ガッチャマン

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ガッチャマン - (2010/10/03 (日) 04:18:35) の編集履歴(バックアップ)


「実体を見せずに忍び寄る白い影!その名も科学忍者隊!」


科学忍者隊ガッチャマン

1972~74年にかけて放送されたタツノコプロ制作のSFアクションアニメ。
謎の総裁Xと首領ベルクカッツェ率いる悪の組織「ギャラクター」が、世界征服を狙って活動を開始した。
国際科学技術庁の南部博士は、これを予期して密かに特殊戦闘部隊「科学忍者隊」を結成していた。
大鷲の健、コンドルのジョー、白鳥のジュン、つばくろの甚平、みみずくの竜の5人は、ブレスレットの力でバードスタイルに変身。
鍛え上げた肉体とメカを駆使してギャラクターの鉄獣軍団に立ち向かっていく。

タツノコお得意のリアルタッチの人間アクションと精密なメカニック描写が生み出す映像は、作画、動画、書き込みの量や手間など、あらゆる面で当時のテレビアニメのレベルを超えたものだった。
クオリティを追求するために様々な工夫が凝らされており、
  • OPの地球は調理用のボウルに紙粘土を盛って造形し丸みを表現。
  • 水槽に絵の具を垂らして爆煙を表現。
  • 半透明バイザーを表現するため、その部分に奥の背景を描いた。
等等、実写特撮にも似た手法が試されていた。

ハードかつ綿密なシナリオも特徴的だが、決して暗く難解なだけの話にはならず、甚平と竜、逃げ出すカッツェと置き去りギャラクター隊員のように、コメディ描写で笑いを生むことも忘れてはいなかった。

単なるアクションだけでなく、国家や経済の裏で暗躍するギャラクターとそれを暴き出す忍者隊といった、スパイドラマ的要素も大きな魅力だった。
+ ギャラクターの暗躍一例
  • 野球場をこっそり改造し、選手たちを丸ごと誘拐、兵士として育てる。球場にはホーランで作動する水爆を設置。
  • 複数の科学者の脳味噌で完全体になるロボットを盗んで暴れさせる。忍者隊の対抗策は脳味噌一個だけ別人にすり替え
  • 砂糖不足の世界情勢の中、その代用品を買占め社会不安を煽る。買い占めた代用品はギャラクターの家族に振舞う
なんなんだアンタら。
・・・いや、殆どの作戦は真面目なのよ、クリスマスプレゼントに毒ガス仕込むとか・・・

78年には再編集劇場版を公開(音楽はすぎやまこういち氏。使用曲の一つ「時の子守唄」は、その後ドラクエ6のEDとして使われた)、
同年には続編である『科学忍者隊ガッチャマンⅡ』、その翌年には『科学忍者隊ガッチャマンF(ファイター)』が製作された。
90年代にはOVAとしてリメイクされている。

その後の『キャシャーン』『テッカマン』『ポリマー』へと続くタツノコヒーローアニメの原点であり、
日本のアニメ・特撮におけるチームヒーロー物の性格分けに与えた影響も大きいと言われている。
特にスーパー戦隊シリーズの『鳥人戦隊ジェットマン』ではモチーフにされ、メンバーの変身後の名前
(レッドホーク、ブラックコンドル、イエローオウル、ホワイトスワン、ブルースワロー)等様々な所でモデルにしているのが伺える。

