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アドマイヤグルーヴ(ウマ娘 プリティーダービー)

登録日:2026/05/23 Sat 18:03:46
更新日:2026/08/25 Tue 18:55:38
所要時間約 31 分……読み切ってみせる、例え1人でも


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2003年度のダークホース Admire Groove Glacial Queen たわ家 ひねくれいぬ アドマイヤのめんどくさい方←どっちもだろ? アドマイヤグルーヴ アルヴ ウマ娘 ウマ娘 プリティーダービー ウマ娘界のサウザー ウマ娘界の氷川小雪 オッドアイ クラシックディスタンス ティアラ路線 デカ耳 トリプルティアラチャレンジ トレセン学園の四宮かぐや トレセン学園高等部 トレーナークソボケ勢 ワンちゃん好き 不器用 中距離バ 何故そこで愛ッ!? 冷淡 孤児 孤児院育ち 孤独 孤高 孤高の女王 尊厳破壊滑り台被害者の会 巨乳 差しウマ 悠遠のファーノース 愛などいらぬ! 愛の無い項目 愛を知らない哀しいウマ娘 愛故に苦しんだ女 所要時間30分以上の項目 数奇な運命を背負った女 栗東寮 根は優しい 武豊 氷の城壁 氷の女王 氷属性 濃すぎるキャラクター性 無比なる六花 犬好き 犬派 甘党 自虐 苦悩の連続 鈴木日菜 雪魄氷姿 青髪



やめてください……
そういう、気まぐれで構うの──



アドマイヤグルーヴ(Admire Groove)とは『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
CV:鈴木日菜

+ 目次

◆プロフィール

キャッチコピー:気高く、凛と──弧に割く蒼銀の花
誕生日:4月30日
身長:165cm
体重:見事な仕上がり
スリーサイズ:B88・W57・H84
靴のサイズ:左:24.5cm 右:25.0cm
学年:高等部
所属寮:栗東寮
得意なこと:折り紙
苦手なこと:囲み取材、スキンシップ全般
耳のこと:イヤホンはノイキャンがないと落ち着かない
尻尾のこと:カットの腕前はプロ級
家族のこと:就寝時間を破ったことがない
ヒミツ:①チョコレートは堕落を促す悪魔だと思っている。 / ②たまにアクアリウムをじっと見つめている
自己紹介:アドマイヤグルーヴです。甘さも優しさも、私には必要ありません。自分を高めていきたい…それだけですから

◆概要

名牝エアグルーヴの初仔として生まれ、牝馬三冠ではライバルのスティルインラブに敗れこそしたものの、後にエリザベス女王杯連覇を始めとした数々の重賞を獲得。
後年には自身も繁殖牝馬として後の二冠馬ドゥラメンテを輩出した03世代の競走馬「アドマイヤグルーヴ」号をモチーフとしたウマ娘

2025年8月22日、4.5thハーフアニバーサリーを目前にしたぱかライブTVの放送内で追加ウマ娘として発表。
先んじてウマ娘化を果たしていたスティルインラブのライバルとして登場を熱望されていたため、プレイヤー間で大いに盛り上がった。
ウマ娘内での愛称は「アルヴ」。
アドマイヤ冠の前例に倣ってか間の文字を取った変則的な愛称になっており、まるで今日のエルフの語源となった北欧神話の妖精「アールヴ」を連想させる美しい響きになっている。日本人の名字みたいな響きになった人とはえらい違いだ。
ちなみに実馬はシンプルに「アドグル」と呼ばれることが多い。

もみあげ部分のみが長いブルー系のボブカットにぱっちりしたまつ毛の瞳、口元のほくろなどが特徴的で、
全体的にとても高等部の学生とは思えないくらいにどこか達観した、もしくは大人びた表情をしている。
また、他の大多数のウマ娘と比較してもよく目立つデカ耳の持ち主で、全体を青いイヤーカバーで覆っている。
因みに前髪に右目が隠れて分かりづらいがオッドアイでもある。

最大の特徴として、彼女は幼少期を孤児院で過ごしており、実の両親のことさえわからない孤独の身の上であったということ。
幼い頃から『神童』と称される程に突出したレースの才能を有していたが、
同時に「自分にはパパとママはいない」「心の真ん中にぽっかりと穴が開いている」といった虚無感を抱えていたとのこと。
そんな中で自身にレースで負けたウマ娘たちが悲しそうにしながらも、両親の愛情を一身に受けている姿を見続けてきたことから、
自分には愛情なんていらない、自分の中の穴を埋められるのは自分自身」という考えが根付くことになった。

そういった経緯から孤独でいることを好み馴れ合うことを極端に嫌う、正に氷のように冷たく孤高の女王を体現しているかのようなウマ娘。
ただ、愛情そのものを嫌っているというよりは「自分は穴の開いた空虚な存在ではない=愛を知らない不完全な存在などではない」という考えから、
愛情を強さにしているウマ娘たちに勝つことでそれを証明するという一種の反発でもあるなど、中々に複雑な内情を抱えているともいえる。

幼少期からひたすらに己を律し、目標達成のために黙々と研鑽を積み上げていくストイックさや忍耐力、
更には秘めた才能とそれを十全に活かすことのできるトレーニング構築力など、正にエリートと呼ぶ他ない実力者であり、
後述する育成シナリオ内においても、パートナーたるトレーナーはそのアルヴの1人で実力を伸ばしていける姿勢には舌を巻いていた程。

尤も、徹頭徹尾他人との関わりを断とうとしている冷酷無比な存在なのかと問われればそんなことはなく、
基本的に1人で何でもこなしてきたという経験から寧ろ他人の感情の機微には目聡い面があり、
同室のレッドディザイアを始めとして、周りのウマ娘が何かしらトラブルに遭っているのを見た時は
目立たない範囲でそっと手助けをしてあげることも多いなど、不器用な優しさを隠しきれないといった一面も持つ。

