雑記:文或と近代もろもろ、182
2月21日めも。
リアルタイムは11月22日、雑記181を同時に打ち込んでいます、というか、打ち込みながら計画立てたり邪念を語ったりとかそんな感じ。
そういや文士10人を書こうと決めてたんだっけか。
記者っていうか、何人かは小説書いてるし、経営者もいるし、論客もいるし。
…あー、メモ帳取って来ないと。
ところで明治三大文士の最後の一人忘れてる気がする、なんだっけほら、あるじゃん、なんか戦地の取材に行ってたとかの人、思い出せないからまた今度!
てか、ブラックさんに関してもネットで情報集めようと思ってたんだっけか。
あとあれ、順番どうしよう…。
えーと、福地さん、福沢さん、蘇峰さん、かな、仮名垣魯文、栗本さん、竜渓さん、黒岩涙香、三宅雪嶺、陸羯南、長谷川如是閑。
大雑把に活躍時期と重要度で散りばめてみたけど、ラインナップ作ってた時とあんまり大差ない順番な気がする。
初期の人のほうが思い出しやすいんだろうな私。
一応全員分をメモ帳に写したんだけど、栗本さんをちょっと迷ってるんだよな、いやまあ本を読んだので書けるとは思うんだけどね、明治三大文士以外で聞かないんだよな、詳しくないのは三宅雪嶺とかもそうなんですけども、彼らに関してはよく見るので、少なくとも重要度はなんとなくわかるからな。
まあでも、思い出したんだから勢いで行っておこう、てか、やっぱり政府がどうのってことになると弱いんだよな、逆に今回調べて情報蓄えるつもりでいよう。
2月22日めも。
おし、新聞社の続きで萬朝報、て、ここから退社した人らで「平民社」を作ったのか、いや一応人名は把握していたものの、ちょっと直線では結びつかなかったな…。
以下書き直しのためボツ部分抜粋。
≪もともと『都新聞』にいた黒岩涙香さんが立ち上げたのが明治25年で、啓蒙意思があったと聞いてはいるものの私の読んでる範囲だとちょっとピンと来ないんだよね。
明治30年代くらいには『二六新報』と覇権を争ってたはず。
この人多分翻案の探偵小説のほうで名前が知られてるんじゃないかと思うんですが、これも啓蒙目的でやってたぽいですね、なんかフランスの新しい時代の小説を読ませなさいって助言があったんだって(娯楽作品でいいみたいね)。
てか、そういう目的だと都新聞と合ってたとは思いにくいかな…。
都新聞はどっちかというと芸能中心の新聞だしね。
ただこの萬朝報もどちらかというと上流階級のゴシップ中心なんだよなぁ、そういや記事がきっかけで若干妙な事件も引き起こしてるみたいで、藩主の毒殺疑いってやつ、作家の志賀直哉の祖父が疑われるなんてこともあったんだっけ。
検死が行われて毒殺ではないということになったものの、なんかうやむやに終わってる、評判が良い人物だったからなおさらなのかもなぁ…。
参加面子に内村鑑三、幸徳秋水、堺利彦がいる時点で啓蒙意思も本物だとは思うものの「三面記事」って言葉を生み出したとも言われてるし、新聞の色が理由で赤新聞と呼ばれてもいるし(ちょっとイエローペーパーを思わせるね、ニュアンスも似てる)。≫
なんか筋が悪いんだよな、もうちょっと短くしたいこれ。
2月23日めも。
もう一回没。
≪概ね黒岩涙香さんと結びついた新聞社で、彼が都新聞を退社したのちに記者や読者ごとぶっこ抜いて立ち上げていて、創立は明治25年、明治30年代には『二六新報』と覇権を争ってたみたいな分布。≫
うーん、なんだろう、同じ内容は確実に必要なんですけども、なんか駄目だな。
黒岩涙香さんの要素が翻案探偵小説、都新聞からの退社、政治啓蒙意思があったということ、で、新聞社としては明治25年創刊の大衆新聞、ほぼ同じ傾向を持つ二六新報と明治30年代に覇権を争ったということ。
上流階級のゴシップに特化していて(のちに論客離れと共にスケール低下)、暗殺事件の疑惑を立ち上げたこともあったっていう案件もあるか。
わりと特徴的な出来事だと思うんだけど、まとめにくいんだよなこれ…。
