仮面ライダーファイズ

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仮面ライダーファイズ - (2015/12/03 (木) 21:13:16) の編集履歴(バックアップ)


「戦うことが罪なら、俺が背負ってやる!」


   『疾走する本能』

 ■スペック
 身長:186cm
 体重:91kg
 パンチ力:2.5t
 キック力:5t
 ジャンプ力:一跳び35m
 走力:100mを5.8秒
 必殺技:クリムゾンスマッシュ(17t)
+ 他形態はこちら
「アクセルフォーム」
 パンチ力:3.75t
 キック力:7.5t
 ジャンプ力:一跳び52.5m
 走力:100mを0.0058秒
 必殺技:クリムゾンスマッシュ(25.5t)

「ブラスターフォーム」
 身長:186cm
 体重:94kg
 パンチ力:4t
 キック力:8t
 ジャンプ力:一跳び55m
 走力:100mを5秒
 必殺技:クリムゾンスマッシュ(30t)

-Open your eyes for the next Φ's.!-


  V
(( || ))

2003年に放映された、平成仮面ライダーシリーズ第4作『仮面ライダー555(ファイズ)』に登場する仮面ライダー。
仮面ライダーディケイド』にも登場している(後述)。
「555」の3つの数字で「ファイズ」と表す。姿のモチーフはギリシャ文字の「Φ(ファイ)」であると言う説と、
子供にも描けるようにと単純な図形の「○」を基調にデザインされているとの説が存在する。
前者については同作に出てくる他のライダーがそれぞれ「Χ」、「Δ」、「Ψ」、「Ω」と記号モチーフ揃いだったこと、
後者についてもTV本編のライダーのカイザ(Χ)、デルタ(Δ)もそれぞれ図形の「×」「△」に通じる事から、
どちらも正しい説ではないかと思われる。

「俺には夢が無い。でもな、夢を守ることはできる」

全身で光るフォトンストリームなど闇夜に映えるデザインの為、ホタルをモチーフにしているとの説もある。
『ディケイド』の劇場版公開にあわせてネットで配信された『オールライダー超スピンオフ』では、
初期の企画ではサメがモチーフで、今のデザインでもアンテナ部分やマスクの口元に名残が見られるという説明がされていた。

OP主題歌「Justiφ's(ジャスティファイズ)」はダンスグループDA PUMPのメンバー・ISSAが担当。
(氏は仮面ライダーフリークとしても知られ、後に『仮面ライダー The FIRST』で顔出し出演までしている)
またED(という名の挿入歌)「The people with no name」にはDA PUMPのプロデューサーであるm.c.A・Tが参加した。
これ以後、アニメ・特撮ソングを専門としない一般歌手が主題歌を勤めることがシリーズの定例となっている。

+ 設定等
主な装着者は「乾 巧いぬい たくみ)」。
無愛想で人付き合いが悪く、他人との交流を避けているが根は思いやりがあり優しい性格。
自分が隠している秘密のために自分が人を裏切って、
誰かを傷つけてしまうのではないかという怯えや恐怖により、わざと人との交流を避けている。
ヒーロー物の主人公では珍しく特訓嫌い。

九州でオルフェノクに襲われている園田真理と出会い、その際に無理やりファイズに変身させられたのがきっかけで、
オルフェノクが経営している大企業「スマートブレイン」との戦いに身を投じることになる。
因みに、この巧、序盤はライダーとして戦うことをかなり嫌がっていた。
成り行きやその場の流れで否応なしに戦うことも多く、「俺の夢はない」とも言っていた。
これは当時の『夢の無い若者』を描写したものであると共に、巧の経歴に関する重大な伏線でもある。
第8話にて夢を持ち夢に向かって全力で進む者を見て夢とはなんなのかを聞いたことで、
彼らの「夢の守り人」として戦うことを決意する。
その後オルフェノクの中にも完全に人間の心を保った者がいることを知り戦えなくなったこともあったが、
「自分が迷っているうちに人が死ぬくらいなら、罪を背負ってでも戦う」と更なる戦いへの覚悟を固めた。