ちなみにメンバー5人の中で「ガッチャマン」なのは実はG1号=大鷲の健だけであり、他の4人はあくまでも科学忍者隊隊員であるというのは地味にトリビア。

タイムボカンのOVA『タイムボカン王道復古』にも登場しており、ボヤッキーが経営する蕎麦屋堂々と食い逃げをしている
タツノコキャラが住む世界タツノッコン国で大暴れしているドロンボー一味にタツノコヒーローたちと総攻撃を仕掛けるが、ボヤッキーの計算でドロンボーのメカロリコンダーがセーラームンムンに変身し、セーラームンムンの演技を見て、「女子高生は殴れない」言った後、ジュンから「女子高生が好みなの?」と言われて途惑っているところをポリマーに「若い娘がいいよな」と茶化され、彼を蹴飛ばす。
ジュンに「女は30を過ぎてからが一番いいって言うじゃないか」と言って彼女を怒らせてしまい、ジュンと蹴られたことに腹を立てたポリマーにタコ殴りにされ、そのすきに攻撃される。出番終了。(この後ジュンはヤッターマンに助けられている)
ちなみにジョーと甚平と竜はセリフが全然ないからつまらないという理由でキャシャーンとテッカマンと共に帰ってしまっている。(なぜか健は納得してる)

また、平成版ヤッターマンの特番にも登場し、みのもんた氏が雇ったボディーガードという設定で登場している。
ほかの話でも背景キャラとして出演している。

「バード、GO!」



格闘ゲーム

タツノコファイト』に健、ジュン、カッツェが参戦。
近年の『タツノコ VS. CAPCOM』シリーズにも健、ジュン、『UAS』からはジョーも参戦している。

MUGENのガッチャマン

+ 『タツノコファイト』のガッチャマン
前出の『タツノコファイト』のドット絵を使用した大鷲の健、白鳥のジュンが海外製作者のkain the supreme氏によって製作されている。
通常技は、餓狼などと同じく弱強P、弱強Kによる4ボタン。
どの攻撃も常識的な範囲の攻撃グラフィックであり、キャラクター自体があまり大きくないこともあり、全ての技のリーチが著しく短い。
ついでに言えば、別に判定も強くない。

必殺技は、飛び道具であるバードランを筆頭に、突進技、対空技を持ち合わせている。
このバードラン。飛び道具の癖に、異様にリーチが短い。その上、キャプテンアメリカのように戻ってくるタイプなのだが、しっかり回収するまで硬直時間が存在する。
対空技は、ほぼ真上に出て判定も弱く、別に無敵も無いので、異様なまでに信頼できない。
全体的に格ゲー的な嘘をつかなすぎである。まあ、元のタツノコファイトの時点でそうだったのでしょうがない。
突進技だけは、普通に使える方である。当たっている途中でキャンセルして対空技につなげられるので、超主軸。

超必殺技は3種類存在している。
1ゲージ技の、突進技強化版。2ゲージ技の、科学忍法火の鳥と、ガッチャマンが画面から消えて、カーソルを動かして相手にダメージを与える技。
突進強化は、使う意味はあまりない。
火の鳥は、まず当たらない。カーソルは、ダメージがへぼい。
と、これまた、全体的にあまり使えない。困ったものである。

AIは入っていないため、作成されることを望みたいものである。

+ 手描きその他のガッチャマン
科学忍者隊のメインメカ・ゴッドフェニックスが宇宙飛ぶのりものとして参戦している。製作者はあなろぐ氏。劇中の画像をキャプチャして作られている。

のりものの定義に漏れず、体当たりで戦ったり、無関係な方々を吹き飛ばしたり発射したりするのだが、飛び出したバイトがしばらく地面をバウンドし、そのため相手に当て易いという特徴がある。

これだけ聞くと設定を投げ捨てているようにも見えるが、バードミサイルや科学忍法火の鳥といった原作準拠の攻撃もしっかり搭載されている。
バードミサイルは発射の度にボタンを押すジョーの声と指のカットインが入るという、原作ファンにはたまらない演出を見せ、
火の鳥では文字通りの巨大な火の鳥が画面をゆっくり横切っていく(ラドンの声で)。

まさに原作再現、と思いきや、尾翼の部分を良く見ると・・・G-1号が合体していない!
G-1~4号が全て合体してないとミサイルも火の鳥も使えないという設定なのだが・・・何、気にすることはない。mugenにとって設定は投げ捨てるものなのだから・・・

出場大会

大鷲の健
ゴッドフェニックス