北海急行電鉄の車輌
北海急行電鉄は札幌都市圏を中心に郊外へと足を伸ばす私鉄であるが、
その札幌近郊は一年の半分近くが厳しい冬の時期といっても過言ではない気象条件にある。
積雪すれば2mを超すことはよくある話で、さらに冬季ともなるとマイナス15度以下となることもあるため、本州とは違った独自仕様の車両が求められてきた。
北海急行電鉄の電車もその例に漏れず、総じて耐寒・耐雪装備が施されており、一見すると本州の電車と大差はなさそうに見えるが、
たとえば2440系では抵抗器部分などに大型のカバーがつけられていたり、台車に目をやると円筒案内式、両抱き式ブレーキの装備などが目立つ。
M車の車端には雪切り室が装備されているのも特徴であり、こうした重装備は北海道ならではといえよう。
各車輌の解説
戦前期~合併時までに製造された旅客用電車
石狩電気鉄道出身
- 石狩電気鉄道デ1形・デニ21形→1000形(1926-1966)
- 石狩電気鉄道デ51形→1100形(1929-1969)
定山渓鉄道出身
- 定山渓鉄道モ100・200形→1100形(1929-1969)
- (鉄道省モハ1形)→定山渓鉄道モ300形→1400形(1938-1969)
- (大阪電気軌道ホハ10形)→定山渓鉄道クハ500形→1280形(1933-1969)
札幌急行鉄道→北海道鉄道札幌電車線出身
- 札幌急行鉄道デハ1・クハ31形→1200系(1927-1972)
- 北海道鉄道札幌電車線デロ100・デロニ200・クロ500・デイ100形→1300系(1940-1978)
合併後に製造された旧型旅客用電車
※1988-1992年高性能化
2000系列(新駆動方式電車)
高性能電車
チョッパ制御・VVVFインバータ制御車
事業用電車
内燃動車(夕張鉄道直通用)
電気機関車
内燃機関車(豊羽鉱山専用線向け)
蒸気機関車(合併前の定山渓鉄道で使用されていたためここで紹介)
客車・貨車(電化以前の車輌および事業用車輌等を含む)
最終更新:2013年02月06日 22:39