志賀直哉の祖父ってのはわりと本でも説明の一助として出てくるんで添える分にはいいとは思うんだけど、なんか全体の流れとのバランスが悪いんだよな。
なんだろう、上手いことまとめられてないんだな、うーん。
多分涙香さんの政治啓蒙意識と新聞の方向性がばらばらに見えるってのがあるんだと思うんだけど、ばらばらに見えるのが正しいのか、それとも現代人が見てるからなのかがちょっとわかんないんだよね。
ただ、都新聞のような芸能に強い新聞にその目的で合ってたかっていうとなんとなく退社した理由はわからんでもないし。
しかし、探偵小説読ませて啓蒙っていう段階だとそれもなんとも…。
2月24日めも。
あっと、そもそもこの明治に存在していた「小説を読ませて庶民を啓蒙する」という考え方が告げられたのが板垣退助なんだよね、フランスで。
で、告げたのが何回も間違えるんだけどヴォルテールじゃないんだよな、なんでこれ入れ替わっちゃってるのかわからんのだけど、ヴィクトル・ユゴーですね、で、板垣さんがいろんな小説を抱えて帰って翻訳させてたらしいんだけどさぁ(当時は日本の文明度が低かったので半ば黙認に近く野放し、あとになるとさすがにそうは行かないよ)。
これの中に探偵小説が入ってたかどうかの確認が取れてないんだよね。
政治小説に関しては確認取れました、というか政党もちゃんと決まってたあれ(板垣さんのところと大隈さんの政党とどっちかからしか書かれてない、かなり初期のプレ政治小説に関しては知らんけど、なんか反骨な貴族が担ってたぽいし)。
そもそも涙香さんの系譜がなにを読んでもよくわからないんだよね…。
政治の本読んでても特に出て来ないし(政治小説の関係者に関しては出てくる人もいる出て来ない人もいる、一番有名な人が大隈さんの秘書、またお前か)。
新聞小説の本読んでても政治絡みのところはノーマーク。
文学の本からすると存在そのものを抹消みたいなことされてるからなぁ、まあ、小説書かなくなったんですよ、で、彼の新聞『萬朝報』が日本一になったんですよ、この時期に小説を書いてないのですっげぇ堂々と落ちぶれたとか書かれてたからな。
文学関係だとよくそういうことやらかすみたいです、観測出来なくなったとか資料が途切れたって書かずにその後の人生を勝手に付け加える想像力。
人間以下扱いされてるのにようやるわ…(当時は本当に作家はそんな)。
2月25日めも。
萬朝報は書けましたー、で、二六新報のほうに萬朝報の創立年数とか日本一を競い合ったとかを書けばいいやって思ってたら暴走したので没。
以下そこの部分。
≪んーと、Wiki辞書にはあんまり大したことは載ってないかな、明治26年の創刊、そういや『萬朝報』が明治25年って上で書き忘れてたな…、まあいいか。
てか上の辞書がちょっと酷くて、発禁になるような記事を書いていたために「大衆紙」って呼ばれたってあるよ、いやいや、当時はざらじゃん。
発禁になると売り上げも評価も上がるからなぁ残念なことに。
これは多分ゴシップや娯楽などを中心に扱ったためですね、いや、直接二六新報で読んだわけでもないけど萬朝報がそういう扱いで、明治30年代にはお互い日本一の座を競ってたみたいだからなぁ。
そういや、そこに関しても抜けてる、新聞に関してはそんな酷い記述を見たことがなかったんですが、大衆紙ともなるとやっぱり違って来るんだな。
なんか、評価が低くなると部数も低くなるって解説があるんですけどね、日本一を競い合うって部数低いのかなぁ…。≫
これに関しても内容は悪くないかと思うんですが、この書き方じゃあ駄目だよな、ただ、本で見たことがないし、あくまでもWiki辞書に「余計なこと」が書いてあるわけではないってのが弱いんだよな。
評価が低いことと筆禍に遭ってたことが同一視されてるのはあかんけど、そこは単なる無知だし、それ以上は書いてないし偏見があるかどうかも曖昧だし、ううん…。
2月26日めも。
