プリン

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プリン - (2014/11/29 (土) 21:57:25) の編集履歴(バックアップ)


「まるくて おおきい ひとみで さそいこみ
ここちよい うたを うたい あいてを ねむらせる」

データ

分類:ふうせんポケモン
タイプ:ノーマル/フェアリー(第6世代から)
高さ:0.5m
重さ:5.5kg
特性:メロメロボディ(直接攻撃を受けた時、相手をメロメロ状態にする事がある/先頭にいると性別の違うポケモンが出やすくなる)
          かちき(能力を下げる技や特性を受けた時、とくこうが2段階上がる)
          フレンドガード(隠れ特性・味方のダメージを減らせる)

任天堂の育成RPG『ポケットモンスター』に登場するふうせんポケモン。初代の『赤・緑』から皆勤賞のポケモン。
また、同社の『大乱闘スマッシュブラザーズ』にも出演している。
「ププリン」から進化するポケモンであり、「つきのいし」を使用することで「プクリン」に進化する。
スマブラ、及びアニメ『ポケットモンスター』でのCVは氏。
英名は「Jigglypuff(ジグリパフ)」。直訳すると「jiggly(小刻みに揺れる)puff(膨らみ)」。
それに伴い、外国版のアニメやスマブラでは、日本版での鳴き声の「ぷり~ん」等が
英語版では「Jigglypuff」やそれに順ずる鳴き声に言語ごとに変更されており、
同じアニメやスマブラでも、多少異なるプリンを見て(聞いて)いることになる。

丸い体をしたポケモンで、大きな瞳が特徴的。
この瞳で相手を誘い込み、声の波長を操作して相手を眠くさせる歌を歌う。眠らせてどうするのかは不明である。

カラーリングについては、初期は冒頭にある画像の通り「薄いピンク色の肌に緑色の瞳」だったが、
ポケモンルビー・サファイア以降では色違いカラーとされ、基本は「普通のピンク色の肌に青い瞳」となっている。
尤も、公式絵やアニメ、スマブラシリーズでは現在も元々のカラーが使われているが。

アニメ版では、最初はプリンなのに歌えずサトシ達3人の奮闘でどうにか歌えるようになる。
プリン自身はとにかく歌うことが好きなため、純粋に自分の歌を最後まで人に聞いてもらうために歌っているのだが、
前述の通り歌を聞いた相手は途中で眠ってしまう。そうなると怒ってふうせんポケモンの異名に違わずまるまる膨らみ、マジックで顔に落書きをしていく
初登場はカントーだがその後のオレンジ諸島やジョウトへと続くサトシ達の旅路に その身一つで影から付いていっている
なんだかんだ言って自分を歌えるようにしてくれたサトシ達が好きなんだろう。

「プゥ~プリュリュップ~プリ~ン プゥ~プ~リ~ン~♪」

古代文明の遺跡に巨大なゲンガーフーディンが出現したが、その後巨大プリンも登場した。
他の二体が生物をとり込んだり謎の物質を作るなどして怪獣の様な戦いを繰り広げていたのに対し、プリンは二体を強力な歌で眠らせて顔に落書きをして帰って行くという平和な活躍をした。
巨大プリンが来る前に普通のプリンも二体に歌を聞かせたが、こちらは何の効果もなく、二体の戦いに巻き込まれ吹っ飛んでいった。

ちなみにアニメ版のプリンはかなりワガママな性格となっているが、
これは元々可愛さに定評のあるプリンがアニメ版の顔であるピカチュウを食ってしまうほどの人気を出されるとまずいという理由から、
あえてああいう子供への受けが悪い性格にしようという意向があったらしい。
同様に他のマスコット人気のあるポケモンもどこかしら欠点のある性格となっていることが多い。
…どっかに 「人気」とゲーム内で明記される程のようせいポケモン がいた気がするけど、そっちは どうしたのだろうか

また、アニメ版を基にしたコミカライズ『電撃!ピカチュウ』では、アニメ同様にカビゴンの回に登場するが
この漫画ではそれまでプリンは登場してなかったため、偶々現場に通りすがったところをサトシ達に見つかり
手掴みでカビゴンに突き出され、強引に歌わされるという展開だった。

