蒼月潮

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蒼月潮 - (2014/05/26 (月) 04:35:46) の編集履歴(バックアップ)


「槍よ、来い!」

漫画『うしおととら』の主人公のうちの「うしお」。一人と一体の「一人」の方とも言える。
名前の読みは「 あおつき・うしお 」。「そうげつ」ではない。
OVAの声優は佐々

中学2年生。6月28日生まれ。東京都みかど市在住。
ある日、妖(作中での読み:あやかし/バケモノ)にとって天敵となる霊槍「獣の槍」と、その槍に封じられている妖「とら」を家の倉の地下で見つけ、
妖を倒すために不可抗力で槍を引き抜いてしまったことで、宿命付けられた妖との戦いに巻き込まれていく。
父は光覇明宗の法力僧・蒼月紫暮、母は三代目お役目・日崎(蒼月)須磨子。家業は寺で、父と2人暮らし。
+ 光覇明宗について
普通の仏寺として信仰を集めると同時に人に害をなす妖や白面の者が封印されている場所へ向かおうとする妖を滅する役目の二面を持つ。
その使命は白面の者の討伐であり、その為の槍である獣の槍を扱える人間を育成したりしていた。
父である紫暮はその中でも最強の法力僧で、獣の槍を扱う為に修行した優秀な伝承者たちも従わさせ、性が凶悪として破門させられた術師(これまた凄まじい強さ)を問答無用で引かさせるほど。
曲がったことが大嫌いで、良くも悪くも真っ直ぐな性格の好男子。嘘が非常に嫌いで正義感が非常に強く、
他人の幸福のためなら自身が傷つくことも厭わない献身的な側面を持つ。
また、そういった傾向は人のみならず、妖にも隔たりなく向けられていた。
その人にも妖にも等しく接する姿は多くの妖に影響を与え、自身の道を切り開いていった。

体育が得意科目。運動能力は極めて高く、槍の力がない状態でも素手でを殴るほど。
同級生からも運動部の助っ人を何度も頼まれるが、絵を描くのが趣味のため美術部に所属している(が、その絵画センスは 野獣派 的で写実性に欠ける為理解者は少数)。
国語も得意科目だが、書き取りだけは苦手。ちなみに、定期テストの平均点は26点。

物語中で潮に出会った人、妖の多くが彼の影響を受けており、その事に因って結ばれた絆は最終決戦においても重要な意味を示した。
なお、何人もの人々を妖から守り抜き多くの人々との絆を築き上げた彼には多くの人が惹き付けられていた。
また、同様に出会った同年代の少女達からは、父の紫暮が気恥ずかしさを覚えるほどモテていた
皮肉な事に潮自身は母の事すら余り知らず、下記の幼馴染二人以外に女子と接する機会が少なかったせいか、赤面ししどろもどろになってしまう事も多い。*1

旭川への旅の終盤に、獣の槍に魂を全て吸い取られ獣に変貌・暴走したが、光覇明宗やとら、幼馴染の麻子、真由子らの活躍により人間に戻ることが出来た。
とらとは、憑かれた人間と憑いた妖でありながら、数々の妖と共に戦い抜くことになる。
幾度と無く互いに衝突する事になり、離別の危機を迎えそうな局面もあったが、それらを全て乗り越えた事で互いに深い信頼と友情にも似た感情で結ばれていく。

その性分と同様、戦闘では頭を使う事が苦手で基本的に一点突破の力押し。
無策で突っ込んではその都度大怪我をしたり、とらに助けられたりする。
反面で、心身が合一した状況で本気になった時の爆発力は類が無く、一気に戦局を打破するほどの強さを見せる。
その在り方は不条理で不合理と称されるが、利害と保身の無いその姿は多くの人や妖の心を結びつけた。

+ 獣の槍について
春秋・戦国期の中国大陸。刀剣の匠の家に生まれた兄妹は、両親を白面の者に殺され絶望の底にいた。
そのうちに兄はふと修行先で聞いた(髪などを捧げて造る物と別の)逸話を口にする。
逸話とは、乙女の身が捧げられて造られた“鐘”が万里に澄んだ音を響かせたというもの。
直後、彼の気付かぬ陰から聞いていた妹が、炉に身を捧げた。
「よい剣をつくってくださいましね。」と最期の言葉を残して。絶望と悲しみの中、兄は“鬼”となってその鉄塊から剣を鍛え始めた。
しばらくすると兄自身の肉体も剣の柄として変化(へんげ)し、
神剣となるはずだった剣に兄が持つ白面への底知れぬ怨念と憎悪が取り憑き、一本の“槍”が出来上がった。

そうして出来た“獣の槍”は意思を持ち、どんなに妖(バケモノ)を切り刻んでも刃こぼれせず、錆びもしない"妖器物"となる。
誕生後は獣の槍単体で白面の者を求めて見境無く大陸の妖を殺し回っていたが、
妖達が団結・変化した赤い織布によって深山に長く封印される。
時を経て、一人の人間によって再び解き放たれた後は、様々な人間たちの手を経て現在に至る。
ちなみに単体で白面の者を追いかけている時に一度遭遇したことがあり、その際に白面の者に決して忘れられぬ恐怖を覚えさせている。
その象徴として白面の奥の手である七本目、八本目の尾のうちの一本が獣の槍と同型の刃が幾重にも連なっている形となっている。