『二六新報』書けたっと、Wiki辞書の記述を書いてあることだけを端的にふざけんなよ、と触れ、前に見たことのある斎藤緑雨が懸賞小説を担当していたことと、あとあれ、大隈さんとなんかちょっと関係があったぽいことを盛り込みました。
全部断片的に見たので自信はないけども…。
ただまあ、二六新報と萬朝報はめっちゃ似てるけど、他の新聞とはだいぶ違うからまず混ざることはないしねー、てか、萬朝報に関してなら多少流れを知ってるから「萬朝報ではない」と情報の仕分けをしてますごめんなさい、反省はしてます。
てか、萬朝報と二六新報とで日本一を争ってたって書き忘れてたので追加。
なんとか紛れ込ませるような分量でまとまって良かった。
これに関してもあんまり知らないしねー、だってそう書いてあったんだもん! としか言い様がないですな…。
あと大隈さん、そういや出て来たな大隈さんって盛り込んでた。
結局なんだかんだと「自由民権寄り」の新聞なんだろうね、この大衆新聞ズ、ただ党派がどうなんだよんみたいなことが書かれてないのでそこはなんとも。
新聞に党派色がないなら書いてもしょうがないもん。
てかそもそも、「庶民に向いている」という時点でそれが党派活動なのかどうかが疑問なんだよね正直。
あれです、税金額による制限選挙になっちゃったんで、政治小説が廃れたってあれ、22年前後に廃れてってるはずなのに明治25年の萬朝報、明治26年の二六新報。
政党との関係が見えないのもまあ当然なのかも…(選挙ないと政治参加は無理り)。
2月27日めも。
てか、『二六新報』のWiki辞書を見直していたら「普選運動」の文字があって、あー、それだよねー、となりました、普通選挙の推進、要するに制限選挙じゃなくしようぜっていう運動。
これだとこの時期でちょうどいいのかな。
あと二六新報の秋山定輔っていう社長、思い出せなかったので省いたんですけども、いわゆるフィクサーってやつかなぁ、政界の黒幕みたいな、てか、わりと彼のWiki辞書のページで大隈内閣の成立に関わったことがわりとナチュラルボーンに犯罪扱いされてますね(本当に裏工作とか書いてない、他の疑獄事件と並べればわかるだろうって意味なんだろうか、せめて裏と書いておけば…裏じゃないんだろうな、新聞持ってた人だし、表工作で犯罪扱い…)。
大隈さんがなにをしたからこれほどまでに恨まれているのかわかりませんし、わりと素直に同意してる人も見たことがあるんですが、どんなに頑張って責めても汚いことをやっている様子が…ないを通り越して「必要あんのか?」という疑惑が。
関係新聞社と財閥系新聞社と大学関係者が大部分味方すんだろどうせ…(早稲田大学建ててるので、あそこは文士がめっちゃ多いところ)。
今回はパスしますー、が許さそうな男、大隈、だって把握してねぇだろ全部。
なにを悪いことを、したんだろう、それとも上の案件全てが許せないんだろうか、でもこの人超絶リアリストなだけで人類の定義で悪いことしてるのを見たことがないんですよね、いやだって…罵ってる人が誰一人悪事挙げてくれないから。
嫌う理由まではわりとわかるよ正直、犯罪者って罵ったら犯罪を挙げてくれ…。
2月28日めも。
大隈さんに乗っ取られました、えーと、秋山さんだよね、あれだ、自由廃娼とか三井財閥攻撃とかなんでか個人のWiki辞書のページに載ってるのなんでだろうな、廃娼に関しても揉めたよなぁ。
娼館の女主人がどっかの新聞社だったか拠点だったかに無頼漢雇って突っ込ませてた気がする、まああれ、「女が反対してるぞ!!!」みたいに大はしゃぎされそうだなー、と思ってました、よく見るし。
寄生虫の性別はどっちでもいいんじゃないかなぁ。
私はこれからも人権を無視されたいですって病気を押して訴えたとかなら「すごく真剣なんだ」って思うけど…特に見たことないし。寄生されてる側としてる側を性別で括って寄生虫が賛成してるのになんで寄生されることを拒むんだ!? とかいう説教が飛び交ってる世界はシュールですね、なんでああなったのか…(売り言葉に買い言葉が繰り返された結果だろうとは思うんだけど…)。