また、レース以外に関心が無いというわけでもなく、本人も少し無自覚な様だが可愛いワンちゃんに興味津々で、
個別ストーリー後半や育成シナリオ内のランダムイベントでも子犬のお世話をしたりワンちゃんホイップなるスイーツに惹かれたりして、
いつもの冷たい表情が崩れて顔を綻ばせるという可愛さ満点の姿も見せてくれるため、
何だかんだ彼女も年相応のウマ娘らしい部分もきちんと持ち合わせているといえる。

他にも「あとのことは、ひとりでできます。どうぞ、席へご移動ください」と一見自分の担当トレーナーに対しても冷淡でそっけない態度のようで、
そのあとに「…休みなしだったでしょうから」と、意訳すれば「私のために頑張ったのだから今は休んでください」と遠回しな気遣いの言葉であることが見受けられたり、
レースに連続出走させた際の台詞も「…話しかけないでください。…軽蔑しそうなので」と強火の拒絶パターンではあるが、
「軽蔑“しそう”」ではあっても「軽蔑“した”」ではない辺りに、追い詰められてもまだトレーナーのことを信じていたい、これ以上嫌いたくないという情を滲ませているなど、
地金は非常に情深いのだがそれを素直に表現できない年相応かあるいはそれ以上に子供っぽい不器用さの持ち主
トレーニング後に宿題を見て欲しいとおずおずと切り出したり、誕生日会話も片方は「はい、そうですね。誕生日。…それが?」とにべもない一方で、
もう片方は「…あの、いいですから。誕生日だからって…そう、気を使っていただかなくても…」と申し訳なさそうにしたりと、
総じて親しくなった相手に対してほど気を遣い、自分のために手間を掛けさせることに忌避感を覚えて距離を置こうとするという、
施設育ちがゆえかの難儀な気質の持ち主である。
アルヴさんが申し訳なさそうにしていたらデレた合図。

◆アプリでの活躍

性能

バ場 芝:A ダート:G
距離 短距離:G マイル:B 中距離:A 長距離:G
脚質 逃げ:G 先行:B 差し:A 追込:C
2026年4月20日に☆3「Glacial Queen」として実装。
対人イベントも史実戦績も全く関係ない意外過ぎる4月実装に、当時の多くのプレイヤーは驚きを隠せなかったことだろう。

距離適性はやはりエリザベス女王杯の制覇を反映してか、中距離が最高のA、
次いで桜花賞での好走やサンスポ杯阪神牝馬ステークスでの勝利を踏まえてマイルがBとなっている。
残りの短距離と長距離は最低適性のため、ここは素直に諦めた方がいいだろう。

脚質適性は差しのみが最高適性の特化型。
一応、先行や追込も補正次第では使えなくもないが、こちらもやはり趣味の領域。

[Glacial(グレイシャル) Queen(クイーン)]

誰よりも強くある…
その覚悟を、この衣装に。

画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[Glacial Queen]アドマイヤグルーヴ」勝負服
© Cygames・JRA

スピード +10% スタミナ +0% パワー +0% 根性 +10% 賢さ +10%

アドマイヤ冠名で知られる近藤利一氏の勝負服「水色白袖青鋸歯型」がベース。
シナリオ内の勝負服イベントでも触れられているが、溶けない氷をイメージした濃淡入り混じる鮮やかなブルーカラーがメインのクールなデザイン。
首から胸元にかけてのレース生地や、右肩にたなびくディープブルーのマント上の装飾なども合わせ、
どこか高貴さ、大人びた感じもする衣装ともいえ、衣装名の意訳であるGlacial Queen=氷の女王にピタリと似合う。

きっかけとなったのはアルヴが幼少期に本で読んだ『雪の女王』という物語で、
その中で登場した「氷の城」が、孤独でされど堅牢で1人で強くあろうとする自分にとって惹かれるものがあったからとのこと。*1

所持スキル
アルヴの得意とする差し・中距離で効力を発揮できるスキルが揃っている。
覚醒スキルは持続時間が長く中盤力を大きく補強できる才色兼備に、終盤加速スキルの天賦の才と共に強力。
これが進化スキル「雪魄氷姿」と「無比なる六花」になると、両方に5thアニバ以降の新要素である「全開スパート中に伸びを見せる」効果が上乗せされ、終盤におけるスパート力が大幅強化されるのがありがたい。

また、「無比なる六花」は加速効果がわずかレベルにまで落ちてしまい一見すると弱体化しているように見えるが、
発動タイミングがラストスパートに絞られた結果、天賦の才と違って無駄撃ちの心配がほぼ無くなるのが非常に重要で、
これにわずかに前に出る=即時速度上昇効果の上乗せもされることから、終盤入りの際の加速をベストタイミングでこなせるのが強力無比。
正確なコントロールを武器の一つとしているアドマイヤグルーヴというウマ娘の内面にも直結するフレーバー色も強めのスキルになっている。

覚醒レベル スキル名 効果
初期スキル 優等生 レース中盤に中団以降にいるとしばらくの間速度がちょっと上がる<中距離>
頂を目指して レース終盤始めの方早めに中団以降にいると加速力がわずかに上がる<差し・中距離>
間隙を突いて レース後半のコーナーで追い抜くとわずかに前に出る<差し・中距離>
Lv2 精神力 スピードが十二分に高いとスピードがわずかに上がる、
パワーも十二分ならスピードが少し上がる<差し・中距離>
Lv3 才色兼備 レース中盤に中団以降にいるとしばらくの間速度が少し上がる<中距離>
┗進化スキル 雪魄氷姿 レース中盤にしばらくの間速度が少し上がる
その後全開スパート中に好位置にいると伸びを見せる<差し・中距離>
Lv4 不断の鍛錬 レース中盤に中団以降にいると速度がわずかに上がる<差し・中距離>
Lv5 天賦の才 レース終盤始めの方早めに中団以降にいると加速力が上がる<差し・中距離>
┗進化スキル 無比なる六花 ラストスパートの最中なら加速力がわずかに上がりわずかに前に出る
その後全開スパート中に好位置にいると伸びを見せる<差し・中距離>


吹雪く道で、温もりに甘んじることなく――


私は選ぶ。


凍てつく強さを!


