登録日:2012/04/19(木) 18:52:01
更新日:2025/04/29 Tue 18:10:44
所要時間:約 5 分で読めます
広い宇宙に出れば大丈夫って考えたんだな。
が、マシュマーは薔薇の花にかけてしつこい。
巨大なモビルスーツ、ハンマ・ハンマは手強い。強そう!
挙げ句に俺はビームライフルのエネルギーパックを忘れた。
ならば出るのは必殺でもなんでもない、必死の作戦!
次回、ガンダムΖΖ
宇宙のジュドー
ニュータイプの修羅場が見られる!
目次
緒元
型式番号: AMX-103
生産形態:
試作機
全高:21.5m
頭頂高:18.5m
本体重量:40.3t
全備重量:79.4t
ジェネレーター出力:3,820kW
推力:258,200kg
センサー有効半径:14,200m
装甲材質:ガンダリウム合金
機体概要
キュベレイの開発によりサイコミュ搭載MSを完成させた
ネオ・ジオン軍は誰でも使える遠隔誘導兵器、すなわち準サイコミュ搭載機の開発に着手し、その
試作機として作られたのがこの機体である。
肩と腰に赤い薔薇の花束のようなスラスターを多数備え、腕のクローや5本のブレードアンテナが伸びる頭部は、さながら鋭い薔薇の棘を彷彿とさせる。マシュマーもこの機体を甚く気に入り「究極のモビルスーツ」と彼らしくもさらに大袈裟な評価を下している。
初めはキュベレイの後継機として造られ、スラスター推力はなんと
Ζガンダムどころか当時存在した大半のMSを凌駕しており、また両腕が
ジオングと同じ有線式ビーム砲になっており、両腕合わせて直径100mもの
オールレンジ攻撃が可能など、マシュマーの評価も的外れなものではなく実際のところかなりの性能を持つ。
……だが、この機体はバランスが凄まじく悪かった。そもそも機体とジェネレーターの相性が悪くて想定した威力の
ビームが撃てず、やむなくメガ粒子砲搭載のシールドが用意されることになった。
それだけならまだ良かったものの、肝心の準サイコミュシステムは結局
完成できず、両腕はただ
伸びるだけという悲しい有様に(だが、本来の
NTが使えば
オールレンジ攻撃が出来たらしい)。
結果、ハンマ・ハンマは量産計画があったものの没にされてしまった。
その後、準サイコミュ機の登場は、
連邦からネオ・ジオンにもたらされた
ガンダムMk-Ⅴを基にした
ドーベン・ウルフまで待たねばならなかった。
武装
両手に装備された本機のメイン武装…だったもの。3本のクローも備えており、格闘戦にも対応できる。
本来は有線オールレンジ攻撃を想定していたが、前述の通り実際はある程度フレキシブルに動かせるだけである。
また、出力は3.1MWとされるが、どうやら定格出力通りのビームは出せないらしい。
クローで敵をつかんでのビーム接射はできるのかどうかは不明。マシュマーがビームサーベルでの白兵戦にこだわって忘れていた可能性も高いが…。
3本爪でも持ちやすいように柄が伸縮式になった専用のものを装備している。
初戦で
メタスの推進器を切り裂き、
ファ・ユイリィを物語からドロップアウトさせた。
本体、もしくはシールドにマウントする。
ジオンの国章がデカデカと描かれた大型の
盾。
3連装ビーム砲に代わる本機のメイン武装。専用ジェネレーターを備えた3連装メガ粒子砲と機雷投下機をひとまとめにしている。
「
またシールドに爆発物なんぞ仕込んで…」と思われるかもしれないが、このシールドは装甲厚300mmという分厚いガンダリウム合金製で、当時でもハイスペックな
Ζの
ビームライフルを容易く防ぎ、ビームサーベルも容易に通さないほどの堅牢さでΖを完封してみせた。
さすがに
ΖΖのダブルビームライフルまでは防げず、左腕ごと一撃で破壊されてしまったが、それでも機体本体は守り抜いている。
これが評価されてか、
バウや
ヤクト・ドーガといった後発の高級機にも同様の武装が採用されている。
劇中の活躍
『ΖΖ』
マシュマーが乗り、Ζに乗る
ジュドーと対決。…が、敗北を喫してしまう。
シールドを装備してようやく本来持つ高性能の一端を見せ、Ζの頭を吹っ飛ばして行動不能に追い込むが、ジュドーが
ΖΖに乗ると形勢逆転されてしまい、シールドごと腕をぶっ壊され撤退した。
この敗北をもってマシュマーは
エンドラの指揮官を更迭され、シャングリラの子供達との時代錯誤のドタバタ劇は幕を下ろす。
これを機にアルバイト感覚でネオ・ジオンと戦っていたジュドーたちは少しずつ本当の
戦争というものに巻き込まれていくこととなる。
