界王神

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界王神 - (2015/06/19 (金) 17:00:04) の編集履歴(バックアップ)


「今はゲームを楽しみましょう」


鳥山明の漫画『ドラゴンボール』及び関連アニメシリーズに登場したキャラクター。
原作の最終章にあたる「魔人ブウ」編にて初登場。
天下一武道会の一般参加者として従者キビトと共に孫悟空達の前に現れた。
アニメ・ゲームでのCVは三ツ矢雄二氏。

宇宙を管轄する「界王」にとっての神、「界王神」に相当する位の人物。界王達でさえ姿を拝見する事はめったに無い。
東西南北に分けられる宇宙の内、東エリアを担当していた東の界王神。直球この上ない名称の為か武道会には「シン(サザンクロスのボスと同名だが無関係)」という偽名で登録していた。
かつては西・南・北にもそれぞれの界王神とそれらを束ねる大界王神の5人が存在したが、魔人ブウとの戦いによって全員死亡し現在は空席となっている。
この戦いで東の界王神も重傷を負ったものの何とか生き延びる。
その後、魔人ブウの生みの親であり唯一封印する術を持っていた魔道士「ビビディ」が手に負えなくなったブウを封印した隙を突き、ビビディ暗殺に成功。
この時、彼は封印された魔人ブウを下手に刺激して封印が解けるような事があっては困ると考え、以来魔人ブウはそのまま地球に放置される事になった。
しかし長い歳月を経た後、界王神はビビディの一人息子「 バビディ 」の存在と、彼が魔人ブウを復活させようとしていることを知る。
宇宙全体を破滅に導きかねない魔人ブウ復活を阻止すべく彼は下界に降り立ち、悟空達に協力を求める。

物静かで慇懃、底知れないミステリアスな態度に加え、ピッコロを震え上がらせ、フリーザさえ「一撃で倒せる」と断言、
超サイヤ人2に変身した孫悟飯の動きを封じる超能力を発揮し、ベジータの心を読むなど大物感を感じさせた人物。

・・・だったのも今は昔。

バビディが魔王ダーブラという超強力な兵を味方につけていた誤算を機に、それまでの聡明な人格は消え失せ、どんどんにシフトしていく事になる。
通常形態のベジータでも圧倒できるバビディの手下プイプイを必要以上に警戒し、*1
さらに何百万年もの歳月を生きてはいるが、界王神という存在の中では最も若年で力も弱く、界王神伝来のアイテムであるポタラの知識も欠けていたほか、
普段下界に干渉する事も無いせいかドラゴンボールの存在も知らなかったりと、話が進んでいく内にかなり残念な小物キャラになっていった*2
そのあまりの情けなさにあの悟空でさえつい嫌味を吐いてしまい、それに対して「どうせ自分は何の役にも立ってない」と自棄気味に呟く始末。

このようにどんどんメッキが剥がれていく様子から、
「神と融合したピッコロは自分よりも圧倒的に位が高い界王神と戦うことを遠慮していたが、 
 『界王神ぐらい僕の魔力なら楽に勝てる!』と豪語したバビディを簡単に倒しているので、
 戦闘力では界王神よりもピッコロの方が上なのではないか」
「界王神は噂でしか超サイヤ人のことを知らなかった上に、
 フリーザ自身が親以外に第3形態の変身を見せたことがなかったと発言していることから、
 界王神はフリーザの変身した姿を知らずに『一撃で倒せる』と評していたのではないか」
など、より界王神の実力を低く評価する向きも出るようになった。

その他、前述のように読心術を使えるはずが、敢えてバビディの洗脳術にかかりパワーアップを図ろうとしていたベジータの思惑を見抜けなかったり、
悟空の体力を回復すべく、瞬間移動の使用を願い出たデンデに対して、「体力が回復するまで無理」と断っているなど、奇妙な事態が発生している。
展開の都合に振り回されて地位が下降していった典型的な人物と言えよう。

