ガッチャマン

「実体を見せずに忍び寄る白い影!その名も科学忍者隊!」

+ 担当声優
  • 大鷲の健
森功至
『科学忍者隊ガッチャマン』『II』『F(ファイター)』
『オレたちひょうきん族』『タイムボカン王道復古』『タツノコファイト』『ヤッターマン限定版』『タツノコ VS. CAPCOM』
小野坂昌也
『GATCHAMAN』
BOSE(スチャダラパー)
『おはよう忍者隊ガッチャマン』『グッド・モーニング!!!ドロンジョ』
関智一
『infini-T Force』シリーズ

  • 白鳥のジュン
杉山佳寿子
『科学忍者隊ガッチャマン』『II』『F』
『オレたちひょうきん族』『タイムボカン王道復古』『タツノコファイト』『タツノコ VS. CAPCOM』
根谷美智子
『GATCHAMAN』
しまおまほ
『おはよう忍者隊ガッチャマン』『グッド・モーニング!!!ドロンジョ』

  • コンドルのジョー
佐々木功(現・ささきいさお)
『科学忍者隊ガッチャマン』『II』『F』
『オレたちひょうきん族』『タツノコファイト』『TATSUNOKO VS. CAPCOM ULTIMATE ALL-STARS』
石井康嗣
『GATCHAMAN』
宮崎吐夢
『おはよう忍者隊ガッチャマン』『グッド・モーニング!!!ドロンジョ』
鈴木一真
『Infini-T Force』シリーズ

森功至氏は『クラウズ』では、ガッチャマンに変身するGメンバーをスカウトした老人「J・J・ロビンソン」を担当。
所謂司令官ポジションだが、彼の行動は予言という形でGメンバーに様々な示唆を与えるのみで、実際に戦闘に介入する事は無い。

『科学忍者隊ガッチャマン』とは

1972~74年にかけて放送されたタツノコプロ制作のSFアクションアニメ。
謎の総裁Xと首領ベルク・カッツェ率いる悪の組織「ギャラクター」が、世界征服を狙って活動を開始した。
国際科学技術庁の南部博士は、これを予期して密かに特殊戦闘部隊「科学忍者隊」を結成していた。
大鷲の健、コンドルのジョー、白鳥のジュン、つばくろ(燕)の甚平、みみずくの竜の5人は、ブレスレットの力でバードスタイルに変身。
鍛え上げた肉体とメカを駆使してギャラクターの鉄獣軍団に立ち向かっていく。

タツノコお得意のリアルタッチの人間アクションと精密なメカニック描写が生み出す映像は、作画、動画、書き込みの量や手間など、
あらゆる面で当時のテレビアニメのレベルを超えたものだった。
クオリティを追求するために様々な工夫が凝らされており、
  • OPの地球は調理用のボウルに紙粘土を盛って造形し丸みを表現。
  • 水槽に絵の具を垂らして爆煙を表現。
  • 半透明バイザーを表現するため、その部分に奥の背景を描いた。
等等、実写特撮にも似た手法が試されていた。

ハードかつ綿密なシナリオも特徴的だが、決して暗く難解なだけの話にはならず、
甚平と竜、逃げ出すベルク・カッツェと置き去りギャラクター隊員のように、コメディ描写で笑いを挟む事も忘れてはいなかった
(ちなみにカッツェは元祖オネエ系悪役。オネエ系といっても口調などを始め、そこまでオネエ色が強いわけではないが。
 なお正体は総統X(宇宙人が作った人工頭脳)が作り出した雌雄同体のミュータント(元は地球人の男女の双子の胎児)だった)。
単なるアクションだけでなく、国家や経済の裏で暗躍するギャラクターとそれを暴き出す忍者隊といった、スパイドラマ的要素も大きな魅力だった。
+ ギャラクターの暗躍一例
  • 野球場をこっそり改造し、選手たちを丸ごと誘拐、兵士として育てる。球場にはホーランで作動する水爆を設置。
  • 複数の科学者の脳味噌で完全体になるロボットを盗んで暴れさせる。忍者隊の対抗策は脳味噌一個だけ別人にすり替え
  • 砂糖不足の世界情勢の中、その代用品を買占め社会不安を煽る。買い占めた代用品はギャラクターの家族に振舞う
    見方を変えれば、悪の組織の無名戦闘員にも家族が居ると言う表現を行った初期の作品と言える
    (名前ありならジョーの両親もギャラクターの人間だった(抜けようとして殺された)し、悪の皇帝と皇子とかは基本である)。
なんなんだアンタら。
…いや、殆どの作戦は真面目なのよ、クリスマスプレゼントに毒ガス仕込むとか…。

