アーラシュ

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アーラシュ - (2021/05/25 (火) 12:38:25) の編集履歴(バックアップ)







「いつでも行けるぜ。
 世界救ってやろうや、マスター!」





プロフィール

  • 真名:アーラシュ
  • 身長:185cm
  • 体重:75kg
  • 出典:ペルシャ神話
  • 地域:西アジア
  • 属性:混沌・中庸
  • 性別:男性
  • 筋力:B 耐久:A 敏捷:B+ 魔力:E 幸運:D 宝具:B++→A
  • CV: 鶴岡聡
  • ILLUST:BLACK


小説『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』及びiOS&Android用アプリ『Fate/Grand Order』に登場するアーチャーのサーヴァント。
『蒼銀のフラグメンツ』でのマスターはエルザ・西条で、サーヴァント階位は第三位。
『FGO』では稼働当初から実装されており、レア度は最も低い☆1
4周年アップデートで☆2のパリスが実装されるまで、長らくアーチャーで☆3未満はアーラシュだけだった。

自らを「戦いを終わらせる英雄」と称し、無辜の民を犠牲にすることを良しとしない正真の大英雄。

日本では『Fate』で登場するまでWikipediaにすら記事がなかったほど知名度が低い。
「東方の大英雄」という肩書にしても、我々極東国家の日本人としては
「知らんがな、むしろ位置的に『中東の大英雄』じゃないのか」と思った型月フリークも多かろう

しかし、海外、特にイスラム圏では歴史に語り継がれるべき伝説の存在として文化圏の各所に足跡を残している。
サーヴァントの能力には召喚された地域における知名度による補正がかけられるが、
もしイスラム圏で召喚されていたならば、恐らく最強クラスのサーヴァントとなっていただろう。
しかしながら、後述のように東京で召喚された『蒼銀のフラグメンツ』においても本当に知名度補正無しかよという活躍を見せる。

+ その伝説
ペルシャ・トゥルク間に「聖なる栄光」(任命された者に投影される神秘的な力。王の繁栄を意味するらしい)を巡る戦争が起こった。
戦争は何十年も続き、疲弊した両軍はある時講和を結んだ。
それは「弓で矢を射り、その届く限りの土地をイランの民に返還し、残りを他の民族のものとする」という内容だった。
天使スプンタ・アールマティは、イランの王に特別な弓と矢を作らせた。
その弓を用いて矢を射ることになったのが、熟達した射手のアーラシュである。
アーラシュが夜明けに矢を放つと、矢は恐るべき距離を最も速き流星より疾く飛んでいった。
その究極の一矢により大地は割られ、ペルシャ・トゥルクの両国に国境を作った。

だが、その後に両国の民に平穏と安寧をもたらした英雄はいなかった。
「見よ! 我が肉体には傷一つ病一つない!
 だがこの矢を放った時、我が存在は滅びるだろう!」
一説によれば、その矢の飛距離実に2500km*1
人ならざる絶技と引き換えにアーラシュの体は裂けて散り散りになった。
しかし、アーラシュは全てを承知の上で矢を放ったのである。

その聖なる献身は「救世者」として今の世にも語り継がれている。
西アジアにおいて弓兵=アーチャーとはすなわちアーラシュを指し示し、時にその偉業は歌としても唄われている。

+ 人物像
深紅の弓を持ち、褐色の肌と生気に満ちた瞳が特徴の、気さくでサッパリとした青年。
面倒見の良い兄貴肌で、親しみやすく頼りがいがある。
英雄の名通りの人物だがお堅いという訳ではない。
聖杯戦争においても一般人を巻き込むことを懸念して広範囲攻撃を行わず、マスターにも善を成すことを求める。

