「このおおがたロボにおしつぶされて ぺちゃんこになるがいい。」
任天堂がファミコンで出した
ロボット格闘ゲーム『
ジョイメカファイト』の登場ロボット。
ステージ3に登場する8体のワルロボのうちの一体である。
倒しても仲間にはならないが、ハードモードをクリアするとSELECTボタンで対戦でも使えるようになる。
その名前通りの巨体の持ち主で、肩にはショルダーパーツが付いており、手はトゲ付き
鉄球。
同作に登場するイーロボの
ジャイアントとは名前が似ているが関係ない。元は神話の巨人族の名前である。
対戦
ステージは昼の海岸。海が好きなのだろうか。ボディも青カラーがある。
原作での性能
アメフト選手をイメージして作られたかのような見た目通りのパワータイプ。
パワータイプの宿命か移動速度が遅いが攻撃力の高さはトップクラス。
4つの技のうち2つの威力が24POW(本作で出せる、2番目に大きいダメージ)となっている。
さらに防御力も高く、まさに
重戦車である。
技性能解説
- ショルダー タックル(←押しながらA 24POW)
接近戦が得意なギガントの生命線。ゆっくりと四股を踏んだようなポーズの後、すいーっと滑るように進む。
発生はやや遅いものの出てしまえば上半身の判定が強く、ダメージも高い使いやすい突進技。
早い話が
ポチョムキンのハンマーフォール。ただし無敵とブレーキングが無い。
そしてこの技、
ガードさせるだけで大幅に有利
である。
技発生も早いので、ガードすると投げが確定する場面が多い。
つまりガード
硬直を投げられるというゲームの
仕様上、下手にガードするとパイルドライバーが確定する。
本作には空中ガードが無く、空中攻撃にも対して判定が強いのでタックルを回避するのは難しく
初見殺しにもほどがあり、当時多くの小学生プレイヤーを葬った。
…だが実は
足元が完全無防備
でガードする前に足払いを出すことで簡単に撃退でき、対人戦では
死に技である。
スカポカーンや
スカポンで闘う時ですら「ローリングポカーンよりも足払いのほうが有効」と言われてしまうくらい。
軌道修正できる時点でローリングポカーン>ショルダータックルだというのに…それ以前で勝負がついてしまうとは。
しかし
AI戦のCPUはそんなことを知るよしも無い。
空中ガードしてもふっ飛ばされるし、ガードしても投げられる。一生足払いするCPUはなんとかなるかもしれない。
CPUのレベルによってはギガントがタックルしかしないので足払いを繰り返すだけの作業…所為「柔術家タイム」が得られるかもしれない。
対人戦でどうしても使うのなら、転ばせてから出そう。
対策ならばとにかくショルダータックルを出させない事が最優先。
- パイルドライバー(相手の近くで→or←+A 24POW)
ドットではいまいちわかりにくいかもしれないが、ちゃんとパイルドライバーする(相手も逆さまになる)。
技を決めた後に前方に放り投げるので、パイルドライバー→ショルダータックルというプレッシャーコンボが可能。
両肩で迎撃する対空技。威力も高く攻撃範囲はそこそこ。
持続が長く判定も悪くないけど、出した瞬間から胴体は隙だらけなので確定時以外はあまり使わない様に。
また、この技は
コンボに組み込めないため他の技で浮かせた相手に追い打ちをかける戦法ができない。
通常技からつなげることもままならず、先読みで出すしか使い道が無い。
しかも硬直が長い。AB同時押しという
コマンドの性質上、
暴発はまずないのだが…
これが繋げられたら強キャラにランクイン出来たかもしれない。
青白く光りながら
回転して上空に飛びあがり、そのまま相手の頭上にのしかかる技。
こちらはガードしたら投げ確定。一応ヒット後にショルダーバルカンを重ねておくと効果的。
ちなみにめくりも可能。めくりヒットの場合はショルダータックルをつなげることができる。
しかし判定が弱いので見てから通常技対空で撃墜することが可能。見てから昇龍余裕でした。
すごい高角度で上に飛んでいくので、目の前で出したのにスカって相手を飛び越えるなんてことも。
移動スピードがかなり早いので落ち着いて対処しよう。
CPUは体力が減ってくるとショルダータックルではなく、サイクロンプレスからの攻めにチェンジしてくるので注意。
もちろんサイクロンプレスの性能を知らないCPU同士の対決では猛威をふるう。
起き上がりに重ねられると無敵対空を持たないキャラにはサイクロン→投げ→サイクロン→投げの擬似永パが出来てしまう。
リーチと攻撃力に優れている。一度転ばせれば勝ちとまで言われるが、転ばせるのが難しい。
そして対人戦では上記の通りショルダータックルが死に技になる。
