「ほう…あの時の未熟者か…。ずい分と強くなったものだ。
ついに雌雄を決する時が来たようだ。私も全力をつくさねばならん…。」

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『D&D』におけるドラゴンの色と性質の分類、設定など |
『D&D』世界のドラゴンの性格は鱗の 色で決まっており、レッドドラゴンは漏れなく邪悪である。
- 秩序:ダイヤモンド、ゴールド、ルビー(似非赤)、サファイヤ(似非青)、クリスタル(似非白)
- 中立:オパール、ブルー、ジェイド(似非緑)、オニキス(似非黒)、ホワイト
- 混沌:パール、ブラウン(似非金)、レッド、グリーン、ブラック
「似非~」は(超上級用ルールブック掲載なので)マイナーな存在だが、ブレス攻撃に特殊効果が付いてる分、元の方より強かったりする。
また、人間の目では120ヤード(108メートル)以内に近付かないと区別が付かないそうな(鱗の光沢が僅かに違うだけらしい)。
ダイヤ、オパール、パールは別次元に存在する竜の半神。基本的にこの次元には非干渉。お互い同士も非干渉。
さらには、3匹の親と言われているグレイトドラゴンも存在するが性格は不明
(当然この4匹も超上級用ルールブックからの登場)。
正確にはレッドドラゴンの性格は上の分類の通り「 混沌=良くも悪くも自由主義」であっても邪悪とは限らないのだが、
当時の『D&D』の性格分類には善悪が存在しないので、一般的には「秩序=決まり事を守る≒正義」「混沌= 無法者≒邪悪」として扱われている
(最初の日本語版でも「秩序×混沌」ではなく「正義×邪悪」と訳されていた)。
なお、現在の 属性(アライメント)は「秩序、中立、混沌」と「善、中立、悪」の掛け算による9種類に分類されている。
そのため、 正義の為には手段を選ばない「混沌・正義」や、 悪の帝国にも法律はあると言う「秩序・悪」などがある。
尤も、昨今の日本の創作作品の主人公は「 中立・正義」が多く、
「 秩序・正義」なんてのは「 真面目だが融通が利かない奴」(馬鹿にしている 型破り刑事に出し抜かれる同僚刑事とか)みたいな扱いであり、
主人公として活躍しているのは アンパンマンと ウルトラマン達ぐらいしか居ないだろう
(後者は ウルトラマンゼロ以降は秩序に留まらなくなってきているが)。
また、 アメコミ(マーベルコミック)の『シビル・ウォー』は正義のヒーローが新法(政府に正体を明かした上で名前を登録しろ)に対して、
秩序派(政府の決定には従うべきだ)と 中立派( 政府が常に正義とは限らないと言う考え)に分かれて争った話である
(混沌派は元から法律無視なのでスルー。 パニッシャーのように中立派に手を貸す例外もいたが)。
『 ウィザードリィ』シリーズや『 Fate』シリーズもこの属性システムを採用しているが、
前者は「善、中立、悪」の3種類(しかも「悪」であってもPCの場合はそれほど凶悪な人物とまでは行かない)、
後者は設定の都合上『D&D』とは異なる定義がされている…と言うか実質「 秩序× 混沌」なので注意。
一概にレッドドラゴンと言ってもスモール(小型種:平均LV10)、ラージ(大型種:平均LV15)、ヒュージ(巨大種:平均LV20)の3種類が存在しており、
彼女はヒュージ、道中のグリーンドラゴンはスモール(平均LV8)と思われる。ただし アクションゲーム補正が掛かっているので強さは当てにならないが
(PCのレベルが低かった 前作でも、本作のグリーンと同サイズのブラックドラゴンやシンと同サイズのレッドドラゴンが登場している。
なお、ブラックは強制ルートだがレッドとは無理に戦わなくても良い。変わりに こっちと戦う事になるが)。
この分類は種族自体が違うと言う意味であり、スモールの長老(LV13:齢を重ねるほど強い)でもヒュージの若造(LV17)より劣る。
ちなみにPCの最大レベルは36
(前述の超上級用とは25-36レベル用ルールブックの事。その前に初心者用(1-4)、中級者用(5-14)、上級者用(15-24)があった。