+ 補足
潮は時逆・時順(ときさか・ときじゅん)という妖の力で一度過去にさかのぼっており、
そこで上記の「獣の槍誕生秘話」の全てに立ち会っている。
その時、槍は自身の柄に「 我屬在蒼月胸中到誅白面者 」と刻んでいる。
意味は「我ら白面の者を倒すまで蒼月の心の内に在る」。「蒼月(ツァンユエ)」とは即ち「蒼月潮」のこと。

つまり、 獣の槍は最初から潮と共に戦う宿命を持った、潮のために生まれた槍である と言える。

獣の槍は使うものを選び、その者の魂と引き換えに強大な戦闘能力を与える。
獣の槍に魂をすべて与えてしまった者のその後は知られていない。
槍に選ばれた人間が手にして戦うと、槍は使用者に囁きかけ、
魂と引換えに妖を滅する力を与えるために、使用者の身体能力は著しく向上する。
また使用者は空中の妖気を頭から吸収し、髪が異様に伸びた外見となる。
(戦い終えると妖気の吸収が途絶え、元の姿に戻る。潮も本来は短髪。)
その姿では治癒能力は異常とも言える程向上、加えてこの状態は妖怪と同じ存在と化している。
また、その状態では歴代の槍の持ち主が持つ戦いの経験、情報の全てを
瞬時に使用者のものとしている。ただし魂が削られ過ぎると治りは次第に遅くなっていき、また外見も少しずつ異形へと近づいていく。
これらの変化は、選ばれていない者が槍を手にして戦っても一切表れない。

ただし、獣の槍がいかなる基準で使い手を選ぶのかは描かれていない。

先代の獣の槍の所有者、つまりとらを槍を突き刺して封印した人物は草太郎と言うのだが、
彼は極めて臆病な性質で、戦場から逃げ出したところ川を流れてきた獣の槍を偶然拾い上げた。
しかし実際に妖怪退治を始めると凄まじい強さを発揮し、最終的には「とら」と三日間戦い続ける事もできた。
(もっとも、これは「獣」になりかけていたせいでもあるようだが……)
幼馴染の娘を助ける為に「とら」と共闘したのち、獣の槍でもって封印するのだが、
「化物を封印した猛者がご先祖」という伝承が正しければ、彼が蒼月家の始祖という事になる。

(wikipediaより抜粋、一部改変)

+ 追記すると
槍には大き目の十字傷と小さな傷が無数に存在する。また、潮の使っていた頃にも三度ほど傷が入るなどしている。
こう書くと説明文と食い違うようだが、多分矛盾はない。
一つは 翼ある 蛇のの刃のような翼と当たった時で、これは土地神なので妖怪ではない上に元が桁違いに強い。
そして一度は敗れたものの、パワーアップ後は翼を軽く何枚も切り裂いている。
このパワーアップは槍の力を押さえ込む赤い布を一部引きちぎった事で起きている。
また、もう二つの場合でも槍の力に制御が掛かっているか使い手の感情に問題が起きている。
そして獣の槍が妖を「滅ぼす」時、必ずしも相手を・刺す事で
生物的・物理的に死を与える訳ではなく、爆発するように滅ぶ事も少なくない。

この事や作中にある キルリアン値 の設定、獣の槍が任意に妖だけを貫けるというぬ~べ~の鬼の手のような性質を持っている事などからすると、
槍の強度は単純な金属的性質だけでなく霊的な性質によっても大きく変化する霊的器具としての強い側面を持つのだと考えられる。
作中ではラスボスの遣わす小さい雑魚妖怪が取り囲んで霊圧で圧壊させようとしたり、アメリカ人の妖怪研究チームに金属組成がほぼ普通である事とキルリアン値の高さを言及されている。

+ ちなみに
上記最後のように獣の槍は 妖怪だけを殺す 事も出来る対妖器物であるが、
(うしおととら作中では神と魔の属性があるのかは特に語られていないが)オヤウカムイを「神」であり
「妖怪」ではないと考えるならば、祟り神ではあるが属性的な意味での神殺しをも達成している。
また人や妖怪の作り出す亜空間や結界の類を斬る能力もある。
物理面では巨大な岩を真っ二つに斬ったかと思えばギャグシーンでは魚肉ソーセージの包みを綺麗に斬るなど、
物理的な能力もピンからキリまで対応可能である。

