「たまたま嫌いな奴に悪党が多いだけの話さ」
『幽☆遊☆白書』の登場人物。読み方は『げんかい』、主人公
浦飯幽助の師であり霊力を操る武術『
霊光波動拳』の現継承者。
一見するとただの目つきの悪い老婆だが、並外れた霊力を誇り、腕っぷしの方も並の人間や妖怪では手も足も出ない程度には強力。ついでに視力は
6.0。
道場内にゲームセンターを作ったり趣味も意外と若い。年齢は
70↑。
幽助をよく罵ったりからかったりしているが本心では大切に思っており、その助言や修行は幽助の成長に大いに関わっている。
CVは『
それゆけ!アンパンマン』のおむすびまんなどの京田尚子。
概要
自身の死期を悟って霊光波動拳の後継者を決めるために開催した選考会で、幽助や
桑原と出会いその素質を認める、
この選考で桑原を倒した乱童を倒し最後に残った幽助を自らの後継者に指名し、霊力の使用法を叩き込む。
この時の修行は幽助にとって若干不本意なものであったため、しばらくした後逃げられてしまうが、
戸愚呂(弟)の真の力の前に更なる強さを求めて尋ねた幽助に対し今度は本気で稽古をする(それでもやったのは基本的なものだけだったが)。
暗黒武術会に幽助らがゲストとして出場した際は、自分を狙う妖怪達に正体をバレない様にするため
顔に覆面を被り『覆面戦士』を名乗り参戦。事情があって操られてるだけの敵を霊光波動拳の奥義で助けたりと、
単なる強さ以上の凄味を見せつけた。
なお、この時は全盛期の状態に若返っていた(後述)ため、中身が幻海だと思っていた幽助達も(若返った)声を聞いて混乱していた。
その後、準決勝戦直前で幽助に正体を明かし、霊光波動拳の極意を伝承した。それによって彼女自身は弱体化してしまったが、
それでもなお長年の修行で培われた技と
腕力をもって、
死々若丸や美しい魔闘家鈴木などの強敵を撃破した。
幽助の宿敵である戸愚呂とはかつて共に武芸に勤しみ50年前の
暗黒武術会で共に闘い優勝した仲であるが、
武術会を優勝し彼が人間から妖怪へ転生したことで袂を分かつ。
決勝戦直前、魂を売り束の間の強さにしがみ付いた戸愚呂とついに激突、
戸愚呂の目を覚まさせるために最大の力で霊丸を放つも力及ばず80%の戸愚呂の皮膚すら傷つけられず敗北、
最後は幽助に看取られ幽助を案じつつ自らの想いを託し死亡する。
その後、決勝戦にて100%の力を出した戸愚呂弟に苦戦する幽助に見かねて、プーの身体を借りて登場。
戸愚呂弟に幽助の力を真に引き出すために
仲間の誰かを殺す事を提案。
戸愚呂弟もそれに乗り、そして
桑原が自ら幽助の為の捨て石になる事を決断し、戸愚呂弟の前に倒れる。
(ただし、実は生きており、幽助のために死んだふりをしていた。これは「桑原の防御力が戸愚呂弟の予想を上回っていただけ」という飛影説と、
「もともと殺す気はなかった」という蔵馬説があるが、真相は不明。一応後者ではないかと左京が言っている)
これにより、幽助は自分への怒りから覚醒し、戸愚呂弟が追い求める力を否定して見事打ち破った。
この後、暗黒武術会の優勝賞品である「優勝者の望みをなんでも一つ叶える」によって、幻海は蘇り、幽助達と再会した。
(戸愚呂弟は事前にコエンマに幻海の遺体を預けており、「もし幽助達が優勝した時は生き返らせる事」をコエンマとの間で密約していた)
魔界の扉編でも霊能力はほとんど使わなく(使えなく?)なったが主要キャラの1人として活躍し
魔界編ではほとんど出番はなくなるが蔵馬やコエンマと供に暗黒武術会で知り合った妖怪6人に修行をさせ
妖力値100000以上のS級妖怪に成長させるなど重要な役を担っていた。
そして最終エピソードでは幽助が異次元砲の解除のために審判の門に残った際は、悩む幽助の前に再びプーの姿を借りて登場。
「好きなボタンを押せ。失敗したらあたしも一緒に謝り倒してやる」と幽助の背中を推した。
…死んでもいないのにプーに乗り移っている事からわかるように、この時既にヤバい状態だったらしく、この直後に死亡し、
漫画最終話は幻海の墓参りから始まった。
ちなみに、アニメ版では上記のエピソードがまるっとカットされているため、最終話の時点でも幻海は死亡していない。
「あんたが年を取ればあたしも年を取る。それでいいじゃないか」
戦闘能力
幽助の師だけあって基本的に幽助と同じ技を使えるがその老練さ故霊気の扱いは幽助の数段上でありあの戸愚呂を以ってして
「対妖気の技術戦で勝つのは至難」と言わしめるほど、また老体ではあり、既に余命幾ばくもないと言われているが体力面や格闘面でも他のものに引けをとってはいない。
そもそも霊光波動拳とは単なる格闘技ではなく、人間の霊気を操る技術なのであり、攻撃力だけではなく、癒しの力にしたり、結界を張ったりなど、その用途は多岐にわたり、かつ単純な攻撃や癒しの術だけにとどまらない。
*1
