グルトリスハイトに関する考察と議論

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#contents()
>第n期については[[グルトリスハイト]]のページの記載に準拠

*&aname(ランツェナーヴェにおけるグルトリスハイトの継承問題,option=nolink){ランツェナーヴェにおけるグルトリスハイトの継承問題}
シュタープを持つランツェナーヴェの次期王である[[ジェルヴァージオ]]がグルトリスハイトを得るためにユルゲンシュミットで動いており、ランツェナーヴェにおいてグルトリスハイトは継承はされていないものと考えるのが妥当である。&footnote(第641話 ソランジュの救出)
#co{この論争は本編の進行に伴い解決したものと考えます。}

**継承されているとする主張
***親が持つ書をシュタープに写し取った『グルトリスハイト』(不確定情報)を継承しているとする主張
ランツェナーヴェに伝わる(と読者が推測した)過去の取得方法。
ダンケルフェルガーに伝わるフェアフューレメーアの杖の継承方法&footnote(第497話「イラスト交渉とお茶会の話題」)から読者がランツェナーヴェにグルトリスハイトがあると仮定した上での推測であり、以下の記述に根拠はない。
親がシュタープを変化させたグルトリスハイトに子が魔力を流し、自身のシュタープに写し取るため正規の手順に比べると非常に簡単。
メスティオノーラの知識に触れる事がないため、親(あるいは先祖)が獲得した状態のまま書の中身が更新されない。
親のコピー品であるため、複数の人間が取得できる。
-(メスティオノーラの書を分け合っている特殊な二人の事例ではあるが)他人のグルトリスハイトを見ることができ、スティロで書き写すことができる。&footnote(第612話 遊び場 フェルディナンドはわたしの聖典を見ながらスティロで自分の聖典に書き込んでいく。)

***ランツェナーヴェでも写本が作られて継承されているとする主張
なお、シュタープによるコピーではなく、写本をランツェナーヴェ側でも作って継承している可能性がある。
+シュタープが必要な礎の魔術を息子に継承させるため、シュタープを(子供たちに)与えて欲しいと交渉しに戻った。&footnote(第569話)&br() (レオンツィオは礎の魔術の為と公称しているが、グルトリスハイト維持が目的だったと思われる)
+交渉に戻る際、勝手に開けた国境門は既に閉じられている可能性が高く、ユルゲンシュミットへ戻るには国境門を使う必要がある。&br() (交渉を行ったトルキューンハイト自身は問題ないが、後継者も交渉の為に自在に訪問しようと思ったらグルトリスハイトの継承が必要になる)
+(トラオクヴァールの治世時は)ユルゲンシュミット側に国境門へ魔力供給しているグルトリスハイト持ちが居ないので、貿易継続に必要な転移の為の魔力供給を、ランツェナーヴェ側がグルトリスハイトを用いて行っていると考えられる。&br() なお、ランツェナーヴェは13年春から、魔力を大量消費する黒魔石を使った船を複数建造し貿易をしている。&footnote(第569話)
+人口の増加により手狭になった際、国土の拡張をするのにグルトリスハイトが必要である。
+ランツェナーヴェでも独自にマニュアル本グルトリスハイトと同様の物を作成し、貴族院の図書館からグルトリスハイトの形だけを取得してランツェナーヴェで写本している(可能性が考えられる)。
+(写本を作るために必要な素材はランツェナーヴェでも手に入ると考えられる)ユルゲンシュミットで魔物が生まれるのは魔力が土地に満たされているためなので、ランツェナーヴェでも同等の魔物は居ると思われる。

