遠野志貴






 「───教えてやる。これが、モノを殺すっていうことだ」

TYPE-MOONのPCゲーム『月姫』の主人公であり、同作を題材にした『MELTY BLOOD』(メルブラ)でも主人公の一人である。読みは「とおの しき」。
通称は「遠野」「志貴」と名字と名前そのまま。
「志貴」だと同作品のキャラクター「七夜志貴」と被るが、大抵「遠野志貴」の方を指す。
しかも発音の「シキ」ではあと二人居るので大変ややこしい。
ちなみに設定をよく知らない人からは七夜と二重人格であると間違われることがあるが、そんなことは一切無いので注意。
何故そんな誤解をされるかと言えば、よく似たキャラである両儀式の方が本当に多重人格という設定であり、
そちらと混同されやすいからだと思われる。
遠野志貴と七夜志貴の関係は「同じ人間でも育つ環境の違い次第でこのように変わる」という二つの可能性が一つの肉体に同居しているというもので、
他作品で喩えるなら『三つ目がとおる』の写楽保介(バンソウコウを貼った時と剥がした時)や、
コブラ』(第一話の記憶を消したサラリーマン・ジョンソンと二話以降のコブラ)、
ドクター・フー』の10代目ドクター(Series3で人間に化けたジョン・スミスと本来のドクター)などに近い。

愛称は「メガネ」「メガネ君」。これは概ね『メルブラ』発売以降のもの。
月姫の主人公としてなら「しっきー」絶倫超人など。
一人称は「俺」。幼少時は「僕」。
誕生日は10月15日。AB型。身長169㎝。体重57㎏。

CVは、『MELTY BLOOD』では『ロックマンゼクス アドベント』のヴァン、『灼眼のシャナ』の佐藤啓作などを演じる 野島健児 氏。
テレビアニメ『真月譚 月姫』では『仮面ライダー電王』のリュウタロス、『空の境界』の黒桐幹也などで知られる 鈴村健一 氏。
ちなみに鈴村氏は恋愛格闘アドベンチャー『ファイアーウーマン纏組』で式岐宗久(しき むねひさ)を演じている。
2021年8月に発売されたリメイク版では 金本涼輔 氏。

「モノの死」を視る異能「直死の魔眼」の持ち主。
普段は蒼崎青子に貰った「魔眼殺しの眼鏡」で眼の力を抑えているが、戦闘時など眼の力が必要な時は外す。
なお眼鏡に度は入っておらず、視力自体は良い。

武器は古物だがかなり頑丈な飛び出しナイフと、自分でもよく分からず突発的に出る謎体術。
刃物の扱いは病的に上手く、ナイフを常備している。
要領が良く、大抵のことはそれなりにこなす。

+ 直死の魔眼とは
志貴が持つ、「モノの死」を視認し捉える眼
眼だけでなく(死を理解するための)脳と一つでワンセットである。よって目を潰されたり包帯で覆ったりしても問題なく使える。
志貴は元々霊等のありえざるモノを視る「淨眼」を潜在的に持っていたが、
二度の臨死体験で「死」に深く触れてしまったことで脳が死を理解できるようになってしまった。
結果得たのが直死の魔眼である
(正確にはそのモノの寿命「存在限界」「死期」「いつか来る終わり」という本来概念でしかないものをカタチのある視覚情報として捉えている。
リメイク版では定義が少し変わり、「万物が共通して内包する“死”という結果を(時間を速めて)即座にもたらす一種の未来視である」とされる)。
何もしなくても「死」が見えてしまい脳に負荷がかかるので、普段の志貴は上記の「魔眼殺しの眼鏡」によって抑えている。

死はこの世に終わりを持って存在するモノの表面に、黒い「線」や「点」として浮き出る。
これを切ったり突くことでそのモノは「存在限界」を迎え、死に至る。
志貴に見える・見えないに拘らず、生物だけでなく無機物・概念など意味を持って存在する全てに「死」は存在し、
また「死」に強度は無いため、「死」に触れることが出来ればあらゆるモノを平等に殺すことが可能。
「死の線」はそのモノの死にやすい部分であり、「死の点」は「死の線」の源で、モノの死(寿命)そのもの。
線をなぞり断てばどんなモノでもその箇所が「死」に、そのモノは結果的に切断され、切断面は二度と機能しなくなり、
点を突けば原因の一切を無視し、そのモノの意味を「死」に至らしめ「死んだ状態」とさせ、
生命活動の終了や魂の消滅、物質の結合の崩壊に、さらには概念をも失わせる。
つまり「死の線」を割けばどんなに強靭な物体でもどんなに超常的な生物でも切り裂けるし、
「死の点」を突くことができればどんなモノでも殺せるということである。

しかし、見ることのできる「死」は所持者の認識と人間としての限界に左右される。
力を失った生物などに対して視える死が多くなったりもするが、逆に常識外に強靭な対象だと見える死は少なくなるということである。
例えば、「完全な不老不死に極めて近く、その時代においてどうやっても人間に殺せない(壊せない)存在」である“夜のアルクェイド”のような相手では、
「死の線」すらほとんど見えなくなる。
また魔眼所有者が死を理解できないモノや、死期が無いモノの死は全く見えない。

加えて、この「死」は秘孔のように「常人には見えないだけで常に存在する弱所」というわけではなく、
魔眼保持者自身が「死」を認識して浮き出させ、捉えることで初めて意味を持つものである。
よって志貴が見た「死」を代わりの誰かに断たせるといった補助的な立ち回りはできず、志貴自ら接近戦を挑むしかない。
このため身体能力は人間レベルである志貴が超常的な生物の「死」をいくら見ようと、その死に干渉することは極めて困難なのだ。

また、人間の脳には元々「死」を見る機能など無いため、直死の魔眼を使い続けると脳と精神に強烈な負担がかかる。
「無理に」死を見ようとすると脳神経が焼き切れ廃人になる危険も孕み、この脳への負担を志貴は頭痛として感じている
(「無理」に該当する行為は「意識して死を見ようとする」、「『死の点』を見る」、「無機物や概念・自然などの人間が理解し難い死を見る」など)。
漫画版ではクライマックスで志貴の体力が限界まで0に近付いた際に、死の線が強烈に見えやすくなっている描写があるが、
その際死を理解しすぎたせいか眼から血を流すほどの負担がかかっている。
更に「死」を見すぎると魔眼の力が強まって死の点すら常時見え、最悪の場合魔眼殺しでも抑え切れなくなる。
この眼が直接の原因かは不明だが、作中には志貴が長く生きられないことを示す描写がある
(ただロア曰く「既に死亡した身であったり不老不死化していたりするとこれらのデメリットはなくなる」らしい)。