1978年には再編集劇場版を公開(音楽はすぎやまこういち氏。使用曲の一つ「時の子守唄」は、その後『ドラクエ6』のEDとして使われた)、
同年には続編である『科学忍者隊ガッチャマンII』、その翌年には『科学忍者隊ガッチャマンF(ファイター)』が製作された。
90年代にはOVAとしてリメイクされている。
2012年には朝の情報番組『ZIP!』にて短編ギャグアニメ『おはよう忍者隊ガッチャマン』が放映された
(2013年4月以降は『マジンガーZIP!』に移行したが、実写版公開にあわせちょっと復活)。
2013年夏季には新作TVアニメ『ガッチャマンクラウズ』が放映。
こちらは旧シリーズとの繋がりはない完全新作(『テッカマン』でいう『ブレード』のようなもの)といった趣きとなっている。
キャラクターが変身した外見などから「鳥っぽくない」と評判
SNSといった現代におけるネットワークとヒーローを絡めたストーリーから人気を得ており、2015年には『クラウズ』第2期の『インサイト』も放映された。
また『クラウズ』1期とほぼ同時期には実写映画が公開。案の定、評判はよろしくないが
2015年11月から月刊ヒーローズにて連載されている漫画『Infini-T Force (インフィニティフォース) 未来の描線』では、
大鷲の健が他のタツノコヒーロー達と共に客演。
2017年に放送された3DCGアニメ版『Infini-T Force』にも引き続き登場し、劇場版『ガッチャマン さらば友よ』ではコンドルのジョーも参戦した。

その後の『キャシャーン』『テッカマン』『ポリマー』へと続くタツノコヒーローアニメの原点であり、
(多少熱血ではあっても)クールなリーダーバードミサイルをぶち込んでやるニヒル・巨漢・紅一点・若輩(子供)というチーム構成は、
5人チームのテンプレとして日本のアニメ・特撮におけるヒーローチーム物の性格分けに与えた影響も大きいと言われている。
特にスーパー戦隊シリーズの中でも『鳥人戦隊ジェットマン』は完全にモチーフとしており、メンバーの変身モチーフ
(ホーク(イーグルは既に『太陽戦隊サンバルカン』で使われていたからか避けられている)、コンドル、オウル、スワン、スワロー)や、
『ガッチャマンF』のガッチャスパルタンに似たイカロスハーケン等、様々な所でモデルにしているのが窺える。
ただし色分けは違う(ガッチャマンとジェットマンで比べると、青≠赤(鷲・鷹)、黒(コンドル)、桃(白鳥)、黄≠青(燕)、緑≠黄(みみずく・ふくろう))。
一方で『忍者戦隊カクレンジャー』あたりから優等生ではない(クールではない)リーダーも増えてきている
(カクレンジャーでもレッドがメイン主人公なのは他の戦隊と同じだが、リーダーはホワイト(紅一点で本物の姫様)である)。
この場合はニヒル枠が優等生な参謀枠に変更されている事も多い。

実はメンバー5人の中で「ガッチャマン」なのは科学忍者隊隊長であるG1号=大鷲の健だけであり、
他の4人はあくまでも科学忍者隊隊員であるというのは地味にトリビア。
このあたりは元ネタかどうかが関係者の間でも一定していない「世界少年隊月光」と同様。
……なのだが、カッツェの捨て台詞が「おのれガッチャマンめ!」だったり『ガッチャマンII』のOPテーマが「われらガッチャマン」だったりと、
本編中でもあまり認知されていない節がある。
そもそも題名や名乗り口上の時点で『科学忍者ガッチャマン』ではなく『科学忍者ガッチャマン』だし。
某おっくせんまんと同じで「科学忍者隊ガッチャマン」と言う意味なのだろうか?

タイムボカンのOVA『タイムボカン王道復古』にも登場しており、ボヤッキーが経営する蕎麦屋堂々と食い逃げをしている
タツノコキャラが住む世界タツノッコン国で大暴れしているドロンボー一味にタツノコヒーロー達と総攻撃を仕掛けるが、
ボヤッキーの計算でドロンボーのメカ・ロリコンダーがセーラームンムンに変身し
(ちなみにムンムンとは『逆転イッパツマン』に登場した悪役会社の会長の孫の名前)、
セーラームンムンの演技を見て、「女子高生は殴れない」言った後、
ジュンから「女子高生が好みなの?」と言われて途惑っている所をポリマーに「若い娘がいいよな」と茶化され、彼を蹴飛ばす。
ジュンに「女は30を過ぎてからが一番いいって言うじゃないか」と言って彼女を怒らせてしまい、
ジュンと蹴られた事に腹を立てたポリマーにタコ殴りにされ、その隙に攻撃される。出番終了(この後ジュンはヤッターマンに助けられている)。
ちなみにジョーと甚平と竜はセリフが全然ないからつまらないという理由でキャシャーンとテッカマンと共に帰ってしまっている(何故か健は納得している)。

また、平成版ヤッターマンの特番にも登場し、みのもんた氏が雇ったボディーガードという設定で登場している。
他の話でも背景キャラとして出演している。

ニコニコでは「 忙しい人向けシリーズ 」の「忙しい人のためのガッチャマンの歌」が有名だろう。
後に『Infini-T Force』が配信された時も「父ッチャマン」ネタでイジられた