神代を過ぎ人の世へ移り変わっていた古代ペルシャにおいて、当時のイランの王以外で唯一神代の肉体を持って生まれた。
生前から英霊時と変わらぬ凄まじい身体能力を誇っていたとされ、それ故にあらゆる困難を全て己独りで捩じ伏せ達成する点があった。
後述する千里眼のこともあり、アーラシュはその目で見える者全てを救う対象・守る対象として見ていた。
つまり、アーラシュにとって自分と肩を並べ共に戦う者はおらず、その最期まで孤独を選んだのである。
その生き様に悔いはないが、かつての自分と同じように独りで抱え込んで身を滅ぼしそうな者を見ると人柄もあって一言言わずにはいられない。

『蒼銀のフラグメンツ』では現代文明をいたく気に入って、マスターと居酒屋でビールを飲んだり、
騎乗スキルも道路交通法の知識もないのにバイクに乗って駆け回ったりしている。いいのかそれ。
『FGO』では他の英霊からも尊敬を集める扱いを受けているが、マスターなどから知らないと言われても気にしない器の大きさも持ち合わせている。

+ 能力

クラス別スキル

対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
単独行動:C
マスターからの魔力供給を絶ってもCランクならば1日は現界可能。

保有スキル

頑健:EX
神代の名残ともいうべき強靭な肉体はあらゆる病や毒に侵されず数多の戦で傷一つ負うことがなかった、という逸話から。
対毒スキルを付与し、耐久力を向上させる。
その耐性の強さは、あるサーヴァントの幕間の物語で毒に触れてもケロッとしているほど。
里眼:A
視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。
短時間の未来視すら可能で、詳しい会話レベルまで見通せる。
直接対面しているならば思考の内容まで全て把握できる。
しかし、同じような能力を持つ者が問題児ばかりなのにアーラシュは屈折した人格にならない。
弓矢作成:A
天使アールマティの加護を受けたアーラシュは伝説的な弓矢の製作者でもある逸話から。
材料さえあればたちまち弓と矢を作成する。
弓には物質的な材料が必要だが、矢であれば自らの魔力を削ることで作成可能。
瞬時に魔力から矢を生成し、空を埋め尽くすほどの万の矢を広域に降らせることも可能。

セイバー曰くトリスタン卿にも並ぶ腕前。
山をも削り取る威力を持った矢を、視認できないほどの超遠距離から高速射撃できる。
その射程距離は、東京都内全土を覆い尽くして余りあるほど。
その威力は、並の対軍宝具では破壊できないライダー(蒼銀のフラグメンツ)の神殿の外壁をも破壊するほど。
ただし、前述の性格から町中では決して使おうとせず、建造物にまで配慮して何も壊さないように戦っている。

+ 宝具
「流星一条(ステラ)」
  • ランク:B++→A
  • 種別:対軍宝具
  • レンジ:1~99
  • 最大捕捉:900人

大地を割り、ペルシャ・トゥルクの両国に国境を作った究極の一矢。
一点集中ではなく広域に効果を発揮するため対軍に分類されるが、発生する魔力総量と効果範囲は対国宝具に相当し、純粋な威力では対城宝具にも及ぶ。
その威力はB++なんてレベルではないが、一度の現界につき一度しか使えない。
何故なら、その絶技を放った直後に伝説と同じくアーラシュの体が砕け散るからである。
そのことも加味してのランクB++なのかも知れない。
後述するように『蒼銀のフラグメンツ』『FGO』の両作で主人公側の絶対的な危機において見せ場となった宝具でもある。
また、『FGO』ではその特徴的な性能からアーラシュにオンリーワンの立ち位置を与えた。


+ 『蒼銀のフラグメンツ』における主な活躍
『蒼銀のフラグメンツ』では前述の千里眼により、
マスターのエルザの抱えていた心の闇が沙条愛歌からの干渉を受け、その精神を蝕まれていることも知っていたが、
あくまでエルザの決断を尊重する姿勢を貫く。