ちなみに中盤色々あってファイズギアを友人である木場勇治に託して仲間から離れて放浪していた時に、
1回だけ仮面ライダーデルタに変身して、デルタの正式装着者である三原と里奈の命を救っている。
使い慣れたギアでないにも関わらず卓越した戦いぶりを見せ三原が敗れたオルフェノクを圧倒し、
ぶっちゃけ三原よりも確実に強かった。これは三原が(雅人同様にオルフェノクの記号を埋められてはいるが)戦闘経験が浅かった為だが。

『555』に登場する仮面ライダーは、本来オルフェノクの王「アークオルフェノク」を守る為にスマートブレインが開発したものである。
しかし、前社長の花形によって流星塾(スマートブレインが経営していた孤児院)の生徒たちの手に渡り、
オルフェノクに対抗する手段として使われるようになる。
555ライダーの最大の特徴として、オルフェノク因子を持つ者なら誰でも変身できることが挙げられる。
(上記に「主な装着者」とあるのもそのため)
その為、敵オルフェノクに変身ベルト「○○ドライバー(○○にはライダーの名前が入る。付属品を含めると○○ギアと呼ぶ)」を
奪われて窮地に陥いる、密かにドライバーを奪って皆が現所有者と思っている者になりすますなど、
それまでのライダー作品では見られない展開が描かれた。
他にも、本作のメインテーマの1つとして従来の作品では描かれることの少なかった怪人側にも
本格的にスポットが当てられ、オルフェノクへと変わってしまった人間たちの苦悩が描かれている。
+ オルフェノクについて
人類の進化形態で、ある特定の条件を持つ人間が一旦死を迎えた後に再度覚醒したものである。
普段は普通の人間をしているが、動植物の特性と高い攻撃力を持った異形の姿も併せ持ち、
中には更に別の形態へ変化する者もいる。
殆どの個体は灰色を基調とした体色を持つ(これは、デザイナーによれば死者のイメージから骨を表していたとのこと、
また前作の龍騎のミラーモンスターが派手な色の怪人が多かった影響の為)。
変化する場合、瞳が灰色になり、顔にモチーフとなっている物の模様が浮かび上がり、変化する。
強力なオルフェノクは人間体でもある程度はその力を発揮することが可能。
彼らの目的は人知れず旧人類を襲い、自分たちだけの世界を作る事である。
そのため殆どが人間との共存は不可能だと割り切っているが、勇治たちのようにそれを望む者もいる。
その様に人間を襲わないオルフェノクはスマートブレインの刺客の標的にされてしまう。

オルフェノクは自然死や事故死の後に覚醒する「オリジナル」と
人間にオルフェノクのエネルギーを注入して適合した者(非適合者は死亡)がいる。
オルフェノクは最期の時、青白い炎に包まれ灰になって死を迎える(デルタに倒された場合は赤い炎になる)。
ライダーの必殺技を受け倒された場合は、青い爆発と共に瞬時に灰と化す。また寿命が近づくと体が序々に灰化していく。
進化が極めて急激になされるため、体が耐えきれず、「オルフェノクの王」に頼らなければいずれ絶滅する。

「オルフェノク」という名称は、ギリシャ神話に登場する「オルフェ(Orpheus)」
旧約聖書に登場する「エノク(Enoch)」をかけあわせたまったく新しい造語であるとされている。
詳しく言うと、「オルフェ」と「エノク」のどちらかにするかで揉めていたら、
脚本・井上敏樹氏の「そんなの『オルフェノク』でいーじゃねえか」という鶴の一声で決まったらしい。
+ 更に突っ込んだネタバレ
上述の通り、『555』のライダーにはオルフェノク因子を持つ者でないと変身できない。
(因子を持たないものが変身しようとすると、『ファイズ』はエラーを起こして弾き飛ばされ、
 『カイザ』は変身解除後に灰になって死亡、『デルタ』は精神に異常をきたし凶暴化する)
逆に言えば、オルフェノクの変身前提で作られたものとも言える。
現に、『555』のベルトを扱うことの出来る主人公・乾巧もオルフェノクである
彼は幼少時に事故で死亡しており、その際にウルフオルフェノクとして覚醒していたが、
その事を物語後半までずっと隠していた。
尤も序盤から「人間がオルフェノクに変化するのを見ても眉一つ動かさず驚かない」
「普通の人間は変身できないはずのファイズに変身できる上、常人のはずなのに戦闘能力が高い」「一匹狼な性格」
「オルフェノクが近くにいるとクシャミをする人物が巧に出会ったときもクシャミをした」「名前」「猫舌」等、
伏線や予測する要素は丁寧に散りばめられていたため、モチーフの動物も含め予想していた視聴者は結構いた。
(それでも劇場版で始めて正体を明かした時には、明かしたシチュエーションのドラマチックさもあるが
 誇張抜きで劇場が静まり返るほどの衝撃があった)。
余談だがにその劇場版、一般視聴者からエキストラを募集し、何と参加者10,000人(応募総数99,000)。
一つの映画での出演者としては史上最高としてギネスブックに公認されている。

