「ウルトラマンさん!ティガさん!光の力、お借りします!!」
身長:50m
体重:5万t
飛行速度:マッハ6.5
走行速度:マッハ2.5
ジャンプ力:1000メートル
水中潜行速度:マッハ2
地中潜行速度:マッハ2
腕力:8万5千t
握力:6万5千t
序盤の基本形態で、 ウルトラマンと ウルトラマンティガのフュージョンカードで変身。
昭和と平成初のTV作品出身者である他、従来の映像作品中でも何度か実際に共闘している者同士である。
名前の由来はそれぞれの必殺光線である「スペシウム光線」と「ゼペリオン光線」。
体の赤い部分か紫の部分を光らせる事で、瞬間的にパワータイプ、スカイタイプの力を引き出す事ができる。
「スペリオン光線」を筆頭に防御技の「スペリオンシールド」などのバリエーション豊富な光線技を持ち、あらゆる敵に対応できるバランスの取れた形態。
…なのだが初期形態の宿命か、中盤からはスペリオン光線が通用しない敵も登場するなど若干かませ気味の扱いとなっていく。
さらに後の『ウルトラマンR/B』においても、オーブに助けられたという過去から憧れを抱くとある人物が行ったごっこ遊びでも
「スペリオン光線!……駄目だ、効かない!」と、通用しなかった場面をネタにされていた。
それ以外にも「スペリオン光輪」という八つ裂き光輪系統の技もあり、小型化させ手裏剣のように扱ったり、
巨大化させたりとバリエーションこそ豊かなのだが、避けられる、止められる、しまいにゃ 食べられる(しかも2回)…
最終話に至っては最終話専用の変身バンクから、マガタノオロチの攻撃をスペリオンシールドではじきながらかっこよく着地、
(初戦で戦ったサンダーブレスターは防ぐ手段がなく撃墜された)
名乗り口上とともにかっこよく投げたのに食べられる、と最早芸術的なレベルのかませ扱いとなっている。
結局通用したのは、 一度回避されたのをスカイタイプのスピードでキャッチして再び投げた1度だけというスペリオン光線以上の不遇さである。
技名には「スペリオン」と付くものが多い。
「タロウさん!メビウスさん!熱いやつ、頼みます!!」
身長:50m
体重:5万t
飛行速度:マッハ11
走行速度:マッハ2.7
ジャンプ力:900メートル
水中潜行速度:マッハ2.4
地中潜行速度:マッハ3
腕力:10万t
握力:7万t
「紅に、燃えるぜ!」
ウルトラマンタロウと ウルトラマンメビウスのフュージョンカードで変身する、パワー重視形態。
『メビウス』本編で師弟関係にあった2人である。
名前の由来はメビウスの形態である「バーニングブレイブ」と「ウルトラ(メビューム)ダイナマイト」。
炎を纏ったパンチやキックを繰り出す他、「ストビュームバースト」「ストビュームダイナマイト」などの必殺技を持つ。
技名には「ストビューム(ストリウム+メビューム)」と付くものが多い。
「ジャックさん!ゼロさん!キレの良いやつ、頼みます!!」
身長:50m
体重:3万5000t
飛行速度:マッハ13
走行速度:マッハ4
ジャンプ力:1200m
水中潜行速度:マッハ3
地中潜行速度:マッハ2
腕力:8万3千t
握力:6万3千t
「光を超えて、闇を斬る!」
ウルトラマンジャックと ウルトラマンゼロのフュージョンカードで変身。スピードに優れた形態。
一見、光の国出身である事以外接点が分かりにくいものの
「(武器に変化させられる)ブレスレットのアイテムを装備」「ウルトラハリケーンを使える」といった共通点が一応存在している。
名前の由来は先述の「ウルトラハリケーン」と「エメリウムスラッシュ」。
二つの「オーブスラッガー(分離はせず マックスのようなエネルギータイプ)」と、それを変化させた「オーブスラッガーランス」という武器を所持し、
ランスを用いた「トライデントスラッシュ」などの必殺技を使う。
ギンガ以降は変身者が玩具的なアイテムを持つのは当たり前になったものの、
オーブが使用するランス自体に必殺技用のレバーが用意されているという珍しい武器となっている。
他の形態と異なり技名には特に共通点がない。
余談だが、オーブスラッガーランスは、後年『ウルトラマンZ』でリデコされ「ゼットランスアロー」として流用された。
「ゾフィーさん!ベリアルさん!光と闇の力、お借りします!!」