画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[Glacial Queen]アドマイヤグルーヴ」固有スキル発動
© Cygames・JRA

固有スキルは「悠遠のファーノース」。
効果は「レース中間付近で速度が少し上がる。芝の中距離レースでスキル発動時中団以降にいると長めに速度を上げ続ける」というもの。
通常効果はレース中間付近で弱めの速度上昇と控えめの部類になるが、
芝・中距離の二重指定且つ中団以降にいるという条件も加わる上で、効果量と持続時間が共に大幅増加するため一気に強力なスキルへと変貌する。

固有スキルと進化スキル2種により、中盤力の大幅な上乗せ、確実なタイミングでの加速、ラストスパートでの伸びの強化と、あらゆる点で隙が無い仕上がりとなっており、
最適条件である差し・中距離のウマ娘としては実装時点環境基準で見ても文句なしにトップtier候補といっても過言ではない強さを秘めている。
同一条件下では史実における同期ライバルにして4.5thハーフアニバーサリーの準限定枠ウマ娘であるスティルインラブにも匹敵するといっていい。

発動演出ではアルヴが氷の城の下の猛吹雪の中を駆ける中、周囲がスティルの固有演出でも登場した煌びやかなバラ園に変貌するも、
舞い散る花びらの一つを強く握りしめると同時に、周囲の花びら全てが凍り付き、決意を新たにしたアルヴが再び歩を進めるというもの。

至高に至るのはただひとり――この私。

固有二つ名は「孤高の女王」。
取得条件は「桜花賞、オークス、秋華賞に勝利し、エリザベス女王杯を二連覇する」。
エリザベス女王杯の連覇のみならず、史実では敗れたトリプルティアラのレースも全て制する必要がある。
特にキャラ固有目標型のレースの場合、プレイヤーの予想通り史実の覇者であるスティルインラブが強化ライバルとして登場するため、
確実に勝利するための対策は必須となるだろう。

サポートカード

育成実装に先駆けて、2025年8月24日に4.5thハーフアニバーサリーに連動してSSR【氷結晶の静域】が実装されている。

SSR【氷結晶の静域】

得意トレーニングはスピード。
完凸するとトレーニング効果+20%、友情ボーナス+30%、やる気効果アップ+30%に加え、
固有効果のスピードボーナスとパワーボーナスが+1ずつ、スキルPtボーナス+2も付くため、
実装時点環境で見た場合でも練習性能についてはトップクラスと呼べるほどに高い。
更に得意率100やヒントレベル4なども備えているため、ハーフアニバーサリー連動サポカとして相応しい盛り沢山の性能となっている。

獲得スキルも中距離直線〇、中距離コーナー〇、恐れぬ心、静かな熱、頂を目指してといった差しや中距離向けのスキルを豊富に揃えている他、
連続イベントを完走することで、後に登場した通常衣装のアルヴ自身が所持している「才色兼備」と「天賦の才」を同時に取得できる。
中盤力補強と終盤加速という、片方だけでも強力な金スキルを纏めて得られるという点からスキル面でも頭一つ抜けた性能を持っているといえる。

これらを総合して、差し・中距離向けのスピードサポカとしては瞬く間にトップ級の1枚として高い評価を得ることになった。

弱点としては、均等に差しと中距離の両方に跨ったスキルを所持しているため、条件から「どちらか片方でも」外れてしまうと途端に有効なスキルが激減してしまうこと。
あくまで「差し・中距離」の条件に特化したサポカということで、どちらも比較的出番の多い脚質・距離とはいえ、使える範囲はどうしても狭くなる。

尚、「アドマイヤグルーヴ自身の育成にこのサポカが使えない」という問題については、繰り返しになるが「才色兼備」と「天賦の才」は共にアルヴ自身が覚醒スキルとして所持している他、
育成実装時点でSSR【心覚えし、京の華】エアグルーヴ*2をはじめとした、代替となりうる同等クラスの強力なサポカが十分に供給されていたため、そこまで大きな問題とならなかったのはありがたいところ。

個別ストーリー

(――虚ろに空いた穴がある。心の中に。暗く、深く)
(私の心はその穴を――早く埋めろと追い立てる)

(たとえ、報われなかろうと)
(たとえ、終わりがなかろうと)

(――そうすることしか、知らないのだから)

この一連の詩的な言い回しがBLEACH単行本の冒頭ポエムみたいとか言われることも。

トレーナー間で次世代の有望株として名が挙がっているウマ娘――アドマイヤグルーヴ。
勝利は当然と言わんばかりのストイックさ、GⅠ勝利も夢じゃない実力から"神童"と称される程。
新人であるトレーナーはそんな彼女のことを一目見てみたいとグラウンドへ足を運んでいた。

そして眼前で展開される他のウマ娘とは頭一つ抜けた速さを持つアドマイヤグルーヴの走り。
トレーナーは一目見て彼女の強さの秘密、それは一切の無駄がないフォームの美しさにあると気づく。
あれほど完璧なフォームで走ることのできるウマ娘は現役で活躍している子たちの中にもそういない。