宇宙の頂点に立つ存在とされる界王神だが、既に超サイヤ人の限界を超えた悟空達の力には到底及ばなくなっていた。*3
それでも戦闘において全く役に立たなかった訳ではなく、魔人ブウに敗れた悟飯を寸での所で助けるなどの援護をしている。
また本人曰く「かなり大変だった」らしいが、金縛りで超サイヤ人2となった悟飯の動きを止めたことから、超能力者としては非常に優秀であると見られる。
他の超能力としてはブルー将軍や餃子、フリーザなどが存在するが、戦闘力が大きく上回る相手を金縛りにしたのはギニュー特戦隊のグルドと彼だけである。
さらに、既に身動きできないほどダメージを受けた状態で、防御に回った洗脳ベジータすら深手を負ったブウの反撃に無防備で巻き込まれても生き延びている。
(とはいえ、この時の界王神はほぼ瀕死の状態にまで追い込まれており、ドラゴンボールで生き返ったキビトに回復して貰わなければ死んでいたであろうが)
攻撃力も、魔人ブウを真っ正面からある程度ひるませられる威力の衝撃波を放っていることから決して低くはなく、
両目から放つ眼力に至っては悟飯を一撃で倒したブウの気弾を破壊してのけている。
また、世界を隔てた界王神界で、遠く離れた地球人類の絶滅とその破壊状況を感知していた事から、
力量を推し量る正確さは悟空達に劣れど、感知能力の有効範囲は非常に広いようである。

後にキビトとポタラで融合したことで「キビト界王神(通称キビト神)」と名を改め、小柄な体格が大柄に変化、「瞬間移動」と「回復能力」も継承し随所で活躍した。
界王神と合体したキビトや魔法使いの老婆の場合、声がシンクロする事もなく、表面上は完全に消滅してしまっている。
ちなみにキビトの瞬間移動は界王神界から下界の全銀河系の星々を瞬時に移動するなど
知っているものの気を感知して移動するヤードラット星人仕込みの悟空や、それを会得したセルの瞬間移動よりも優秀である。
その反面、回復能力はデンデや魔人ブウのものと違い、相手の気力が大きいと完全回復に多少時間がかかる点がある。
そのためか、ポタラで融合した後も、最後まで生き残っていたデンデが回復役を務めていた為「回復能力」の使用場面はなかった。
なお、ポタラで融合した戦士の戦闘力は融合前の二人の戦闘力を乗算したものらしいが、15代前の界王神に「元々が大したことがない」と戦力外通告された。*4

PS2で発売されたゲーム『Sparking!』シリーズでは、相手を一定時間無防備にできる「超能力」と奇襲性能に優れる「瞬間移動」を低燃費で扱えるテクニカルなキャラクターとして登場。
しかし基本性能ははっきり言って弱く設定されている。

この頃になると、魔人ブウを復活させるためのエネルギー源としてピッコロや界王神、キビト達よりも通常形態のサイヤ人勢が優先され、
ピッコロはクリリン共々ダーブラによって石にされてしまい、7~8歳の 悟天 トランクスのフルパワーにピッコロが怯む場面も見られるなど、
下手を打つと恐ろしい大恐慌が起こっている可能性も濃厚であったのだが。
(もっとも平和になってからの悟天は修行をサボっていた為か、『ドラゴンボールGT』の設定ではピッコロの方が強いようである)
また、「フリーザを一撃で倒す」のも、既にトランクスが初登場時に達成しており、劇場版では悟飯が通常形態でやってのけたので、ますます界王神の威厳が薄れていると言えるかもしれない。

実質的に悟飯を助けたのはキビト?そっちの能力の方が優秀?聞こえんなぁ~

+ 界王の詳細
あの世かこの世の何処かにある界芯星という星で誕生する芯人という種族。
雌雄の区別が無く、交配ではなく巨大な界樹から成る木の実から誕生する。
非常に長命で、後の界王神が誕生する希少な実は金色をしている。
基本的に前担当者が引退すると残された者から後任が選出されるが、
魔人ブウにより4人の欠員が出た時点から何百万年もの歳月が過ぎても未だ補充されておらず、
どうやら恐ろしい不作が続いているようである。

MUGENでは

『超武闘伝3』のドットをベースにしたものが確認できる。
該当作品ではメテオ技こそないが広範囲に相手を巻き込める「クレイジーラッシュ」や、
相手を一切の無防備にする動き封じをタメで出せる事を筆頭に、必殺技のほとんどが有用性が高い最強クラスのキャラだった。
しかしながら、MUGENでは他キャラの性能に呑まれてしまっている。