物語のキーワードである流星塾は、元々「オルフェノクの王」の素質をもった子供を探すために
作られた施設であり、王を宿す条件である「九死に一生を経た子供」達を引き取っていた。
本編の数年前に、流星塾で行われた同窓会にオルフェノクが乱入。
参加メンバーは全滅、オルフェノクの記号を埋め込まれて蘇生、当日の記憶を改竄されている。
オルフェノク以外では主に流星塾生がライダーに変身することが多かったが、
記号の影響が低くて非適合者と同様の末路を辿ったり、逆に高すぎてオルフェノク化している人物もいた。

+ ファイズの所持ツール
  • ファイズフォン
携帯電話型トランスジェネレーター。
「555」と入力し、ファイズドライバーと連動することで適合者をファイズへと変身させるほか、
通常の携帯電話のようにも使用できる。形は折り畳み型。
アクセルメモリーを差し込むことで35秒間アクセルフォームになれる
  • フォンブラスター
ファイズフォンを横方向に折り曲げることで完成する光線銃。変身の有無を問わず使用でき、光弾を単発で発射する
「Single Mode(入力コードは103)」と、光弾を3連射する「Burst Mode(入力コードは106)」の使い分けが可能。

  • ファイズドライバー
ベルト型変身ツール。変身コードを入力したファイズフォンをセットすることで適合者の全身にフォトンストリームを放出する。
左右と後部にはツールを装着できるハードポイントが設置されており、右側にポインター、左側にショットをセットしていた。

  • ファイズポインター
デジタルトーチライト型ポインティングマーカーデバイス。
右足の脹脛に装着し、必殺技のキック、「クリムゾンスマッシュ」を放つ際に、
相手をポイント(拘束・ロックオン)するドリルのような円錐状の光線を発射する。
フォンブラスターにセットして射程を伸ばすことも出来るが、劇中では未使用。

  • ファイズショット
ファイズドライバー左側面に装備されたマルチデジタルカメラ。
表面はスマートブレイン社開発のソルグラスで保護されている。
X線、サーモグラフィ、暗視モードを備え、静止画像だけでなく動画も記録可能らしい。
レンズ部分にミッションメモリーを装填することでパンチングユニット(ナックルモード)に変形。
ファイズフォンのENTERキーを押してファイズドライバーよりエネルギーを注入(エクシードチャージ)することで、
対象にヒットした際に高エネルギーを放出する必殺のパンチ技「グランインパクト」を発動させる(約5.2tの威力)。
この技でオックスオルフェノクを倒したほか、デルタのルシファーズハンマーとの併用でコーラルオルフェノクを倒したが、
オウルオルフェノクやクロコダイルオルフェノクには破られている。
(勇治が巧に代わってファイズに変身した際には、この技でバーナクルオルフェノクを倒している)
グランインパクトの威力は、アクセルフォーム発動時には約7.8t(スコーピオンオルフェノクを撃破)に、
ブラスターフォーム発動時には約8tに強化される。

  • ファイズエッジ
バイクハンドル型エネルギーブレード。普段はオートバジンのハンドルとなっているが、
引き抜いてミッションメモリーを挿入することにより、フォトンブラッドの刀身が生成される。
ロウ・ミディアム・ハイ・アルティメットの4段階の出力調整が可能。交通整理の誘導灯ではない。

  • ファイズアクセル
物語中盤にて仮面ライダーカイザこと草加雅人から渡された、リストウォッチ型コントロールデバイス。
腕にはめ、本体に装着されている「アクセルメモリー」を引き抜き
ファイズドライバーのスロットにセットすることで、アクセルフォームのプログラムが起動する。
アクセルフォームへ変身することで、あらゆる動作を通常の1000倍の速度で行うことができる、
加速形態「アクセルモード」を発動させることが可能となる。
制限時間10秒間のみ使用可能であり、通常時のアイドリング状態も限界時間の35秒以上は維持できない。
35秒以上使用すると限界を超えたフォトンストリームによりスーツが破壊され、装着者は消滅。
さらに周囲3km四方は劣化フォトンブラッドに汚染されるという大変物騒な設定も存在するが、
制限時間になるとちゃんと自動でセーフティが働くので劇中ではそんな事態は発生しなかった。*1
というか、そんなことになったら物語終わっちゃうよ!