…………。私は誰とも組むつもりはないわ。
だから、貴方の期待には応えられない。他をあたってちょうだい。

が、それと同時に抱いた違和感が、あまりにもストイックすぎるが故の冷たさとでも言うべきだろうか。
これほどの実力者であるならトレーナーはもちろん、周囲のウマ娘たちとも競い合い互いに実力を高め合っているのだろうと思いきや、
自身に羨望の眼差しを向けてくる同期に対するアルヴの言動はあまりにも素っ気ないもの。
中央でも既にトップクラスの実力者として名高いエアグルーヴからの誘いも断るほど徹底していた。

そんな態度が気になりすぎてか、その日の夕刻のトレーニング終わりに
トレーナーはアルヴに声をかけ、先刻の言動について直接訪ねてみたのだが、

――必要ありません。

氷のような視線と共にアルヴの口から放たれるのは明確な拒絶の意思。
エアグルーヴはただ心配してただけとトレーナーは気遣うように言ったのだがそれも響かない。
絆だの友情だの、ましてや愛情だのという感情が何になるのか。自分を高めるためにそんなものは必要ない。
知ったような口を利いてくれるなと吐き捨ててアルヴはその場を去ってしまった。

そのようなやり取りから数日後。
いつもどおり一人トレーニングに励むアルヴはグラウンドでとあるウマ娘――スティルインラブの姿を見つける。
日常において周囲のウマ娘たちが彼女が間近にいることにさえ気づけない、存在感が飛び抜けて希薄なことで知れ渡っていたのだが、

『1着は――――! アドマイヤグルーヴ、――――に続いてまたも敗れ……』

どういうわけかアルヴは定期的に謎の悪夢にうなされていることを思い返す。
その中で自分の先を行き敗北を刻んでいたそのウマ娘こそが……
ただの夢と片づけるにはあまりにも生々しく現実味のあるそれは、今現在の自身のコンディションにさえ影響を及ぼしており、
このような状態が続けばいずれ満足なトレーニングができなくなってしまうのではないかという程。

その自身の中にある違和感を振り払うという意味でアルヴが唐突に申し出たのがスティルインラブとの併走トレーニング。
スティルの側からすればアルヴのような将来有望な実力者に、
自分みたいな影の薄い存在が誘われるなんて…と、困惑しっぱなしだったもののそれを了承。

併走の最中、アルヴはすぐ側を走るスティルの方に意識を向けていたが、
普段の気弱な言動と同じくその走りと存在感もまた非常に希薄なもの。
夢と現実は違う――悪夢は今日振り払って終わらせるとアルヴはスパートをかけようとする。

――ミィ・ツケ・タ――
(――!? なに……? か、体が――重い……!?)

だが、ゴール目前というタイミングで突如背後から発せられる異常なプレッシャー。
突然の事態にアルヴはそれを振り払わんとばかりに咆哮し駆ける。

レース後、先ほどまでの別人としか言いようのない異様な姿から、
またいつもの弱々しい雰囲気に戻っていたスティルから申し訳なさそうに声をかけられる。
レースの結果だけ見れば紛れもなく自身の勝利に終わったはずだったのに、
結局はあの悪夢を振り切ることができなかったという事実を前にアルヴは言いようのない苛立ちを隠せない。
まるで得体の知れない怪物のように見えたスティルのことも含め、一体自分は何を恐れているというのか…

なんだか、余裕がなさそうだ

そんな一連のやり取りをトレーナーもグラウンドの傍らで見つめていた。
スティルインラブ相手にアドマイヤグルーヴが勝利したのは間違いない。
しかし、それはどこか危なげないものも孕んでおり、アルヴの方が余裕が無さそうに見えたのも確か。

"シグナル"が……"LOST"に向かってる……ね。

と、その場に更に姿を現したのがアルヴやスティルの同期の1人である不思議な雰囲気を纏うウマ娘――ネオユニヴァース。
「アドマイヤグルーヴは辿り着けないかもしれない」と、一方的に意味深なことを呟いてすぐにいなくなってしまう。
アルヴを取り巻く目まぐるしい状況の流れにトレーナーは翻弄されるばかりであった。

見知っているとはいえ、特段付き合いがあるわけでもないんだがな……どうにも気になって――

その後、思考に耽るままにトレーナーは三女神像の前までやってきていたが、
そこで更に出会うことになったのが、アルヴのことを気にかけているウマ娘の一人であるエアグルーヴ。
当初の予想通り、アルヴのことを何かと気にかけていたグルーヴに対し、
トレーナーは先ほどまで見て来たアルヴの一連の言動を事細かに報告。
グルーヴの方もまた何かあったら教えてほしい、そうトレーナーに告げていた。

アルヴを中心に目まぐるしく変わり続ける状況の変化。一体彼女を中心に何が起きているのか。
思考の海に沈むままにトレーナーはそのまま自室で眠りに落ちていたのだが、
まどろみの中である夢を見ることになる。

アドマイヤグルーヴだッ! 今、拳を握りしめましたッ!!

それはまさしく、アドマイヤグルーヴがスティルインラブを相手にエリザベス女王杯という大舞台のレースで華々しい勝利を飾ってみせた一幕。
その勝利を祝福する者の中にはあのエアグルーヴもいる。
労いの言葉をかけるグルーヴに対し、普段の刺々しい態度が嘘のように優しく微笑むアルヴの姿は、

(なんだかとても――優しい夢だ……)

夢の中とはいえ、そんな風にトレーナーが思ってしまう、優しさに満ちた一幕。

しかし現実はそんな光景とは程遠い。
後日の夕刻、今日もアルヴは1人自分を追い込む様にトレーニングに勤しんでいる。
昨日に見た夢のことも合わせ、何かに突き動かされるようにトレーナーはアルヴに声をかけていた。
対するアルヴはいつも通り、いやいつも以上というべきか、トレーナーに対して素っ気ない態度を取るばかりであったが、

……夢見が悪くて気が立っているだけです。

相手は……スティルインラブ?

