ドレイヴン

「ドレイヴン」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

ドレイヴン - (2011/03/22 (火) 12:31:15) の編集履歴(バックアップ)



「覚悟しな!」

ドレイヴンとは、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(以下D&D)というTRPGのシリーズを
CAPCOMがベルトフロアアクション(ファイナルファイトの形式)にして発売した、『D&Dタワーオブドゥーム(以下TOD)』。
その続編である『D&Dシャドーオーバーミスタラ(D&D SOM)』に登場する「マジックユーザー」の2Pキャラである。
通称「スナフキン」。主に見た目からである。
声は1P・2P双方共細井治氏が演じている。

+ TRPGってナニ? D&Dってナニ? と言う方へ
「TRPG」とはテーブルトークロールプレイングゲーム(和製英語。"Table talk Role-playing game")の略である。
かつて「役割を演じる遊び」の意で単にロールプレイングゲーム、RPGという名称で発祥し、
日本へもその名称で伝わったが、後に日本では単に「RPG」と言っただけでは
コンピューターRPGを指す様になってしまったので、区別のために元祖の方の呼び名が
変わったというわけである。

「D&D」とは、そのTRPGにおいて世界で初めて「剣と魔法のファンタジー」を題材にした作品で、
現在も続いている老舗シリーズ。
現在のTRPGの基礎を成した作品であり、ご当地のアメリカなどでは一般人にも認知度が高い有名作品となっている。
メディアミックスも小説にアニメ(日本では未放映)、映画、TVゲームなどの形で展開しており、
その中にドレイヴンが生まれた『D&Dシャドーオーバーミスタラ』も含まれている。
基礎的な世界観はシリーズによって変わるが根本部分は共通している。
この辺りを含め、ルールなどのTRPGについての概要はwikipediaと公式HP、ルールブックなどを参照にされたし。
+ CAPCOM製D&Dについて
一作目の『TOD』と二作目の『SOM』はかなり趣が違い、分かりやすく言えば『TOD』はダッシュはあるものの、
ファイナルファイト』や『キャプテンコマンドー』や『パワードギア』のような繊細な行動とパターンの把握が多分に求められる骨太なアクションとなっており、
一方『SOM』は『エイリアンvsプレデター』や『バトルサーキット』、『キャディラックス?』のように派手な必殺技が特徴だが、攻略法を覚えないと1コインクリアは難しい。
どちらも非常に人気が高いゲームで未だに移植が望まれているが、権利面の問題で現在出ている家庭用版はSS版のみとなっている。(今ではややプレミア化)
ちょっと検索すればかなり詳細な攻略サイトや動画が沢山出てくるので参考にされたし。
また、基本的なストーリーはシンの項目も参照。

マジックユーザーについて

マジックユーザーとは『D&D SOM』にて初登場したプレイヤーキャラであり、攻撃魔法の専門職である。
同じく攻撃魔法が使用可能なエルフよりも高レベル、高性能の魔法が使える反面非力であり、メガクラッシュが使えない。
武器は貧弱な杖と特殊武器の毒針で投擲武器も一部のものしか使えない。
よって近接攻撃は補助として、魔法メインで戦うキャラとなっている。
基本的には多人数プレイにおいて非常に助かるアシストタイプのキャラなのだが、
他キャラのバク転、小ジャンプに当たるバックステップが完全無敵かつ打撃からキャンセル可能となっており、
更に毒針には低確率で大ダメージ(クリティカル)を与える効果が備わっている。
(なおこの毒針は元々のD&Dにはなく、おそらく国産CRPG?の影響と思われる)
それらを駆使すれば相当な高性能を発揮する、実質最強キャラともいえる。

ただし、最強といえども当然それは魔法があってのこと。打撃だけだと火力は貧弱でザコ敵にすら苦戦する。
その魔法もボスを倒した後などの特定の回復ポイント以外では使用可能回数が回復しない。
その為どんな時に魔法を撃つかといった戦略が必要となり、テクニックや経験が求められる玄人系キャラとなっている。
またその打撃の貧弱さから縛りプレイとして『魔法禁止プレイ』なども存在している。

ちなみにSOMの設定段階では新キャラの性別はマジックユーザーが女性、が男性だったのだが、
海外では魔法を使う女性、つまり魔女のイメージは邪悪なものとされているため、シーフと性別を入れ替えたらしい。

使用可能回数?