バーサーカー(蒼銀のフラグメンツ)のマスターの來野巽と交わした言葉によって、
「東京を救って」という言葉を自分の意思で発したエルザの願いに応え、東京の人々を守るべく旧セイバー・ランサー(蒼銀のフラグメンツ)と共に、
ライダー(蒼銀のフラグメンツ)が居座る東京湾上空に展開された大神殿へと突入する。
並の対軍宝具では傷すら付けられない、矢で削ってもすぐ元通りになる神殿の外壁。
いくら倒しても無限に再生するスフィンクスの群れ。
あらゆる病と毒に抗う肉体をも蝕む古代エジプトの神霊の呪詛……。
神威を歪ませるランサー(蒼銀のフラグメンツ)の宝具・キャスター(蒼銀のフラグメンツ)が作成した最高純度の賢者の石により神殿の宝具封印を無効にし、
愛歌はエルザの精神を操作し、令呪を強制的に全て使用させアーラシュに魔力増幅を用いた宝具の真名開放を命じさせる。
泣きながらはじめて自分の真名を呼んだエルザに、アーラシュは念話ではない部分の思考で呟く。

(泣くな。いいさ、お前は間違っちゃいない)

そして英雄は、旧セイバーの宝具と共に伝説に謳われる絶技を発動する。

「いいか、セイバー」
「お前は正しい」
「東京の人々──本来なら俺たちにはまあ、関わりのない連中だけどな」
「それでも、無辜の民たちだ。
 かつて俺たちが守った愛すべきあいつらと、なんの違いもあるものか」
「俺はここまでだ。
 なあ、騎士の王。輝きの剣を栄光のままに振るう男よ」
「──お前は、聖杯に何を願う?」

──さようなら。
──私の、最初で最後の、最高のサーヴァント。アーラシュ・カマンガー。

+ 『FGO』における主な活躍
一応登場は『蒼銀のフラグメンツ』が先だが、当時はまだ本格的に登場しておらず、
イラストや設定は『FGO』で先に公開された。
当初はあまりの特徴の無さに「モブ茶(モブのアーチャー)」とか「地味茶(地味なアーチャー)」とか「ナゾ茶(謎のアーチャー)」とか言われていた。
その後は先述した宝具の効果から「ほうじ茶(宝死茶、宝具を使うと死ぬアーチャー)」とも呼ばれるようになった。

メインストーリーに初登場したのは、第六特異点『神聖円卓領域 キャメロット』。
西暦1273年のエルサレムにおいてはぐれサーヴァントとして召喚されており、
東の村で呪腕のハサンと共に難民や迫害された山の民を聖都軍や荒野の魔物達から守るために戦っていた。

主人公と合流してからは狩りなどで交流を深めた。
西の村がモードレッドに奇襲された時は、通常ならば二日はかかる距離を宝具「人間大砲」
……という名の単なる発射台により空を飛ぶことでショートカットした(通称「アーラシュ空を飛ぶ事件」)。
「土台と矢を繋ぐ。おもいっきり矢を放つ。矢、20キロ先まで飛ぶ。一緒に土台も飛ぶ。 な? 簡単だろ?
他にも、俵藤太と意気投合して酒を酌み交わしたり、村の子供から大英雄アーラシュと同じ名前のお兄ちゃんと言われ、
本人と信じてもらえなくても朗らかに対応したり、堅苦しくなく親しみやすい性格を見せていた。
一方で、敗北寸前になって自爆しようとするモードレッドを喝破する、千里眼でベディヴィエールの隠し事を見抜き、さりげなく体調を気遣って忠告をする、
など英雄らしい姿も見せた。

主人公達が“山の翁”に会いにアズライールの聖廟へ行っている間、東の村で留守番していたアーラシュ。
だが、そこにトリスタンとランスロット率いる粛清騎士の軍勢が襲撃してくる。
村人の半数を洞窟へ逃がすことはできたが、アーラシュは構える前にランスロットの宝具「縛鎖全断・過重湖光(アロンダイト・オーバーロード)」を受け、
谷底へ落とされてしまった。

