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ソニー・ミュージックエンタテインメント

登録日:2025/11/22 Sat 00:31:00
更新日:2026/08/19 Wed 15:13:55
所要時間:約 9 分で読めます




ソニー・ミュージックエンタテインメント(以下、ソニーミュージック)は、1968年3月11日に誕生した日本のレコード会社の1つである。


【概要】

日本のレコード会社の中では最大手の1つで、名前の通りソニーグループの音楽部門を担う。様々なアーティストの楽曲をレコードやCD、音楽配信サービス等の媒体で60年代末から第一線で届けてきた。
2024年時点での市場シェア率は上から2番目で、福山雅治やMrs. GREEN APPLE等の人気アーティストを多数抱えるユニバーサルミュージックには負けてしまったものの、その差は僅か1%未満。故にソニーミュージックの最大のライバルはユニバーサルミュージックと言えるかもしれない。

所属するアーティストのジャンルも幅広く、かつては山口百恵、2020年代現在は乃木坂系列等の王道アイドルをはじめ、ASIAN KUNG-FU GENERATIONやL'Arc~en~Ciel等のロックバンド、尾崎豊や米津玄師等のシンガーソングライター、バブルガムブラザーズやCHEMISTRY等の音楽ユニット、LiSAやAimer等のアニソン歌手etc……と色々取り揃えている。
強いて言えば歌謡・演歌が弱いという点があるが、それでも伍代夏子や藤あや子といった演歌界隈では人気の強く、NHK紅白歌合戦にも複数回出場している歌手が所属しており、その辺は少数精鋭といったところである。

社内レーベルとしてアニプレックスを設立するなど90年代中盤からアニメそのものにも力を入れるようになり、05年にはアニプレックスの子会社としてA-1 Picturesも設立。
土6・日5では大半の作品の製作にも関わり*1、また土6・日5を筆頭にアニソンと自社所属の歌手とのタイアップを更に推し進めて行った。
その結果、ガンダムシリーズやジャンプ作品等の人気作の歌手がほぼ全てソニーの歌手という事態となり、
かつてはその方面に非常に強いと言われていた日本コロムビアやキングレコード等の勢いを喰って行った。
近年のアニソンはソニーミュージックが牛耳っていると言われる始末であり、2000年代に問題となったCCCDのやらかしまで救った功労者とも言える。
より詳しいソニーミュージックのアニソン関連の説明はここを参照。

2019年にはYouTubeでTHE FIRST TAKEをスタート。
ソニーミュージックが運営してるだけあって所属アーティストの起用が多いが、GLAYや三浦大知等他のレコード会社所属アーティストも起用されている。


【大まかな歴史】

設立まで
1967年、日本のレコード市場に注目していたアメリカの最大の放送会社CBS社は、日本にレコード会社をつくろうと、合弁相手の日本企業を探し始めた。
最初は長く原盤供給契約を結んでいた日本コロムビアに話を提案したものの、話は纏まらず破談となった。
その後も様々なレコード会社に提案したがどれも検討中と曖昧な返事を返すばかりで、当時の社長はどこも決断してくれないことに業を煮やしていた。

そんな中、放送用機器の取引関係にあったソニーの当時の副社長にアドバイスを求めたところ、なんと「ソニーと合弁でやらないか」と名乗りを挙げた。
こうして双方のトップ陣営複数人を交えた交渉や契約を終え、1968年3月11日「CBS・ソニーレコード」社が誕生した。
ちなみに名前を「CBS・ソニー」にするか、「ソニー・CBS」にするかでちょっとした諍いが起きたが、「仕方ないから、アルファベット順だ」ということであっさり決着がついた。


設立後
CBS・ソニーの契約第1号アーティストとして、ジャニーズ事務所が2番目に手掛けたアイドルグループ、フォーリーブスがデビューした。
これを皮切りに天地真理、にしきのあきら、南沙織、郷ひろみ(2025年現在の最古参所属者)などといったアイドルの売り出しに会社設立から僅か数年で成功。
その後もキャンディーズや山口百恵、松田聖子と1970年代~1980年代トップを走ってきた様々なアイドルを世に送り出しており、一気に大手レコード会社の仲間入りを果たすことができた。

また1978年には初の社内レーベルとして「EPIC・ソニー」が設立。当時のCBS・ソニーがアイドル歌謡曲に特化している中、こちらはJ-POP方面に特化することになり、(CBS側もその後バンドを増やしていく事になるが)上手く差別化を図っていった。

1982年には日本で初めてCDの生産を開始。その記念すべき楽曲は大瀧詠一の「A LONG VACATION」。ただし、本格的にCDが普及するのはそれから5年以上もかかることとなる。