D&Dでは魔法はそれぞれのレベルごとの使用可能回数を持つという扱いである。
CRPGにおいても、最初期のD&Dから影響を受けたものは魔法使用回数制を採用している(ファイナルファンタジーⅠやⅢなど)。
カプコンD&Dにおいては魔法ごとの使用回数として、魔法使用回数制を擬似的に表現している。

ドレイヴンについて

ここまでの事前説明の後にやっとドレイヴンの説明が出来るのだが、『SOM』では多人数プレイで同キャラを選択できなかった前作と異なり、
他の人が選んだのと同じキャラを2Pキャラとして選ぶ事が可能となり、マリオルイージのように違った造形と個性を持つようになった。
そのゲームの中で有名なもので言えば1Pクレリック(ヒゲリック)における2Pクレリック(ハゲリック)や、
2Pファイターのジャーレッド(ジャーレッドバグで有名。ゲーセンでやっちゃダメよ)などがいる。

そして、マジックユーザーは1Pが「サイアス」(ベジータのような髪型が特徴)で2Pが「ドレイヴン」(スナフキン)となっており、
更に魔法を使えるキャラは使える魔法のうち一部が異なるという差異化が図られている。
マジックユーザーはレベル5、8が異なっており、サイアスは「コンジュアエレメンタル」、「メテオスウォーム」を使えるのに対し、
ドレイヴンは「クラウドキル」、「パワーワードキル」が使用可能。
この「クラウドキル」、ゾンビなど死者には無効化されるが生者であるザコ敵を一撃で殺す効果を持ち、
「パワーワードキル」も同様にザコ敵を即死させる効果(ボスには大ダメージ)を持つ。
これだけ書くとサイアスの意味が無くなる感もあるが、「コンジュアエレメンタル」はコンスタントにそれなりのダメージを与えられ、
更に一部敵が持つ属性の弱点も突けるので一長一短となっている。最終的には見た目で選ぶのが良いだろう。


MUGENにおけるドレイヴン

ihoo1836氏のドレイヴンが存在する。
再現度はかなり高く、ガードが出来ない事も含めて殆ど原作と同じような操作性となっている。
無論毒針クリティカルなどの特別な仕様も全て再現されている。

魔法は開始時から満タンのゲージを消費するようになっており、魔法使用後は少量ずつ自動回復する。
この辺は原作AD&Dというよりは、後世CRPGのMP制に近い。
原作で全体攻撃のものもそのままだが、流石に全てガード可能となっている。
ドレイヴンが原作で使用できる魔法に加えて、サイアスの「コンジュアエレメンタル(向きによる属性変化も再現)」と「メテオスウォーム」、
更に原作のボスである「リッチ」が使用したファイアウォールも使用可能。

また『SOM』におけるシーフのように体当たりで相手からアイテムを奪える仕様となっており、
ワンダーエッグ(味方オウルベア召喚)やオイル、各種魔法リングなど、マジックユーザーが原作で所持出来るアイテムは全て拾うことができる。

更に、本来なら多人数プレイ前提の魔法である「ファイナルストライク」も使用可能。
Staff of Wizardryを装備中にボタン同時押しで発動し、即死並の威力を持つ魔法が発動するがこちらも体力が1になるという、
一定以上のスコアと多人数プレイという前提を除けば完全に原作を再現した仕様となっている。
ちなみにパイロンには無効。

AIも搭載しており、ガードが出来ない分突進技などのゴリ押しには弱いものの、
打撃による苛烈な攻めと魔法による無敵時間を利用した割り込みなど、まともに戦うとかなり苦戦を強いられる。
2ラウンド以降はゲージがほぼすっからかんになるぐらいにしょっぱなから魔法を使いまくるので連戦には弱いが、
チーム戦やタッグ戦では遺憾なくその実力を発揮することが出来るだろう。


出場大会