凄いことは凄い能力なのだが、極めてハイリスクで使い勝手は実に微妙。
よって戦闘における役回りは主にトドメを刺す要員、
MUGENで言えば「即死でしか死なない相手をKOするためのキャラ」と言える。
自分自身はどこを打たれても瀕死になるレベルで虚弱(というか普通レベルの常人)なので、
化け物クラスに強靱な仲間とタッグを組んでこそ真価を発揮するのである。
言わば「最強にして最弱」の元祖と言えよう。
日常的には精々カッターナイフで固いものを切れるくらいで、それも丁度良い所に死の線が見えないと役に立たない。

なお作中では魔術的な意味を持つ「魔眼」と言うよりは、
正確には超能力に該当するとされており、「魔」を抜いた「直死の眼」とも称される。

諸事情で数年前まで親戚の家で暮らしていたが、
『メルブラ』では使用人2人と共に、遠野邸で(一応)平和に暮らしている。
しかし特異な眼やその筋の知り合いに加え、「魔」を見ると何だか殺りたくなる体質やお節介な性格もあって、
色々と面倒な事件に巻き込まれている。

+ 以下『月姫』設定。ネタバレ含む

『月姫』では、幼少期に臨死体験した「事故」以来、
父親に勘当同然の扱いをされて親戚筋の有間家に預けられていたが、
父の死去を機に新当主の遠野秋葉によって呼び戻されることになり、
これがきっかけで、自分の住む街に起こる吸血鬼事件に関わっていくことになる。

彼の預けられていた有間家は、立地的にはさほど実家の遠野邸と離れていない位置にあり、
引越し後も学校は変わらず、どちらからも徒歩で通える距離にある。
有間家に住んでいた頃は長い休みになると家に遠慮して、手ぶらで友人の乾家に泊まりに行っていた。
かといって有間家との関係が悪かったかといえば実に良好で、養子にならないかと誘われてさえいた。
志貴が遠野家に帰ることを決意した理由は、秋葉が心配だったことと、
8年間自分を勇気付けてきたリボンを持ち主に返し、お礼を言うため。
リボンの少女が誰であるかは本編参照のこと。
実は志貴は養子で、彼の本来の家系は退魔として混血の暗殺を専門とする(正確には「していた」)一族の「七夜」。
名前も元々は「七夜志貴」だったが、養子縁組により現在の名である遠野志貴となった。
「事故」の後、養父が色々と利用するために記憶暗示を掛けたことで、志貴はそのことをほとんど忘れている。

「事故」の影響による慢性的な貧血持ちで、その貧血は治るものではない(というかいつ死んでもおかしくない状態)。
大抵の無茶に耐えることができるが回復力が著しく弱く、医者からあまり食事を摂ってはいけないと忠告を受けている。
月に一度の頻度でかかりつけ医の時南医院に通っている。
どのくらい酷い状態かと言うと、事故当初(小学生時代)は頻繁に腕が動かなくなったり心臓が止まってしまったほど。
現在体調を診ている琥珀さんが言うには「夜に眠って、次の日の朝に目を覚ます保障がない」とのこと。

「七夜」の一族は近親交配を繰り返し、本来一代限りの変異遺伝である超能力を色濃く継承する。
加えて暗殺術を磨き上げ、本来なら使い捨てとされる超能力者を生還させることを可能にした。
その結果人として外れた力を持ち、人間として身体性能を限界まで鍛え上げる一族が誕生した。
この時点で彼らは超能力者の一族ではなく、ヒトの持つ退魔意思を特出継承する一族となった。

上人(しょうにん/聖人)が持つという超能力「淨眼」や、魔を見ると何だか殺したくなる体質、突発的に出る体術は、
志貴が「七夜」の血筋であり、かつて父親から身を守る術を教え込まれていたことが原因。
危機感知能力はシエルが驚嘆するほど高く、相手の気配ではなく自身に迫る「死」に反応しているため、
「殺される」という感覚が未来予知の域にまで達している。
よって暗殺、奇襲の類は通用しない…はずだが、バッドエンドやデッドエンドでは割とあっさり死ぬ。
魔術師ではないただの一般人だが、普通の魔術師程度では逆に食われてしまう程の使い魔であるレンと契約できるほどの魔力を秘めている。
なお、ネロ・カオスとの戦闘の際に負傷した体を治すためにネロの混沌を移植しているので、もし魔術を扱えるようになった場合は、
同じように肉体から獣を出すことが出来るようになると移植した張本人から言われている。

志貴の武器である飛び出しナイフも正確には短刀であり、七夜の宝刀であった
(「七ツ夜」という銘が彫られており「七夜の短刀」と称されている。ただし金銭的価値はゼロ)。

この七夜の血による殺戮衝動は、一度湧き上がると時に志貴の正気を奪い、魔を殺すことを快楽とする「殺人鬼」に変えてしまう。
『月姫』本編では、とある事情でこの殺戮衝動以外にも志貴の精神を凶暴化させる要因があり、
わけの分からない殺戮衝動によって精神的に追い詰められることも多く、
「自分は殺人鬼ではないか」「自分は殺人鬼になってしまうのではないか」と常に不安に苛まれ、
精神的に追い詰められた結果発狂し、本当に人間を殺す「殺人鬼」になってしまうこともある。
こういった不安が『歌月十夜』や『MELTY BLOOD』で七夜志貴というキャラクターを生み出すことになる。

なお、普段の彼はあまり強い印象を持たれないが、反転していない状態でも(夜の学校という条件付きではあるが)、
遮蔽物を利用せずにただ速さだけで秋葉の動体視力を上回る動きが出来る。
公式人気投票画面で遠野志貴も極死・七夜を使用できると記述されているため運動能力だけはやはり高めなのだ。

+ 漫画版では
佐々木少年氏による漫画版『真月譚 月姫』では、基本はアルクェイドルートを中心として物語が進む。
あと、服のセンスが原作よりかなりマシになっている
全般的に戦闘描写がインフレ傾向にあり、原作では体にガタが来てまともに動けなかったシーンでも死者を軽く二桁は片付けたり、
雷撃を殺したり、崩落する渡り廊下で瓦礫を足場に飛び跳ねつつ、ロアの死点を突きにいくという無茶をやらかしている。
他にも「八点衝」や「一風」など『メルブラ』から逆輸入した七夜の体術を使いこなし、
特に最終局面では退魔衝動に支配されず自分の意志で活用している。殺人貴ってレベルじゃねーぞ!