1991年にはCBS・ソニーから「ソニー・ミュージックエンタテインメント」へと商号変更。以後この名前が長年に渡り使われるようになる。
その後も「Ki/oon Sony Records」や「SME Records」等のレーベルを発足。2014年以降はレーベルの統括会社として『ソニー・ミュージックレーベルズ』を設立し現在に至る。

【オーディション】

ソニーミュージックは1978年から新人発掘のためのオーディションを行っている。
最初に行われたオーディションは集英社のファッション雑誌「ミスセブンティーン」とのコラボオーディションで、この時点で後に80年代を代表するアイドル松田聖子、「異邦人」の大ヒット曲を持つ久保田早紀を発掘する。
その後1979年に始まった「CBS・ソニーオーディション」は様々なバンドマンやシンガーソングライター達が挙って応募するほどの人気オーディションとなり、尾崎豊、聖飢魔II、X JAPAN、UNICORN等の錚々たるメンバーを輩出してきた。
毎年5桁を超える応募数があるほどの高い人気を持つオーディションではあったものの、1988年に終了。
しかし2001年~2002年にかけて再びオーディションが開催され、SOUL'd OUTや玉置成実等のアーティストを発掘した。

CBS・ソニーオーディションが開催されなくなった1989年以降も毎年のように、「バンド限定」、「シンガーソングライター限定」、「クラブ系アーティスト限定」等、様々な趣向を凝らしたオーディションが開催されている。
その中でも2005年に角川映画とのタッグで開催された「miss phoenix スーパー・ヒロイン・オーディション」というオーディションのグランプリは映画初主演とCDデビューを同時に果たすという歌手と女優の良いとこ取りのオーディションである。
このオーディションでグランプリに選ばれた蓮佛美沙子は実際に角川映画の「転校生 -さよなら あなた- 」で主演を果たしたが、CDデビューは完全に無かったことになった模様。
だが、同オーディションに参加して落選した西野カナは歌唱力を評価され、そのままソニーミュージック所属のソロシンガーとなったため全く意味の無いオーディションという訳ではなかったと思われる。

【レーベル一覧】

Sony Music Records(1968~)
CBS・ソニーの流れを汲むレーベルで、ソニーミュージック内の全レーベルの中では最古参。
ここから今なお語り継がれる様々な人気アイドル達、人気バンド達が輩出されていった。
また現在ではレーベル内に「Sony Records」(旧CBSソニー)・「MASTERSIX FOUNDATION」・「gr8!records」及び乃木坂48のプライベートレーベル「N46Div.」と子レーベルを抱え込んでいる。
CBS・ソニー時代はタレントゲームを中心に様々なゲームを発売していたが評価はお察しである。

Epic Records Japan(1978~)
設立当初はEPICソニーという名前であり、ロック、ニューミュージック等のJ-POPに特化したレーベルである。
ラッツ&スター(フロントマンの鈴木雅之は現在でも在籍)に始まり、渡辺美里やBARBEE BOYS、DREAMS COME TRUE(1997年まで)等の実力派アーティストが多く在籍していたが、
一方で俳優の松下奈緒や菅田将暉、昔には珍しい事にアイドルで元おニャン子クラブの渡辺満里奈がここに在籍していた。*2
こちらもEPICソニー時代は自社アーティスト達を使った様々なゲームを発売していたが評価は((ry。だったせいか、CBS・ソニー共々PS2発売前後にゲーム業界から手を引いている。

Ki/oon Music(1992~)
電気グルーヴ・UNICORN・聖飢魔IIからスタートした事からロックやミクスチャー系に強いが、ゴスペラーズ(R&B系ボーカルグループ)・グループ魂(俳優中心のパンクバンド)と変わり種も抱えている個性派レーベル。
アニメ・ドラマ・映画などにおけるソニーの各レーベルのクレジット表記が「ソニー・ミュージックレーベルズ」や「Sony Music Labels」にほぼ統一されてる中、本レーベル及びSACRA MUSICは現在でも基本的には正式なレーベル名で表記されている。
Sony Recordsの「FITZBEAT」「Trefort」、エピックソニーの「LIFE/SIZE」「MAJOR FORCE」を合体させてできた。
名前の由来は「大胆な、勇敢な」を意味するドイツ語の形容詞「kühn」と、「キューンと勢いよく行くように」のダブルミーニングから。

Sony Music Direct(1996~)
設立当初はソニー・ミュージックハウスという名前であったが、2003年に現在の名前に変更。
過去に発売された作品の復刻盤に加え、レーベルの枠を越えたコンピレーション盤などを発売するといった活動をしており、言わば懐メロ枠のレーベルである。

SME Records(1998~)
Sony Music Recordsの派生レーベルとして設立。
ロックバンド、アイドルからソロアーティストまで幅広いミュージシャンが在籍する。
以前はAimer(デフスターレコーズからの移籍)や藍井エイル、SawanoHiroyuki[nZk]などのアニソンアーティストも多く所属していたが、SACRA MUSICの設立に伴いそちらに順次移籍した。

