『ドラゴンボール』とは、言わずと知れた鳥山明原作の少年漫画およびアニメシリーズ。
その人気は全世界に波及し、コミックは翻訳版を含め累計3億5000万部を越えたとされる。
また、2009年4月から再製作されたアニメ『ドラゴンボール改』が放映されている他、
20世紀FOXの手によってレボリューションした事でも有名。
MUGENにおいても一通りのキャラクターが作られており、海外で特に人気がある。
ニコMUGENでは、互いのワープや突進技などで高速な戦闘が展開される動画に「ドラゴンボール」タグが付くことがある。
この項目はMUGEN関連および2D対戦格闘ゲーム関連の情報についてのまとめです。
原作の説明はwikipedia、英語版wikipedia、アンサイクロペディア等を参照のこと。
スーパーファミコン世代のゲーム
ドラゴンボールZ 超武闘伝
1993年3月20日にバンダイから発売されたSFC用対戦格闘ゲーム。
ドラゴンボールを原作とした初めての本格的な対戦格闘ゲームだと思われる。
原作での舞空術(空中飛行)を再現しており、対戦ステージ上を自由かつスピーディに移動できる。
その際、地上と空中など対戦相手との距離が大きく開いた場合、
画面中央に仕切りができて画面が分割されるのが本作の特徴である。
格闘攻撃は近距離、かめはめ波などの必殺技は遠距離でのみ使用と用途が分けられており、
必殺技はカットインデモ演出がある。また、原作通り必殺技を相殺する行動も可能である。
原作のナメック星編(フリーザ)から人造人間・セルゲーム編(セル)が中心になっており、
参戦キャラクターではストーリーに合わせて不完全セルとパーフェクトセルが別れているのが特徴。
また、格闘ゲームで毎回必ずハブられる人造人間17号の悲劇はここからすでに始まっている。
キャラクター
キャラクターの名称はゲーム版に合わせてあります。
- ストーリーモード専用キャラクター(特定条件で他のモードでも使用可能)
メテオスマッシュ
孫悟空の隠し必殺技。相手を上空へ蹴り上げ、高速移動で先回りして両手で叩き落し、
さらにエルボーで吹っ飛ばす空間的な広さを表現した攻撃である。
龍虎乱舞などと同じく当たれば最後まで入る。
原作のテイストをよく再現しており、続編では「メテオ技」系として他キャラクターにも実装された。
ドラゴンボールZ 超武闘伝2
1993年12月17日にバンダイから発売されたSFC用対戦格闘ゲーム。超武闘伝シリーズの2作目。
前作のグラフィックやシステムを改良し、ストーリーモードや隠し要素を充実させている。
のちのドラゴンボール格闘ゲームの基礎を築いた人気作である。
主な改良点は、動きの軽量化、投げ技の追加、気力溜めのコマンド化、必殺技の防御手段のスリム化など。
ストーリーは「セルゲーム編」から映画版の内容が主で、勝敗により分岐しエンディングが複数ある。
MUGEN動画で有名なブロリーは、このゲームのスプライトを元にさらに描き込んだもの。
超2のキャラクター
孫悟空はストーリーの関係上、隠しキャラクターになっている。セルはパーフェクトセルに一本化された。
ドラゴンボールZ 武勇烈伝 (MD)
1994年4月1日にバンダイが発売したメガドライブ用対戦格闘ゲーム。
システムはSFCの超武闘伝シリーズを踏襲しており、フリーザ編・セル編がメインの内容。
クリリン、ギニュー隊長、リクームがプレイヤーキャラクターとして使用できる。
ドラゴンボールZ 超武闘伝3
1994年9月29日にバンダイから発売されたSFC用対戦格闘ゲーム。超武闘伝シリーズの3作目。
人造人間編周辺からブウ編への移行ということでストーリー・新キャラクター共に期待されたが
当時はまだ原作が進行中ということもあり中途半端な形での実装になってしまった。
また、同上の理由からストーリーモードが無くなり、事実上対戦のみのゲームになってことで
キャラゲーとしての魅力が減り、これも不評の原因に繋がっている。
総じて超武闘伝シリーズでは最も評価が低い。
超3のキャラクター
この頃のゲームから未来から来た青年トランクスと通常時間軸の子供トランクスを区別するために
未来側をアルファベットで「TRUNKS」と表記するようになる。
ドラゴンボールZ HYPER DIMENSION (SFC)
1996年3月29日にバンダイから発売されたSFC用対戦格闘ゲーム。
超武闘伝シリーズ一部の独自要素(画面分割、気功弾系必殺技の防衛など)が無くなり、一般的な2D対戦格闘システムに似た形式が取られた。
気力専用のゲージが無く、気功弾系の技を使うと体力が減り、それまでの武闘伝シリーズ同様Y+Bによる気力溜めで体力も回復するといった形式になっている。
また、特定のボタンを同時押しすることで画面の奥行きに一時的にライン移動し、相手の攻撃をかわしながら攻撃するディメンジョンアタックや、特定の技を当てると相手を他のステージに吹き飛ばし戦場が変わるなど空間を意識した独自のシステムが搭載された。
ゲームそのものはグラフィック、演出、システム、完成度ともに高い評価を受けている反面、
当時は次世代ハードにゲームの主軸が移動しており、売り上げが伸びなかった不遇のゲームである。
また、ソフトの生産数自体が少なく、今でも状態の良い物は中古で3000~4000円の高値がつくという。
全く同じ状況の『
新機動戦記ガンダムW ENDLESS DUEL』といい、当時のバンダイに何があったのだろうか?