しかしこの槍、作中に半妖だけは出ていないため、どのように作用するかが不明である。
人の体を傷付けず妖だけにダメージを与える描写は何度かあるが、
MUGENの大会やストーリー等で扱う際には一つの考えどころかも知れない。
造られたものであっても妖でさえあれば倒せる)
また、妖怪に対しても寄生された妖怪を傷つけずに寄生した妖怪のみを滅ぼす、とらを五百年滅ぼさずに張り付けにするなど、槍の意志でわざと滅ぼさないということもできる。
ただしこれらは欠片の状態だったり、封印の布有り状態など力に制限がかかっている状態で、なおかつ伝承者が使用していない状態の時であり、
またとらを滅ぼさなかったのには獣の槍を白面のものから隠すためという理由があった。
+ 石喰いの鎧
潮がこれからの戦いは今までのように生身では危険だからと妖怪研究機関ハマーの研究者から提供された鎧。
元は妖怪「石喰い」が宿っていた侍の石像。
石喰いが宿っていた時代の記憶が残っているため、攻撃をしかけてきた相手に石の蛇でカウンターをする性質も持つ。

+ チェシャキャット
お役目様を守るために妖怪研究機関ハマーの研究者から渡された小型キルリアン振動機(結界発生器)。
結果的にお役目様の手に渡ることはなかったが、最終局面に於いて白面を最終決戦の地への押し込みに一役買うことなる。



MUGENにおいては某スレで鬼太郎を製作した339氏が製作したものが過去に公開されている。
さらにとらの作者であるcabocha氏の手描きによるものも製作され、2010/11/23に公開されている。

339氏製作のうしお

キャラクター名はうしおととらだが、基本とらはゲージ技で呼び出されるのみである。
SFCのドットを使い作成されており、やっつけとのことだが、だいたいの技は揃っている模様。
簡易だがAIも入っている。
ただし、バグが残ってるため、挙動がオカシクなる時がある(作者談・意訳)

また、同氏により黄昏風ドットのもの(こちらはキャラ名「蒼月潮」)も製作されており、こちらも公開中。
「とら」との特殊イントロがあり、さらに相手やタッグに「とら」がいる場合、一部の技が変化する
(とらがヒョウ[金偏に票、符呪師の人間]に代わる)

覚醒の効果は、攻撃防御速度の全てが上がり、ゲージ技使い放題、自動回復と、チート級の強さを誇るが、覚醒中にゲージが一度でも0になると、全身が黒くなり
ライフが急速に減少するようになる。次の段階に進むと、ゲージが回復しても、ライフは回復せず、ゲージ技を使うとさらに早くライフが減るようになる
ハイリスクハイリターンの技だが、タッグ時や特殊ルールなどでゲージに余裕がある場合、異常に強くなることがある

原作でも槍についた赤い布を引き千切ると、上記の覚醒のように普段は抑えられている槍の力が開放され超強化される。ただし魂や体力も通常より遥かに早く多く削られていく。
土地の祟り神すらも倒す人間離れした異常な強さの代わりに、普通の手段では回復不能な消耗を肉体と精神に与えてしまう

cabocha氏製作のうしお

下の紹介動画のように、手描きながらもすばやくそして良く動き、派手で見栄えのいい必殺技も搭載されたキャラになっている。

チェーンコンボなども使えるので人操作でも扱い易いが、デフォルトで10段階に調整可能なAIも搭載しておりAI戦でも活躍してくれる。なお上の動画ではAIは一番強いものになっている。ON,OFFの設定が可能なブロッキングやガードキャンセルも搭載されているので、必要や相手に応じて調整しておこう。

原作のイメージ通り素早い動きと槍での近接攻撃を中心に戦うキャラで、飛び道具もゲージ技にあるだけで頻繁には使ってこない。なおボイスはOVA版のものをものを使用しているようで、同作者のとらとのタッグ時の特殊イントロなども用意されている。

一般的なキャラとwatchmodeで戦わせる場合は、AIを常時起動にしてAIの強さをデフォルトか強い版くらいにして、オプションと合わせて適宜調整するといいだろう。またブロッキングのON・OFF及びその確率は戦い方や強さに結構影響するので、テストプレイは忘れずに行っておこう。特にAIの起動はあまり早くない上に、ラウンド毎にリセットされてしまうため、大会などに使用する際はAIの常時起動をONにしておくのがオススメ、という点に注意しておこう。

コルクボード氏による簡易AIも公開されている。「AIレベル&ブロッキング全開設定ならデフォルトAIのほうが確実に強いので、弱体化調整する際にそれなりに動く外部AIが必要ならどうぞ」との事。しかし投げやコンボを生かした攻撃重視のスタイルは相手によってはデフォルトAI以上の動きをしてくれる。見栄えも良いので是非比べて見てほしい。

出来も良く、動画にも使いやすいキャラなので今後の活躍に期待したい。

余談だが、MUGENで「獣の槍」と言えば彼女が真っ先に思い浮かぶと思われる。

出場大会

出演ストーリー


*1
単行本の巻末オマケ漫画などでも描写はあるが、実は本編でも一度騙されて死にかねなかった
場面があったりする。美女の誘惑に負けるあたり中学生らしい煩悩と危なっかしさを感じさせるが、
微笑ましいんだかえげつないんだか分からない場面ではある。