**継承していないとする主張
ランツェナーヴェがグルトリスハイトを今も保持しているということは以下の点から否定材料としてあげられる。
+レオンツィオが「トルキューンハイトの死と共にグルトリスハイトは失われます」といっている。&footnote(第569話)
+礎の魔術具を作るためにはグルトリスハイトは必須であるが、その維持や継承はシュタープがあれば可能であり、トルキューンハイトがシュタープを求めたのも礎を継承するためである。&footnote(第569話)
+ユルゲンシュミットでのグルトリスハイトの取得方法の変遷において、&br() (エアヴェルミーンからの授与以外では)マニュアル本グルトリスハイトやグルトリスハイトの魔術具を用いない継承が存在していない。&footnote(第606話)
+親が持つ書をシュタープに写し取れるならば(継承簡略化の歴史を鑑みるに)もっと早い時期から(ユルゲンシュミットの継承方法が)この方法に移行していたと考えられる。(推測)
+魔力の乏しい(あるいは全くない)ランツェナーヴェ(そうでなければ魔石を必要としない)で(魔術具であると考えられる)マニュアル本グルトリスハイトが作成できるとは思えない。&br()仮にユルゲンシュミットから貿易で素材を手に入れたとしても最高品質の物(フェルディナンドが作ろうとしたグルトリスハイトの魔術具には最高品質の魔紙が必要だったことから、&br()マニュアル本グルトリスハイトも同程度の素材が必要と考えられる。&footnote(第551話、第565話、第566話、第605話))がどれだけ手に入るかははなはだ疑問である。(推測)
+アダルジーザの姫はランツェナーヴェの次代の王を産む以外にもアダルジーザの実を魔石にしてランツェナーヴェに送るという行為を行っている。高品質魔石を確実に入手できる手法ではあるが、努力しても大凡一年に一個の生産数で魔石一個に赤子を七歳に成長させる期間と資源が必要になる低効率な手法である。&br()このような手段を使ってでも魔石を確保しようとしている点で、魔獣や魔木から十分な量の魔石が取れるほどに土地に魔力は満ちていないと思われる。

ランツェナーヴェにおける国境門や国土に関してグルトリスハイトが必要ないと考えられる材料
+ボースガイツの例からユルゲンシュミットから繋げられた国境門を使う側にはグルトリスハイトは必要はなく、&footnote(第539話)自力で転移するだけの魔力か、許可証の魔石があれば使用できる。&footnote(第611話 ローゼマインの選択肢)
+国境門は冬以外(エーレンフェストの国境門が閉鎖されるまで)、全ての国境門が開かれていたのでその時期に移動すれば済むことであり、グルトリスハイトが必要とは言えない。&footnote(第539話)
+国境門の転移先は変更可能であることから、&footnote(第569話)国境門が転移先にあるとは考えにくい。あるとすれば転移のための魔法陣だけであろう。
+魔力が枯渇したら白の砂に戻るユルゲンシュミットと違い、ランツェナーヴェは元々人間が暮らせる土地であるため、&footnote(第569話)拡張に必ずしもグルトリスハイトは必要ないと考えられる。

*&aname(「グルトリスハイトの魔術具でシュタープによる引継ぎができる」の解釈問題,option=nolink){「グルトリスハイトの魔術具でシュタープによる引継ぎができる」の解釈問題}
**複数の人間が引き継ぎ可能とする主張
-上記(親が持つ書)のシュタープに写し取ったグルトリスハイトを指していると思われ、その場合は上記にあるように複数の人間が取得可能なものと推測できる。 
**魔術具の所有者へしか引き継ぎできないとする主張
-最初に魔術具のグルトリスハイトを受け取ったことでツェントになった王が息子に渡したように、ローゼマインが魔術具を手に入れて魔力をジギスヴァルトと近づけて継承しようとしているだけのこと。当然実物は一つしかないので新たに製作しない限り複数の人間が取得することは出来ない。 
-魔術具のグルトリスハイトの所有権を委譲するためのものではないかと考えられる。この場合は当然の事ながら所有者の王族だけしか使えない。
-魔術具のグルトリスハイトは作成者の溺愛する息子のために作成されたもので、複数人に継承する機能は必要ない。

*&aname(ランツェナーヴェ建国時期問題,option=nolink){ランツェナーヴェ建国時期問題}

**本文の記述より推定なしに読み取れる事項
-レオンツィオがランツェナーヴェへ行ったのが「王族とその側近」と言っていることから、建国時期は「第4期」か「第5期」である。
-初代アダルジーザを受け入れた際には、既に王族は貴族院ではなく中央に居を移していた&footnote(第632話)ことから、建国時期は「第4期」以降。
-「第6期」以降については失伝しているグルトリスハイト在り処が継承されているため、除外できる。

**「第5期」相当と考えられる主張
:肯定材料|レオンツィオが建国当時の者たちが教育を受けたのは「貴族院」と呼称している。&br()貴族院内に他国の姫(初代アダルジーザ姫)の離宮を建てた&footnote(第632話)ことから、貴族院のある地を聖地として認識していなかった可能性が高い。
:否定材料|交易やアダルジーザの姫を通じて交流があるため、呼称については後世伝わっただけと考えられる。

