【概要】
暗鶚の乱(くれみさごのらん)とは、裏世界を震撼させた
暗鶚衆の歴史的抗争である。現在の武術界は元を辿れば全てがこの戦いに帰結する事になる。「暗鶚の悲劇」とも呼ばれるこの戦いは、物語開始時から16年前に終結し、多くの犠牲の末に
闇と
梁山泊という二大派閥による現在の武術界が形成される大きな転機となった。
暗鶚衆の中には、優秀な男女を結ばせる行為、愛する者の殺害を尊ぶ
暗鶚衆の掟を、一族の呪いと受け取る者たちもいた。そんな時、
暗鶚衆の最優良血統である
静羽に
風林寺 砕牙が接触した事で、事態は大きく動き出す。今まで、主流派の力の前に一族の解放を行動に移す者は現れなかった。しかし、"闇"の一影・砕牙の力を得た
解放派は遂に武装決起に打って出る。結果、暗鶚一族は
暗鶚衆の長率いる
伝統継承派、
穿彗率いる
解放派の二派閥に分かれ抗争へと発展したのである。
解放派は多くの仲間を失いながらも戦い続けたが、多くの犠牲に耐えられなくなった穿彗は、
伝統継承派と交渉を開始する。二派閥の和解の約束を取り付けた穿彗は、
解放派の主要メンバー9人、さらに静羽とその娘・
美羽の殺害を引き受けた。穿彗は砕牙の姿に扮して9人を殺害する。確証こそなかったが、
解放派の中にも"闇"の一影である砕牙を恐れる者が増え始めていた。立場が悪くなった砕牙は、已む無く静羽と美羽の側を離れたのである。そして、穿彗は
伝統継承派との最後の約束を果たす為、砕牙の姿で静羽の前に現れ、彼女を殺害した。
裏切りの疑惑を受けた砕牙は
解放派を去り、9人の手練れと静羽までも失った
解放派に成す術はなかった。残った最大の戦力・穿彗は
伝統継承派の命を受けた裏切りの張本人であり、戦いの大局は決した。約束を果たした穿彗は
暗鶚衆の長となり、表向きは
伝統継承派と
解放派の和解という形で戦いは終結した。しかし、穿彗は再び一つになった
暗鶚衆を、
伝統継承派と同じ非情の教えの元に統治した。実質的にこの戦いは
伝統継承派の勝利となったのである。暗鶚の乱が終結した際、
穿彗はもう一人の
一影として闇を率いる事になり、同時にこの戦いにおいて
殺人拳への傾倒が決定的となった砕牙は隼人との関係が崩れる事になった。
当初、
風林寺 砕牙が
殺人拳に目覚めた原因がこの戦いにあるとされていた。暗鶚の乱において活人拳で仲間を守る事が難しくなり、砕牙は
殺人拳に傾倒していった、というのが46巻時点での隼人の説明である。しかし、60巻において暗鶚の乱の詳細が描かれた際には、砕牙は暗鶚の乱が勃発する前から既に"闇"の一影として
殺人拳の立場にあった。
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最終更新:2026年04月10日 22:38