村へ戻りトリスタンと戦っていた主人公達だが、
かつて守った西の村に獅子王の「最果てに輝ける槍(ロンゴミニアド)」の浄化の光柱が落ちる様子を見せ付けられた。
トリスタンはじきにこの村にも王の裁きが落ちると残し去って行く。
迫る光柱。最高クラスの宝具火力が1000~3000とされるのに対し、その魔力観測値実に3000000オーバー
最早、主人公達にはどうすることもできない……。
その時、アーラシュが重傷を負った体で力を振り絞って村に戻ってきた。

アーラシュは主人公達に洞窟まで下がるように指示し、生き残った人々を頼むと言う。
「試合には勝つが、勝負には負けるってヤツだ」
まだ話は終わっていないと叫ぶ主人公を、呪腕のハサンは洞窟へ連れて行く。
「さらば! この地で出会った、我が最大の盟友よ!」
だが、俵藤太だけは残っていた。見届け人になろうと言うのだ。

そして英雄は、迫り来る「最果てに輝ける槍」に対して伝説に謳われる絶技を発動する。

「……感服の他ありませぬ。
 星を落とすものは数あれど、星を砕く神技は他に無し。
 まさに───見事なりアーラシュ・カマンガー。
 八幡大菩薩が宿るかのような、凄烈の一射であった」

+ ゲーム的な話
小説・ゲーム共に印象的な活躍を残したが、ゲーム的なレアリティは最低の星1
(尤も、このゲームでは英霊の知名度や格とレアリティが一致しないことは珍しくない)。
しかし、作中でも他に類を見ない性能を保つ宝具によって、独自の立ち位置を確保している。

その肝心の宝具だが、コマンドカードの種類はBuster(攻撃力特化)。
効果は「敵全体に超強力な攻撃<オーバーチャージで威力UP>+自身に即死効果(デメリット)」。
他の全体攻撃宝具の場合は「強力な攻撃」であり、「超強力な攻撃」の単体攻撃宝具に比べ威力が大幅に劣る。
だが、アーラシュのこの宝具は全体宝具にも拘わらず単体宝具並の威力を叩き出す宝具である。
また、オーバーチャージで純粋に威力がアップする宝具でもある。
この2つの特性はゲーム4周年で陳宮が追加されるまで唯一アーラシュのみが持っていた
(「(特定条件を満たすエネミーへの)特攻効果が上がる」や「カード性能が上がる」であれば、
 他にもオーバーチャージで与ダメージが上がる鯖はいるが、威力そのものが上昇するのはアーラシュと陳宮のみ。
 厳密には「1回目のダメージで死亡していない敵に追加で2回目のダメージが入る」というもの。)
この2つの特性によって、アーラシュは低レアリティながら、宝具の一撃は最高レアリティの面々にも匹敵、いや上回る打点を叩き出すことが出来る。
最も低レアな☆1のため、ゲーム開始最初期から無課金でも回せるフレンドポイントガチャによりいくらでも入手可能であり、
すぐ宝具レベルも最大にできる(このゲームの宝具レベルは同じサーヴァントをガチャで引いてきて合成することでしか上昇しない)。
デメリットは、控えのサーヴァントと即時交代できるというメリットに引っくり返すこともできる。

この宝具火力に特化した特性を活かし、素材集め周回などを素早く周回するため、
いかに全体攻撃宝具を連射するかを突き詰めた「○○ステラシステム」という戦略がある。
また、その戦闘不能になるというデメリットすら、組み合わせ次第でくぐり抜けることも可能。
戦闘不能時に復活するバフ"ガッツ"を付与する効果などを用い、一回の戦闘に宝具を何発発射できるかを突き詰めた、
「ステラチャレンジ」「ステラガッツチャレンジ」もある。
(ゲーム内の宝具説明文にも「自身に即死効果」とあり、効果音も即死時のものだが、
 何故か「即死無効」では防ぐことができないため、宝具後に生き延びるにはガッツが必須となる。)
NP(宝具使用に必要なゲージ)獲得スキルを自前で持っているのもポイント
(概念礼装の中には"開始時のNPを上昇させる"効果を保つものがあり、
 組み合わせることで戦闘開始と同時に発射することが可能になる)。
また、宝具演出をスキップできないこのゲームにおいて、宝具演出が非常に短いというのも小さくないメリットになっている。
それどころか、第六章の劇場映画化に伴って実施されたモーション改修では、
演出の短さはそのままに消滅演出が無くなった事で更にタイムが縮むという徹底ぶり。