ゲームにも使われた「修」の拳の奥義「光浄裁」は本来単なる攻撃技ではなく、相手を裁く技だったりする。
*2
また、幻海ら霊波動の使い手は霊力を極限まで高めると細胞が活性化し肉体が一時的に全盛期に若返る、
この状態のcvは
林原めぐみ、武闘家であり中の人が林原女史ということもあって
女らんまを彷彿とさせる。
SFCソフト『幽遊白書2 格闘の章』では、
老人版の「
幻海」、
若返った「
少女幻海」、
正体を隠した状態の「
覆面」と、
一つのゲームに同キャラが三人という謎の優遇を受けていた。もちろん3人とも専用
BGMがある。
……まぁ、ストーリーモードの都合なのだが。このソフト、他にも
戸愚呂(弟)が「戸愚呂」「戸愚呂80%」「戸愚呂100%」と3人いたり、
単なるコンパチのようで絵も技も完全に別キャラだったりと妙に凝っている。
ちなみに技は幽助とほぼ同じものを扱うが小柄な体を生かしてジャンプからの空中霊丸や
飛び道具を反射する霊光鏡反衝などの技を使う、
だがこの霊光鏡反衝は攻撃判定が無いうえ跳ね返すと硬直が長いから対人戦では封印は必須
また性能面でも3キャラとも微妙な差異があり少女は2段ジャンプができ、覆面は超必が修の拳になる。
ちなみにこの修の拳は発生が軒並み遅くケズリ程度にしか使えない『格闘の章』の超必技の中でも
発生が速いうえ覆面を中心にして左右に対空に使えるほどの高い光の柱を発生させ更にボタン押しっぱなしで光の柱の延長可能、
『格闘の章』では空中ガードが無いため敵がジャンプしたら確実に当てられ壁際ならハメることも出来る。
更に更にボタンを解除すると覆面が向いていた方向に突進し相手をロックし『光浄裁』を放つ、もちろん光の柱とダメージは別、
と覆面は超必がエラく高性能、もちろん3キャラとも幽助同じ隠し乱舞技の暴れ飛龍が使える。
MDソフト『幽遊白書~魔強統一戦』では「少女幻海」で参戦、相手に画面端を背負わせての投げハメが猛威を振るった。
なお、『魔強統一戦』の幻海は霊光鏡反衝を使わないのだが、サウンドテストで「霊光鏡反衝」というボイスが聴ける為、
これを真に受けた多くのプレイヤーが霊光鏡反衝のコマンドを探したとか探さなかったとか。
更に余談になるが『幽遊白書~特別編~』のサウンドトラックには老人版幻海を差し置いて少女幻海の音声が
(それもSFC用にビットレートを下げる前のクリアな音声が)収録されている。
やはり
若さは武器か。
MUGENにおける幻海
『格闘の章』を元に原作ゲーを再現し氏独自のアレンジもされている。
3キャラが新MUGENとwin版MUGENの両方に対応されており、AIも搭載されている。
今後の活躍に期待。
『格闘の章』原作再現版。
1~6P、12Pカラーが通常技キャンセルやヒットフレームを見直した調整版で、
7~11Pカラーは原作の仕様をそのまま再現したバージョンになっている(当ててガン不利な技等もそのまま)。
最新版で簡易AIを搭載 LVを4段階に調節することができる。
ただし7~11Pカラーには対応していない。
気ままな黒猫氏、ran氏によってAIが作成されているが、ran氏のものは公開には至っていない。下記のトナメでその姿を拝む事が出来る。
『格闘の章』がベースだが必殺技やエフェクト、
SEや声の一部が『幽遊白書~特別編~』『魔強統一戦』から移植・追加されていたりする。
『魔強統一戦』仕様のもの。相殺システムは未完成(氏曰く永遠に未完成の予感)。AIは入っていない。
MUGEN1.1専用なので、WinMugenはもちろんMUGEN1.0でもダメッムリッ!
これも『魔強統一戦』仕様。
公開は2013年10月24日だが、かなり初期に製作していたのをリメイクしたものらしい。
原作のボツ技「霊光鏡反掌」を当て身技にして実装している。
オートで相手に向く機能が無いので使うにはかなりクセがある。AIは未搭載。
出場大会
削除済み大会
「幽助…人は…みな…時間と戦わなくてはならない…奴は…
その戦いから逃げたのさ…誇りも…魂も…仲間も全て捨てて…
お前は…間違えるな…幽…助…お前は…一人じゃない……忘れるな…誰かのために…強く…」
*1
一応、系統としては5つ(五大拳と呼ぶ)に分かれており、「防」「療」「仙」「攻」「修」となっている。
幻海が幽助に修行させたのは一回目も二回目も基礎の基礎だけで、この辺の多彩な技を教えるに至っておらず、
幽助が覚えたのは霊光弾とその応用のショットガンのみ。
*2
この技を食らった相手には2通りの結末があり、心が澄んでいる者は肉体の悪い部分が浄化され、
逆に汚れている者は肉体が滅んでしまう。
劇中では妖怪に騙されて、体を操作される外部装置(外すと死んでしまう)を取り付けられた格闘家達を、
殺さずに開放するために使われた。
実のところ、幻海も使うのが久しぶりだったため、
上手くいくか自信がなかったらしい
。ちょっと待ておい。