「バード、GO!」


格闘ゲームにおけるガッチャマン

タカラのゲーム『タツノコファイト』に健、ジュン、カッツェが参戦。
『タツノコ VS. CAPCOM』シリーズにも健、ジュン、『UAS』からはジョーも参戦している。


MUGENにおける科学忍者隊

+ kain the supreme氏製作 大鷲の健、白鳥のジュン
  • kain the supreme氏製作 大鷲の健、白鳥のジュン
前出の『タツノコファイト』のドット絵を使用して製作されている。
通常技は、餓狼などと同じく弱強P、弱強Kによる4ボタン。
どの攻撃もリーチが著しく短く、判定も強くない。
必殺技は、飛び道具である「バードラン」を筆頭に、突進技、対空技を持ち合わせている。
バードランは飛び道具の癖に異様にリーチが短い。
その上、キャプテンアメリカのように戻ってくるタイプなのだが、しっかり回収するまで硬直時間が存在する。
対空技はほぼ真上に出て判定も弱く、別に無敵も無いので異様なまでに信頼出来ない。
全体的に格ゲー的な嘘をつかなすぎである。まあ、元の『タツノコファイト』の時点でそうだったのでしょうがない
突進技だけは普通に使える方である。ヒット中にキャンセルして対空技に繋げられるので超主力。

超必殺技は3種類存在している。
1ゲージ技は突進技の強化版。
2ゲージ技は、「科学忍法火の鳥」と、ガッチャマンが画面から消えた後カーソルを動かして相手にダメージを与える技。
強化版突進は使う意味があまり無い、火の鳥はまず当たらない、カーソルはダメージがへぼい。
…と、これまた全体的にあまり使えない。困ったものである。
AIは未搭載。

+ Chuchoryu氏製作 大鷲の健
  • Chuchoryu氏製作 大鷲の健
MUGEN1.0以降専用キャラで、海外サイト「The Mugen Multiverse」で代理公開されている。
海外製でありながら、森氏のボイスが使われている。
程度の強さを持つAIがデフォルトで搭載されている。
参考動画。お相手はP.O.T.S.氏とJmorphman氏のケン

+ Chuchoryu氏製作 白鳥のジュン
  • Chuchoryu氏製作 白鳥のジュン
海外サイト「The Mugen Multiverse」で代理公開されている。
海外製でありながら、杉本女史のボイスが使われている。
程度の強さを持つAIがデフォルトで搭載されている。
紹介動画(リンクは無効なので注意)

+ Chuchoryu氏製作 コンドルのジョー
  • Chuchoryu氏製作 コンドルのジョー
MUGEN1.0以降専用で、海外サイト「The Mugen Multiverse」で代理公開されている。
海外製でありながら、ささき氏のボイスが使われている。
程度の強さを持つAIがデフォルトで搭載されている。
参考動画。お相手はJmorphman氏のジョー東

+ あなろぐ餅米氏製作 ゴッドフェニックス
  • あなろぐ餅米氏製作 ゴッドフェニックス
科学忍者隊のメインメカ・ゴッドフェニックスが宇宙飛ぶのりものとして参戦している。ヲーとは関係ない
製作者はあなろぐ餅米氏で同氏のちょりそ!を改変したもの。劇中の画像をキャプチャして作られている。

のりものの定義に漏れず、体当たりで戦ったり、無関係な方々を吹き飛ばしたり発射したりするのだが、
飛び出したバイトがしばらく地面をバウンドし、そのため相手に当て易いという特徴がある。
これだけ聞くと設定を投げ捨てているようにも見えるが、バードミサイルや科学忍法火の鳥といった原作準拠の攻撃もしっかり搭載されている。
バードミサイルは発射の度にボタンを押すジョーの声と指のカットインが入るという、原作ファンにはたまらない演出を見せ、
火の鳥では文字通りの巨大な火の鳥が画面をゆっくり横切っていく(ラドンの声で)。

正に原作再現、と思いきや、尾翼の部分を良く見ると…G-1号が合体していない!
G-5号にG-1~4号が全て合体してないとミサイルも火の鳥も使えないという設定なのだが…。
尤も本体であるG5号以外は、強力な兵器を個人の判断で勝手に使えない様にするための安全装置に過ぎないらしく、
原作でもジュンのヨーヨーをG-1号の代わりにしてバードミサイルを撃った事がある。数発で焼き切れたけど
(火の鳥は使おうともしなかった為不明。エンジン5つを繋がないと出力が云々な可能性もあるが)。

出場大会

【大鷲の健】
【白鳥のジュン】
  • 「[大会] [白鳥のジュン]」をタグに含むページは1つもありません。
【コンドルのジョー】
  • 「[大会] [コンドルのジョー]」をタグに含むページは1つもありません。
【ゴッドフェニックス】


最終更新:2024年04月05日 17:01