身長:55m
体重:5万5千t
飛行速度:マッハ7
走行速度:マッハ3.5
ジャンプ力:1100m
水中潜行速度:マッハ2.9
地中潜行速度:マッハ2.5
腕力:15万t
握力:9万t
「闇を抱いて、光となる!」
ゾフィーと ウルトラマンベリアルのフュージョンカードを用いて変身。
名前の由来はゾフィーの肩にある勲章「ウルトラブレスター」とベリアルの技「ベリアルジェノサンダー」と思われる。
他の形態に比べ明らかに接点が薄いが、本作においてはゾフィーが「マガオロチを封印した勇者」として扱われており、
逆にベリアル(のカード)がその封印を破る事になったと属性同様に対極の立場となっている。
本作の中間形態であり、他の3形態を凌駕するパワーを持つが、ガイがとある事情で闇を拒絶していた事、
初変身のきっかけがマガオロチに対する「殺意」であった事もあり、
変身当初はベリアルの強大な闇の力を制御できず、周囲を危険に晒すような戦い方が目立った。
特に初戦のマガオロチ戦では、掴んでビルに叩き付ける(余程印象深かったのかOPで毎回写される事に)、
マガオロチの尻尾を掴んで振り回してビルにぶつける、半壊したビルを引きちぎって投げ付けると、主役とは思えない戦いを繰り広げていた。
「バカヤロー!! なんてヘタクソな戦い方だ! 周りを見てみやがれ! それでもウルトラマンかよ!」
ベリアルと同じ形状の目に隆起した筋肉といった外見、荒々しい戦闘スタイルだけでなく、
戦闘時のテーマ曲も禍々しい雰囲気のものだったりと様々な点でヒロイックさとは大きくかけ離れた形態である。
暴走時はエフェクトがかかった異様に低く野太い声だったが、制御できるようになってからは野太いだけの地声となっている。
とはいえ強力な形態のため、制御に成功してからは切り札として主に強敵相手に変身するようになる。
主な必殺技は「ゼットシウム光線」と「ゼットシウム光輪」(由来はZ光線とデスシウム光線)。
特に後者は光輪技のくせに投げない代わりに、他形態の刃物を遥かに上回る切れ味に加え、
両手に持ってメリケンサック替わりにしたり、目の前に展開してバリアにしたりと汎用性が高い。
そして本編中盤、ガイは他の形態で完敗した謎の敵ロボット・ギャラクトロンに対して闇に支配される恐れを抱きながらも変身するが……。
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闇と光の力お借りします!(本編のネタバレあり) |
だが、ガイは初変身時より遥かに暴走してしまい、ギャラクトロンに攻撃を仕掛けていたゼットビートルを邪魔だからと撃墜。
更には中に囚われていたナオミを顧みるどころか彼女の悲鳴が響く中、ギャラクトロンを一方的に叩きのめす。
そして彼女を救出する事なく、ゼットシウム光線で爆散させてしまった。
幸いナオミもゼットビートルのパイロットも一命は取り留めていたのだが、
見ての通りウルトラシリーズ史上最大とも言える暴挙に出てしまい、再び心に大きな傷を負ってしまう事に…。
ちなみにこの際何故かベリアルのカードからリードし、口上も逆になっているが、
ジャグラー役の青柳尊哉氏は「ゾフィーにベリアルの闇を抑え込んでもらいたかったから」という私見を述べている。
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『ジード』劇場版における客演時に、同じベリアルの系譜であるジードとの共闘でこの形態になった際
ジードは「似ている!?」と半ば途惑っていたがガイは「気にすんな!」の一言で流している。
ちなみに宿敵のゼロ、片割れのゾフィーともガイは共演しているが、この形態は見せた事がないため、二人がどう思っているかは不明。
なお細身のゾフィーとフュージョンアップしたサンダーブレスターが筋肉質なのに対して、
エックスあたりからやたらムキムキになった初代ウルトラマンとフュージョンライズしたプリミティブがスリムなため、
逆じゃないのかとたまに突っ込まれる事がある。
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「これが本当の俺だ!」(本編の重大なネタバレあり) |
「覚醒せよ!オーブオリジン」