もう一つの利点として、通常時はチャージが必要な必殺技をアクセルモード中は連発可能になる
加速能力も合わせるとまさにチート級の能力だが、先述の物騒な裏設定があるのなら納得できなくもない。
代表的な必殺技は加速中に単体の敵を複数回ロックオン、または複数の敵をロックオンして
クリムゾンスマッシュを連続で叩き込む「アクセルクリムゾンスマッシュ」。
そのスピーディかつ派手な戦い方から非常に人気の高いフォームである。

なお「ガンバライド」でもこのアクセルフォームは登場するが、10秒のみ活動できる設定を配慮した為か、
カードをスキャンした際には通常のファイズとして登場(普通のファイズのカードと違いファイズアクセルを装着している)し、
必殺技の時のみアクセルフォームとしてチェンジするというなかなか凝った演出である。

  • ファイズブラスター
物語終盤において何の前触れなく突然送りつけられてきたトランクボックス型トランスジェネレーター。
スロット部分にファイズフォンをセットすることで、最強フォームの「ブラスターフォーム」へと変身することができる。
ブラスターフォーム変身時は、ほぼ全身からファイズエッジ・ミディアムモードに匹敵する
エネルギーを放出している為、並のオルフェノクであれば触れるだけで灰化・消滅させる。
ファイズブラスターはコードを入力することで、キャノン砲形態の「フォトンバスターモード」、
大剣形態の「フォトンブレイカーモード」の2つの形態に変形が可能。

本編では登場回数の少なかった最強フォームだったが、実質の初出となった劇場版『パラダイス・ロスト』では
その強さで劇的なクライマックスを最高潮に盛り上げており、時として本編より面白い劇場版とも呼ばれる一因となっている。
(というか劇場版のファイズはTV版と比べると大分強大に描かれている)
また、その強大さはTV版でも十分過ぎるほど描写されており、正面切って互角以上に戦えたのがラスボスであり、
本来は護衛対象に当たるアークオルフェノクのみだったことからも、ブラスターフォームがどれほど強いかが
容易に想像できてしまう。

  • オートバジン
ファイズの乗る可変型バリアブルビークル(ホンダXR250が元車)。ハンドル部分がファイズエッジとして使える他、
AIにより「バトルモード」と呼ばれる人型ロボット形態に勝手に変形し、
(ファイズ、あるいは変身する巧のピンチに反応しているのだろうか?)
武器のバスターホイールでファイズの狙撃サポートを行うことができる。
ちなみに胸のおっきなボタンを押せばバイクに戻る。明らかに弱点な気が…。
当初は真理が乗っていたが、ベルトを敵オルフェノクに奪われ一行がピンチに陥った際に、
突如バトルモードに変形して敵ファイズを殴り飛ばして変身解除させ、
その活躍を気に入ったのか、巧が譲り受ける。
本編・劇場版共に最終決戦で破壊されている。どちらにおいてもバジンがそのとき届けた武器でファイズは
その戦闘に勝利しており、最後まで気の効く女房役だったとファンからは親しまれている。

+ 小説版
『仮面ライダー555』の小説版は2冊刊行されており、一つは、後に『私の男』で直木賞を受賞した
桜庭一樹氏*2による劇場版「パラダイス・ロスト」のノベライズ『555』、
もう一つはTVシリーズ全話の脚本を執筆した井上敏樹氏によるTV版のノベライズ『仮面ライダーファイズ正伝 異形の花々』である。
(後者は2013年2月1日に『小説 仮面ライダーファイズ』の題で、書下ろしの後日談を加えて再販された)