  • Miaoyu氏製作
強弱2段階のパンチとキックにゲージ溜めや瞬間移動、ゲージを消費する飛び道具等、超神氏の仕様に合わせて作られているようだ。も日本語版である。
2段ジャンプが可能の他、空中コンボも可能。飛び道具の気弾は空中でも撃てる。
空中からの奇襲に向いた突進技も所持。対空技や突進技を備え、全体的にバランスが取れている。
ガードキャンセル攻撃の際は原作で登場した「カッチン鋼(宇宙で一番硬い素材でできた四角いブロック)」を相手にぶつける。
超必殺技は真空波動コマンドでビームを放つものが使いやすい。威力も申し分無し。AIはコンボや超反応の不意打ちでよく使ってくる。
さらに、相手を吸い込む小さな渦のようなものを空中に3つ発生させる設置系超必殺技も持つ。威力はほどほどだが制圧力が高く、連続ヒットも可能。
AIも搭載されており、10段階に調整可能。レベル5でも十分な強さである。
ゲージ溜めでMAXまで溜まると地面のエフェクトが消えずに残ってしまうバグがあるので注意(ゲージ技の飛び道具を撃って消費しても消えない)。

  • DGZ Team製作
複数の製作者によって製作された界王神。キャラサイズは小さめ。
ファイル名とディスプレイネームは"Supreme Kai"となっている。
パンチとキックがそれぞれ3段階あるが、大パンチはゲージ消費の飛び道具を放つものとなっている。
飛び道具系は全てゲージを消費する。
最大ゲージ数は5本。小パンチと小キックの同時押しでゲージ溜めが可能。
小・中パンチの同時押しで、ゲージを消費して前後へ瞬間移動できる。
通常投げは無い。
飛び道具が豊富で、対空手段もあるが、とにかくゲージ依存が激しい。
前方へビームを放つ大技も持っている。
AIは搭載されていないようだ。

出場大会



*1
とはいえ、魔王ダーブラと共にバビディに目をかけられているプイプイを警戒するのは自然な考え方であるとも言える。
またこの戦いでは、ベジータ達がダメージを受けてしまうと魔人ブウにエネルギーが吸収され復活を早める事になる状況であった。
そのため、全員で協力して戦うべきだとする界王神の考え方は、本来なら理に適った適切な判断であると言える。
もっとも、気を読むことができる悟空や悟飯、ベジータ達はプイプイの力量がすぐに分かった為か、あまり相手にしていなかったが。

なお、プイプイの戦闘力については、
「バビディの魔法で地球の10倍重力がある惑星ズンに移動したことが勝敗に影響するレベルであること」
「宇宙全体から強者が集められたバビディ一味の中でもバビディやダーブラに信頼されていたこと」から、
ナッパ のようなエリートサイヤ人~ギニュー特戦隊レベルとする説が有力である。
最も、宇宙船突入前に力量や気配を感知していたバビディとダーブラ、
宇宙船突入前後では明確に気を察知している界王神の誤算という不可解な事態から、
インフレした悟空達の強さを強調するための演出的な矛盾によるものか、
あるいは素直にフリーザを上回る実力者であった可能性も否定はできない。

*2
ポタラに関しては、先輩に当たる4人の界王神が戦死してしまい、情報として伝えられていなかった可能性がある。
15代前に当たる先祖の老界王神も、子孫の力不足について「ポタラで合体していないから」と断定していた事からも、
以前の界王神達は合体を実践していた事が窺える。

*3
大全集によると、界王神の力は神様と融合したピッコロを遥かに上回るとされている。
神様と融合してから精神と時の部屋で修行するまでのピッコロとの比較なのか、
精神と時の部屋で修行した後のピッコロとの比較なのかは不明。
登場時期を考えると、やはり最新の情報である修行後と見るのが妥当だろうか。
後に発売された超全集でも上記の記述は変更されていない。

もっとも、単純な戦闘力ではピッコロよりも劣っていたとしても、
超サイヤ人2に変身した悟飯を金縛りにできる超能力を使えることを考えれば、
総合的には神と融合したピッコロを上回る力があるとも言えるのかもしれない。

界王神を倒せると豪語していたバビディがピッコロにあっさりと倒されたのは不自然に思えるが、
原作ではバビディは自慢の魔術を使う暇もなくピッコロの攻撃をまともに受けてしまっており、
アニメ版ではピッコロがバビディの張ったバリアを破壊するのにかなりパワーを使っていたため、
バビディにも精神と時の部屋に入る前のピッコロなら倒せるだけの魔力はあったのかもしれない。

*4
界王神の戦闘力をフリーザの1億2000万以上として考えると、
キビトの戦闘力がラディッツ並と仮定しても1800億を突破する。
キビトの実力は通常状態の悟飯に及ばないまでも、悟飯本人はそれなりに本気でやらねば対応できないと思っているので実際は遥かに上だろう。