あすか120%

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あすか120% - (2022/05/04 (水) 20:33:46) の編集履歴(バックアップ)



「戦う美少女、百花繚乱。」

概要

開発・フィルインカフェ、発売・ファミリーソフトの対戦格闘ゲーム
(『ファイナル』のみ開発はサクセス)。
富士通のマルチメディアパソコン「FM TOWNS」と、シャープのパーソナルワークステーション「X68000」にて発売された。

PC発の対戦格闘ゲームは、割と女性オンリーの対戦格闘ゲームが多く発売されており、これもそんなタイトルの一つである。
ただ、他が「アダルト」を売りにしていたのに対し、これは純粋に「対戦格闘」として発売された。

見た目の可愛さとは裏腹に、対戦格闘の基本がしっかり押さえられかつ、他には無い新システムの導入により、
大々的ではないがそれなりの知名度を持つほどとなった
(なお、それら新システムの実質的なテストケースとして制作されたのが、同社のロボットアクションゲーム『マッドストーカー』である*1)。
その後数々のコンシューマ機に移植され、対戦格闘ゲームのタイトルの一本として独立したネームバリューを獲得するまでに至った。

実は『大江戸ファイト』等でお馴染みの金子製作所から、
スーパーカネコノヴァシステムのタイトルとして『あすか120%』のアーケード版のリリースが発表されたのだが、
それのベースとなるサターン版『あすか120%リミテッド』の売り上げが芳しくなかったため、お蔵入りとなった。

余談だが、このゲームのプログラムやシステム設計をした二人のプログラマーの内、
1人はトレジャーへと移籍、後にメガドライブの『幽遊白書~魔強統一戦~』のプログラムを担当しており、
『あすか120%』から培われたアイディアが活かされている。
『マッドストーカー』から一連のシステムは『ガーディアンヒーローズ』等にも受け継がれている。

(以上、wikipediaより一部抜粋・加筆)

+ まさかのコラボ(R-18注意)
全年齢向け作品である『あすか120%』シリーズであるが、
2022年4月27日、DMM GAMESで配信中のダークファンタジーRPG『エデンズリッターグレンツェ』とのコラボイベントが実施された。
本田飛鳥豊田可莉奈御手洗清子がキャラとして実装され、ストーリー中では新堂環川崎忍も登場している。
キャラの立ち絵はNPC含め新規であり、BGMも撮り下ろしで原作BGMのうち「Entry」「飛鳥のテーマ」「可莉奈のテーマ」のアレンジ曲が収録されている。

しかし同作はWaffleがリリースする変身ヒロイン作品『エデンズリッター』シリーズを原作としており、
当然ながら18禁版もある(それもかなりハードな凌辱のみ)ゲームであり、その18禁シナリオでは……。
長い年月を経てまさかの公式エロゲー参戦に、往年のファンの心中や如何に。『夢幻戦士ヴァリスX』騒動を思い出した人も居るだろう。
というかエロソシャゲとコラボさせられるする全年齢作品は意外とあるのだが、大抵はエロNGであり
(極端な例だと、エロソシャゲのエロなし版とのみコラボ。プレイデータ共有のエロあり版では別キャラ(モブキャラ)に差し替え、なんてパターンも)、
エロあり、それも一切の容赦無し、というのは前例が無かったりする。
当然と言うべきか声優は変更となっている。

なお同作はコラボの斜め上さに定評があったが
(変身ヒロインありの異世界ファンタジーなのに、第一弾からして戦闘描写などあるはずがない痴漢ゲーとコラボしたほか、
 第二弾は「ごらんの有様だよ!!!」のキャッチコピーで有名な魔法少女作品ともコラボ)、
『あすか』とのコラボは流石に皆面食らっていた。
エロ担当のライターも『ヴァリアブル・ジオ』の間違いかと聞き返したとか。
経緯としては「ユーザーに驚いてもらえるコラボを」と検討する中で
「『あすか120%』だったら版権元知ってるけど、どうだろう?」という話が持ち上がり、
「一般作品だから難しいだろう」と思いつつもそれでもダメ元で版権元に問い合わせたらOKが出たとのこと。