不意を付く戦闘方法のはずなのに多人数相手に真っ向から無双してないか?と突っ込んではいけない。
一対一の戦いだと暗殺者っぽく動いてるし原作でも獣相手にやってるし、何よりカッコイイは正義なのだ。
自作イントロの人ことcamery氏による、上記の漫画版の再現

+ 性格等
誰にでも平等に接する、中立の基本のような性格で、知らない所で敵も味方も作るタイプ。
基本的には善良な少年だが根底はクールで、人生何があってもなんとかなるさ的な生き方をする。
誰とでも分け隔てなく接するが、自身の在り方が普通と異なるためか、周囲とは一線を引いている。

突然得た異能により周りが死だらけであることに怯え、発狂寸前だったが、「先生」との偶然の出会いで救われる。
異能者に理解があり志貴に対して気さくに接してくれた青子からの教えと、
彼女から別れ際に渡された魔眼の力を封じる「魔眼殺しの眼鏡」のおかげで、
志貴は一般常識を弁え、誰にでも平等に接する善良な学生へと成長したのだった。

ただし、正しくあればあるほど、死を見るという奇怪な眼が心の重りになっており、
本編のラストで再会した青子からも「眼のことを否定して普通に暮らすか、心まで逸脱してしまえば楽になれた」と自身の言ったことを後悔されていた。
だが本人は「自分は後悔なんてしていない」と全く気にしていない。
事実、この眼があるおかげで志貴は三咲町(リメイク版では総耶)に巣食う吸血鬼を退治し大切な人々を護れたのだから。

+ …善良?
善良とは言ったが、一般人の範疇では十分に遊びもある性格で、特に親友にして悪友でもある乾有彦が絡むと酷い。
泊り込みで三日徹夜でゲームくらいは日常茶飯時、さらには麻雀やギャンブルに手を出していたことも。

また普段はほどほどに大人しい口調だが、怒るとすぐに口が悪くなる一面も。
『月姫』での、
「……いいけど。おまえ、俺を殺せるんだろう? ならさっさと始めたほうがいい。
 このまま何もしないのなら、次におまえが瞬きをした間に殺すよ。───いいかげん、おまえの顔にも見飽きたところだ」
を始め、『歌月十夜』や無印『メルブラ』でも、色々な場面で口調が荒くなっている。

また怒ると容赦が無くなり、吸血鬼アルクェイドの偽物といった化け物連中だけでなく、
『メルブラ』本編では志貴の記憶から弓塚さつきのことを読んだシオンに対しても、
「いや。次に軽々しく彼女のことを口にしたら、君とは敵になるしかないと思っただけだ」
と殺る気満々で告げている。
小学生時代ですら、喧嘩の際に腹に四発、顔には数発、背中や脇腹、とどめには足の関節を極める等の大暴れをやらかしたりしている。
ちなみにこの暴行中終始無言であった

ただし、「殺人鬼」「私を殺した責任」といった言葉が先行しており誤解されがちだが、
作中で真っ当な人間は(断定できる限りでは)一人も殺していない。
殺したのは元人間現人外か、元から人外なやつだけである。
まぁ元からまともな人間が少ない作品だから仕方ない。

シナリオ担当から「安定して稼げるのは殺し屋だけ」とか言われたり、ヒロインズに「一番悪い人」呼ばわりされたり、
色々超えちゃってる方々に化け物呼ばわりされまくったり、中学時代に既にアレな経験があったり、
夢の中とはいえ幼女に手を出したり、色々と紙一重であるのは事実だけどね。

整ってはいるが地味な童顔で並の容姿という設定。
両儀式からは「色男」と呼ばれているが、彼女はアーチャーも色男と呼ぶので多分意味が違う(ハーレム野郎的な意味だろう)。
ゲーム上ではそれなりにモテているが、好かれてる原因は一般人から見ればかなり変わった理由であることが多い。
というか志貴を好きになる女性キャラは何かしら問題を抱えた人しかいない。類友だろうか。

この手の主人公にしては珍しく一途な性格で、一度のめり込んだら一直線。
琥珀さん曰く「八方美人に見えて、その実一途」「既成事実さえ作ってしまえば、自分からに入ってくれる」タイプらしい。
その一方で、他ヒロインのシナリオでは、ヒロインの目の前で余計な一言を口走ってはボコられることも多い。
これは平等な性格が駄目な方に作用した結果で、「自分にとって一番大切な人」以外には、
男だろうと女だろうと自分に好意を持ってる女性だろうと平等に接する上に、根が優しい(つまりタラシ)ので、
傍から見れば八方美人なアレに見えるのである。
その上に本人が鈍感で周りから好意を持たれても自覚というものがないので、ある意味最も質が悪い。
本人は浮気の意識などカケラも無いから問題無いと考えている節もあるが、それが余計に拍車を掛けている。
特に『Actress Again』では顕著で、その躊躇無く地雷を踏んでいく様はさながら「地雷の上で踊る男」。
挙句「“どうでもいいものはホントどうでもいい”人間性」(ネコアルク談)なので、身内とかそういう大切な人以外には関心が薄い。
具体的には弓塚さつきと中二、中三とクラスが一緒だったのに全く覚えていない。なんという外道。
でも問題だらけの美少女をズラリと並べて「さあどれか選べ」と強要される志貴の辛さも分かってあげてほしい。
誰を選んでも殺し合いになるし選ばなきゃ許してもらえないし逃げようにも逃げられないのである。
もうホモに走るしか…女の子同士仲の良いハーレムが羨ましい

趣味は刃物集め。刃物見ながらうっとりしてることがあるらしい。結構危ないヤツである。
そんな志貴の宝物は青子から貰った「魔眼殺しの眼鏡」と、家を勘当された時にある女の子から借りた白いリボン。

ちなみに『Fate』の主人公・衛宮士郎とは「全てを救おうとする光のヒーロー」と「殺しも辞さない闇のヒーロー」でちょうど対になっているためか、
アーチャーランサーのごとく相性が悪いとされている。向こうは赤でこっちは青だしな
理由としては「性格・論理感が異なるから」とされている。やっぱり。
だが「双方温厚なので喧嘩にはならない」とのこと。『カーニバル・ファンタズム』で実際に会った所、
(発表順を反映してか)志貴の方がやや年長といった感じの態度で、わりかし友好的に関わっていた。
現在までこの二人の相性の悪さが表出したことは無い。
もし闘った場合は「無限に武器を精製できるやつ」と「いくらでも殺せるやつ」がぶつかるわけで、
ほぼ拮抗し決着がつかないかあるいは志貴が先にぶっ倒れてなあなあで終わると思われる。
あとタッグ的な相性も良くないらしく仮に手を組んでもあまり息が合わない

