登録日:2018/04/10 Tue 01:39:05
更新日:2025/01/24 Fri 10:35:18
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アニメ・特撮ソング、
ゲーム音楽、アニソン歌手、声優アーティスト(以下、アニソン等と表記する)を専門もしくは中心に取り扱うレコードレーベル及び
レコード会社の総称。
レーベルは大雑把に言うと各レコード会社の抱えるブランドや事業部なので、企業の形態や戦略によって複数抱えていたり、逆にアニソン類専門のレーベルを設けないこともある。
※取り扱い作品の追記については映像ソフトではなく、サントラ及び主題歌集の発売元をソースとしてお願いします。
所属アーティストの追記については本人名義でリリースしているところにお願いします。
【レコード会社傘下のアニソン等専門レーベル】
●ソニー・ミュージックグループ
★アニプレックス
法人としては1995年に「ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメント」として誕生し、2003年レーベル設立。
一時期はこのレーベルに
LiSAや
花澤香菜、TrySailらが所属していたが、2017年4月に事実上のアニソン歌手専門の新レーベルである「
SACRA MUSIC」の設立に伴い、他レーベルに所属していた一部のアニソン中心のアーティスト共々、こちらに一斉移籍した。
「
化物語」以降、主題歌が声優によるキャラクターソングとなった場合、それを収録した特典CDをBD・DVD限定版に付属させる事が多かったが、
現在はそういった事例が殆どなくなり、作品によっては出演声優によるユニットが結成される事もある。
なお、前述の化物語や「
俺の妹がこんなに可愛いわけがない」は後にキャラソンをアルバム化しており「
魔法少女まどか☆マギカ」もキャラソンを後に一般発売している。
圧倒的な資本力故にメジャータイトルを多く取り扱っている。
★SACRA MUSIC
2017年4月に新設されたレーベル。アニプレックスやSMEレコーズをはじめとしたソニーミュージックの各レーベルに所属していたアニソン歌手を集約して設立されたのだが、ソニー側は「国内・海外を問わずに活動しているアーティストを中心としたレーベル」だと説明している。とはいえ、アニソン歌手の海外進出が目立っているのを考えると、ソニーの説明も間違っていない。
活動休止を経て再始動した藍井エイルをはじめ(2017年時点で現役だったら設立メンバーに名を連ねていたのではという声もあったが)、設立後も他レーベル所属のアニソン中心の歌手が何組か移籍しているが、2020年にはソニーが関係するアニメの主題歌を15年以上に渡って多く手掛けてきたFLOWが移籍し、Aimerも2022年に移籍する事が発表されている。
なお、ソニーミュージックからデビューする声優やVチューバーは原則としてこのレーベルに所属するようになった。
2019年1月にはレーベルの発足1周年を記念して初となるコンピレーションアルバム「MiX 〜面白いほどよくわかるノンストップSACRA MUSIC〜」をリリースした。
作品と楽曲の親和性が重要である深夜アニメの主題歌が当レーベルの歌手にほぼ集約されるようになった一方、子供向けのような全日帯アニメの主題歌にも関わっており、アニソンレーベルの中ではタイアップ作品の幅が広め。2019年放送の『
鬼滅の刃』のメガヒットをきっかけに、LiSAは幅広い層に認知されていき、アニソンレーベルでは異例となるテレビドラマや実写映画の主題歌にも関わるようになった。
★ミュージックレイン
SME傘下の芸能事務所。
《取り扱い作品》
《所属アーティスト(SACRA MUSIC)》
- 藍井エイル
- TrySail
- 斉藤壮馬
- LiSA
- ASCA
- halca
- FLOW
- EGOIST
- ClariS
- 綾野ましろ
- 三月のパンタシア
- ReoNa
- =LOVE
- 斉藤朱夏
- SawanoHiroyuki[nZk](澤野弘之)
- PENGUIN RESEARCH
- スピラ・スピカ
- 楠木ともり
- EXiNA
《所属アーティスト(ミュージックレイン)》
●avexグループ
90年代中盤に小室哲哉プロデュースのアーティストを多数輩出し、
その後は浜崎あゆみ、Every Little Thing、倖田來未、
EXILEファミリー、大塚愛、Do As Infinity、BACK-ON、m.c.A・T、DA PUMP等を送り出し、一気に国内トップクラスに躍り出たレコード会社。