「ポケモン+ノブナガの野望」ではヒロインであるオイチのパートナーとして登場。
最初の戦に味方として現れたオイチと共に主人公の手助けをすることになる。
パッケージではゼクロム、グラードン、ミュウツー、フリーザーと伝説ポケモン達と共にいるおかげで浮いている感が否めない
ちなみにポケノブでのプリンの性能はというと進化前のププリン、進化後のプクリンと共に微妙
とはいえ近くの味方のテンションや防御を上げる特性を持っているのでサポート要員としてそこそこ。
パートナーであるオイチ自身も味方全体回復(ブショー進化後はさらに状態異常回復も付く)や
イベントで入手できる状態異常を無効にする専用装備「プリンのお守り」もあるので終盤でも問題無く活躍できる。
オイチが優秀なだけじゃ?とか言わない
しかし「プリンのお守り」入手にはその名の通りプリンであることが前提なのでプクリンに進化させると入手不可


原作での性能等

種族値

HP: 115
攻撃: 45
防御: 20
特攻: 45
特防: 25
素早: 20

ステータスは、HPがかなり高いものの、他のステータスは軒並み低い。
全体の平均値も相当に低いため、はっきり言って弱いポケモンに分類される。
進化系の「プクリン」になってもその傾向は変わらず、
同じく高いHPが売りで可愛いピンク色のポケモンである「ピクシー」「ハピナス」の劣化と言われてしまうことも。
だが初代では比較的早く仲間になり、相手を眠らせる「うたう」を覚えている上、体力を回復できる「ねむる」も覚えてくれるため、
ポケモンを捕まえたり連続バトルが多くなったりするストーリー上ではわりと役に立つ。
「ねむる」を使うと体力が回復したあと強制的にねむり状態に陥ってしまうが、「ポケモンのふえ」を使えば事実上デメリットをなくすことも可能。
戦闘における使い勝手はあまり良くないが、その愛らしい容姿からファンも多い。
また、最近ではトリプルバトルにおいてその遅さと特性(フレンドガード)を利用し、
滅びの歌とトリックルームをコンセプトにした戦術で活用されることもある。
進化先のプクリンでは特性が変わってしまうため、これは進化前のプリンの方が活躍出来る場所があるという珍妙な事態を引き起こすことに。
第6世代(X・Y)では新たにフェアリータイプが追加されることが発表されている。
フェアリータイプは格闘技半減、ドラゴン技 無効 と従来の環境に一石を投じる相性関係を与えられており
前述のトリックルーム戦法が引き続き活用できれば、強力なポケモンを狩ることもできるのかもしれない。一方で鋼技に弱いためバレパン怖いとも言われる
また、新たな特性「かちき」を得た事により、夢特性プリンとは全く違う動きを見せてくれるだろう。


大乱闘スマッシュブラザーズ』におけるプリン

作品ごとのデザインの変遷

地味にスマブラシリーズ皆勤賞。『for Wii U』以外では隠しキャラクターとしての登場。

当初プリンが登場したことには驚かれたが、これは
「ポケモンをもう一匹参加させたいがモデルを作る余裕が無い。カービィと体型が似ているのでモデリングを使いまわせる
という理由から。
同じく候補としてピッピが上がっていたが、ヤラレ役らしさが引き立つという理由でプリンが選ばれ、
ピッピはモンスターボールのアイテムから登場するアシストキャラとなった。

元となったカービィと同様に空中ジャンプを5回まで使えるなど、空中での機動力はトップクラス。
空中ワザが総じて強めに調整されているが、地上戦が非常に弱いため、空中戦主体で戦った方が能力を発揮できる。
さらに後述の 下必殺ワザ『ねむる』という究極のロマン技 を持つ。
その一方でとにかく吹っ飛びやすい。その吹っ飛びやすさは基本的に 全キャラ中1位 と言われるほど脆い。
その上プリンだけ シールドブレイクすると物凄く上に飛んで行き、天井が無い限り即バーストしてしまう という、
他キャラとは一線を画する戦法を求められる両極端なキャラとしてデザインされている。

+ 各種必殺ワザ(以降「B」と表記)
各種必殺ワザ(以降「B」と表記)
  • ころがる(『DX』からのNB)
文字通り転がる。空中での使用及びスティックの左右入力による方向調節が可能。
一定時間経つか何かに当たれば転がり状態は解除される。
Bを押しただけではスピードが遅く、ダメージも与えられずに膨大な隙をさらしてしまう。
しかしBを押し続けることでスピードと威力と吹っ飛ばし力が増加する。
溜め後のぶっぱは意外と止めづらく、非常にKOさせやすい。その代償として自滅しやすいが。