日本語版は発売されなかったが超々上級向けの半神(もうレベルで表せる存在ではない)用ルールブックも存在した)。
ただし、本作ではそこまで上がらない(原作では更に半分とか1/4の成長速度だったりする)。
注)上に挙げた設定は『SOM』発売当時の『D&D』(現在は「クラシックD&D」と呼ばれている)の設定なので、
現行の『D&D』(当時の「アドバンスドD&D」)とは多くの部分で設定が違う点に注意。
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『SOM』におけるシン
セーブルタワーの戦いから2年後・・・
不死の王
デイモスを倒し、ダロキン共和国に平和をもたらした一行は、
新たな冒険や仲間との出会いを求め、その地を後にした。
彼らは今、ブロークンランド山地を通り、グラントリ公国を目指す。
しかし、彼らはデイモスの侵略が巨大な計画の一部に過ぎなかったことを知らずにいた。
デイモスは偉大なる大君主、強大で邪悪なドラゴン、シンに仕えていたのだ。
計画では、シンはデイモスにダロキン共和国を支配させ、自らはグラントリ公国を支配、
さらにはデイモスと通じてダロキン共和国を支配するつもりだった。
しかし、デイモスが倒された今、シンはかつて支配することを望んだ土地を罰することを誓っていた。
「ほう、ここまでよくたどりつけましたね。
やっと、たどりついたのに、ここで冒険も終わりだなんてね…。
おほほほ…。冒険のフィナーレを飾るのにふさわしい人に会わせてあげるわ…。」
腹心のナグパを伴いステージ6大樹の大要塞の最深部で待ち構え、リッチ(前作最終ボスである
デイモスの屍霊)をけしかけ、自身はバリアを張り高みの見物。
リッチを撃退したプレイヤーを魔法で眠らせ、そのままトドメを刺さずにディスプレッサービーストの森に置き去りにし、格の違いと余裕を見せ付ける。
「まだまだ未熟。…フフフ、かわいい顔をして眠りこけているわ…。」
そして、最終ステージ浮遊城にて、成長したプレイヤーを前に驕りを捨て真の姿を現すが、攻撃パターンがある程度決まっている事、
シンと戦う頃には各種装備が充実している事、何よりキャラ自体のレベルが上がっているため、
慣れてしまうとダメージを受けずに倒してしまう事も珍しくない。
装備が完璧ではない頃に戦う、シンと基本的な性能がほぼ同じなステージ8裏ボスのレッドドラゴンの方がどちらかというと苦戦する。
逆に言えば、レッドドラゴンを倒せたならばシンに勝てないという事はまず無いだろう。
なお、どちらも即死ブレスは3回までという制限があるが、レッドドラゴンは洞窟での会話後の不意打ちブレスがカウントされるので実質2回である。
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シン様いじめ動画 |
プレイヤーキャラがマジックユーザーだと雑魚同然である (というよりこのキャラの場合、道中の雑魚敵の方が苦戦する)
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バグ技でもあっさり昇天する
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エンディングでは |
「クックックッ… 私はもうだめだが魔人は復活する…。戦いには敗れたが…私は勝った…の…だ。」
自身が敗れても魔人の復活が止められない事を確信し、勝ち誇りながら息絶える。
……が、肝心の魔人は今まさに奈落の底から現れようとした際に、
グラントリ公国王子マラキー・ドゥ・マライ *1の率いる飛行船団からの集中艦砲射撃を受け、
生命の危険を感じたのか気分を害したのかは分からないが、
そのまま 静かに地底へ帰って行った。それっきり魔人は戻って来ませんでした。
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MUGENにおけるシン
裏ボスのレッドドラゴン共々、『
