力が強さではないように、強者が必ずしも勝者とは限らない
初登場 |
1巻7話 |
年齢 |
約500歳 |
所属 |
梁山泊 |
誕生日 |
??? |
異名 |
無敵超人 |
身長 |
200cm余り |
使用武術 |
風林寺流武術 |
体重 |
100kg超 |
武術タイプ |
???(静は極めている) |
趣味 |
散歩、世直し、道場破り 鳥獣戯画収集 |
武術理念 |
活人拳 |
好きな物 |
平和、甘物 |
弟子 |
白浜 兼一、風林寺 美羽 |
嫌いな物 |
死合い、戦乱 |
武術位階 |
最高位の達人級 |
将来の夢 |
人類が平和であるように |
【概要】
梁山泊の長老。
風林寺 美羽の祖父。
風林寺 砕牙の父。妻の
風林寺 雫子は故人。
かつて500人もの達人を半殺しにした経歴を持つ。
第二次世界大戦では
櫛灘 美雲と共に"闇"と激戦を繰り広げていた。
正確な年齢は不明だが、彼の戦いの記録は戦国時代にまでさかのぼるという話があるため、500歳ほどだと考えられている。
『若き日の風林寺隼人』
昔はその戦闘能力と反比例するように、人との関わりをあまり持たず、孤高の最強の道を極めたが、手に入れたものは孤独のみであった。その後反省し、道を改め、結婚や
梁山泊の設立などと人と関わる道を選ぶことになった。
その経験から同じ孤高の道を歩もうとしていた
谷本 夏に「なーもないぞい。カラッポじゃ」「見てきた者が言うんじゃから間違いないて!!」と警告と同時にかつての己への後悔を滲ませていた。
子育てに関しては未熟であり、世直しの旅の間、息子の
砕牙のことは妻である
雫子に任せっきりであった。その影響で、砕牙とは長年確執があり、そのことが砕牙が
梁山泊を抜け、
活人拳の道すら捨てて
殺人拳の道を歩ませ、“
闇”の一影となる結果につながった。
その反省と後悔から、孫娘の
美羽とは片時も離れぬよう、常に旅に同行させて育てることを決意した。
そのため、美羽に関してはかなりの過保護で、まず
美羽と交際するためには、DオブDで優勝する必要があり、交際が始まっても風林寺家交際規定により、やって良いのは「手を繋ぐ」までで「門限は16時」という小学生並みの条件を突きつけており、それ以上は隼人を倒さなければならない。
剣星の
美羽や
しぐれに対する盗撮に関してはある程度認知しており自分の眼前で発覚した場合には制裁するが、基本的には美羽としぐれの対応能力に任せており率先して防ぐ事はない。むしろ剣星と
兼一が美羽たちの入浴をのぞくのに失敗した際には「一度や二度の失敗で諦めてはいかん」と逆に檄を飛ばすなどある程度は推奨している側である。
高い眼力の持ち主で、弟子入りに来た
緒方 一神斎の危険性にただ一人気付き、彼の弟子入りを断っている。この一件から、緒方からは最も嫌いな人物として記憶される事となった。一方で、彼の眼力を超えて行動する達人も存在しており、一影として"闇"を率いる息子・砕牙の真意は隼人にもわかっていない。また、かつて交流のあった
ジュナザードについてもその内に秘めた邪悪さを見抜くことができなかったとされている。
武術の世界ではもはや伝説の存在であり、
逆鬼 至緒は彼が苦戦する強者などまず存在しないと評していた。作中で彼が苦戦し得るとされた人物はわずか二名であり、"闇"の
一影九拳の一人・
シルクァッド・ジュナザードと
八煌断罪刃頭領・
世戯 煌臥之助のみである。彼ら二名は、隼人を相手に決着が付かない程の戦いを展開する事ができた。その評判に違わず、ジュナザードと煌臥之助以外には常に圧倒的な実力差を見せている。
『ジュナザード亡き今、苦戦する存在は煌臥之助のみ』
決して弟子を取らぬ事で知られており、彼の秘技を知りたがる達人は数多いが、隼人が直接に秘技を伝授したとされているのは弟子の
兼一を除けば、
御堂 戒と
緒方 一神斎だけである。
ジュナザードは隼人の秘技のほとんどを知っている例外的な存在(戦闘前、互いの持ち技を明かし合ったとされている)。
逆に、隼人の方もジュナザードの扱う技はほとんど知っており、超人108秘技にはジュナザードの技を加えるなどしている。