前者は桜庭氏の作風らしく、『仮面ライダー555』の青春ドラマとしての側面が強くなっており、
仮面ライダーサイガやライオトルーパーが登場しないなどアクション描写は多少簡素化されている。
反面、出番が少なかった人物や感情移入し辛かった人物にも共感できるよう、内面描写がじっくり書き込まれた
作品となっており、例えば映画では身勝手過ぎるあまりあっけなく自滅同然に死亡した水原が、巧と信頼関係にあったり、
最終決戦時に蚊帳の外で必死に巧の勝利を祈るなど、意外と印象的で好感が持てる行動を見せている。
また草加雅人の性格も多少変わっている。詳しくはカイザの記事で。
また、スマートブレイン側のある人物の最期も映画版と比べると有情なものに変更されている。

後者においては、各人物の背景、スマートブレイン社が存在しないなど、TV版とは幾つかの違いが存在する。
ギアに関しても基本的な武装や変身条件などはTV版と共通であるが、作られた目的・経緯は大きく異なっている。
全話の脚本を書いた井上氏当人をして「ハイブロウ」と言わしめたTV版『仮面ライダー555』であるが、
この小説版『異形の花々』は氏の作風がよりヘビーな方向に作用しているため、
TV版に比べて非常に暗い作風でもあるので、読む際には少し注意。

(以上、Wikipediaなどから引用)

やったぜ! 全部のうp主の仕業なんだよ!(動画投稿時間的な意味で)

『555』で主人公・乾巧を演じていたのは現在バラエティ番組でも活躍している半田健人氏。
余談ではあるが『タモリ倶楽部』『さんまのスーパーからくりTV』等で彼がみせる昭和マニアっぷりに、
『555』から知っているファンは驚いているとかいないとか。
(当の本人は『555』放送中から「趣味は高層ビル鑑賞で、そこから1970年代文化(歌謡曲含む)に興味を持った」と
 特撮専門誌などで公言していた)
特に歌謡曲に対する知識は、阿久悠氏に「彼の知識と理解は本物だ」と太鼓判を押されたほどである。
そんな彼の『通』っぷりが見れる動画

これも全くの余談だが、『555』の新番組予告は何の予備知識もなしに見た人に対してミスリードを狙ったものになっている。
さらに余談だが『炎神戦隊ゴーオンジャー』の劇場版と本編に半田氏はゲスト出演しており、
劇場版のEDではファイズの変身ポーズを取っている。

『Standing by』
「変身!」
『Complete』

+ 余談
ネット上では草加雅人が彼を孤立させようとしたときの台詞から「乾巧ってやつの仕業」という言い回しが
「ゴルゴムの仕業」「さてはクライシス」「おのれディケイド」などと並んでよく使われるが、掛け値なしに本当のことであるゴルゴムやクライシス、
大体その通りだったと言えるディケイドと異なり巧の場合は完全に言いがかりである。
ちなみに本編では巧の知人に対して吹き込んでおり「乾巧ってやつ」という言い方はしていない。

+ 『仮面ライダーディケイド』以降のファイズ
『仮面ライダーディケイド』では、スマートブレイン高校に通う学生*3尾上タクミ」が変身する。
正体がウルフオルフェノクであることはオリジナルと同一だが、性格は気弱になっている。
また、ディケイド自身もファイズにカメンライド(変身)している。
カブトの世界」ではZECTのライダー達が持つ超加速能力である「クロックアップ」に対抗するため
アクセルフォームを起動、夢の加速能力対決が展開された。

なお、尾上タクミを演じた役者はTV本編の後、学業に専念する為に芸能活動を自粛(一時引退)となってしまったため、
ディケイド完結編『MOVIE大戦』においてはTV本編の映像を使いまわし、声も代役(赤羽根健治氏)が立つことになった。
同作でブレイドが椿隆之氏(剣崎の人)を呼んでたんだから半田氏を呼んでもよかったような気もする…
+ …が。
…が、実は半田氏は『ディケイド』の製作発表前に雑誌のインタビューで
ファイズの続編を作るならOKだが、別のライダーシリーズに巧として出るのは
『ちょっと考えさせて欲しい』となってしまう
」と語っている。
ディケイドでも巧の勇姿を見たかったファンとしては残念だが、半田氏のファイズと巧に対する
思い入れの深さ故の出来事と言えよう。

