「この私とここまで戦えるとはリッパなものだ、
しかしダメなものはダメだ、はっはっはっはっはっは」
CAPCOMのベルトスクロールアクション『ダンジョンズ&ドラゴンズ タワーオブドゥーム』(以下TOD)の
ラスボス。
長浜ロマンロボシリーズの闘将ではない(そもそもあっちは
ダイモス。
由来は同じかもしれないが)。
あと「TOD」と言っても
テイルズオブシリーズの
一作ではない。
モンスターを操り、ダロキン共和国の支配を企んでいた。
続編である『ダンジョンズ&ドラゴンズ シャドーオーバーミスタラ』(以下SOM)にも登場している。
種族はリッチ…といっても「死体」と言う意味の「lich」又は「lych」であり、「
金持ち」の「rich」ではない。
大概金持ちだが
生前魔法使いだった者が、
不死*1とさらなる魔力を求めるために
人間をやめた上級アンデッド。
リッチの中でも強力なものをデミリッチ、デイモスリッチ
*2といい、
魔法で死を超越した「不死の王」とも呼ばれる化物であり、
『D&D』の世界だと、同じくアンデッドである
吸血鬼を4-9体ぐらい
手駒に出来る程の存在(
自害させる事さえ可能な完全支配)。
当然ながら魔法の力に長けており、攻撃的な魔法だけでなく、低レベル魔法の完全無効化、下級アンデッド召喚なども使いこなす。
『TOD』ではラスボスとして登場し、セーブルタワー最上階で
プレイヤー達の前に姿を現す。
まずは前座として差し向けてくるマッドゴーレムを倒すと、いよいよデイモス本人との対決となる。
その能力は強力で、「ライトニングボルト」や「ファイヤーボール」といった魔法を初め、
「メテオスウォーム」「ウォールオブファイア」「プロジェクトイメージ」など、本作のプレイヤーではレベルが足りなくて使えない強力な魔法を使用し
(逆に言うと次作ではプレイヤーも使える。尤も本作に
マジックユーザーは居ないが(
エルフは10レベルでカンストなので次作でも使えない))、
さらに「アニメイトデッド」でグール(屍食鬼)を3体召喚し、エルフ以外はグールに殴られると
麻痺してしまう
(本作では1秒程度で済むが、原作では10分間続くので味方が居ない限り死亡確定だったりする)。
さらにさらに自らも直接打撃攻撃を仕掛けてくる他、その身体に触れるだけでもダメージを負ってしまう。
その上レベル3以下の魔法(プレイヤーレベルとは別。エルフ(及びマジックユーザー)はレベル5でレベル3魔法を使える様になる)を無効化するため、
基本的に殴り倒すしかない。
(原作では魔力を持たない打撃は無効(蛇に魔力があったとしてもレベル2魔法なので結局無効)。
なおプレイヤー達の武器は途中から魔法の武器に交換されている)、
多量の
生きたスネーク蛇を召喚してデイモスを襲わせるのがクレリックプレイ時のお約束。
ちなみに、その迫力かつ威厳のある風貌とは違い、「○○だよ」「うれしいね~」などフランクな口調で喋る。
「私みずから君達の腹わたをえぐり出し、生き血でこのグラスを満たすとしよう」などは中々ウィットに富んだセリフと言えよう。
『SOM』ではさらなる黒幕である
シンの力により蘇生し、
プレイヤー達の前に再び立ちはだかる。
こちらではローブの色が生前(と言っても元から死んでるけど)とは異なる他、デイモスという名ではなく「リッチ」という名称である。
プロジェクトイメージを使用しない以外はほぼ全て同じ能力なのに加え、身体に触れると麻痺してしまい一定時間操作不能になる事、
そして前作と違いステージが非常に狭く攻撃が避けづらくなっているため、きっちりと攻略法を確立しなければならない。
ハーピーやテルアリンと並ぶ、序盤のみならず『SOM』全体での難敵ボスの一人である。
そしてリッチ戦以降(正確にはDビースト戦以降)に
SOM最強アイテムである大オイルが購入出来るようになるため、
リッチを越える事が出来るとゲームの展開が非常に楽になる、文字通り序盤の山場となっている。
実は今回も魔法を使い切らせる戦法は有効。
なお、残念な事に『SOM』では一言も喋らない。この辺は
再生怪人の哀しさであろう。
MUGENにおけるデイモス
Lord Skiff氏とJuan Carlos氏が製作した、『TOD』版のデイモスが公開されている。
原作通りの多彩かつ強力な魔法が使用可能であり、ものによってはワンボタンで発動する。
中でも、スケルトンを複数召還して戦わせる「アニメイトデッド」が強力。
デフォルトでAIが搭載されている他、コンフィグでスケルトンの最大出現数と最大HPを調整可能である。
なお、イントロでは原作の登場シーンを再現しているが、同梱の専用の
ステージでないと演出が若干不自然になってしまう。
気になる人はステージとセットで運用しよう。
出場大会
出演ストーリー
*1
なお、『D&D』のプレイヤーキャラクターにとっても究極の目的は
「イモータル」(不死者)と言う神のごとき存在になる事だったりする
(多神教世界なので神のごときと言っても絶対的な存在ではない。ゲームを続ける気があるなら、イモータル同士での闘争で更なる高みを目指す事となる)。
日本語だと紛らわしいが、
イモータルは正真正銘の不老不死(イモータル同士の闘争で死ぬ(
滅ぶ?)事はある。理論上は人間(
モータル;寿命ある者)でも殺せなくはない)なのに対し、
アンデッドは「
今日も元気に死んでるゼェー!!(既に死んでますが何か?)」と言う方が正しい(アンデッドを倒すのは「殺す」ではなく「破壊する」)。
見方を変えれば、リッチになった人間はイモータルへの導きを得られなかった、
もしくはイモータルへの試練(当然だがリッチに成るのと比べ物にならないほど厳しい)に失敗した者が、
それでも不死を得ようと手段を選ばなかった結果とも言える
(見た目はほぼ
スケルトン(骸骨)と変らないので、
永遠の美しさを求めるなら
ヴァンパイアの方が良いと思われるが。
…まぁ昨今のアジア製RPGの女リッチは肉のある美女が多数派だけどな!
かつては「
ヒゲでビア樽体形」だった女
ドワーフも今じゃ
合法ロリが多数派だし(男は旧来通り))。
*2
実に紛らわしいが、このページの人物は「デイモスリッチ」ではなく「種族:リッチ 名前:デイモス」という個体である。
名前がリッチーで種族名がエデ・イー?何の話かな
『TOD』ではデイモス、『SOM』ではリッチ表記。合わせてリッチ・デイモスと書かれることもある。
そもそも「デイモス」とは、
戦神アレスと
美神アフロディーテの
息子である
恐怖の神の名である。
最終更新:2025年01月14日 00:58