Sony Music Associated Records(1998~)
上記のSME Recordsとほぼ同時期に設立。中島美嘉や消滅したデフスターレコーズから移籍したCHEMISTRY等が所属している。
大物プロデューサーを招き、彼らにプロデュースを行うというコンセプトがあったが、それが裏目に出てプロデューサーとアーティストの活動の停滞を招いてしまい、結果1年で赤字となってしまったことがあった。

SACRA MUSIC(2017~)
ソニーミュージック唯一のアニソンレーベル。2017年までソニーの子会社「アニプレックス」が管理していたアーティストを引き継いでいる。
アニソン歌手やアーティスト活動をしている一部の声優、Vtuberのようなネット系アーティストが所属しており、2020年にはKi/oon MusicからFLOWも移籍している。
アーティストの楽曲のタイアップ先はアニメやゲームが中心である一方、2020年代に入るとLiSAが一般層への知名度を高めたり、前述の通りAimerが移籍してきた事を通して、アニソンレーベルでは異例となるドラマ・映画主題歌やCMソングへの進出も果たしている。
SACRA MUSIC主催のアニソンフェスが開催されており、国内のみならずドイツやサウジアラビアで行われたこともある。

Ariola Japan(2009~)
ソニーが2008年に傘下とした「BMG JAPAN(RVC→BMGビクター、ファンハウス)」の歴史と版権を継ぐレーベル。
現ブランド名になってからはOKAMOTO'SやKing Gnu、元デフスターレコーズの平井堅が加わり、元ファンハウス組のMISIAや元BMG組の浅井健一も継続所属している他、ファンハウス時代から所属する小田和正やリーダーの前バンドザ・ハイロウズから継続しているザ・クロマニヨンズの個人レーベルも管理している。
ちなみにRVC時代の1985年に同社からCBSソニーに移籍した近藤真彦やファンハウスで結成した後再始動時にソニー系から復帰したaccess、BMGビクター時代に別会社に移籍したB'z福山雅治やRVCビクター→ファンハウス→キングレコード→ユニバーサルと移籍を重ねた西城秀樹等は、
後年のCDでRVC・BMG期の曲が再収録される際Ariola Japanのクレジットが付記されている。

Alfa Music(2001~)
1969年に設立された音楽会社「アルファミュージック」(アルファレコード)の版権管理を担当するレーベル。
レーベルとしてはアルファレコード時代の作品の再販・サブスクリプション管理事業が殆どだが、2024年にはバンド「RYUSENKEI」の新作アルバムが本レーベルから発売された。

  • その他
伍代夏子・藤あや子はSME Recordsの米津玄師・SixTONES等と共々「ソニー・ミュージックレーベルズ」名義での所属者となっている。



【消滅した主なレーベル・系列会社】


アンティノスレコード(1994年~2004年)
EPICソニーの子会社として誕生したレーベル。
最初期のレーベルの柱予定だった小室哲哉がavexに活動拠点を移してしまうハプニングこそあったものの、T.M.Revolutionのヒットで活性化し、小室の後輩にしてT.M.Rのプロデュース担当でもある浅倉大介が主軸となっていった。
だが2002年にEPICの一レーベル扱いとなり、2004年にレーベル自体も消滅した。

デフスターレコーズ(2000年~2015年)
1997年に「Tプロジェクト」と称してthe brilliant green・平井堅を売り出したプロデューサー吉田敬(ワーナーに移籍後の2010年に急逝)が、担当アーティストを所属者第一号として立ち上げたレーベル。
発足後はCHEMISTRY、AKB48(活動初期の2008年まで)等がヒットするも、CHEMISTRYが2012年に一時活動休止した後、ソニー・ミュージックレーベルズ誕生時のレーベル再編に呑み込まれ消滅した。