なお、映画『スーパーヒーロー大戦』では『仮面ライダーOOO』のオーズ・火野映司役の渡部秀氏が
ファイズの声も兼役している。かたや夢をなくし、かたや欲望をなくし…という繋がりだったのだろうか。

ディケイドの能力による超絶変形・ファイナルフォームライド形態は、ファイズブラスター型のビーム砲『ファイズブラスター』。
…って名前そのまんまかよ。 カラーリングは似ているが一応デザインは結構異なる。
クリムゾンスマッシュ同様ポインターからの光線で敵を拘束でき、そのままファイナルアタックライド『ディケイドフォトン』による
強力なビームで敵を吹き飛ばす。撃破時にはファイズの必殺技同様、Φの紋章が浮かぶ。
なお、ガンバライド版では技名・形態は同じでΦの紋章が浮かぶ点も変わりないが、放つのがビームではなく4連発射されるホーミング弾になっている。

そして、『昭和ライダーVS平成ライダー 仮面ライダー大戦』で遂に半田氏による巧が復活。
オリジナルキャスト復活ということもあり、仮面ライダーX・神敬介(こちらもオリジナルキャスト)と絡む重要な役となっている。
ブラスターフォームだけでなくアクセルフォームも登場、さらにオートバジンもビークルモード・バトルモードどちらも出番がある。

『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』でも引き続き半田氏演じる巧が登場。同作ではあくまで味方ライダーの一人であったが、後日談にあたる『仮面ライダー4号』では物語の根幹に関わる存在となっていた。

+ ガンバライド/ガンバライジングにおけるファイズ
アギト、ブレイドらと共に3弾から参戦。レジェンドレアでの登場。
第4弾ではスーパーレアで登場。4-002SRディケイド(悪魔ディケイド)に4-032SRファイズをカメンライドし、
後衛にも4-032SRファイズをスキャンする通称「ダブルファイズ」デッキは当時としてはかなり防御が高く、大会での使用率が高かった。
8弾でアクセルフォームが参戦。レジェンドレアで登場。
必殺技時以外ノーマルファイズの姿(左腕にはファイズアクセルが装着されている)で、必殺技時のみアクセルフォームに変身する仕様。
そのためノーマルファイズと同一フォーム扱いとなっており、同時に使用は出来ない。
001弾でブラスターフォームも参戦。こちらもレジェンドレア。
全てのフォームが初登場と同時にレジェンドレア化された。ちなみに属性はそれぞれ違う。

ファイズの必殺技はフォトンカッター、グランインパクト、スパークルカット、クリムゾンスマッシュ、ファイズ&オーズタッグキック。
アクセルフォームの必殺技はフォトンブレーカーとアクセルクリムゾンスマッシュ。
ブラスターフォームの必殺技はエクシードブラスターキック、フォトンブラッドショット、フォトンバスター。

ファイズは演出あり必殺技がグランインパクト、スパークルカット、クリムゾンスマッシュの3種類ある珍しいライダーである。
(キャンペーンカードのファイズ&オーズタッグキックを含めれば4つ)

シャバドゥビ弾のライダータイプはファイズが機械(メカ)、アクセルフォームが時空(ジクウ)、ブラスターフォームが(ヒカリ)

後継作の『ガンバライジング』にも1弾から参戦。スーパーレアで登場。
6弾時点で演出あり必殺技はスパークルカットのみで、クリムゾンスマッシュは収録されていない。
6弾でアクセルフォームがレジェンドレア、ブラスターフォームがレジェンドレアエクストラで参戦。
アクセルフォームはバースト必殺技時のみ変身する。
必殺技はアクセルフォームが「アクセルクリムゾンスマッシュ」、ブラスターフォームが「フォトンブレイカー」。ガンバライドと違う原作技が実装されるのは結構珍しい。
6弾から声が本人ボイス(半田健人氏)になった。


MUGENにおける仮面ライダーファイズ

+ qzak氏製
  • qzak氏製
仮面ライダー龍騎仮面ライダーブレイドの作者であるqzak氏が製作したファイズ。
作者コメントによるとまだ未完成であるとのこと。
ファイズエッジ・ファイズフォンブラスターといった武器や、
超必殺技として所謂ライダーキックである「クリムゾンスマッシュ」がきちんと再現されている。
「アクセルフォーム」は一応瞬間移動技として搭載されている。