年頃の娘3人(『メルブラ』では状況によってさらに居候1人と1匹が追加)と一つ屋根の下で同居状態、
そして毎朝幼馴染のメイドさんから起こしてもらうと言うある種夢のような日々を送っているが、
しかし小遣いは一日500円(昼食代扱い)でアルバイトは厳禁、
門限もきっちり設定され夜の10時を過ぎたら屋敷内を歩くことも禁じられる、
そしてテレビやゲーム(リメイク版ではスマホも)といった娯楽品の所持も禁止(まあ、ある所にはあったりする)されているなど、
そう甘くはない生活である。最初は羨ましがっていた有彦も話を聞くにつけ気の毒がるほど。
とはいえ思春期の少年として小遣いは少なくアルバイトも禁止で自由が少ない現状に不満が無いわけでもなく、
秋葉にそれとなく交渉をしようとしているが上手くいった試しは無い。
無印『メルブラ』においては琥珀さんの協力もあってバイトを始めた所、それを知った秋葉の逆鱗に触れしばらく逃げ回るハメになったり…。
ネコアルク「生きろ、メガネ!」と同情されたり、ネコアルク・カオス「いいから家を出ろ」と忠告されるのも納得である。

自室の方も殺風景であるが、これは小遣いのせいだけではなく、基本的に志貴があまり物を持ちたがらない性分のため。
理由は言わずともお分かりだろう。あの目があってはどれほど持ち物を増やした所で嬉しくないし、物品に執着する気など起きないだろうから。


『MELTY BLOOD』での性能

『メルブラ』では原作同様に飛び出しナイフで武装した接近戦キャラとして登場している。
しかし原作当時より精神的にも肉体的にもかなり戦闘慣れしているらしく、
原作では相手を攻撃するときほぼ常にナイフを用いていたのに対し、蹴ったり殴ったり投げたりと体術を移動手段以外にも活用する。
主人公でありながら最も格ゲー補正の恩恵を受けているという一種変わったキャラである。
ダッシュ性能が高く、制空能力が高い主人公…主人公?*1

使いやすさはトップクラスで固めも強い。だが崩しが苦手で立ち回りが重要。
無印では記憶にないはずの七夜の体術を駆使して戦っていたが、『Re・Act』以降は設定に準拠して殆どの技を忘れ、
また、七夜とほぼ同性能の技でも名前が異なるなど差別化が計られている
(七夜や無印遠野が使っている「閃走・六兎」が「自分でもよくわからない蹴り(閃走・六魚)」という名前になっているなど)。
2C、JCの長い足が隙は多いがリーチが長いため非常に使いやすく優秀。
特に2Cは2Bと同程度の発生速度を誇る。ここから立ちCでエリアルへ持っていこう。
2Bはリーチは長くなく二段切り故全体モーションが長いため無闇には振れないが補正が優秀。確定反撃にはこれを使いたい。
但し2Bは一段目がしゃがみに当たると相手が浮いて打点の低い二段目が外れるため、1段目をキャンセルして5B拾いでのフォローが必要。

アーケード版『Act Cadenza』では攻撃判定の強さや火力、高性能なバックステップとバックステップキャンセルから
初期~Ver.Aまで最強クラスを維持し、操作のお手軽さからゲーセンで猛威を振るったが、Ver.Bでは様々な調整により中堅上位に落ち着いている。
なお、昇竜の強化や中段の追加等強化されている部分もある。

『Actress Again』では新技、というか七夜との差別化により削除された技が別名で復活
(「水月 →「本気の構え(閃走・名月)」等)。
実質完全新必殺技は「突発的に出る蹴り(閃走・六鹿)」と「夢中の反撃(閃鞘・八隼)」の2つ。

本気の構えは、Aは回し蹴り、Bは瞬間移動、Cは裏周り投げ、Dはフェイント、EXスラコンのキャンセルとますます七夜との差別化が進んだ。
AとCは固め、BはDのブレーキによる表裏の起き攻め、DはAやCを見せてからの択などに使われ七夜のソレより使い勝手が良い。

そして八点がフル限定で「切り札そのさん(閃鞘・八花鏡)」として復活。七夜と違い斬撃のエフェクトが水色で細い。
性能的には発生前に前進し技持続中に動けない、判定は強いが上と横の攻撃範囲がやや狭いなど、やはり七夜のソレと差別化されている。

突発的に出る蹴りは、Aは斜め上、Bは前方にジャンプしつつ膝蹴りを放つ昇竜技。
無敵時間も無く判定もあまり強くないため、切り返しには使えないが、コンボに組み込むことができる。
EXはやや斜め上に足を突き出して突進する技。
こちらは無敵時間もあるため切り返しに使えるのだが、攻撃判定と同時に無敵が切れるため、相打ちが結構多い。
カワセルカッ!!

通常技関連でも様々な変更がなされている。
クレセントでは2Bのしゃがみ状態の相手への浮かせ効果が二段目に変更されフォローしやすくなった。そもそも浮かせ自体いらないが
そして前作では5B→2Bと入力しても5B派生Bが出たが、今回は5B→2Bや5B→6Bのルートが可能なのが地味に嬉しい。
追加された6Bはダメージが異様に低く発生も遅めだが発生の遅さを活かした高度調整、溜めると中段(ダメージもまとも)になるなど有用な技。

ハーフは2Bが一段目だけになり、ガード時不利にならず固めの締めとして使える。
またハーフは全キャラ共通で5A→6A→6Aの簡易コンボ(通称「ワンツースリー」)があり、
志貴のものは始動の5Aがローキックなのでしゃがみに当たり、スリーで前進するためこれまた固めに使える。
あとハーフではJBのポーズがウザクみたいになった。というか全体的に追加された技のモーションが結構ダサイ。
しかもダサイくせに鬼のように強い(C6B、H6C、FJB)。挙句の果てに強い技は大概ナイフ使ってない(2C、JCも足)。
フルに至ってはJC以外の通常技は素手である。
もう素手で戦えばいいと思うよ……ってどっかで見たような……。

Ver.A時代はH志貴は某キャラランクスレ、『アルカディア』双方でVシに次ぐ強キャラ認定、
クレセントも上位キャラに君臨している。フルもそれなりに強い。理由として、
  • ゲーム自体が起き攻め中心から立ち回り中心に変わったための相対強化
  • 通常技の判定が広くて強いものが多い(例:JC、アメフト(笑))
  • Hのネチネチとウザイ固め
  • Cの空中昇竜コンボの火力
などが挙げられ、AC初期のようにお手軽強キャラとなっているが、
流石にバックダッシュAC初期よりはマシ……かも。きちんと勉強してから使おう。
全ての技が使いやすく判定も強い器用万能キャラ。