なお、『エデンズリッターグレンツェ』の18禁要素はコラボであるなし関係なくおまけ的な要素であり、
例え18禁版をプレイしていてもプレイヤーが見たくなければ全く見ずに済むようになっている。



「「「がんばれーっ!!!」」」


システム

基本は1レバー+2ボタン。
また「相殺システム」に代表される意欲的な新システムの導入が特徴であり、今なおこのシステムが影響を及ぼした作品も見受けられる。
  • 技の相殺-通常技や必殺技の攻撃に、同じく攻撃を重ねる事により互いに相殺し合い、ダメージの回避が出来る。
  • ガードからのカウンター
  • ダッシュ技への連携
  • 叩きつけ攻撃-相手との間合いを広げる、言うなれば吹っ飛ばし攻撃に近い。
  • 受身-ダウンを回避し、素早く立ち直り、反撃体勢がとれるようになる。
  • スーパーラッシュ-オリジナルコンボのように、あらゆる技がキャンセル可能になる。

キャラクター

  • 一作目から使用可能なキャラクター
  • マキシマで追加された使用可能キャラクター
  • スペシャルで追加された使用可能キャラクター
  • リミテッドで追加されたキャラクター
扇ヶ谷鉄子、新堂源一郎(学院長)
  • ファイナルで追加されたキャラクター

作品一覧

  • あすか120% BURNING Fest.(FM TOWNS)- 1994年3月11日
  • あすか120% BURNING Fest.(X68000)- 1994年4月22日、TOWNS版とは内容が違う
  • あすか120%エクセレント BURNING Fest.(FM TOWNS)- 1994年12月22日、キャラクターを大型化
  • あすか120%マキシマ BURNING Fest.(PCエンジンCD-ROM2/NECアベニュー)- 1995年7月28日
  • あすか120%スペシャル BURNING Fest.(PS)- 1996年3月29日 発売後にバランス再調整版が再発売されている。
                                                                                   見分け方は、パッケージ表面右下に黒丸があるかどうか。黒丸がある方が再発売版
  • あすか120%エクセレント BURNING Fest.(PS)- 1997年5月9日
  • あすか120%リミテッド BURNING Fest.(SS/アスク講談社)- 1997年10月9日
  • あすか120%ファイナル BURNING Fest.(PS)- 1999年5月27日
  • あすか120%リターン BURNING Fest.(Windows)- 1999年9月24日
  • あすか120%ファイナル BURNING Fest.(PS/SuperLite 1500シリーズ)- 2002年9月26日
  • あすか120%LimitOver BURNING Fest.(SS)- 元フィルイン開発者が作成した、リミテッドの改造版


MUGENにおけるあすか120%シリーズ

かつてはアレンジキャラに定評のあるCerenas氏によって『あすか』キャラが全て製作されていたのだが、現在は全て公開停止。
同氏のキャラの内250%プロジェクトのキャラは、Yokurei氏が原作ボイスやエフェクト等を追加したものが公開されていた。
こちらもこちらでYokurei氏の引退に伴い公開停止となっている。
+ 余談項:240%? 250%?
Cerenas氏の『あすか』キャラは、氏独自の設定として築かれている『あすか240%』もしくは『あすか250%』を主体として作られている。
もちろん完全なる氏独自の世界観なのだが、とにかく言える事はやたらシリアスである事、
登場人物が生死をかけた因縁を持っている事可莉奈クローンが存在している事という、
原作のイメージとは完全にかけ離れた、やたらと殺伐とした設定になっている。
キャラクター同士の特殊イントロも、退っ引きならない関係を示唆するような展開で、かなり不思議な雰囲気を醸し出している。
気になる方は下記の動画を参照の事。

一時期はほとんどのキャラが入手できない状態となっていたが、
現在はazu氏によるD4に描き直された飛鳥やキャシィをはじめ、再びその数を増やしつつあるようだ。


*1
基本的にはベルトスクロールアクションだが、登場機体を用いた1vs1の対戦も可能となっており、『あすか』の基礎が盛り込まれている。
重厚なロボット同士のぶつかり合うまるで毛色の違う作品だが、特徴的な相殺システムなどが両者の関係を物語っている。