このように周回適正が非常に高く、かつ入手・育成が簡単なため、ゲーム内では新参・古参、無課金・重課金問わず多くのプレイヤーに重宝されている。
それでもアーラシュを死なせる事自体に罪悪感がどうしても抜け切れず「(愛故に)使えない」プレイヤーから、
「おうちょっと死んでくれ」とテレビのリモコンでも取ってもらう感覚で彼を自爆させる心を失ったプレイヤーまでピンキリだが

こういった扱い故か、漫画版を手掛けるリヨ氏の描いたエイプリルフール版アーラシュは頭に三角頭巾を装備した幽霊のような姿をしている。
また、宝具を発動させるために必要なNPが自力では足りない分を補う形で、全員のNPを増やすスキルを持つエレナ(キャスター・アーチャー)、
マーリン、諸葛孔明なども周回要員で駆り出される。
他には清姫とポール・バニヤンも全体攻撃宝具で演出が短く、
更にはアーラシュと違ってバーサーカーのクラスはランサーにダメージが軽減されないことから、彼女達を組み込むマスターもいる。
NPの補充は礼装や味方のスキルに依存してしまうのが難点だが、条件さえ揃えば非常に優秀。

また、スキルは防御力と毒耐性を上げる「頑健」、HPとNPを回復する「弓矢作成」と宝具を撃つまで生き残るための構成になっており、
聖杯転臨などでステータス差を補ってしまえば耐久力・生存力は意外に高い水準に達する。
大ボス相手にギリギリまでNPを溜めて最大火力を放つもよし、耐久力を活かしてそのまま大英雄らしく勝利するもよしと、
プレイヤーの腕と趣味次第では周回要員にとどまらない活躍も可能である。

ニコ生の公式イベントでは担当声優の鶴岡氏に「カレイドスコープを渡されたアーラシュの台詞を喋って貰う」なんて場面も。
この際、最後に読み上げられる宝具詠唱がアドリブでページ下部の完全版になった。

なお、このゲームではサーヴァントが敵として登場した際も基本的に味方と同じ宝具を使うため、
アーラシュが敵として登場した際はボスなのにステラを撃って自爆というシーンもあった。
流石にあんまりだと思われたのか、その後はアーラシュだけチャージゲージが存在しないという特別仕様で自爆を防いで登場した。
また、高難易度イベントでは、
「HP数百万&宝具が無敵貫通&ガッツ(いわゆるリザレクション)3回&3回ガッツが切れたら1回ガッツ+チャージMAX」付きで登場し、
防御も回避も出来ないステラを5連射してくるなんてものがあった。
でも耐えきると最後はやっぱり自爆


MUGENにおけるアーラシュ

邪神ゴーヤーンや、キュアブルーム及びキュアイーグレットを作成した柳川秀氏のものが存在。
『FGO』の絵を使用しており、服装は第三再臨時のもの。
ポートレイトが最終再臨絵(セイントグラフ、一種のネタバレ要素)なので注意が必要。