ロケテ時代は6Cの超性能のために妹と共に(秋葉よか弱いが)お手軽強キャラとして君臨していた。
主にH(ハーフムーン)という所も妹とお揃いである。
何しろこの6C、激強判定、超持続、攻撃範囲激広なために対地対空どちらでも使える、
BE版が中段なので崩しにも使えるなどという、なんでもござれの超性能であった。
おまけに現在とあまり変わらない(というかシリーズ一貫して優秀な)JCと2Cの高性能さ、
当時のHの持つ超ゲージ回収と超回復も手伝う形で猛威を奮っていた。
このためPS2版のボスラッシュではこれを指して「兄妹でロアにひどいことしたよね」などとネコアルクに突っ込みを入れられる羽目に。
初心者置き去りの自虐ネタとは感心しませんな。近頃の…、というかネコはいつもやんちゃで困る。

『MBAACC』ではH6CやAスラの判定弱体化、H2Bや本気の構えAの硬直増大、CHJCの喰らい判定先行修正など、
大きな弱体化(特にハーフの固め)が行われ最上位でこそなくなったが、
立ち回りの強さと安定感で今でも十分な強さを誇る。

+ メルブラでのアークドライブ「直死の魔眼」
この技は瞬獄殺に似ているが、「発動後一定時間画面がスローモーションになる」「上昇中のみガード不可」という性質を持つ。
発動後スローモーションになるという性質のためヒジョ~~…に回避しやすい。
さらに安い上追撃できないという残念な技…精々緊急回避で使う程度だろうか。
相手の不意を突いたり、ぶっぱしてゲージ無駄遣いしたり反撃受けたり、相手の低空前ダッシュ読みで出したり、お好みでどうぞ。

しかしアナザーアークドライブ「十七分割」は移動距離が長くなっていたり、威力が上がっていたりする。
さらに恐ろしいことにこの技、ラストアーク「直死の魔眼・決死の一撃」から繋げることが可能。
まぁラストアークが決まればの話なのだが。

+ 結局ロマン技なのか…?
なんと、『AA』のフルのAADはなんとCからのコンボに繋げられてしまったりする。
かなりのお手軽かつ素晴らしいことである。夢の実現である。しかし誰も使わない。ていうかフル志貴使う人口自体が(ry
ぬぁぜだぁぁーっ!他のコンボの方が威力高いからだろうか。決められるとかなりかっこいいのでシメなどに狙ってみよう。

……と言ってはみたが、実は初代では普通にCから繋がったりする。
しかも即死。流石に硬いネロは無理だが、それも2Bを絡めれば即死であった。
Hで画面端でガードクラッシュ狙いで出すという使い方も考案されたが、どう考えても普通に固めてた方が強いので没に……。

ちなみに「直死の魔眼」は両儀式も保有している。二人で組めば当たる確率2倍!……かも。
…とは言っても、彼女の場合はかなり性能が異なっているのだが(具体的には両儀式の項目で)。

TYPE LUMINA』では初期カーソルをアルクェイドとシエルに取られたが、
選択場所が最上段の中央部分になっていたり、OPやスタッフロールでも最初に出てくる。
通常技関連は今までの志貴ほぼそのまま。C6Bは廃止され、5BBはラピッドビート専用の攻撃(横薙ぎから縦斬りの新規モーション)になり、
今までの5BBモーションは3Cと5BBBにお引越し。
また、本来なら通常技に削りが付いていないのだが、
志貴は同社の『UNDER NIGHT IN-BIRTH』の主人公ハイドのようにナイフを使用した技には削りダメージが付いている。
また、必殺技名は初代のように七夜の名称をそのまま使っている(例:自分でもよく分からない蹴り→閃走・六魚)。
大斬りと名月は廃止され、大斬りの代わりに滑りながら横に斬り付ける「閃鞘・一仞」が入り、下段掬いの名称が「閃走・二折」に変更されている。

アークドライブはイマイチ使いにくかった「十七分割」から「境界を視る」に変更され、
初段モーションが『直視の魔眼・決死の一撃』と同じ突進斬りになっているため普通にコンボが繋がる。
使用後(最悪空振りしても問題ない)は今までの七夜が使用していた八穿(22A、2B+C)・七夜(22B)・八点衝(22C)が解禁され、
崩しと固めの択を増やせるようになる。
それらの技は発動したラウンド終了までしか解禁されないが、ADでトドメを刺せば次ラウンドでは解禁状態で始められる。
ラストアークは逆に旧ADを基にした「再証・十七分割」になり、従来のようにBH中にシールドか、
4ゲージある時にA+B+C+D同時押しで出る攻撃(志貴の場合は5Bと同じモーション)を当てれば成立する。
LAはコンボルートにキャンセルして組み込めないが、B一仞等からムーンドライブでキャンセルすれば一応繋げられる。
大抵の場合はそこからフルコンしてADでシメた方が威力が高いし状況が良いし、技も解禁されるので若干死に気味だが

また、『TYPE LUMINA』ではほとんどのキャラがノーゲージ約3割(ゲージ使えば約4割)+起き攻めが可能なのだが、
志貴は大体の技がコンボパーツになり、ヒット確認も容易。
5BB空中ヒット確認からA二折、B一仞から2C→B二折等、浮かせてBEJCで蹴り落してJBで拾い直し、
コンボしてから空中投げでシメて起き攻め、が基本でお手軽。
ガードで固まっていても削りダメージが付いていたり、
BE5Cがガード不能(流石に追撃は無理)で発生もこの手の技の割には早かったりと固めて崩す手段も持っている。22技解禁されているなら尚更。
防御に関してもいざとなれば無敵持ちのB六魚や、無敵は無いが対空技になり、技終了後には空中ジャンプ可能のMS六魚も持っているため比較的高い方である。
本作のシールドがあんまり頼りないせいとも言う

飛び道具を持っていないことや触るまでがやや苦労するという面もあるが、間合いさえ入れば固め崩しコンボの強さもあって、
本作でもキャラランクは上位クラスに入る。
ただ『TYPE LUMINA』は下位との差はそこまで離れていないため、ランクはあって無いようなものではあるが。

ちなみに、中の人は先述の通り金本氏に変更されているがそれまでの野島氏のボイスに非常に似ており、
パッと聞いただけでは違和感はほとんど無いだろう。


MUGENにおける遠野志貴

シリーズの原作再現やアレンジが複数存在し、
1%氏製作のグラップラーSHIKI、分子氏製作の通称殺人貴(正式名「反転志貴」)など
彼を元にした改変キャラも多数ある(大半はその改変キャラである殺人貴をさらに改変する形だが)。
このページに載っていないアレンジキャラについては遠野(七夜)志貴改変キャラを参照。
バックストーリーなどを考えられているキャラも多く、知るとより深く楽しめるだろう。
また、格闘ゲーム的には貴重な「非マッチョ系男子学生キャラ」と言うことで、
キョンルルーシュ前原圭一(いずれもminoo氏作)、谷口などなど、彼をベースにした描き換えキャラも数多く存在する。