が、その最中でぽつりと漏れ出たアルヴの言葉とそれに対してトレーナーが問いかけた疑問。
表情を急変させながら逃げるように去っていくアルヴの姿に確信めいたものを感じ取るトレーナー。
彼女もまた夢を見ている、しかしその内容は自身が見たものとは真逆ともいえる悪夢に等しいもの。
果たしてこんな偶然が起き得るのか? 不可思議な現象を含めてトレーナーはますますアドマイヤグルーヴというウマ娘への興味が膨らんでいく。

あなたの"(ヴィジョン)"は――"修復(リペア)"……。
アドマイヤグルーヴの"(ヴィジョン)"は――"喪失(ロスト)"……。

と、直後にまたしても姿を現すのはネオユニヴァース。
前回と同じく全く意図の読めない、しかしどこか真剣な眼差しでトレーナーに言葉を投げかけていた。
「あなたの"(ヴィジョン)"を閉じないで」と、何かをお願いするように。

これまで自分やアルヴの周りで起きている様々な出来事が、果たして何を意味して何を訴えかけているのか、
明確な答えは何もわからないままなのは確かだが、その中でトレーナーは一つ理解したことがあった。
それは、アドマイヤグルーヴというウマ娘が独りきりで、苦しんでいるだろうということ。

他者との繋がりを拒絶し一人でいることを彼女自身が強く望んでいる、安易なやり取りでは余計に溝を作るしかない。
そんな状況でもやれることはある筈とトレーナーは行動を開始。
特に気になったのは彼女が自分が見ていたものとは真逆の――スティルインラブに敗北する悪夢に苛まれているという一点。

数日後、トレーナーはその解決のためにと取り纏めた山積みの資料を手土産に再度アルヴと接触。
トレーナーが提供したのはここ最近の成長分も含めた綿密なスティルインラブとの戦力比較資料。
アルヴは自分とスティルが並走していたことや、悪夢のことも知っていたということに加え、
表立っての活躍が少ないスティルの詳細な情報を見事に纏め上げている資料の内容もあり、段々とトレーナーに対する興味を示していくように。

スティルインラブに完璧に勝利するためには作戦を変えるべき、
成長分も含めたスティルを差し切れるだけの末脚と前半を抑えるためのペース配分、
そのために必要な今後のメニューさえいも組み立てて来たというトレーナー。
無関係の自分に何故ここまで? と、アルヴは問いかけるものの、彼女のスタンスも踏まえてトレーナーは敢えて多くは語らない。
自分はアルヴに勝ってほしいと思っている、あとはアルヴ自身が乗るか乗らないかの選択だけ。
アルヴはトレーナーが何か思惑あってのこととは察していたものの、それを踏まえた上でトレーナーの案に乗ることを決定。

そんなやり取りを経てから数週間後。
トレーナーのデータを基に対策を打ち立てたアルヴは再度スティルとの併走に臨む。
トレーナーが授けた作戦もあり、アルヴは前回とは違い余裕を以てレースに集中することができていた。
ここまではトレーナーの分析、展開予測とも一致しており、問題なく差し切れる筈――。

……アハハはハハははははッ!! もっと、もぉっと!! 愉しみましょぉおぉ!?

雰囲気が、豹変した……!?

(っ……! やはり出てきた……! ……でも……ここからならば……!)

レース終盤、前回と同じくスティルはまたしても豹変。
側で見守るトレーナーにも一目でわかるほどに雰囲気も走り方もまるで怪物の如く様変わりするスティルであったが、
アルヴは予想通りと言わんばかりにペースを崩さずに想定通りの末脚を発揮。
結果的には前回と同じく、いや前回より遥かに余裕を以て勝利することができたものの、
未だ消えることない変貌したスティルは少しも堪えた様子はなく、獰猛な笑みのままに去っていった。
「今度は本番のレース、トリプルティアラがいい」という、あの悪夢の内容に触れるかのような言葉を残して。

結果だけ見れば今回も同じくアルヴの勝利に終わった。しかしどこか煮え切らない結末だったのまた事実。
真の決着――本当に悪夢を振り切ることができるのは現実のトリプルティアラでの舞台になるだろうことはアルヴもトレーナーも共通認識となっていた。
トレーナーの情報が役に立ったのもまた確かなこと、しかしスティルの成長はこれで頭打ちではないだろうことも明白。
内に蠢く怪物の存在も含め、アルヴが悪夢を振り切るためには課題がまだまだ山積みであった。

その先でトレーナーから申し出た提案が自分を情報収集と分析役に使わないかということ。
これまでの一連のやり取りから、アドマイヤグルーヴというウマ娘は自身が豪語するように、
1人でも十分に的確な研鑽を積み上げて成長していくことのできるウマ娘である。
しかし、その研鑽に必要な情報収集と分析というサポートがいればより大きな効果が見込める。

それは――つまり、私と契約したい……ということですか?