**ランツェナーヴェ建国によるその後のグルトリスハイトの取得に関する一考察 (第5期から第6期へ移行する経緯の推察)
#co{この記述って第6期に至った経緯の推察であって別に第5期の可能性を否定してはいないよね?←否定していない、個人的には第5期だと思っている。}
第5期末期ではグルトリスハイトを複数人持つことはなかったと思われる。
トルキューンハイトがランツェナーヴェへ向かったオイサヴァール王の時代(約400年前)では複数(3人)のグルトリスハイト取得者がいたが、トルキューンハイトのような事態を防止するため、
更にそれが高じて第5期に移行したような王族同士の争いごとを防ぐためには、グルトリスハイト取得を制限するのが一番と考えられるからである。
このためには次代のツェント候補の中から次のツェントを指名し、その候補だけがメスティオノーラの像に魔力を捧げグルトリスハイトの形を手にし、地下書庫へグルトリスハイトを取りに行かせればよい。
つまり、地下書庫でグルトリスハイトが取得出来る等、グルトリスハイト取得関連の情報をツェントだけが口伝で伝えるように変更した可能性が高いと考える。
その傍証として第6期に至る原因となった出来の悪い王子が魔術具のグルトリスハイトを手に入れて、そのまま問題なく即位したことから他の取得者がいなかったことが予想される。
そしてこの魔術具のグルトリスハイトを得た次代(全属性の息子)が地下書庫に行かず、地下書庫のことをその次の継承者に告げなかったため失伝したと考察する。 

*&aname(グルトリスハイトの分割問題,option=nolink){グルトリスハイトの分割問題}
ジェルヴァージオの例から、以下の事が言えるため「分割」という事態はフェルディナンドとローゼマインの条件下でのみ発生する。&footnote(第650話 魔王の暗躍)
-同時期に複数人がメスティオノーラの書を得ることは可能である。
-一度英知をシュタープに取り込むか闇のマント吸収した場合、二度受け取ることはできない。
-単に取りこぼした場合は、再度受け取ることができる。

**フェルディナンドとローゼマインという極めて特殊な条件下以外で、グルトリスハイトの分割が起きうるという主張
授けるエアヴェルミーンが異種族である人間を魔力と最高神の御名で判別しており、フェルディナンドとローゼマインがほぼ同じ魔力で者同士であり最高神の御名も共有しているため、エアヴェルミーンは同一人物だと思っていた。メスティオノーラの知識を分割して受け継いでいる事態になっているが、エアヴェルミーンは知識の分割が同一人物だと勘違いしたのが理由とは明言しておらず、後述のマニュアル本グルトリスハイトによる補足が初期からあったため同時期に取得者が現れると知識が分割されていたことも考えられる。

*第6期におけるツェントが行う神事が廃れた経緯の推察
ツェントが行う神事が、各地の領地で起こったように忌避され次第に行われなくなっていったのか、過剰な粛清によって現在の王族に失伝しているだけなのかは不明だが、
お祈りによって属性を増やすことができないくらいの王だったことから神事をまともに行っていなかったと思われる。
グルトリスハイトの魔術具があれば祈りや属性が足らずとも継承可能であるため、この継承方法を採った以降神事が廃れていったものと推察される。

*&aname(シュヴァルツに「いのりたりない」と言われることに関する考察,option=nolink){シュヴァルツに「いのりたりない」と言われることに関する考察}
シュヴァルツとヴァイスは第4期でグルトリスハイトの取得を王族のみに制限した際に作成されたもので、その時点で初期の取得方法から以下が簡略化されていた。
-エアヴェルミーンの所に行かない
-祠を巡らなくなった
ローゼマインが「いのりたりない」と言われず、地下書庫の奥に案内されたのは、祠巡りを行って全ての石板を取得したあとである。

以上から、「いのりたりない」と言われない最大限の条件は以下の通りとなる。
-全ての祠の石板を完成させる(ローゼマインの場合、一部はすでに完成していたが「いのりたりない」と言われている)
-グルトリスハイトを得るための言葉を得る

祠巡りをしなくなったあとに作成されたシュヴァルツに「いのりたりない」と祠巡りを促しているように考えられる理由は以下のようなものが考えられる。
**言葉の通り祈りさえすれば良いとする説
-貴族院で神事を行い、光の柱をたてて石板を完成させさえすれば祠を巡らなくてもよい
-エアヴェルミーンの所にいかないためグルトリスハイトを得るための言葉は必要ない
-(その他、祠巡りに代替とする手段がある可能性もある)

**祠巡りを必要とする説
-第4期でやっぱり祠を巡るように戻した
-巡らない王族の無精者を排除するためにシュヴァルツとヴァイスが配置された

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