梁山泊(りょうざんぱく)とは無敵超人・
風林寺 隼人が経営する武術道場である。
また、日々スポーツ化していく現代武術に馴染めなくなった豪傑達が集い、共同生活を送る場所という側面も持っている。私闘と過度なプライバシーへの立ち入りを禁ずるルールがあり、そのため当初は全員ある程度距離を置いた関係性を保っていた。しかし、兼一が内弟子になってからは所属者が自らの過去を隠さないようになり、食事も一緒に取らなかったしぐれも共に食事を取るようになるなど関係が改善している。また、しぐれの変化に伴い剣星がしぐれの盗撮を表立って行うようになった事でしぐれと剣星の対立が激化。頻繁に戦闘する風景が日常になるなど、これらのルールはある程度緩和されている。
道場とはいっても特定の武術を指導しているわけではなく、基本的には入門者の希望と在籍する達人の流派によって指導方針が決まる。
ただし入門には道場主である隼人の許可が必要であり、武術への心構えが十分でない者、もしくは
力を悪用する危険性があると判断された者については入門を断るのが慣例となっている。
武術界における
活人拳の象徴的存在であり、殺法を是とする"闇"とは対極に位置する(しぐれ曰く「正義の集団」)。
在籍する達人達はいずれも"闇"の達人集団である
一影九拳と何かと因縁を持つ者が多く、さらに"闇"の長・
一影もかつては梁山泊に所属していた。
しかし、これだけの武人が居を構える場でありながらその佇まいは到底立派とは言えず、道場を訪れた者の大半から「ボロい」という感想を抱かれている。
特に兼一や達人達が下宿している離れはトイレ・水道が共同使用な上、昔酒に酔った剣星と
逆鬼によって一階と二階を繋ぐ階段が破壊されてそのまま放置という有様。
ただし道場の裏手に広がる林の中にはかつて
アパチャイが振り当てた温泉があるため、風呂のみに限れば源泉掛け流しの露天風呂という無駄に豪華な仕様となっている。
また地図に載っていない
無人島に自作の別荘があったり、これまた自作の
大型船舶まで持っていたりと、非常にアンバランスな生活ぶりが語られていた。
その佇まいに違わず道場の財政事情は常に苦しく、隼人の孫娘である
美羽のやりくりでどうにか繋いでいる状況である。
主な収入源は
秋雨の経営する接骨院と剣星の経営する鍼灸院だが、それも近所に建てられた最新設備の大型病院によって覚束なくなっており、物語中盤では一度財政破綻に陥った。
その他の臨時収入として度々現れる道場破りに課す「挑戦料」があり、一人につき1万円、追加1万円で全員で襲い掛かる権利がつく。
が、それらはあくまでも表向きの収入源であり、政府御用達の名医である秋雨や
本巻警部と親交のある逆鬼等には国の重要機密に関わる「裏の仕事」が舞い込む事もある。
警察ではこうした梁山泊によって解決された事件はRファイル(梁山泊ファイル)として極秘に処理されているとの事。
また、武術界において最高峰の達人である梁山泊の豪傑を倒して名を上げんとする道場破りから得られる「挑戦料」の他、最強の武神と謳われる隼人の勇名を頼った「世直しの依頼」も経営を支える財源の一つとなっている。
(ただし世直し依頼の多くは弱き者や貧しき者達からであり、義を重んじる隼人の性格もあって儲けは殆ど無い模様)
ちなみに
馬 剣星によれば梁山泊の月謝は2万円というやや高額なものだったが、
兼一が難色を示した事であっという間に5千円まで下がった。
(後に梁山泊の経営難を気遣った兼一の意向で7千円に値上げされている)
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最終更新:2024年07月05日 16:36