また、
ジェームズ志場が口伝をもとに
流水制空圏を再現したことからその秘技の一端は武術界でも有名である事が窺える。
最も特徴的なのが強者が勝者ではないという持論である。故に、彼は強さで上回る敵にも臆さず、強さで下回る敵にも油断しない精神を維持する事ができた。皮肉にも隼人の宿敵ジュナザードは、隼人の持論を証明する生涯唯一の一敗によって、命を落とす事になった。
【戦闘力】
108の秘技を操る我流の達人。
地上最強と言われる実力者であり、無敵超人と称えられる伝説の武人。
その身体能力そのものが武器であり、その拳は大地を穿ち、蹴りはモーゼの海割りの如く水を引き裂く。
隼人の扱う我流は「風林寺流武術」と呼ばれる一つの流派と化している。
彼の我流は
吉川 将吾のように完全な自己流という意味とは異なる。
隼人はあらゆる武術交流を重ね、他流派の技術を取り入れる事で一つの流派として完成させている。
108秘技の中でも、
忘心波衝撃と
人手裏剣は彼が編み出したものではないとされる。
実力は
シルクァッド・ジュナザードとほぼ互角であり、過去の戦いでは隼人がわずかに押していたとされる。
(ただし、互いに手加減していたともされており、正確な力関係は不明)。
世戯 煌臥之助ともほぼ互角であるが、こちらは逆に殺意の差で隼人が一歩譲る状況となる。
梁山泊最強の存在であり、久遠の落日の危機に向けて行われる梁山泊での
超自由組手では
秋雨を相手に勝利し続けている(厳密には互角に近い僅差)。
気の性質は不明。
しかし、
静の極み・
流水制空圏を編み出している事から、少なくとも静タイプは極めているようである。
その凄まじい豪気は
気の消失が行えない欠点になるほどである。
なお、視力は本人の気合いで変動し、その気になれば反射望遠鏡をも上回るが、普段は近視で老眼とされる。
【本編】
~「兼一、[[梁山泊]]へ」~(1巻)
兼一が初めて
梁山泊へ訪れた時、その応対をしたのが
風林寺 隼人だった。
経営の苦しい
梁山泊に彼を入門させるためにあれこれ手を回し、最終的に剣星のスケベな勧誘で兼一は
梁山泊に通うことになった。
その際に、所要で出かけている息子・
風林寺 砕牙に関する言及も行った。
~「アパチャイとの出会い」~(12巻)
高額の鳥獣戯画を購入していた事を兼一に知られた隼人は、口封じのためにアパチャイとの出会いを話し出す。
アパチャイとの出会いこそ、隼人が鳥獣戯画に惚れ込んだ要因だったのである。
かつて邪悪な海賊
グスコーの用心棒をしていた
アパチャイ。
その海賊たちに誘拐された子供たちを救うべく立ち上がったのが隼人だった。
アパチャイとの激闘がピークに差し掛かった時、あるデザインが隼人の脳裏によぎる。
「鳥獣戯画ってとっても素敵なデザインかも」。
隼人はそれから鳥獣戯画にハマったのだという。
そんな理由で兼一が納得するわけもなかった。
しかし、隼人は
忘心波衝撃によって兼一を記憶喪失にし、強引に口封じを行ったのだった。
なお、この隼人とアパチャイの戦いにおいて、初めて
達人級(マスタークラス)という言葉が登場した。
『特A級のムエタイ使い、アパチャイをも圧倒する』
~「初めての修行」~(14巻)
第一拳豪
オーディーンに敗れ、破れかぶれな修行を繰り返す兼一。
隼人は兼一に自らの修行を受けることを提案する。
これには
梁山泊の面々も驚きを隠せなかった。隼人は武術界でも弟子を取らない事で知られる人物だったのだ。
兼一は武術家としてのタイプ、
静と
動を選ぶ時期にいた。
隼人はまず闇ヶ谷で兼一を、動タイプを極め修羅道へと堕ちた男・
拳聖へと引き合わせる。
兼一は拳聖との交流を経て、無意識の内に
静タイプを選択した。
隼人は拳聖の元から帰ってきた兼一に
流水制空圏を伝授すべく、その前段階である
制空圏を指南した。
いよいよ
流水制空圏を教える段階になった時、新白連合と
ラグナレクの全面対決が勃発する。
兼一は已む無く修行を完遂する前に闇ヶ谷から帰還したのだった。
~「雪原の戦い」~(21巻)