あ、秋山氏、近衛政権にも関わってる。
普通選挙推進、廃娼、三井財閥攻撃なんかはさすがに非難の対象にはなってないんだけど、こういうラインのって多分一部の人には癇に障るんだろうなー、となんとなく。
てか、政界工作の黒幕って何人か見てたんだけど、だいたい「人類規模で見るとどう見ても善人」みたいなスタンスで働いてるんですよね。
贈賄とかには関わってそうだけど、あとはあんまり関係なさそうというか。
いや、大したことでもないんですけども、フィクションに出てくるフィクサー、だいたい人身売買してたからな、現実のフィクサーは無関係そうだなぁと…。
2月29日めも。
政界のフィクサー、「なんか大局的に見て悪いことしてなさそう」な人が多いのにドラマに出てくるフィクサーって人身売買してるよなー、と書き込んだあと、しばし小首を傾げていたんですがよく考えたら政界のフィクサーじゃなかった。
だいたいあれだ、メディア関係のどこかの黒幕が多かった。
そういや、政界のフィクサー、悪いことはしてたけど人身売買ではなかったな、邪魔になるとすぐ殺すなにがなんでも殺すみたいな感じでしたね。
多分、それもやんないだろうなぁ…。
失脚工作とか、内閣成立工作すれば済むことであって、殺しをすることによるメリットがどうもあんまりというか。
殺しが暴露されそうならともかく、失脚工作とか内閣成立工作って「工作途中でバレると駄目だけど、終わったあとに流れる分には別に」な気がするし。
根回し能力に乏しそうな黒幕ってのもたまにはいるとは思うんですが、それほど長続きするかというとそんなこともなさそうな気もします。
あてずっぽですがフィクションの性質上、暴いて失脚するような内容じゃないとならないため、裏工作とかじゃ駄目なのかしらね。
いや本当に適当ですが。
人を売るって、無法地帯とかよほど高値で売れるとかならともかく、事業規模になるほどだとバレそうなもんだけどそんなに儲かるもんかなぁ、コストがちょっと…。
いや、黒幕以外なら別にそんなに違和感はないです、持たざるもののやり口だと思うんだけど権力あったら普通に稼げそうな…気がして。
3月1日めも。
私がフィクションのフィクサーに対して感じてる違和感、「人を売るマン」とか「邪魔者絶対殺すマン、ちょっとでも気に障ったらアウト!!」みたいなあれって、実際にその辺にいる名前が残ってる人たちと180度ぷっちんと違いそうなのって多分ちゃんと表裏一体になってるんじゃないのかな。
権力ってあれ、皆に都合のいいところに集まりますよね。
なので贈賄とかなら違和感ないんだわ。
人売ったり、気分を害したら見境いなく殺すマンな黒幕ってさぁ、都合いいかなぁ、心痛めたりしない人にしても、周囲への見返りがとても乏しそうというか、生産性がなさすぎるというか。
犯罪揉み消しにおいて他の追随を許さないにしても、もうちょっとスマートな手段を取って頂けないでしょうか、頼んだほうがリスクでかいやん、みたいなのがフィクションのフィクサーへの感想なんですよね。
まあただ、政界工作をします、見よ、この人海戦術、人間はいっくらでも駆り出せますよー、コネならお任せ☆ 条件に合いそうな方なら複数いますので片っ端から打診して行きましょうか、政治家を志す青年は拾ってあとで役に立つように教育に金出しましょうかー、を悪事として裁くフィクションがあったらいいなとも言いませんけども…。
だだだだ、だって、「政界のフィクサー」基本的にそんな感じだったんだもん…、伝手がいっぱいあるよん日頃から世話してるからなー、が得意技というか。
そこに美しい心根はないのかもしれません、が、上の行為においてなら善意の有無どうでも良くない? 黒幕になにを期待しているのかしら皆…。
(文或と近代もろもろ、182)
最終更新:2020年11月23日 03:04