★エイベックス・ピクチャーズ(旧エイベックス・モード)
元々は洋画を中心とした映像レーベルで、エイベックス・ピクチャーズ設立後にはアニメや実写作品のレーベルを取り扱うようになったavex picturesと、アニメや声優の音楽レーベルであるDIVE II entertainmentを抱えている。
《取り扱い作品》
《所属アーティスト(DIVE II)》
★FRAME
レベルファイブ作品群のCDをリリースしている。
《所属アーティスト(FRAME)》
●キングレコード
元々は1931年に講談社のレコード部門として設立され、軍歌等を製作していたが1951年に独立。
AKBグループの特典商法も相まってかCDの売り上げをキープしている。
所属アーティストによるライブイベント、「KING SUPER LIVE」の運営も行っており、東京ドームや上海&台湾での海外公演実績がある。
★アミューズメント・クリエイティブ本部
独立したレーベル
というわけではないが、通常のライオンマークとは異なる王冠と翼をつけたライオンをシンボルマークとしているため便宜上こちらに記す。略称キンクリ。
2017年に
水樹奈々等、一部の声優アーティストを擁していた第3クリエイティブ本部とアニソンレーベルだったスターチャイルドを統合して設立されたアニソン等専門部署。
《取り扱い作品(旧・スターチャイルドも含む)》
《所属アーティスト》
★EVIL LINE RECORDS
こちらは旧スターチャイルドから2014年に独立したレーベル。
同レーベルに所属していたももいろクローバーZを中核とした形ではあるものの、
派生元が派生元なだけにアニメ関係にも力を入れている。
『
それが声優!』のメディアミックスの一環で
Aice5を復活させたり、
男性声優によるラッププロジェクト『ヒプノシスマイク』が大ヒットしたり。
《取り扱い作品》
《所属アーティスト》
- ももいろクローバーZ
- 特撮
- イヤホンズ
- ヒプノシスマイク
●JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント(旧・JVCエンタテインメント)
サザンオールスターズ等を擁するJVCケンウッド(旧・日本ビクター)傘下のレコード会社。
★フライングドッグ
2007年に、JVCエンタテイメントのアニソンレーベルとして設立。法人としては2009年にJVCより分割され誕生した。
社名とロゴの犬の由来は「His Master's Voice」で有名なニッパー君であろう。
飛んでいる、犬。
ジャンプアニメなどのパンピー向け作品は少なく、ヲタ向け作品が多めである。
《取り扱い作品》
《所属アーティスト》
●東宝
三和グループ傘下の映画会社。
★TOHO animation
2012年に東宝のアニメレーベルとして設立。
★TOHO animation RECORDS
TOHO animationの音楽レーベル。
《取り扱い作品》
《所属アーティスト》
- 昆夏美
- YURiKA
- (K)NoW_NAME
- 大原ゆい子
【アニソン等を中心に取り扱っているレコード会社】
●バンダイナムコアーツ
2018年4月にバンダイビジュアルが子会社のランティスを吸収合併して誕生した映像ソフト販売及びレコード会社。
★ランティス
かつてあったバンダイミュージックエンターテイメント(旧・アポロン音楽工業)の実質的後継会社として、法人としては1999年設立。
ちなみにトップは元『レイジー』のキーボード奏者井上俊次。
前述の通り、親会社に吸収合併されたが、ランティスの名はレーベルとして残った。
《取り扱い作品》
《所属アーティスト》
●マーベラス(旧・マーベラスエンターテイメント→マーベラスAQL)
1997年設立。レコード会社のみならず、映像ソフト、ゲームパブリッシャーも兼業している。
《取り扱い作品》
●KADOKAWA
今更説明するのも馬鹿らしい日本最大級のメディア・コングロマリット。
★メディアファクトリー
元々はリクルート傘下の出版社兼レコード会社だったが、2011年に角川HDに買収、
2013年には親会社に吸収合併され、ブランドカンパニー化。2015年にはブランドカンパニー制が廃止され、KADOKAWAの1ブランドとなった。
《取り扱い作品》
《所属アーティスト》
- 安月名莉子
- 榊原ゆい
- nonoc
- MYTH & ROID
- 鈴木このみ
☆ピカチュウレコード(休止)
リクルート傘下時代に活動していたレーベル。
その名が示す通り、
ポケットモンスターシリーズのCDをリリースしていた。
現在、ポケモンアニメの主題歌はTVシリーズ・劇場版を問わずSMEが担当している。
●MAGES.