アルヴが発した言葉の通りつまりはそういうこと。
担当契約――誰より孤独を好むアルヴにとってそれが何を意味するかをアルヴもトレーナーもお互いに理解している。
とはいえ、いくらアルヴ自身のスタンスがそうであったとしても、
トリプルティアラも含めたトゥインクルシリーズという栄光の舞台へのデビューにはトレーナーとウマ娘同士の専属契約は避けられないこと。
それに加えてアルヴにとっても目の前のトレーナーがスティルへの対策を含め確かな実力を持っているということも十分にわかっていた。
であるならば、自身の勝利をより確実なものとするためには必要な選択であることも確かなのだと。

君の目的が、彼女との決着だけというなら
契約は、それまでだけだって構わない

目的は――彼女との戦いを制すること。
期間は――彼女が示した、トリプルティアラが終わるまで。
……結びましょう。彼女との決着をつけるまでの――ひとときだけの契約を。

そんな形で交わされる担当契約。
独りにしたくない――トレーナーの思惑とはかけ離れたあまりにも実利優先の上辺だけのものではあったが、
ともかくこれがアドマイヤグルーヴという氷の瞳を携えたウマ娘との最初の契約にして繋がりであった。

育成シナリオ

とまあ、アルヴやスティルとの関係だけでなく多数のウマ娘との絡みが展開されつつも始まる育成シナリオ。
個別ストーリー内でも話題に挙がっていたように、前半はトリプルティアラ路線への挑戦とスティルとの戦いが主題となる。

上述の通りアルヴとトレーナーの関係は飽くまでも利害関係の上でのものでしかなかったものの、
トリプルティアラ及びクラシック級のエリザベス女王杯を転機として状況は一転。

後半は大阪杯、宝塚記念、天皇賞(秋)、そして2度目のエリザベス女王杯といった中距離GⅠを目標としながら、
新たな主題となるのは史実における自身の子、ドゥラメンテとの関係性について。
グルーヴに教えられる側からドゥラメンテに教える側へと立場が入れ替わる中、
そういった状況の変化をアルヴは戸惑いながらも徐々に受け入れていくようになるのだが、
そんな中でまたしても「史実」という重たすぎる枷がアルヴの身に降りかかることになる…

隠しイベントとして史実を覆す活躍=トリプルティアラ制覇を成し遂げると
シニア級ラストに「祝福と、感謝と、顛末と」が発生。
スタミナと賢さが上昇する他、むきだしの情熱のスキルも獲得できる。

特殊実況はGⅠ未勝利の状態でクラシック級のエリザベス女王杯を勝利すると発生。隠しイベントとの併用不可。

+ 特殊実況 ※ネタバレ注意
アドマイヤグルーヴが最後の最後で
スティルインラブをねじ伏せてGⅠ制覇!
エリザベス女王杯を制しました!

元ネタ:2003年エリザベス女王杯 馬場鉄志アナ

◆関連キャラクター

普段は気弱でお淑やか、されどレースにおいては内に秘めた怪物的な狂暴性を露にするウマ娘。
アドマイヤグルーヴの物語においては切っても切れない最重要キーパーソン。

誰よりも大切な人に喜んでほしい――愛を捧げたいがためにレースを走るスティルの姿は、
愛だの絆だのといったものに強い忌避を示すアルヴにとっては到底理解しえない在り方のため、
見事なまでに正反対のスタンス、鏡写しのような存在であったといえる。あとスタイルも真逆。

スティルシナリオでアルヴがライバルとして本格登場した頃からこの対立構造は大々的にピックアップされており、
あちらの世界線においては敗北に項垂れながらも再起したアルヴがようやくスティルのスタンスと愛が力になるということを少しずつ理解できるようになっていた矢先、
スティルと彼女のトレーナーを取り巻く異常現象の数々に心を曇らせていくことに…

逆にアルヴ自身のシナリオではトレーナーとグルーヴの説得を受けて再起した先、エリザベス女王杯でスティルにリベンジを果たすのだが、
その後に本能の喪失を受け入れられずに取り乱すスティルに対し「嘗て自分を圧倒したのは本能だけでなくスティル自身の強さもあってのことだった」
「敗北したからと全てを本能に任せようとする不完全な状態で自分を倒せると思うな」といった言葉の数々で逆にスティルに発破をかけるというスティルシナリオとはまた違った流れに。
これをきっかけにスティルも落ち着きを取り戻したのか、以降もライバルの1人として互いを高め合う関係に落ち着く。

大多数のトレーナーの想定通り、トリプルティアラの3戦では頭抜けたステータスとスキルを持つ強豪ライバルとして立ちはだかってくる。
ただ、これまでの三冠組と違って強力なことには間違いないが絶望的と呼べるほどの強さというわけでもない、といったくらいに落ち着いている。

史実ではご存じの通り同父かつ同じ03世代の同期の1頭であり、牝馬三冠を制覇した因縁の相手。

言動が不思議に満ち満ちた、アファーマティブで宇宙的なウマ娘。

個別ストーリー序盤の時点で後にアルヴの専属となるトレーナーとの接触があり、
相変わらず独自性全開のキーワードを連発していたものの、
彼女もまたトレーナーとアルヴの関係を構築する上での重要なキーパーソンの1人であったことは確か。
その後の育成シナリオにおいても度々登場し、トレーナーとアルヴを取り巻く行く末を見守り続けていた。

…特にシナリオ後半で降りかかる悲劇のことも踏まえると、
こちらの世界を観測できるネオユニにとって、アルヴのトレーナーは本当に救いであったといえるだろう。

史実ではこちらも同じ03世代の同期同父の1頭で、産経大阪杯で1度だけ対戦経験もある。

いつか偉大な英雄となることを夢見る文学少女ウマ娘。

スティルやネオユニと比較すると出番は少なめなものの、
シニア級の宝塚記念前における共同記者会見の場で共演。
長期休養へと入っていたネオユニの想いも継いで立派に走り抜いて見せると決意表明を行っていたロブロイの姿に、
既に自身の在り方が変わりつつあったアルヴも共感できるものがあったようだ。