  • うたう(上B)
文字通り歌う。
地上の相手を眠らせることができ、ダメージの蓄積%が多いほどその効果は持続する。
当然ながら復帰には使えない。

  • ねむる(下B)
文字通り相手の目の前で眠る
寝ている間は ダメージが回復するわけでもなくひたすら隙だらけ 、と一見すればただの手の込んだ自殺挑発でしかない、どう考えても無駄な技。
……しかし、この技にはプリン体の真下に恐ろしいほど強力な吹き飛ばし判定がピンポイントかつ数Fというわずかなタイミングで発生している。
これをダメージの溜まった相手に、上からタイミングよく合わせて発動させると、一撃必殺の即死技と化す。
ただし、タイミングはプリンが眠りにつく直前のわずかな間しかなく、外せば自分が死ぬため、決めるのはかなり難易度が高い。
プリンを極めたプレイヤーにだけ放てる、まさにロマン技である。

『X』において威力は大幅に弱体化、吹っ飛び方向が真上になった(=天井があると落とせない)、
その代わり相手の頭の上に花が咲き一時的にスリップダメージを稼げるよう変更された。
尚、同作でのスネークの無線通信によると
寝る瞬間だけ中心部にものすごいエネルギー反応が現れる 」ことが判明した。
寝ることに気合いを入れてるのか、全く度し難いな

『for』でも基本的には『X』に準じているが、前作よりは強化されている。

  • はたく(初代のみNB、『DX』からは横B)
文字通り手ではたく。
攻撃しながら前進するので復帰に使える。

風船のように大きくふくらみ、最大まで達した後で鳴き声と共に相手を吹っ飛ばし、しぼむ。
ステージによって性能が左右され、相手に逃げられやすい広いステージや自分が置いて行かれる危険性のある強制スクロールステージでは使いづらくなるが、
選択されやすい終点や戦場ではステージの台座にもぐりこんでから発動することでほとんどのキャラが回避不能な一撃必殺の技となる。
馬鹿にできないほどデカくなるので狭いステージや崖付近では有効に活用できる。

以下は作品ごとの性能を述べる。
また初代での扱いから、プリンといえば 弱キャラ として扱われることも多いが、
実際に弱かったのは『X』くらいで、『DX』に限っては滅茶苦茶強かったりする。

+ 初代におけるプリン
初代では「最弱のファイター?」と公式でも称されるとおり、意図的に弱めに調整されているはずだった
手足が短くリーチがない、飛び道具も無いためけん制や立ち回りが難あり、技の判定面でも弱い、B技(必殺技)がどれも死に技(と思われていた)、
そして絶望的なまでにふっとびやすいくせに上Bの復帰技が存在しない、おまけにシールドブレイクをしたら屋根でも無い限りそのままお星様になってしまう等、
開発陣はプリンに何か恨みでもあるのかといわんばかりの調整で、使用すれば「テメーなんかプリンを使っても余裕で勝てる
という挑発をこめた舐めプレイ、公式のやられ役が当初の子供達のプリンの共通認識だった。

ところが、研究が進むにつれ実はプリンはそこまで弱キャラじゃないことが徐々に分かっていき、
圧倒的な空中戦での自由度の高さを駆使した復帰阻止が非常に楽なこと、
攻撃力自体は無いものの空中下A(ドリルキック)からのふっとばす力が強い上スマッシュや、
上に相手を投げる前投げから相手を場外に運ぶコンボ等、比較的容易なコンボで相手を撃墜させるほどの火力もあることが判明。
「仕上がったプリンなら、生半可なカービィでは太刀打ちできない」とされ、
ギミックの無いシンプルなステージ下でのダイヤグラムは中堅下層とされている。
あなたの周りにもやたらと強いプリンを使いこなす友達が一人や二人いたのではないだろうか?