基本技はファイズエッジどころかパンチやキックも攻撃判定の塊となっており結構強力。
フォンブラスターは身長の低い相手には当たらないという弱点があるものの、一瞬で画面端まで届くため
使いどころを誤らなければ有用な飛び道具。
クリムゾンスマッシュは少し当て辛く、ジャンプ中専用の技なのでプレイヤー操作の場合は使うのが難しいかもしれない。
しかし蹴りの攻撃判定にガード不能が付いているので便利な技ではある。

また、エマノン氏によってAIパッチも作成されており、フォンブラスターによる牽制を行いつつ
近接攻撃でガンガン攻め込み、ゲージが溜まればガード中の相手にクリムゾンスマッシュをぶっぱなすAIとなっている。
前述の通り、クリムゾンスマッシュがガード不能のためAI殺しとして有効だが、大会などではいまいち戦績を挙げていない模様。


ただし現状で動画で見かけるのは555ネタを使用した技を多数使うこの魔砲使いかもしれない。

かぢゅみ氏によってボイスパッチが製作されており、乾巧の音声だけでなく尾上タクミ版(『ディケイド』のファイズ)と
草加雅人版ファイズ、さらには『クライマックスヒーローズ』のファイズの声も収録されている。

+ 雑草氏製
  • 雑草氏製
2012年6月30日になって公開された、雑草氏による改変版。
こちらはqzak氏のドット絵を改良・追加してクリムゾンスマッシュを始めとする技のエフェクトも変更されており
オートバジンを呼び出す技やブラスターフォームによる攻撃も追加されている。
最近の更新によって行動に応じて消費されるライダーパワーゲージが新たに追加された。
氏によるAIも標準搭載。今後の活躍に期待したい。

ペパーミント氏による外部AIも公開。氏曰く、おつかい氏製カイザの打倒を目指した強さとのこと。

仮面ライダーカブトの作者であるeve133氏によるアクセルフォームになる改変パッチがjaki氏のワンドラで公開中。
主な挙動 出番は、8:32から。
しかしAIは未対応。

なおqzak氏の仮面ライダーディケイドにはオートバジンを呼び出す技と、ファイズブラスターフォームを召喚して攻撃する技がある。

出場大会

削除済み

出演ストーリー


また、Tommy-gun氏が作成した花京院典明のアレンジキャラAmerican idiot
ボイスが『555』きってのヘタレキャラ琢磨逸郎さんだったり、
必殺技や登場イントロでオートバジンやジェットスライガーなど555に登場したバイクに乗ったりと、
ファイズそのものではないものの全体的に555色の強いキャラとなっている。

「…どけ。俺が歩く道だ」


*1
アクセルフォームに限らず、ファイズギア自体も装着者が適合していなかった時は装着できない等の
しっかりしたセーフティがかかっており、
装着者が不適合だった場合に凶暴化などの悪影響を与えるための装置がわざわざ組み込まれているデルタギアや
セーフティがない上に適合してなかったら装着後に死亡確定のカイザギアなどに比べれば遥かに有情な仕様となっている。
機能を拡張する周辺機器が多いのも安全のためセーフティを段階的に設けているからだとも解釈でき、
さらにはバイクにまで万一ファイズギアを悪用された場合のカウンターとしての役割を持たせるなど、
ファイズギア周辺のセーフティは一種偏執的なものを感じるほどの充実ぶりである。
まあ、そうでなくては下手すると街一つ死滅させる重大事故を起こしかねないようなシステムや
キックの余波だけで周囲の貧弱一般オルフェノクが次々消し飛ぶような最強フォームなど怖くて実装できないだろう。
一番危険であるが故にセーフティが厳重過ぎるとも解釈できる。

*2
桜庭氏は元々ゲームのノベライズで作家活動を始めた経緯があり、
デビュー作は『アークザラッド』のノベライズ(当時は「山田桜丸」名義)である。

*3
これはおそらく『555』開始時の半田氏自身が現役高校生で、「初の高校生ライダー」と報じられたことに由来すると思われる。
あくまで役者自身のことで、本編内の設定はそんなことはないわけだが(なお設定上でなら次作のレンゲル/上条睦月が初)。
…しかしこの2年後に改めて高校を舞台に活躍するライダーが放送されるとは誰が予想しただろうか。