HDのキャラクター
原作にあわせ、
ミスター・サタンと仲良くなったデブのブウを「ミスターブウ」、
最終形態の純粋化したものが「ブウ」というように分けられている。
プレイステーション・セガサターンなど次世代ハードのゲーム
ドラゴンボールZ Ultimate Battle 22 (PS)
1995年7月28日にバンダイから発売されたPS用対戦格闘ゲーム。超武闘伝シリーズの後継に当たる。
ハードの変更で容量が増えたこともあり、キャラクター数が大幅に増加し、音声も増え、
グラフィックはドットからセル画取り込みになった。
基本システムは超武闘伝シリーズを踏襲している。
UB22のキャラクター
タイトルの22の通り、22人から選択可能。お祭りゲーム志向で時代背景はあまり関係ないらしい。
隠しキャラクターは隠しコマンドで追加でき、その際はタイトル画面が「~27」に変化する。
ドラゴンボールZ 真武闘伝 (SS)
1995年11月17日にバンダイから発売されたセガサターン用対戦格闘ゲーム。
内容は前述の『ドラゴンボールZ Ultimate Battle 22』とは登場キャラとそのグラフィック以外は完全に別物。
2D背景とデュアルスクリーンが復活し、SFCの超武闘伝シリーズに近いものに戻った。
ドラゴンボールZ 偉大なるドラゴンボール伝説 (PS/SS)
1996年5月31日にバンダイから発売された対戦型格闘ゲーム。PSとSSで発売された。
人気のあったPCエンジン用アクションゲーム『ドラゴンボールZ 偉大なる孫悟空伝説』をベースにしている。
基本は3対3のチーム戦で、サイヤ人編~魔人ブウ編をエピソードごとに戦うストーリーモードがメイン。
アーケード用ゲーム
ドラゴンボールZ
1993年に稼動開始したAC用対戦格闘ゲーム。発売はバンプレスト。
操作系はレバー+4ボタン。当時としてはキャクターが大きめで、色が原作に近い。
おそらくMUGEN動画でよく見るフリーザのスプライト元だと思われる。
1のキャラクター
ドラゴンボールZ 2 Super Battle
1994年に稼動開始したAC用対戦格闘ゲーム。アーケード版では2作目になる。発売はバンプレスト。
2のキャラクター..
ドラゴンボールZ V.R.V.S
1994年に稼働したAC用対戦ゲーム。開発はセガ、発売はバンプレスト。
操作系はレバー+3ボタンだが、本来の操作系は8方向赤外線パネルセンサーによる体感ゲーム形態。
対戦相手と向かい合ってとにかくレバーを回し続けるという体力を使うゲーム。
(本来の操作も赤外線パネルセンサーに向かってとにかくパンチを連打するという過酷な仕様)
コマンド技もベジータ「ファイナルフラッシュ」はレバーを右側に10回転、孫悟空「元気玉」は左右パンチ+レバーを右側に10回転と、とにかく尋常じゃなく回す。
その無理矢理な仕様のために、あっさりと撤去されてしまった疑似3D対戦ゲームである。
VRVSのキャラクター