★5pb.Records
志倉千代丸が2005年に設立したレコード会社だったが、ドワンゴと
文化放送の合弁企業AG-ONEに吸収合併されMAGES.となり、5pb.の名はレーベルとして残った。
親会社のドワンゴはKADOKAWAに買収され、MAGES.はKADOKAWAの孫会社という立ち位置にあったが、2019年7月12日にMBO(マネジメント・バイアウト)により
ドワンゴが保有する全株式の買取が行われ、KADOKAWAより独立した。
2020年4月3日からはコロプラの子会社となった。
なおMAGES.は2005年より開催され、レーベルの垣根を超えた世界最大級のライブイベント、「Animelo Summer Live」を主催する一社でもあり、2008年からは毎年さいたまスーパーアリーナ(スタジアムモード)での公演を継続中。
ちなみに
田村ゆかりの楽曲はMAGES.のプライベートレーベルである、Cana ariaから発売されている。
《取り扱い作品》
《所属アーティスト》
●NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
1989年に当時のレーザーディスク株式会社がパイオニアLDCに商号変更し、音楽事業へと参入。その後株式譲渡や合併に伴い
2003年にジェネオンエンタテインメント株式会社。2009年にジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパン合同会社に商号変更され
2013年に社名をNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン合同会社に変更し、2016年にはジェネオン音楽出版合同会社が同社を吸収合併し、現在の社名となった。
《取り扱い作品》
《所属アーティスト》
●ブシロードミュージック
TCG、キャラクターグッズなどを手掛ける総合エンターテイメント企業ブシロードのグループ企業。
2012年10月に響ミュージックとして設立され、2014年に現社名へ変更された。
《取り扱い作品》
《所属アーティスト》
- 相羽あいな
- Afterglow
- 小野正利
- ハロー、ハッピーワールド!
- Pastel*Palettes
- Poppin'Party
- RAISE A SUILEN
- Roselia
- Suara
- GYROAXIA
●DMM.com
★DMM music
DMM.comの音楽レーベル。
《取り扱い作品》
《所属アーティスト》
【アニソン等が中心というわけではなく、専門レーベルもないが、取り扱っているレコード会社】
●日本コロムビア
1910年創業の、現存する中では最古のレコード会社で、演歌・歌謡曲ではかなり力を持っている。
特ソンについては、ライダーがエイベックスに鞍替えしたり、ウルトラシリーズは過去に作品ごとに異なるレコード会社が担当し現在は自社レーベル『RoomM78』を立ち上げて配信中心にシフトしているものの、現在も戦隊シリーズの音楽には関わっており、過去に担当した作品群のライブラリも豊富。
この会社のアニソン等を語るに欠かせないのはかつて発売されていたアニメ・特撮主題歌を収録した絵本つきカセットテープ/CD「コロちゃんパック」である。
生まれて初めて買ったもしくは買ってもらった音楽ソフトがこれだという人は少なくないはずだ。
アニメソングのオムニバスCDにおいて他社が権利を持つ楽曲を収録する際、嘗ては専属歌手によるカバー音源を採用していたが、現在では「日本アニメーションの世界」「アニメソング史」「特撮ソング史」「みんなアニメが好きだった」「
テレビ朝日アニメソング」「なかよし創刊60周年記念アルバムTwinkle Songs」などの自社CDに他社が権利を持つ本人歌唱の素材を収録している。
《取り扱い作品》
《所属アーティスト》
- ささきいさお
- サイキックラバー
- 宮田幸季
- 悠木碧
- 水木一郎
- 堀江美都子
- 宮内タカユキ
- 串田アキラ
- 山形ユキオ