史実ではやはり03世代の同期同父の1頭であり、宝塚記念や2度の天皇賞(秋)で対戦している。

女帝と称される程の実力を有するウマ娘。

上述の個別ストーリーにもあるように当初からアルヴのことは気にかけていたようで、
後に担当となったトレーナーと共にアルヴのブレーキ役として終始活躍。
特に秋華賞後に更に無茶を重ねようとするアルヴに対する声を荒げての説得シーンは必見。
彼女もまたアルヴ自身が変わる大きなきっかけとなった重要人物の1人である。

また、育成シナリオではエアグルーヴの母親が主催するスクール関係者の新年会に、エアグルーヴの招待でトレーナー共々参加したアルヴが、
本来部外者であるにも関わらず、エアグルーヴの母やスクールのOGにまるで娘のように可愛がられるという、史実の血縁関係を意識したような展開に。
この時にはアルヴも精神的な雪解けを迎え始めていたこともあり、あまりの歓待ぶりに困惑しつつ、どことなく居心地の良さを感じている節があった。

史実ではこちらも知っての通り、エアグルーヴの娘がアドマイヤグルーヴという親子の関係に当たり、主戦騎手も武豊

最強を証明するためにストイックにレースに臨むウマ娘。

アルヴがシニア級になった直後にグルーヴの紹介によって登場。
クラシック級での活躍を経て既に現役トップクラスの実力者として名を上げていたアルヴに対し、
今度は期待の新星として才能の片鱗を見せていたドゥラメンテがぜひ指導を賜りたいという形に。

この頃のアルヴはトレーナーやエアグルーヴのおかげで雪解けを迎え始めていたこともあって指導を引き受け、
少しぎこちないところもある自身の指導を素直に受け入れ、成長していくドゥラメンテの姿に言いようのない充足感を持つようになるが、
ドゥラメンテの方も、アルヴの指導に安心感を覚え、「しっくりくる」という感覚を抱いたことで、事実上の師弟関係となっていく。
アルヴもドゥラメンテも、互いに相手に「運命的な何か」を感じる関係性だったようだ。

史実ではエアグルーヴとは逆にドゥラメンテの母がアドマイヤグルーヴという親子関係。
かつドゥラメンテはアドマイヤグルーヴのラストクロップでもある。

亡き妹への贖罪のため、ひたすら孤独にレースを駆ける一等星のウマ娘。
勝負服の意匠もどことなく似通っており、二人並ぶと姉妹に見えなくもない。
年齢としてはアヤベの方が上らしく*3、アルヴの方が「アヤベ先輩」と呼んでいるシーンがある。

両者共に「馴れ合いを嫌い孤独でいることを好む」というスタンスからどこかシンパシーを感じているものの、
穴の開いた感覚を抱えるアルヴは、心の奥底に確かな何かが根付いているアヤベを自分とは決定的な部分が異なるとも感じているようだ。

史実では冠名繋がり且つ同じサンデーサイレンス産駒で母父トニービン、現役時は同じ橋田満厩舎所属であり、
更に言うと武豊主戦で「オークスを勝利した母馬の名を受け継いでいる」という共通点も。
あとウマ娘内では「ふわふわ好き」「ワンちゃん好き」といった感じに、好きなものの前では普段のクールなイメージが崩れやすいというのも似ている。

独創的すぎる世界観を持つ自称聖女なウマ娘で、寮におけるアルヴのルームメイト。

基本的に他者との繋がりを拒絶しがちな当初のアルヴの冷淡な態度を前にしても、
ディザイアは「聖女には全てお見通し」と冷たさの裏にある優しさを見抜いている程で、
そんなディザイアに対してアルヴもまた、何かと危なっかしいからとそっと手助けをすることもあるなど、何だかんだで良い感じの関係を築けているようである。
ただしウオッカの特大ポスターの視線は流石に気になるので位置変更を頼んだら撤去と勘違いされて逆にウオッカの魅力を得々と語られるハメになった。

史実では世代は離れているものの、どちらも強大なライバルに苦戦しながらも食い下がり続け、牝馬三冠路線を賑わせた一頭。
「ティアラ路線では常に1番人気だったが三冠全てをライバルに持って行かれ、しかしエリザベス女王杯で逆襲を果たし連覇も達成した」アドマイヤグルーヴと、
「ティアラ路線では常にライバルの2番人気に甘んじたものの秋華賞で一冠をもぎ取り、しかしその後はGⅠ戦線で勝ちに恵まれなかった」レッドディザイアで綺麗に対の関係になっている。
青いアルヴと赤いディザイアなのも含め、イナリターボ部屋などまれにある鏡写し部屋割り。

「盤面の支配者」たるボードゲームの達人ながら、メンタルが激烈に弱いという欠点も抱えたウマ娘。

育成シナリオ内では名指導イベントにおいて、
学園の授業で取り組んでいたテニスにおいて正確無比なコントロールを発揮するアルヴに興味津々だった他、
グッドエンドのラストにも登場し、エアグルーヴ門下のスクールに参加したアルヴに手玉に取られてしまい、
「姉貴面して」とまたしてもメンタルにダメージを負っているようだった。

史実では同じエアグルーヴ産駒の所謂「きょうだい馬」に当たる存在なのだが、
7歳違い(ネオの子供ヴィクトワールピサと同世代)・父馬と馬主も別(キングカメハメハ産駒でサンデーレーシング所有)と、
きょうだい馬にしては比較的縁が遠いと言える関係であった。
上述のようにウマ娘のアドマイヤグルーヴは孤児のため当然ながら血縁関係は無い設定となった。(この辺りについては後述)

クラスメイトたち。
孤高であろうとしてクラスメイトとは必要以上に関わろうとせず冷淡な態度を取りがちなアルヴだが、
その冷静沈着な人柄が何だかんだでクラスメイトからは慕われているようだ。