"闇"のシラット使い
シルクァッド・ジュナザードが雪山で兼一たちと接触していた。
ジュナザードは隼人が苦戦の末に勝負を預けた達人である。
それを知る美羽はシラットという武術に強い危機感を抱いていた。
難を逃れ
梁山泊に帰還した兼一たちにより、ジュナザードが弟子のジェイハンを葬った事を知る隼人。
ジュナザードの暴挙から、隼人は師より先に弟子を逝かさぬ事を胸に誓う。
ジュナザードとの戦いの詳細は作中では明らかにされなかったが、公式BBSでは隼人がわずかに押していたのではないかと言われている。
また、ジュナザードが作中で兼一の使った
流水制空圏を隼人の技として強い反応を示しており、この戦いで
流水制空圏を駆使した事が窺える。
~「DオブD」~(26巻)
二十歳の我流Xとして大会に参加する隼人。
弟子級の戦いであるDオブDに、名の知れた
達人級の武人・キックの魔獣が参戦していた。
隼人は指一本で魔獣を倒すと兼一たちとの戦いにコマを進めたのである。
DオブDに参加した兼一と美羽に、0.0002%に実力を抑えた隼人が立ちはだかる。
美羽の動の気、そして兼一に修行の途中であった
流水制空圏を教える時が来たのである。
隼人は
二重身法と
二重声法によって二人を同時に訓練する。
二人は見よう見まねで伝授された技を実践し、隼人に攻撃をわずかにかすることができた。
満足した隼人は自らリングアウトし、大会から去ったのだった。
~「レイチェルを巡る戦い」~(37巻)
セロ・ラフマンの弟子、
イーサン・スタンレイが兼一に挑戦状を叩きつけた。
焦る兼一に隼人は重心の安定と新たな技の修行を与える。
兼一がイーサンとの戦いに突入した頃、隼人はとある神社で
櫛灘 美雲と再会していた。
兼一とイーサンの戦いは、千影に兼一が殺されるところを目撃させ、彼女を"闇"に引き戻そうとする美雲の策略だったのである。
さらに、美雲はイーサンの勝利をより確実なものにする為、
ジュナザードの存在を利用し、イーサンに恐怖を植え付けていた。
恐怖を力と考える美雲を嫌悪する隼人は、兼一の勝利の知らせを聞くと、美雲を全力で馬鹿にしながら意気揚々とその場を去って行ったのだった。
~「砕牙と[[暗鶚の乱]]」~(46巻)
兼一と美羽は、美羽の過去を探すため、暗鶚の里跡地を訪れる。
そこで
本郷 晶と出会ってしまう。危険な彼を兼一たちに追わせないため、隼人は二人に美羽の過去を語る。
それによると、隼人は
風林寺 砕牙と
風林寺 静羽との結婚を認め、二人の幸せを祈っていたが、
暗鶚の乱が発生してしまう。世直しの旅の途中で静羽からの手紙を受け取った隼人は全力で暗鶚の里へ向かうが、到着時にはすでに静羽の息はなく、雪に突き立つ息継ぎ羽の下から美羽を発見し、息子の育て方の反省から片時も離れず美羽を育てようと決意したとのことであった。
~「ティダード王国の戦い」~(47巻)
とあるビルの屋上で逆鬼と本郷の決闘が行われていた。
それを観戦していた兼一と美羽だったが、逆鬼と本郷の戦いが引き分けに終わると、突如姿を現した
シルクァッド・ジュナザードが強烈な殺気で本郷を操り兼一をビルから突き落とした。
ジュナザードは美雲から新たな弟子の素材として推薦された美羽を誘拐するつもりだったのだ。
ビルの下から観戦していた隼人はビルから放り出された兼一を急いで救出する。
しかし、その時ビルの上にいる人物がジュナザードであることに気付くことはできなかった。
ジュナザードは完全に気を隠した状態で逆鬼と本郷の攻撃をかいくぐり、美羽を誘拐することに成功したのである。
一瞬遅れてビルの屋上に舞い上がった隼人は全てを悟り、すぐに
気当たりの感知によってジュナザードの気配を探るが、完全な
気の消失を行えるジュナザードの気配は既に消えていた。
多くを学ぶにはリスクが付き物と考えていた隼人は、美羽と兼一の観戦を許した事を逆鬼に詫びると、単身でジュナザードの捜索を開始した。
しかし、神出鬼没で知られるジュナザードの捜索は容易な事ではなかった。隼人はかつて、ジュナザードと深い交友関係にあった。その為、ジュナザードの居場所となる心当たりがあまりにも多すぎたのである。