+ 『DX』におけるプリン
『DX』ではNBとして溜め技「ころがる」が追加(前作の「はたく」は横Bへ移動)。
また、「最弱キャラの座をピチューに明け渡した」と公式で書かれているとおり、全体的に強化。
モデル元になったカービィが見てて悲しくなるほど下方修正を受けている傍ら、プリンはむしろ火力が高くなっており持ち前の
「地上を走るより早い空中機動力」と隙の少なく判定の強い空中技の性能を遺憾なく発揮できる上に
モデル元のカービィと同じく5段ジャンプ(?)は健在。
ただでさえ高い復帰力に横Bで上にも下にも軽く移動まででき、 空中戦では他の追随を寄せ付けない強さを持つ …ふうせんポケモンだよなこいつ?
そしてプリンのアイデンティティの「ねむる」のふっとばしがワンチャンを狙う価値があるほど凶悪になっている等明らかな上方修正が施されており、
こちらも研究の結果 遂には5強に食い込む程の強さを持つキャラ へと成り果てた。
とあるトッププレイヤーのランクでは 遊撃と同ランク、つまり最強候補 とも。
原作最強クラスのミュウツーは泣いていい。

+ 『X』におけるプリン
『X』ではリストラ有力候補だったが、無事参戦。
アドベンチャーモード「亜空の使者」ではクリア後に特定の場所で戦闘イベントが発生するだけで絡んではこないが)*1
今まではレギュラー戦「シンプル」のやさしい難易度をクリアする事で登場するファイターだったが、
今作では先述の亜空の使者での扱いもあってかウルフとトゥーンリンク同様、終盤に解禁される。
こちらではようやく本来のキャラ設定(?)通りの低い火力に抑えられ、ランクも最下位クラス。
空中機動力の高さは健在なのだが、攻撃性能が単純に劣悪すぎて、これだけでは補うことができなくなった。

+ 『for』におけるプリン
『for 3DS/WiiU』でも初代からのよしみである為かやはり参戦。『3DS』では対戦回数だけで見るなら一番最後に使えるようになる隠しファイターに。
そして、『WiiU』ではネスと共に初期キャラクターとして登場。遂に初代のキャラクター全員が初期キャラとして揃い踏みすることになった。

デザインは『ポケモンFR・LG』以降を準拠に一新。前作と比べて目玉や前髪(?)が一回り小さくなっており、
被ダメージ時に口を大きく開けるなど表情が豊かになっている。というか今までが無機質すぎた
前作で弱くしすぎた反動か、同期のファルコンやネスと共に前作よりも強化。キャラランクも中堅下層辺りにまで回復しているとの声も。
しかしこのおかげで準レギュラーの中で一人だけ弱体化を喰らったルイージがますます涙目な事に…

以上のようにいろんな意味でロマンキャラ。他の格闘ゲームだと炎邪に近い性能のキャラであるが、勝ちパターンは複数あるのでそこまで苦しくはない。

余談だが、スマブラでは対戦後の結果発表にて、負けたファイター達は優勝者に拍手をするのだが、
プリンの場合、わけが分からないらしく、首をかしげることしかしない。手が短すぎて届かないからとか言うな
初代ではプリンのみ拍手をしていなかったのである意味浮いていたが、
『DX』以降はアイスクライマーミュウツーといった一部のファイターも拍手をしないので唯一ではなくなった。


MUGENにおけるプリン

現在、2体のプリンが確認されている。
+ ぼうし氏製作 スマブラ仕様
  • ぼうし氏製作 スマブラ仕様
スマブラの再現キャラであり、ふわふわと飛び回りながらの戦いを得意とする。
また、作者によるAIも搭載されている。
現在はぼうし氏のサイトが消失したので入手不可能。
+ WilloughbyJackson氏製作
  • WilloughbyJackson氏製作
海外の製作者によるもの。
ディスプレイネームが「Jigglypuff」(プリンの海外名)になっている。
こちらは、「おうふくビンタ」「のしかかり」などまともな技もあるものの、
「Murder-Chain of the Sandman's Happy Song」などという物騒な技もあり、相当にカオスである。
五右衛門氏によるAIパッチが作られている。

+ プリンの対戦動画
アイツとの対戦

スーマリ編

出場大会



*1
X発売前から「キャラのリストラがある」と公式で告知されており、
アニメには久しく出ておらず、もはや(当時)500匹近くいるポケモンのうちの一匹にすぎなかったプリンは「リストラ最有力候補」であり、
実際開発内でもプリンは『X』には登場しないことが半ば決定していた。
しかし「 初代スマブラユーザーからの思い入れが強いから 」ということで、ギリギリに参戦が決定した模様
亜空の使者での扱いやキャラ配置が31番目にまで下がっていたこともそのためなのかもしれない。
こういった事情もあるので素直に「参戦したことを喜ぶべき」というプリンユーザーもいる。これぞキャラ愛。