余談


これでレジデントが得ることができる変異は全て紹介した形になるが、デイリーオプス*16などのコンテンツで専用の変異を持った敵も存在する。

詳しくは省略するが、「倒された時に自爆する」とか「味方を回復し続ける」ものから始まり、「近接攻撃でしか倒せない」「アーマーの防御値を無視する」「移動速度がめちゃくちゃ早い」「遠距離攻撃を反射する」といった、これまた特色濃い変異が目白押し。
もしこういった変異をした敵とお手合わせしたいのなら、デイリーオプスに挑戦してみよう。



追記修正は、全変異を取得してからでお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年09月19日 10:45

*1 ちなみにFallout76において、他にRAD摂取することで恩恵を受けられるシステムといえば、RADにより最大HPを意図的に低くすることで超火力超ステータスを維持できる「血濡れビルド」や、RAD摂取により本領発揮をすることができる「グール化」などが存在する。

*2 本作は核ミサイルを任意の場所に落とすことができ、核ミサイルが落ちた地域はブラストゾーンと呼ばれる、高濃度のRADが充満し出現するクリーチャーや植物がより異形へ変異する状態となる。一部のレイドバトルは核ミサイル投下を行わないと挑めないので、必然的に該当するレイドバトルに参加する場合、ある程度のRAD対策などが求められる。

*3 ラック。S.P.E.C.I.A.LのL。運の良さを表すステータスで、この値は手に入れた武器の初期耐久力、またVATS時のクリティカルゲージの溜まり具合などに影響する。

*4 エンデュランス。S.P.E.C.I.A.LのE。持久力や耐久力に相当するステータスであり、この値は最大HP値や走る速度などに影響する。

*5 カリスマ。S.P.E.C.I.A.LのC。他者に影響を及ぼす魅力を指すステータスであり、この値はベンダー(商売人)とアイテムの売買を行う際に買値売値に影響したり、また他人との会話交渉の時に有利になれるような条件を引き出すことも可能である。

*6 オンラインゲームで言う、パーティのようなもの。目的ごとに集まりグループを建てて行動することができる

*7 Intelligence、またはインテリジェンス。S.P.E.C.I.A.LのI。知性の高さを表すステータスで、この値は取得経験値や武器防具作成時のコンディション値に影響がある。

*8 Agility。アジタリティとも。S.P.E.C.I.A.LのAで、素早さを表すステータスのことを指す。最大AP値やステルス行為の成功判定などに関与する。

*9 アクションポイント。ダッシュしたり銃を撃ったりVATSをする際に必要となる。回復速度はPerkや料理バフなどで増強可能な他、S.P.E.C.I.A.LのうちAGIの値をあげることで最大値を上昇させることもできる。VATSを多様するビルドのレジデントならばかなり重要視されるステータス。

*10 Strength。ストレングスとも。S.P.E.C.I.A.LのSで、身体能力の力の強さを表すステータス。近接戦闘火力や所持総重量に影響する。

*11 近接武器の一つで、単純な火力なら最強格。武器の構造は通常のスレッジハンマーにジェットを取り付けたという、かなり単純かつ凶悪な設計をしている。

*12 3からずっと続投しているEnduranceカデコリのPerk。端的に言ってしまうと、カニバリズム行為をすることでHPなどを回復できるようになる。

*13 未確認生物に分類されるアボミネーション。巨大な蛾のような外見をしていて、一部の人間からは神格視され崇められている

*14 Perception、パーセプションとも。S.P.E.C.I.A.LのPで、知覚に関係するステータス。これが高いと敵を察知できる範囲が広くなる。

*15 前作Fallout4から続投のハクスラ要素。伝説級と呼ばれる敵を倒すとランダムな武器防具にランダムなレジェンダリー効果が付与されたものをドロップする。

*16 一部の指定されたマップでミッションをこなすことになるコンテンツ。一日に一回クリアすることで、豪華な報酬がもらえる。