関連機体
量産型ハンマ・ハンマ
型式番号:AMX-103G
『
Gジェネ』に登場。上記の量産案のひとつと思われる。
こちらは右腕を普通の物に、
伸びる腕を左腕のみにして生産性および使いやすさを向上させようとした。しかし、当時の機体としては火力がダウンしていたことと、根本的な準サイコミュシステムがやはり完成しなかったため没にされてしまった。
メドゥッサ
型式番号:AMA-103
全高:20.0m(MS形態)
全長:24.1m(MA形態)
全幅:16.4m(MA形態)
推力:20,300kg×2
13,200Kg×12
11,200Kg×10
総推力:288,600kg
装甲材質:ガンダリウム合金
武装:
3連ビーム砲内蔵有線アーム×4
マルチプルメガ粒子砲
メガ粒子砲
Iフィールド・ジェネレーター×2
ビーム・サーベル
スペース・マイン(装弾数8)
搭乗者:ガット
レフィ
マース
『機動戦士ムーンガンダム』に登場。
ハンマ・ハンマなどのデータを参考に開発されたMA。
巡航型のMA形態から高機動戦闘用のMS形態への変形機構を持ち、後者の姿はハンマ・ハンマそっくりである。
ただしMS形態の脚部は歩行用ではなく腕部と同じ準サイコミュアームであり、移動時はホバーを用いる。
Iフィールドも内蔵し、エネルギーの問題から防御範囲は限定的だが複数機で連携することでカバーすることが出来る。
中々ハイスペックだが、その分操縦難度も上がっている模様。
ちなみに、開発したネオ・ジオン残党内派閥の意向で純ジオン系の技術だけで造られている。
作中では赤系の塗装を施された三機がシュランゲ所属機として登場し、ムーン・ムーンへと侵入している。
当該項目を参照。
SDガンダム外伝シリーズのキャラクター
ジオン族の騎士ハンマハンマ、ザビロニア帝国のモンスターオーガハンマ、モンスタークリスタルハンマ、ネオジオン族の魔術士ハンマハンマ、グラナダ王国の機兵ハンマライド、魔界の幻術師ハンマ・ハンマとして登場している。
放送当時に1/144のキットが発売。
大型機だけあって迫力は中々だが、可動はほぼ不可能な置物。
両腕は通常か伸ばした状態の選択式で、後から組み換えはできない。それとは別に手首用延長パーツもあり、こちらは組み換えできるが片手分しかない。
そして付属のビームサーベルはマトモに持てない。3本指でも持ちやすいとは何だったのか。
それ以降は目立たない扱いだったが、RE/100にてまさかの発売。
MG・ZZガンダムVer、KAに合わせてのものとはいってはいけない。
ディテールは非常に細かく、可動も(元々の特異なフォルムを鑑みれば)優秀。ギミックも完全再現と気合が入っている。
サーベル持てない問題はジョイントで掌に固定することで解決。
『SDガンダムジェネレーション・アクシズ戦姫』
SFCのGジェネの前身のこのゲームではアクシズ戦記に登場する。ちなみに後のシリーズとは違いカートリッジごとの容量の都合上狭い世代でしか収録できない為、大体(ジムクラスが最弱・主人公初期機体が中堅クラス・巨大MAが最強クラスの能力値)となる。つまり対戦で
一年戦争期のガンダムとバビロニア戦記の
ジェガンを戦わせた場合ガンダムの圧勝となる。
そしてどこをどう調整されたのか、ハンマ・ハンマは何故か進化ツリー最上部に位置し(何故か
ゲーマルクやドーベンウルフより上)能力値はZZよりも防御でやや上回り他ソフトの巨大MA枠に迫るHP・攻撃力・防御力を持つ。但し地形適性が宇宙A・地上Dと致命的に悪いため使いどころが難しい。同ソフトには
サイコガンダムMk-Ⅱという全能力値が最高クラスで全地形対応でIフィールドがあってMS形態ならサーベルもある超万能機があるので正直ツリーの最終進化先に選ばれることはない。
ほぼ上記の設定どおり。なお、伸びる腕はインコム扱い。
扱い辛い機体ではないうえにネオ・ジオン系の強力なMSに開発できるため損はない。
量産型ははっきりいって弱体化している。それでも最近の作品にいないのは物悲しいものである。
ユニバースに参戦。
設定通り高い機体性能を誇り、特に機動性はかなりのもの。
武装も使いやすく、見た目とは裏腹に扱いやすい機体となっている。
サブ射のアーム伸長はロックオンした敵を勝手に追尾してくれ、設定とは違い誰でも
オールレンジ攻撃ができる。
小ネタとしてアーム伸長中にメイン射撃のシールド拡散メガ粒子砲を撃つとアームが伸長したまま撃つことができる(但し、撃った後にアームが強制回収される)。