いずれのメンバーもアルヴとは別の世代(ファインは02世代、その他の5人は97世代)だが、
アルヴと同様にエアグルーヴと関係が深いメンバーが多いため、その縁で同じクラスになっていると考えられる。
またスズカは史実でアルヴと同じ橋田満厩舎に所属していたという縁もある。


◆余談

史実のきょうだい馬および母馬について

概要でも述べたウマ娘アドマイヤグルーヴの孤児設定だが、これについてプレイヤー間で大きな注目を浴びることとなった。

というのもこれまでに登場した同母のウマ娘は競走馬の関係に倣い、全員が血縁のある姉妹のウマ娘として登場していたために、
アドマイヤグルーヴが孤児である=血縁関係のある姉妹のウマ娘がいない=史実の同じエアグルーヴ産駒のきょうだい馬がウマ娘に現れないのでは? という図式予測が挙がったからである。
特に同じエアグルーヴ産駒のGⅠホースであり、当時まだ未発表であったルーラーシップの扱いについては多大な関心が向けられることにもなった。

しかし、知っての通り後のアルヴ登場の数ヵ月後である2026年2月の5thアニバにおいて件のルーラーシップが新規ウマ娘の1人として登場を果たすと、
今度は逆にウマ娘の両者の関係がどうなっているのかという別の疑問が持ち上がることになったのだが、
こちらもこちらでアドマイヤグルーヴでのシナリオ描写を以て、ウマ娘世界の両者には明確な血縁関係は無いと描写されるに至る。

この一連の流れは「ウマ娘では同母産駒であっても必ず姉妹の関係になるわけではない」
「史実産駒のいずれかがウマ娘内で姉妹がいないと明言されたからといって、史実のきょうだい馬がウマ娘化しないわけではない」ということを示した形になり、
プレイヤー間にとっては少なくない衝撃を与えたといえる。

広い意味での「母に関する血縁」という意味では、そもそもエアグルーヴのウマ娘世界観における母親と史実における母・ダイナカール号が
ウマ娘なのかサラブレッドなのかしか差異のない事実上の同一人物(他作品で言うところの「レベル3マルチバースにおける同一存在同士」)と思われるイベントがあり、
かつ史実ではエアグルーヴの母系となるドゥラメンテが少なくともエアグルーヴ(ウマ娘)とは祖母・孫娘関係ではない*5とプロジェクトの都合に合わせてどちらでもよいとなっており、
少々棘のある言い方をすれば、アドマイヤグルーヴについても元々どちらでもよかった面も存在する。
それでも彼女が「親の顔を知らない、天涯孤独」と史実から改変されたのは、そのエアグルーヴとドゥラメンテを史実において繋いでいる馬のウマ娘…
エアグルーヴの初子であると同時に、ドゥラメンテの母でもある馬がモチーフゆえに、今後にほかの母系を扱ううえで混乱が起きないように「どう描いてもいい」としたかったが、
フサイチパンドラの項目にもあるが、実の母親と史実上の母親を切り分けるにはこうするしかなかったのかもしれない。

余談だが、アドマイヤグルーヴとルーラーシップはウマ娘では初の母親が実装済みのきょうだいであるため、
史実で重賞馬きょうだいが多いのに元ネタ不明の一人っ子設定があるウマ娘は「今後母親が実装されるからこのような設定になったのでは?」という憶測が流れた。

孤児設定の元ネタ?

色々と衝撃が走ったアドマイヤグルーヴは孤児であるという設定だが、実は元ネタと思わしきものが存在する。
1.生産牧場のノーザンファームがルーラーシップのようなクラブ馬とせずに目玉としてあえてセレクトセールに出したこと。
2.エアグルーヴの馬主がエアグルーヴ産駒が値上がりしすぎたせいでエアグルーヴ産駒を所有できなかったこと*6
3.同馬主のアドマイヤコジーン(アヤベと同世代のG1二勝馬でアストンマーチャン号の父)からアドマイヤ孤児院
が挙げられる。

やたら愛を敵視するのは三連覇がかかっていたエリザベス女王杯で主戦騎手に選んで貰えなかった(結局アルヴは3着で勝者はスイープトウショウ号)のもモチーフではないかとささやかれている。
ちなみにそのエリザベス女王杯で武豊騎手が騎乗していたのは、ウマ娘ではよりにもよってアドマイヤグルーヴにはいない母親を尊敬していて母の意思を受け継ぎ勝利を目指しているウマ娘である。




追記・修正……自分の項目を磨けるのも、自分だけ。

この項目が面白かったなら……\ワンちゃん/

最終更新:2026年08月25日 18:55

*1 物語そのものは絆を強調する内容ということもあり好きではないらしいが。

*2 史実の親なので、ウマ娘的に指導を受けている

*3 明言はされていないが後述するスズカたちとクラスメイトのアルヴは高1、ナリタトップロードやBMWの3人とクラスメイトのアヤベは高2と推測されている。

*4 『鹿毛』のG1(級)馬はドゥラメンテ産駒では2025年時点だと彼以外は『リバティアイランド』『ヴァレーデラルナ』の牝馬しかおらず、『スタミナ自慢』を長距離と仮定した場合『鹿毛』でG1を勝った産駒もタイトルホルダーだけ、『スクール』を生産牧場「ノーザンファーム」と仮定した場合も彼だけ「岡田スタッド」生産なので『スクール外』に該当するのでほぼ確定

*5 公の場で「グル姉」と呼んで(一応)問題ないので距離感としては非常に近いのが確定しているが、具体的にどういう関係性であるのかは今でも曖昧となっている

*6 所有していなかったのは事実だが、この情報は明確な出典が不明