ウォーザード』キャラでお馴染みのDoggiedoo氏によるものが存在していた。
代理公開先であった「Random Select」が2019年10月に閉鎖されたため、残念ながら現在は正規入手不可。
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Doggiedoo氏製作 |
原作再現度は高く、共通の攻撃パターンとして岩を落としてくる攻撃や炎を放つ攻撃、加えて真下にいると噛み付いてくる攻撃も使用する。
時折強烈な炎を吐いてくるが、これを喰らうと 即死。この火炎ブレスには以下の3パターンがある。
- 落石→横方向へ吸い込み→ブレス
- 画面中央へ吸い込み→ブレス
- ステージ奥からブレスを吐き、画面じゅう炎に包まれる
1は吸い込まれるまま首の下を通って端へ行けば当たらない。落石でダウンさせられた場合は急いで端に向かおう。
2は原作では軸移動で簡単に避けられたが、MUGENでは2Dの仕様上少し避けにくくなっている。
3はステージに設置されている石壁の裏以外に 全画面即死攻撃という強烈なもの。隠れるための石壁は左右両端にある。
原作と違いランダムで位置が移動する事はなく固定されているので、慌てる事なく避難できる。
なお、噛み付きは原作と異なりしゃがんでいても食らうため、後方ジャンプやバックステップ等で避ける必要がある。
両手から生成した雷球が地面に落ちると電撃が広がり 全地上判定の攻撃になる。キャラにもよるが一番回避しづらい技かもしれない。
また、オリジナル技として額から火の玉を発射する他、1ラウンド取ると次のラウンド以降は普段の姿である魔法使いの幻影が現れ、時々援護攻撃してくる。
当然ながらほとんどの行動が AI殺しであり、並のキャラでは全くと言っていいほど歯が立たない。
戦うなら プレイヤー操作で挑もう。アーケードモードのボスキャラとしてもオススメである。
また、専用 ステージも同梱されている。
それ以外のステージでも強制的にこのステージに変化するが、ステージの広さによっては端が途切れてしまうので注意。
ちなみに、 暴君の超必「Breath of
Synn
」で横から現れるドラゴンも彼女。色が赤くないので分かりにくいが。
「ファハハハハ もうすぐ魔人が復活する。
その時こそ、すべての世界が我がものとなろう。」
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Doggiedoo氏製作 レッドドラゴン |
「命が惜しかったら、すぐ、この場から立ち去れぃ。」
「このまま進めば、お前と戦うことになろう。命の保障は出来ん。立ち去れぃ。」
グラフィックと性能に若干違いがあり、落石や手から発射する火の玉がガード可能(炎の壁は不可)で幻影がいない代わりに、
掌を地面に叩き付けて地震を起こしたり、 スケルトンを召喚したり、オプションが相手の位置をサーチする火の玉を撃ったりする。
地震の 発生の速さや援護攻撃の性能を考えると、難易度はこちらの方が少し上か。
イントロでの変身が無く、こちらの方がオーソドックスなドラゴンの姿をしているので、
ストーリー等で 巨大なドラゴンが欲しくなった時にはこちらを使ってみてもいいだろう。
カラーパレットも複数あるので「ブラックドラゴン」などとしても扱える。
また、こちらにも専用ステージが同梱されている。
「おろかな奴よ。もう一度聞く。そんなに死に急ぐか?」
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出場大会
出演ストーリー
プレイヤー操作
*1
Prince Malachie du Marais。
ゲームオリジナルキャラではなく、原作TRPGからのNPC。ちなみに人間ではない。
Princeとは公国(Princedom)を支配する公子/魔法公のことなので厳密には誤訳。
これらのことを知らない人には何故「王子」がそんなに権限を持っているのか不思議に思った人もいるだろう。
最終更新:2023年02月04日 15:00