挙動がかなり独特。
コスト2000で登場。愛しの
ハマーン様との共闘も叶った。
射撃と格闘で有線アームを伸ばす独特の挙動、そしてその巨体による被弾のしやすさから使い手は少ないものの
実は隠れた強機体と認識されている。
メイン射撃は前述した挙動とサブと弾数共通なので使い辛いが、特殊射撃のメガ粒子砲内蔵シールドは性能・リロードの早さが申し分なく扱いやすい。しかもやたら滑るので、NEXTダッシュしながら軽快に撃てる。
格闘も一応後ろ入力で普通にサーベルも振れる。また特殊格闘のアーム射出は射撃属性のアンカーなので格闘を潰せる上、追加攻撃のオラオララッシュ(通称 範馬・範馬)は援護機としてはかなりの威力を誇るので、下手な格闘や着地に刺せば大きなリターンも期待できる。
そして最大の武器がサブ射撃の有線式クローアームによるオールレンジ攻撃。
射出してからNEXTダッシュすると戻してしまうという難点はあるものの、相手に張り付いてからの命中精度はファンネル等の比ではなく、連射も可能。
体力ミリで逃げ回る相手に与えるプレッシャーは半端ない。
と、粒揃いの武装だが、かなり玄人向けな機体に仕上がっている。
ちなみに勝利ポーズや待機中にMSサイズの巨大なバラを出す。
キャラクターとの特殊掛け合いでも、よくそれを突っ込まれる。(ちなみにマシュマーはほとんどの女性に対し特殊掛け合いがある。)
アクシズの脅威無印&Vに登場。
アームビームと有線ビーム、二種類の射程2武装を持つ。
ちなみに有線ビームはOTでも使用可能。脅威Vではサイコミュが付き、NTを乗せると限界値が向上する。
脅威無印では有線ビームは隣接マスには撃てなかったが、Vだとアームビーム共々射程1~2に攻撃が出来る。
盾は攻撃手段も確率で被弾を無効化するシールドとして機能するので、隣接攻撃も得意とする。
完成時期が近い
バウと比べると運動性が低く生存性で劣る分、エース相手には辛いが有線ビームによる範囲攻撃を持つため、雑魚の殲滅力はこちらが上。
脅威Vでは格闘バグ(最前列のパイロット以外の格闘値を0扱いにする不具合。)があるので、前列をバウで後列にハンマ・ハンマを配置すればバランスの陣形になる。
キュベレイのコストが高すぎる場合、ニュータイプにあてがう機体をハンマ・ハンマで我慢するという手も。
逆襲のシャアに当たるネオ・ジオンでは、ギュネイの初期機体となっており、彼のNT適正と相性がいい。
初期のネオ・ジオンはジオン系旧式MSの集まりな事もあって、ハンマ・ハンマはかなり強い部類。
対する連邦が繰り出す最新鋭機、ジェガンと正面から戦うには厳しいが、旧式モビルスーツ相手ならば有線ビームによって次々倒していける。
序盤にキュベレイが開発提案されるので、乗り換える場合は誰か別のパイロットに譲ろう。
『ガンダム・ザ・バトルマスター2』
原作での武装がほぼ使われず、腕のビーム砲はマシンガンのような連射タイプでジオングと違ってあまり伸びず、盾の裏からはなぜかグレネードが出てくる。
大柄なため当たり判定は大きいが
伸びる腕や長い脚を生かしたリーチの長い通常技で攻めるタイプの機体。
北米移植版『GUNDAM BATTLE ASSAULT』では
ウイングガンダムに枠を奪われてリストラ。
追記・修正お願いします。
- 前作主役機の頭部を破壊し、Zザクを誕生させた功績は大きい。(勿論ネタ的な意味で) -- 名無しさん (2017-04-08 18:23:23)
- あまり注目されていないけど初登場時点で変形後のZさえ凌ぐ機動力を持った機体だったりする -- 名無しさん (2017-06-18 14:45:26)
- 審判のメイスではまさかのラスボス -- 名無しさん (2018-09-14 17:50:58)
- ゲームだと意外と活躍の場があるタイプ。流石にエースは張れないが -- 名無しさん (2020-03-09 01:41:58)
- 並みのモビルスーチだと掠っただけで優に爆散するダブルビームライフルを浴びて腕が破壊された程度で生還出来た装甲が地味に硬い、ネオジオン驚異のメカニズムか -- 名無しさん (2020-09-28 13:55:29)
- ネオ・ジオンの準サイコミュ技術の頭打ち機体 -- 名無しさん (2025-01-22 13:40:33)
- いくら試作機とはいえコンセプトに色々と無理がある -- 名無しさん (2025-04-29 15:25:27)
最終更新:2025年04月29日 18:10