「俺の名はオーブ…ウルトラマンオーブ!!」
身長:50m
体重:5万トン
飛行速度:マッハ8.5
走行速度:マッハ3
ジャンプ力:800m
水中潜行速度:マッハ2.5
地中潜行速度:マッハ2.5
腕力:8万7千トン
握力:6万7千トン
「銀河の光が、我を呼ぶ!!」
他のウルトラ戦士からの借り物ではない、ガイ自身のウルトラマン形態。サンダーブレスター同様光と闇の属性を持つ。
そのため、OP歌詞の「二つのパワーで」の一文にそぐわなくなっているわけではない。
ちなみに「ウルトラマンオーブオリジン」ではなく、「ウルトラマンオーブ オーブオリジン」である。
本格的な登場は第17話「復活の聖剣」からだが、それ以前にも過去の回想でシルエットで登場している。
また、この形態のみ聖剣「オーブカリバー」を使用でき、剣に宿る火・水・土・風の4つのエレメントを用いた強力な技の他、
最強必殺光線「オーブスプリームカリバー」を放てる。
(テレビにおける)最終形態でありながら本来の基本形態という事もあってか、
スペック自体はスペシウムゼペリオンに毛が生えた程度(むしろ向こうは瞬間的なバフ持ち)であり、
どちらかと言えばオリジンのみ使用できるオーブカリバーの攻撃力が、オーブの手札の中で最も強い事から最強形態扱いされている印象が強い。
実際、オーブもフュージョンアップ形態で戦った後で、オーブカリバーの必殺技を放つためだけにオリジンになったり、
武器を手元から弾き飛ばされた際にあからさまに狼狽した描写があるのも、その印象に拍車を掛けている。
とはいえ、単にガイがカリバーの必殺技発射砲台のようにこの形態を使う場合が多い事に加え、
第23話における、ライバルであるジャグラスジャグラーとの一騎打ちの際には素手で圧倒して見せる場面もあるなど、オリジンがカリバー無しでは弱いというわけではない。
カリバーを用いないオリジン固有の必殺技としては「オリジウム光線」や光輪系の「オリジウムソーサー」などがあるが、
両方ともたった1度しか使われず、後者は躱され、前者は所謂スペシウム光線等の枠でありながら 単独で使ったわけではないため、映像をよく見ないと使っているのが分からないというかなりの異端児である。
その後『 ウルトラマンタイガ』の1話アバンで久しぶりに使われたが、避けられてしまった。
本編ではオーブリングを介して変身しているものの、本来はガイ自身が所持するオーブカリバーのみで変身が可能で、
『オーブクロニクル』の新撮部分などでこの方法で変身している。
『ジード』劇場版ではオーブオリジンのフュージョンカードでカリバーを召喚し、
「オーーーブ!!」と掲げて変身という折衷の描写となっている。
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ガイがこの形態になれなかった訳 |
本編から108年前、ガイは人間の姿でナターシャという少女と交流を結んでいたが、
ある時魔王獣マガ ゼットンと戦っていた際にオーブスプリームカリバーの制御を誤り大爆発を起こしてしまう。
そしてこの時ガイがウルトラマンである事を知らずナターシャが追いかけてきており、彼女を爆発に巻き込んでしまったのだ。
これによりナターシャは行方不明になり、ガイは彼女を殺したかもしれないというトラウマからオリジンになれなくなってしまったのである。
テレビでは断片的にこの出来事が描写されているが、超全集によれば直前の超コッヴとの戦いで本調子でなかったのに加え、
マガゼットンがあからさまにナターシャを標的にしようとしたのを見て、怒り任せに必殺技を放ったのが制御失敗の原因のようである。
ところが、実はナターシャは生存しており、その子孫が本編のヒロインであるナオミであった事が発覚する
(超全集によれば、上記の大爆発が原因で内戦が勃発したため日本に亡命していたらしい)。
これを知ったガイは己を信じる心を取り戻し、恐れていたサンダ―ブレスターの制御に成功すると共に、オリジンの形態を取り戻したのである。
なお、ナターシャが爆発から生存していたのは、彼女が爆発に巻き込まれるのを見たジャグラスジャグラーが衝動的に救出していたためである。
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