原作再現系

+ 伊吹川氏製作
  • 伊吹川氏製作
原作無印の再現キャラだがオリジナル技もいくつか搭載。
無印仕様なので台詞が結構攻撃的で「てめえ!」とか言っちゃったり、技がまるっきり七夜と同じだったりする。
AIは対人用のものなのでそれほど強くは無いが、ADの威力が非常に高いのでナメてかかると痛い目に遭うこと必至。

+ ⑨氏製作
  • ⑨氏製作
『ActCadenza Ver.B2』仕様で原作再現された志貴。
氏の他の『メルブラ』キャラ同様クオリティは非常に高く、またオリジナル技として七夜の「閃鞘・八点衝」が使えるようになっている。

KELN氏、フツノ氏、通りすがりのトーシロー氏によって3つのAIパッチが作られていた。
KELN氏のAIはハイジャンプやバックステップを多用した機敏な立ち回りが特徴的。
またシールドを積極的に狙ったり隙あらばAD・AADを差し込んでくる点も目立つ。だが、現在は公開停止。
フツノ氏のAIは恒例のバカキャン使用型。リーチの長い足(JCや2C)を軸に立ち回り、固めと起き攻めもガンガン仕掛けてくる攻撃的な戦法をとる。
トーシロー氏のAIは隙を突いた差し込み行動が非常に上手い。コンボ精度も高く固めにADを組み込んできたりと火力もあり、
立ち回りも行動パターンが豊富で揺さぶりも上手い。
またAI設定により勝利後挑発を行ったりもできる。こちらのAIパッチは旧ニコロダ(閉鎖)に上げられていた。
現在は『MBAA』仕様に移行したため公開停止になっており、2011年12月1日以降の動画での使用は禁止されている
(12月1日より前に開かれた大会での継続使用は許可されている)。

+ ⑨氏製作 MBAA仕様
  • ⑨氏製作 MBAA仕様
現在は『MBAACC』移行のため公開停止。
PS2版MBAA再現の遠野志貴。MUGEN1.0専用。
原作性能の再現はもちろん、⑨氏お馴染みの固有システム・基本行動・必殺技の3種類がそれぞれスタイルを選択できる。

アムギス氏によるAIパッチが製作されていたが、現在はブログ消滅で入手不可。
また、MUGENについて語るスレ用小物ロダに匿名の方によるイケメンコンボ搭載AIも公開されていた。


この他、社長氏も下記ルージュノワール氏の志貴を元に『MBAC』仕様のものを製作していたが、完成・公開には至らなかった模様。

アレンジ系

+ ルージュノワール氏製作
  • ルージュノワール氏製作
⑨氏製作の志貴が出てくるまでの主流であった志貴。
スタートを押しながら選ぶと裏モードのRe.Actモード(ただし微アレンジ有)になる。
1~6Pカラーの表モードは眼鏡モード、魔眼モード、殺人貴モードの3種類を搭載したアレンジ仕様。
この3つのモードは以下のような条件下で切り替えることができる
  • 眼鏡モードで戦闘中にスタートを押すと魔眼モードに変更するか選択肢発生
  • 眼鏡モードで戦闘中に「十七分割」をすることで強制的に魔眼モードに変化
  • 試合中に一定の条件を満たし、眼鏡モードでスタートを押すと強制的に殺人貴に変化

それぞれのモードの簡単な違いは…
眼鏡モード
ナイフを持たずに素手の攻撃のみなので判定は強力だが火力はバグ並みに低い。
嫁アタックや十七分割に全てを賭ける。実は人操作だとかなり強かったりする。
実は専用ラストアーク「出来得る限りの抵抗」を持つことはあまり知られていない。
魔眼モード
眼鏡モードから発動。自分の体力は徐々に減少するが、LAで相手の体力を1にしたりADが通常「直死の魔眼・地面を殺す」、
特定で「十七分割」と多く、結構強い。
LA→AADという荒業が容易。極小F内にシールド追加入力だが、連打で充分発動可能。
(AD「十七分割」は、LA、「死の予感→バク転(眼鏡有もOK)」、嫁アタックで発動)
原作モード
魔眼モードの体力減らない&ADが「直死の魔眼」。ただし、LAは相手の現体力を半分近く減らす割合攻撃
(魔眼モードとは違い、こちらはLA→AADからシールド追加入力が発動せず手動で入力しないといけないため、非常に難しい)。

殺人貴
眼鏡モードから特定条件下で発動。通称は反転モードや厨二モードなど。
このモードではボイスと一部立ち絵が遠野志貴(無印)と七夜志貴の改変画像に変化する。
高速壁移動、高火力などのメリットはあるが、ピンチ時にしか使用できないのでそのまま負けることも多い。
3ラウンド目にBHするという簡単な条件で即死アークドライブ「極死・無空」が使えるが、
そもそも殺人貴になるのが厳しいので、使用できれば一発逆転できるが使うのは難しい。
ちなみに殺人貴は外見こそ似れど七夜志貴とは仕様が全く異なるので注意。
その他の細かい設定やら相違点は殺人貴の項目を参照。

眼鏡モードでは嫁アタックと呼ばれるまさにエロゲーの主人公的な技を使う。
AD、AAD共に当身技で「くっ、傷が…」のセリフと共にうずくまって胸を押さえる。便利なことに投げ以外なら何でも取る。
AD版の場合、追加コマンドで当身を取らないで発動することも可能。
攻撃が当たると前のめりに倒れて気絶、その間に月姫ヒロインズが次々と現れて敵を攻撃する。
AAD版は時折さっちんが都古に突き飛ばされて自分自身の体で攻撃することも…。嗚呼、薄幸。
ちなみに志貴は本来超絶一途な性格なので、実際にこんな状況になることは無い……はず。
公式サイトでの第4回人気投票のキャラクター紹介で黒桐幹也(志貴の外見上のモチーフ)に設定されていた技「あれ…?」
と酷似しており、動画で発動するとそうしたコメントが流れることがあるが、詳細は不明である
(幹也ならこんな状況に成り得るとかいう話ではない。誤解なきよう)。

最近では覚醒後に負けることが多く強さは 嫁>殺人貴 と巷ではもっぱらの噂である。
そりゃ純粋な人間の志貴と人外ばっかの嫁数人掛かりでは比べるまでも…。
なお、タッグor嫁相手限定で「嫁アタック」が「全力の体当たり」に変化。
この技はその名の通り相手に突進し、そのまま自分ごと壁に叩き付ける技(AAD版。AD版は地面に叩き付ける)そこ、地味って言わない。