- 内田彩
- 山野さと子
- 高取ヒデアキ
- 松原剛志
- 吉田仁美
- 佐土原かおり
- sweet ARMS
- 藏合紗恵子
- Machico
- 村川梨衣
- 和氣あず未
- 富田美憂
- メロキュア
- 八代亜紀
- 山本和臣
- ヤング・フレッシュ
●ポニーキャニオン
1966年設立。シンボルマークが示す通り、フジサンケイグループのレコード会社。
かつては『m.o.e.』というどストレートな名前のアニメレーベルを持っていたが、2005年に廃止された。
所属アーティストによるライブイベント、「P's LIVE」の運営も行っている。
《取り扱い作品》
《所属アーティスト》
●バップ
日本テレビグループのレコード会社。
《取り扱い作品》
《所属アーティスト》
●ビーインググループ
今やほぼ
B'z・
倉木麻衣・BREAKERZが中心になってしまったが、90年代前半に邦楽界を席巻していたレコード会社。
《取り扱い作品》
《所属アーティスト》
●徳間ジャパンコミュニケーションズ
1965年にハウスメーカー・太平住宅(2003年倒産)傘下の「太平音響」として設立され、その後徳間書店に買収され現社名に改名。
現在は日本クラウンと共にカラオケ機メーカー・第一興商の子会社だが、徳間の名は業務提携があるため残っている。
アニヲタ的に有名な一般アーティストとしては、吉幾三、筋肉少女帯、久石譲あたりか。
取り扱い作品としてはジブリを擁しているためヲタ向けとパンピー向けの落差が激しい。
《取り扱い作品》
《所属アーティスト》
●ワーナー ブラザース ジャパン
ワーナー・ブラザースの日本法人。
《取り扱い作品》
《所属アーティスト》
- eyelis
- 井口裕香
- 岸田教団&THE明星ロケッツ
- Cyua
- sajou no hana
- 早見沙織
●トイズファクトリー
1990年にバップの第2制作部が独立して設立されたレコード会社。
1994年に
Mr.Childrenが大ブレイクしてからMy Little Lover(移籍のち出戻り)、SPEED(解散のち移籍して再結成)、SOPHIA(移籍済み)、ゆず(厳密には社長が同じの別会社だが販路はトイズのものを使用)などが続いて一気に大きくなり、その後は
BUMP OF CHICKEN、
UNISON SQUARE GARDENなどが人気を得たレコード会社。現在は移籍しているが、湘南乃風やSEKAI NO OWARIも元々は同社からメジャーデビューしている。
近年では俳優・声優のマネジメントも行っており、増田俊樹はアーティストとしても契約し、トイズファクトリーからCDをリリースしている。アーティスト契約なしでは染谷将太、古川慎、
後藤沙緒里、白石晴香などが所属している。
《取り扱い作品》
《所属アーティスト》
追記・修正はレーベルの特徴に気づいてからお願いします。
- アニソンレーベルならflipSideと黒崎真音を有するNBCユニバーサルとかもあるんだが。 -- 名無しさん (2018-04-10 10:06:03)
- 影山ヒロノブがドラゴンボール超にかかわれないのはレーベルの関係と聞いたけど本当なのかな -- 名無しさん (2018-04-10 10:28:36)
- 5pbのはらみーは3月のラストアルバムでアーティスト活動終了だから消してよくないかね? -- 名無しさん (2018-04-10 10:45:24)
- ビクターのガンダムソングにハズレなしだと思うのでまたガンダムの主題歌及び挿入歌に関わって欲しい… -- 名無しさん (2019-02-03 17:57:23)
- レーベルを見ただけで歌手と作品名が同時に浮かぶんだから固まってるんだなぁ」 -- 名無しさん (2019-10-25 12:20:49)
- キングレコードといえば、大月プロデューサーのことは避けては通れないよね。厳しい人みたいだけど、林原めぐみ御大を発掘した功績は大きいw -- 名無しさん (2020-11-06 10:51:23)
最終更新:2025年01月24日 10:35