操作はできず、ラウンド開始後自動で詠唱(ニコ生で出た下記の台詞)を始め、終了後に「流星一条」を放つ。
現在はonedriveで公開配布中。
その究極の一射は、MUGENのダメージ処理が追い付かないオーバーフロー即死(基本的にMUGENが落ちることはない)。
ただし、その絶技の後にアーラシュの体は爆散する。
もちろんゲーム上はライフが1になるだけで、当たれば普通のキャラなら倒せる。
しかし、相手が死ななかった場合ライフが0になる。
アーマーにより投げ系以外の攻撃を受け付け、Target系のステコンも効かない。
更新によりアーマー殺し対策も施され、設定したフレーム内に合計で設定したダメージ量を越えると自動でその分ライフが回復する。
無敵により避けることで自爆を狙うことも可能だが、当たり判定が大きいため長時間無敵でなければならない。
詠唱の長さも設定できるため、ライフの設定を変えて、ストーリーや短時間撃破チャレンジ等に使って欲しいようだ。
一発ネタキャラとも言われているが、製作者は真面目に作った様子。

なお、「霊基を敢えて☆1まで落すことによって全てのプレイヤーを救いに来ている」というネタから、このキャラの再配布・動画使用・改変は自由とのこと。
このため、buz氏により流星一条を強制死の宣告に強化するパッチが公開されている。
これは時間を止めつつ自殺し、KOコールが出た直後にある回復不可能な時間で止まった相手に即死を叩き込みつつ自己蘇生するというもの。
神キャラでも頻繁に使われている即死だが、相手を倒せなかった場合蘇生出来ずそのまま死ぬためこれを使ったせいで負けるキャラも多い。
また、柳川秀氏は通常攻撃有のアーラシュも制作中。

コンパチキャラとしてアーラシュ〔オルタ〕も公開中。
設定としては、あるビッチ女王から「聖杯でサーヴァントを作った」ことを聞いたある復讐者が、どこからか手に入れた聖杯で呼んだサーヴァント。
その正体は&bol(){「両軍を皆殺しにすることで」}戦争を終わらせた、別世界・別歴史のアーラシュ。
細かい設定や伝説はreadmeに書いてある。
通常と比べ服が黒くなり、目は赤く染まり、肌も浅黒くなっている。
落下即死と即死TargetLifeAddが追加された他、中の人も変わったため、一応ただの色違いではない。
ステラと叫ぶところからか声はシン・アスカ



「───陽のいと聖なる主よ。
 あらゆる叡智、尊厳、力をあたえたもう輝きの主よ。
 我が心を、我が考えを、我が成しうることをご照覧あれ。
 さあ、月と星を創りしものよ。
 我が行い、我が最期、我が成しうる聖なる献身(スプンタ・アールマティ)を見よ。
 この渾身の一射を放ちし後に───
   ───我が強靭の五体、即座に砕け散る(・・・・)であろう!

 ────流星一条(ステラ)ァァァァーーーーーーーーーーーー!!!」*2

出場大会



*1
最大射程2500kmとなると現代の弾道ミサイルの飛距離に匹敵する距離である(トマホークミサイルの初期型がだいたい射程2500km)。
日本のもので言えば自衛隊の多連装ロケットシステム自走発射機M270 MLRS(映画『シン・ゴジラ』で富士演習場からゴジラへ間接射撃を行ったアレ)
のM31ロケットが射程60~100km。実に射程距離25倍である。
事実上自害とセットとはいえ、やはり英雄は桁が違う。

ちなみに英霊達のエピソードを学ぶ公式4コマ漫画『教えてFGO!』では「文献によって情報がバラバラ」と前置きした上でおよそ2500~3000kmとしているが、
長いものだとなんと6000km近くとする説もあるとか(3000kmだと日本の端から端、6000kmでは東京からオーストラリアまでと大体同じ)。

*2
この詠唱は『FGO』版から。
原作にあたる『蒼銀のフラグメンツ』では「この渾身の〜」から宝具名までの間のセリフが存在しない。
また、ゲーム中では真名の解放のみを行うため、上述の通り宝具演出がめちゃくちゃ短い。

なお、本来は「流星一条(ステラ)!」と伸ばさず表記されるが、CVの鶴岡氏は音写するとこう表記するしかないレベルで熱演されている。
特に上述したアドリブ版の完全詠唱はニコニコにも単体で上がっているため、ファンなら必聴である。