ちなみにこの志貴(と言うかルージュノワール氏製作のキャラ)は改変自由なので、これを元に多数の改変志貴が作成されている。
多数存在する殺人貴の改変キャラ群も、この志貴を間接的に元にした改変キャラだと言えるだろう。
又、神キャラ改変として遠野志貴Anotherが存在する。
11P以上から神キャラとなっており、12Pは中位神相当の殺傷力を持つ。

なお、一部のライフバーで、カットイン用の巨大な画像が中ポトレとして表示されてしまう不具合がある。
それを直すためのパッチが今は亡きニコロダで公開されていたが、現在は閉鎖により入手不可。
言うまでもないが、上書き前にバックアップを必ず取っておくこと。

+ 江戸川インポ氏製作
  • 江戸川インポ氏製作
「最低の人」こと江戸川インポ氏が、ルージュノワール氏の志貴のAIと性能を改変した志貴。
分かり易い変更点は大ポートレートが違うのと、反転時に悪友の乾有彦とラーメンを食べている絵が出る所。
下記の分子氏はルージュノワール氏の志貴のAIも作っているが、そのAIは早い段階でメガネを外すので、
反転を見たいならこちらの志貴で。
また、アッパーを当てると爆発する、敵を投げると爆発する、17分割すると爆発するなどエフェクトが大幅に追加され、
効果音も差し替えられて全体的にかなり派手になっている。

KELN氏によるAIパッチも製作されている。
このAIは素手状態でもかなり強いため、相手を殴り倒す志貴を見ることが可能。

+ Ina氏製作
  • Ina氏製作
アルカナキャラで有名なIna氏製作の志貴。
無印から『MBAA』までの全てのモードと、それらにアレンジを加えたオリジナルのモード、
加えて七夜志貴の技を使う七夜モードと、実に多種多様なモードを備えている。
現時点では、無印モードと一部のアレンジモードを除いたほぼ全ての技を使用することができる。
デフォルトでAIが搭載されている。

+ BD氏製作
  • BD氏製作
『MBAA』仕様のものにアレンジを加えた志貴。『MBAA』仕様というわけではないため、ボイスはAAのものを一切使用していない。
この志貴は、『MBAA』での3スタイルを戦闘中に変更することができる。
3スタイル分の通常技が全て搭載されており、なおかつその全てをビートエッジに組み込めるため、基本コンボが無茶苦茶長い。
地上コンボからエリアルまで繋ぐと凄まじいヒット数と威力になる。
技の方もフルの5CにBE追加の他、移動技の「生の直感」や、カウンター技の「死の予感」とその強化版の「月世界」といったオリジナルの技が使用できる。
また、「スウィッチ状態」や「サイレントヒート」といった独自のシステムも搭載されている。
初期状態のステータスは「いわゆる紙」とされているが、普通に硬いし強い。攻撃力補正を1.00にすると「原作火力もどき」だそうだが、明らかに誤りである
(普通、コンボというものは伸ばせば伸ばすほど補正がかかって安くなるものだが、このキャラはヒット数が増えるごとにダメージが伸びる
 当然、ワンコンボで6割7割は当たり前であり、アークドライブや各種システムなど使う必要も無くあっという間に相手は死ぬ)。
デフォルトでAIが搭載されており、レベルや切り返し率が変更可能。
製作者推奨の設定でAI戦を行うと、ひたすらシールドを取ってカウンターからのエリアルを狙うという、非常に単調な戦い方をするようになる。
それだけで大抵のキャラを一方的にボコボコにできるのだが、逆に言えばその戦法が通用しない相手には手も足も出ないことが多い。
なお、条件に関係なく頻繁にゾンビ化する(KOされた後に強制解放が発動して死ななくなるという事態もある)、勝利後にゲージ溜めが止まらなくなる、
ゲージ残量に関係なくゲージ消費技が出せる、ゲージが無くても何度でも強制解放できる、空中に立って勝利ポーズをとる、
アークドライブ使用後に何故か1ゲージ残る、シールドが背後からの攻撃まで取れる上に0Fで振り向いて反撃できる、
立ち・しゃがみ・空中シールドの区別が無い、デフォルトでオーバーキルを自重しない、
投げ技を喰らってステートを奪われている最中に喰らい抜けするなど、
多数のバグ・不具合(どこまでが仕様でどこからが不具合なのか判別不能)があるため、そこだけは注意が必要。

+ Rajaaboy氏製作 Rajaa志貴
  • Rajaaboy氏製作 Rajaa志貴
2017年に氏のサイトが消滅した事により、現在は入手不可。
Rajaaboy氏製作なので勿論肌は浅黒い。
メルブラ系のシステムはあえて搭載されておらず、ブロッキングガードキャンセルなどを備えている。
基本となるシステムや操作性などはどちらかと言うとストリートファイターシリーズに近く、
独自のものとして『VIGOR MODE』という特徴あるシステムも搭載されている。
これは1ゲージ消費してZ+Cで発動可能の攻撃特化モードで、攻撃力10%UPやコンボ性能の強化などの代償に、
空中ガードやガードキャンセルなど防御面でのデメリットが付与されるようになる。
AIもデフォルトで付いている。

+ 三日月氏製作 遠野・殺人貴
  • 三日月氏製作 遠野・殺人貴
名前に「遠野」が付いているが、遠野志貴ではなく分子氏の殺人貴の改変。
Actress Again風のアレンジがされている。
7~11Pで狂下位~中位、12Pで狂上位。

一時期は公開停止されていたが、2016年4月1日、2年ぶりに公開された。
改変元がKT氏の殺人貴AA変更され、よりシステムが『Actress Again』に近付いたが微妙なアレンジが加わっている。
現在はクレセント、イクリプスのみが使用可能となっている。
「LA」直死・地面を殺すは漫画版真月譚月姫の終盤のとあるシーンを意識した技になっており、必見である。

コンフィグの設定で次第で常時UNLIMITED、BREAKに変更が出来る。
更に12Pでは常時BLOODHEATになり、一部超必殺技性能が強化された所謂金カラーになる。
AIは未搭載。

+ DD氏製作 KOFXl・KOF2002UM風
  • DD氏製作 KOFXl・KOF2002UM風
BD氏の志貴を元に製作された『KOFXl』『KOF2002UM 風の遠野志貴。
一部オリジナルや七夜の技を搭載している。
また、氏がこの志貴を使用したプロモーションムービーの製作を募集している。