【主なアーティスト】

ここでは当wikiに項目がある人・グループのみ紹介していく。

松田聖子(1980~1995、2002~2008)
シブがき隊(1982~1988)
大江千里(1983~)
尾崎豊(1983~1986、1990~1992)
TM NETWORK(1984~1994(Epic)、1999~2000(Sony Music Associated Records*3)、2023~(Sony Music Direct))
聖飢魔II(1982~1999(CBSソニー「FITZBEAT」→Ki/oon)、2015~(Ariola Japan))
REBECCA(1984~1990(CBSソニー「FITZBEAT」)、SME Records(1999~2002)、ソニー・ミュージックレーベルズ(2024))
TUBE(1985~(CBSソニー→Sony Music Associated Records)
岡村靖幸(1986~2001)
JUDY AND MARY(1993~2001)
L'Arc~en~Ciel (1994~(Ki/oon→個人レーベル「L'Arc-en-Ciel」))
TOKIO(1994~2000)
T.M.Revolution(1996~(アンティノスレコード→Epic)、abingdon boys school西川貴教としての楽曲も同レーベルで管理)
ポルノグラフィティ(1999~)
access(2002~(アンティノスレコード→Epic→Sony Music Associated Records))*4
UVERworld(2005~(Sony Music Records「gr8!records」))
グループ魂(2005~)
中川翔子(2006~)
凛として時雨(2008~)
フジファブリック(2010~2025)
SPYAIR(2010~)
LiSA(2011~(アニプレックス→SACRA MUSIC))
花澤香菜(2012~2021(アニプレックス→SACRA MUSIC))
MAN WITH A MISSION(2013~)
米津玄師(2016~(Sony Music Records→ソニー・ミュージックレーベルズ)
King Gnu(2019~)
SixTONES(2020~)


【ソニー・ミュージックアーティスツ】

1974年にグループ会社として芸能事務所であるソニー・ミュージックアーティスツを設立*5
元々はソニーミュージックからデビューしたミュージシャンのマネジメントを行っていたが、1990年代からは俳優やタレント・文化人等も所属するようになり、現在ではアミューズやホリプロのような総合芸能事務所に転換している。
所属アーティストの中にはビクターのサンボマスターや木村カエラ等、レーベルは別会社という人もいる。

俳優部門としては数多くのベテラン~若手を取り揃えており、倉科カナ(てっぱん)、土屋太鳳(まれ)、二階堂ふみ(エール)等の朝ドラヒロインを多数輩出している。
男性では石黒賢や成田凌、桜井海音辺りが有名。

そしてソニーを語るので欠かせないのがお笑い部門である。かつてアンティノスレコードから藤井隆、令和にはAriola JapanからEXITと吉本興業の芸人がソニーからCDデビューしてたのは別の話。昭和のCBSソニーアイドル組は割りとコメディ番組の常連多めだったし、Epicのラッツ&スターだってメンバーから2名コント番組レギュラーを輩出したしなあ…
元々はナベプロから移籍した社員が2004年に「SMA NEET Project」を設立したのが始まり。
ノウハウが何もなく、お笑い事務所としては既に後発となっていたこともあってか「とにもかくにも頭数を揃える」を前提に、他事務所でクビになった芸人を多数かき集めたことから芸人の墓場とも呼ばれた。
コウメ太夫のブレイクをきっかけに軌道に乗り出し、バイきんぐ、ハリウッドザコシショウ、AMEMIYA、錦鯉、やす子等人気芸人を輩出するようになった。

2021年の錦鯉「M-1グランプリ」制覇に伴い、「キングオブコント」「R-1グランプリ」の3レースを制覇という吉本興業に次いで2番目の快挙を達成した

豊島区の千川に自社のお笑いライブハウス「Beach_V」を保有しており、2021年にK-PROの西新宿ナルゲキ*6が開業するまで、吉本興業以外で東京にお笑い専用劇場を保有する唯一の例だった。
名前の由来は元フォークダンスDE成子坂のメンバーで、ソニーでは漫才コンビ「鼻エンジン」として活躍し35歳の若さで急逝した村田渚から。
但し音楽ライブハウスから転換した施設のため、消音性が非常に高いという欠点?もある。



追記修正お願いします。

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最終更新:2026年08月19日 15:13

*1 例外はバンダイ傘下が映像販売も握っていたガンダムとギアス、あと意外にもBASARA

*2 元おニャン子クラブ繋がりで国生さゆりや渡辺美奈代等のアイドルはCBS・ソニーに在籍。

*3 小室の個人レーベル「TRUE KiSS DiSC」に所属。

*4 1992年~1995年はファンハウス所属だったため、ソニー側のAriola Japanでボーカル貴水博之の1995年以降のソロワークス含めたファンハウス時代の版権も管理。但し2010年~2017年の楽曲と2019年・2020年の配信シングルはインディーズレーベルの「Darwin Record」、2023年の配信シングル「primitive heart with Fans」は浅倉大介の所属事務所「Darwin」と貴水博之の所属事務所「Guan Barl」の連名名義、2024年の『arc jump'n to the sky』はタイアップの関係からかバンダイナムコミュージックライブのランティスレーベルで発売されている。

*5 旧名・CSアーティスツ(CSA)。ユニコーンのアルバム『ケダモノの嵐』収録曲「CSA」は当時の事務所の住所&電話番号を歌い上げるだけのパンクナンバー。CSA→SMAに変更された後は、律儀に新しい住所&電話番号に変えて歌唱している

*6 こちらはどちらかと言えば興行がメインの会社で、ソニーも含め吉本以外の芸能事務所が使っている。