ジュナザードを探す内に、隼人はかつてジュナザードが葬ったとされていたティダードの王子・
ジェイハンが生きている事を知る。
隼人は
ティダード王国の乱を止める事が先決であると考え、ジュナザードの捜索を打ち切り、ジェイハンをティダード王国に帰還させる用意を始めた。
ティダード王国では大番狂わせが起こっていた。
一影九拳の一人・
本郷 晶が実力の差を覆し、ジュナザードを倒す事に成功したのだ。
ジェイハンを王国に帰還させ内乱を終結させた隼人は、塔の上に立ち続ける宿敵の遺体を複雑な表情で見上げる。
隼人は最期まで弟子から学ぶ事をしなかったジュナザードを鑑み、
梁山泊の弟子が兼一である事に幸せを感じるのだった。
『ジュナザードの遺体に語りかける隼人』
~「[[久遠の落日]]」~(56巻)
ジュナザードが"闇"にとっても危険な存在であると認知していた隼人。
その死に何者かの思惑を見た隼人はさらなる戦いを予感していた。
そんな時、長老の元に世直しの依頼が舞い込んできた。
"闇"との戦いが激化する中、力持つ者の義務として依頼を受けた隼人。
しかし隼人は、依頼の水先人として現れた老人が変装した
來濠 征太郎である事に気付く。
情報を得る好機と見た隼人は來豪を圧倒し、逃亡する來豪を追跡して、とある島へと上陸した。
その島に待ち構えていたのは、二天閻羅王・
世戯 煌臥之助だった。
全ては
久遠の落日実行に際し、隼人を
梁山泊から引き離す"闇"の策略だったのである。
戦の檻に囚われた隼人は互いに食糧を調達しながら激戦を繰り広げる。
煌臥之助に食料調達で差をつけられ徐々に追い詰められるが、
予断を許さぬ戦いの中、熟睡するという奇策に出た隼人は体力で煌臥之助に差をつけ、
さらに、食糧調達の際に見逃した狐の親にも助けられ、煌臥之助に大きなダメージを与えた。
一時的に怯んだ煌臥之助の隙をついた隼人は一瞬にして島から脱出し、"闇"の基地へと向かうのだった。
『一瞬の隙をつき、煌臥之助を撃墜』
隼人が"闇"の基地に到着すると、既に戦いは最終局面を迎えていた。
暗鶚衆の長・
穿彗が日本に向けて最新鋭のミサイルを発射したのである。
発射の際に穿彗は死亡したが、ミサイルはすでに上空へ放たれていた。
隼人は美羽たちとの再会を喜ぶ間もなく空を蹴り、ミサイルに向かって飛び上がると、強烈な連撃を加えてミサイルを破壊したのである。
誰もが隼人の死を予感したが、爆発の中心地にいた隼人はマントを使いムササビのように空を滑空し、心配する皆を相手にあっさり生存を確認させたのだった。
~「エピローグ」~
美羽と兼一を連れて世直しの旅を行っている。
彼が兼一に敗れたかどうかは判明していないが、最終的には兼一と美羽の結婚を認めたようである。
【技】
【戦闘録】
- 晩婚だったと言われているけれど、ということは砕牙が生まれた時からこの容姿だったんだろうか -- 名無しさん (2014-08-07 21:57:52)
- ジュナザードとの過去が知りたい -- 名無しさん (2014-08-07 23:02:34)
- 無敵過ぎる…流石や! -- 名無しさん (2014-09-09 00:46:49)
- 約500歳って、マジ情報? -- 名無しさん (2015-07-06 21:31:27)
- 作者が次にやっている作品に長老さんが顔出しで出て来たんですけど!?(以前からシルエットでっぽいの居たけど -- 名無しさん (2017-02-05 12:26:37)
- ↑↑さすがに多少誇張されてそうではあるけと絶対無いとは言い切れない辺りがこの爺さんの怖い所…(ガクガク) -- 名無しさん (2021-04-29 14:15:44)
- ニョニョたん殺した張本人と何仲良くあんみつ食ってんだよ -- 名無しさん (2021-09-05 14:29:39)
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最終更新:2024年08月12日 16:21