+ IQS氏製作
  • IQS氏製作
公開先のyahoo!ボックスが2020年9月にサービスを終了したため、残念ながら現在は入手不可。
こちらもBD氏の志貴を元に作られており、氏の他のメルブラアレンジキャラ同様、かなりのアレンジが加わっている。
移動技や飛び道具も実装されているが、僅かにゲージを消費する等、的確に使えば有用なものの気軽には振り回せない仕様。
だが、迎撃技の閃走・六魚からそのままエリアルへ行けたり、閃鞘・七夜が地上コンボの繋ぎに使えたりと、
主にコンボでダメージを取る側面が強調されている。シールドカウンターも下手なコンボより減ったりするけど
+ IQS氏のキャラに標準搭載されているシステム
IQS氏のキャラは、魔力開放を制限したり様々なハンディキャップ(上方・下方共に)を与えたりと、設定出来る項目が豊富なことも特徴。
氏は強最上位~凶下位(中位前後)を想定しているが、ハンディキャップ次第ではそれ以上の性能に変化させることも可能。
+ 2014年1月19日時点
2014年1月19日時点でのハンディキャップ内容の一部(以下項目は初期値0)。
  • 体調(-11~13 ゲージ自動増減設定)
  • 精神(-11~11 サーキットブレイク復帰設定)
  • 運動性(0~11 無敵時間付与設定)
  • 観察眼(0~11 ガードクラッシュ付与設定)
この他、一部のゲージ消費技を封印したり、イントロ時に特殊効果を付与するハンディキャップもある。
デフォルト設定がしっくりこないようなら、好みに合わせてこれらを調整してみるといい。

+ BHを超える魔力開放「UNLIMITED」
  • BHを超える魔力開放「UNLIMITED」
魔力開放にも氏独自の仕様が追加されており、BLOODHEATの上位にあたる「UNLIMITED」が存在する。
決戦用モードと銘打った魔力開放で、体力が徐々に低下する代わりに一部超必殺技とアークドライブが更に強化される
(ラストアークは、シールドから直接発動できず威力低下等の代償を受けているが、コマンド入力で能動的に使用可能)。
特にアークドライブの1つは、ほぼ別物の「アンリミテッドアーク」になっており、出が早い・超威力・発生保証無敵…と大幅強化。
「守り」が強化されるBH(体力回復が強化され、シールドが最強技のトリガー)と対照的に、こちらは「攻め」が強調されている。
…体力低下の他、UNLIMITED開放終了後はゲージ回収効率や一部技攻撃力が一定時間低下する等のペナルティも含め、強力だがリスクも大きいため
(このペナルティシステム「アンリミテッド・シャックル」は、ハンディキャップでも完全無効化は出来ない)、
プレイヤー操作でUNLIMITED開放を行う際は、何も考えずに使うと一転して大ピンチにも成り得る。

AIは、デフォルトで汎用型・攪乱型・独力型とタイプ変更可能なものが搭載されている。
いずれも、ノーゲージコンボで体力半分近くを奪える点は共通している為、総じて火力は高め。
反撃やガードはやや甘めだが、デフォルト設定でもグローリアと勝負が成立するので侮れない
(なお、氏の作品の改変物を無断配布するのは後述の禁止事項に抵触する。外部AIも該当するので、AI作者各位は注意されたし)。
+ 各種ハンディキャップと組み合わせると
氏のAIの挙動は前述の各種ハンディキャップの変更にも対応しているので、レベル制ではないが強さを細かく調節できる。
これらを「全て」アッパー方向で全開にしたAIは狂下位審査員を鼻で笑う強さだが、あくまで極例。
上手く調整できれば幅広く大会に参加できるので、この辺りは大会運営者の腕の見せ所。
大会運営の観点でも、扱い甲斐があると言える。各種エフェクトの見栄えも凝ってるし

2013年2月の公開以来、徐々に出番が増えてきている(現状では主にシングルの大会が中心)。
これからの大会での更なる出番が期待されるが、IQS氏の作品には2013年11月26日時点で動画内外共に禁止事項が創設されている点に注意が必要。


この他、Infinite氏によるアレンジ仕様も存在する。

MUGENでの人気に定評のある七夜志貴や殺人貴などに出番を奪われつつも、大会動画ではよく見かける方である。
ストーリー動画でも主役・脇役問わず多数登場。設定通り高校生役としての出演が主流と思われる。
変態や中二役などが多い七夜に対して、常識人やつっこみ役、またはそうと見せかけて腹黒眼鏡といった役回りが多い。
殺人貴に覚醒したりナイフを捨ててグラップラーになるなど、演出としてキャラが変化する割合が多いことも特徴。
また、七夜と双子或いは従兄弟として出演することも。


お勧めコンボ

コマンド 備考
2A→2B→2C→5C→JC→空B→空C→JC→空B→空C→空投げ 基本コンボ レシピ自体は七夜志貴と共通
5A→5B→5C→236A→214C→JC→空B→空C→JC→空B→空C→空投げ 214C後画面端時 1ゲージ(Re Act以降)
2A→2C→遅め5B→5B派生→5A(空振り)→JC→空B→空C→JC→空B→空C→空投げ 基本コンボ2 通称BBコン
2A→(5C)→2C→遅め5B→5B派生→JC→遅らせBEJC→2A→5B→5B派生→5A(空振り)→JC→空B→空C→JC(hjc)→空A→空B→空C→空投げ 上級コンボ 通称ガリコン

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
非表示

出演ストーリー

+ 一覧
Chain Of Hearts(主人公)
Conflict of Machine
ELEVEN~小心者リーダーと見た目お嬢様~
La Jodaso Stiana(主人公)
Lucid Dream
Mr.Kの挑戦状
MUGEN Fighters History
MUGEN X Fighters
MUGEN悪魔城の人々
R&Yの①日
S.I.X.-志貴とイングリッドの無限奇譚-(主人公)
Transfer Avengers
アリスさん姉妹
アリスさん姉妹・R
ある殺人貴の物語
いおりんやったれMUGEN譚
ウサギの大冒険(高校生)
鬼妹日記
仮面ライダー778
仮面ライダーMIOMEGA
紅魔ん家
志貴と無限市物語(主人公)
射命丸文は静かに暮らす気があるのか?
ディオ・ブランドーは落ち着けない
デッドマンズ
道具屋の異世界日誌
遠野と七夜の物語(MUGEN的な意味で
特別課外活動部事件簿
突撃!中華姉妹
七人のトオノ
七夜と無限市
七夜の願望
七夜月風
にゃくぼん学園
風天のクァンド
楓流メイフィールド志貴と無限市物語より出張)
武瑠亜無限学園(主人公)
便利屋のリーゼさん
宝石少女とツギハギのカミサマ
北方学園生徒会!
魔法少女リリカルあきは
無限市吸血鬼事件
夢幻の新世界
無限の果てに。
夢幻の夜(主人公)
夢の彼方
リュウが咲く!

プレイヤー操作

MUGENキャラをさっくり触ろお!!(さまざま47操作キャラ、Infinite氏製)


*1 
主人公ですが何か


最終更新:2023年06月19日 20:21