CPU戦では飛び道具持ち、高性能のコンボからの空中戦が得意、対空弾幕戦に優れている、などの遠距離戦を使いこなす相手には厳しい。
しかしガチガチのインファイター戦をメインとするCPUには、いいファイトを魅せてくれるはず。
気絶しにくいので、相打ち上等タックルが中心の
ダダダダイナマイ!キャラなのだ。
+
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ギガントの謎 |
ギガントはパワーキャラである。
彼の 必殺技の4つの内、3つはかなりの高火力である。
3つは。
サイクロンプレス(→↓←+A
8POW
)
もう気づいてる人も多いと思うが、このサイクロンプレスの威力が
すごくしょぼい
。
使用時の 効果音はないし、ヒット時の効果音もしょぼい(通常技を当てた時と同じ音)。
あの大きな巨体で回転しながらダイビングするのに、通常技レベルのダメージしかないのだ。
※細かく解説すると通常技は全キャラ共通ではなく、キャラによって威力がバラバラである。
全ての技が同じ威力で統一されているものもいれば、パンチだけ威力が高い、強パンチより普通のキックのほうが威力が上
といったように、実はキャラごとに特色があるのだ。
自称パワーキャラのギガントは
ほぼ全ての通常技が強、弱、ジャンプ中、関係なく
7~8POWで統一されている。
8POWは通常技の最大値ではない。最低値は4POWだが少なくとも一つは10POW~16POWの通常技を持つキャラがいる。
もしかして、ギガントさん
ハリボテ?
ショルダータックルは充分な加速とスピードがついていれば、車体の重さが無くても威力は出る。
パイルドライバーは結局投げられる側の自重もダメージになるので、体重が軽い人でも高いところから仕掛ければ威力がでる。
そもそもあんな巨体ロボットが高く飛ぶには、本体が軽くないと無理。
しかし本体が高く飛んでぶつけるプレス攻撃は、やっぱり重さが直結してくる。
落下スピードがついてもあの威力…。通常技の威力が低いのもそういう事なのだろうか?
でも、もしハリボテなら防御力は低いはずだが、先述の通り防御力が高いのでやはりハリボテではなく、他の原因が…?
※ギガントのAA
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彼をハリボテとか言うと多分夜道でショルダータックルされるぞ。
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余談だが、ジョイメカファイトのROM内に存在する
没データには
ギガントのデザインを流用したようなロボットのスプライトがあり、それを使って
yamabe氏が「プロトタイプギガント」、卵寒天氏が「ギガント・プロトタイプ」として制作、公開している。
MUGENにおけるギガント
卵寒天氏が制作したものが存在していた。現在は氏のブログ閉鎖に伴い入手不可。
他のシリーズ同様、現代の格闘ゲームらしい様々な要素が追加されている。
氏のリドミによればダッシュ、バクステの追加。
これは足が超トロい原作ギガントには嬉しい調整である(しかし歩くスピードはどうも
原作再現っぽい……)。
また、上段下段空中のガードが区別されるようになった。
更に
キャンセルや特定の連続技コンボも可能。
これもギガントには光明といえよう。
なぜならギガントには、通常技から必殺技に組み込めるコンボなぞ皆無に等しく、
唯一できるパンチ→パンチ→キックの通常技オンリーコンボもはっきり言って雀の涙のダメージしか出来ないからである。
また、ボタン同時押しのショルダーバルカンがコマンド技に変更され、より一層出しやすくなった。
もし原作もコマンド技だったら、もっと使い道があったはず。
(前述のコンボに組み込めないことも加えて、原作の同時押しコマンドの猶予受付が1
Fなので出しにくい)
氏のギガントならば、ジャンプパンチ→パンチ→ショルダーバルカンというコンボも可能だ!
ただし、さすがにショルダータックルの判定は調整された模様。安心と信頼の足元もお留守のままである。
対人としての対策はより楽になったが、対CPUならば……堅実なガードで対応するAI相手にはしめたものだろう。
6/7にガンホール氏の
AIが公開された。
レベルは4段階。初期設定は加減気味のレベル2にされている。
レベルの上昇と共にガードの精度や対空、けん制の精度が上がっていくのだが、
最大レベルになるほど「強引にでも投げ
ざるを得ない」モードになる。
投げからの追撃も容赦なく襲いかかるので「殺るか殺られるか」というキャラになっている。
出場大会
ギガント
ギガントプロトタイプ