「今日から君/あなた/お前が、仮面ライダー○○だ/よ!」
タイムジャッカーが作り出した『ジオウ』における怪人で、同時に「仮面ライダー」でもある。
素質を見出した人間に契約を持ち掛け、歴代の仮面ライダーの力を宿した「アナザーウォッチ」で変身した姿であり、
オリジナルのライダーのデザインを醜く歪められている。
アナザーライダー共通の意匠として、身体のどこかに元のライダーの英文字と活躍していた年が刻まれている
( アナザービルドなら「BUILD」「2017」)。
顔には瞳のような部分や歯を剥き出しにした口のような部位も見受けられ、
見方によっては「 髑髏」「仮面をしていない」ようにも見える。
また、対象のライダーと戦った怪人達共通の意匠も見受けられる
( アナザーキバなら、ファンガイアが持つステンドグラス状の器官など)。
他、顔(主に目)には「W」の文字に見える意匠も見受けられている。
アナザーライダーが誕生すると「その時代の本物の仮面ライダー」として歴史が変わり、
オリジナルの変身者とサブライダー達はライダーとしての力と記憶を失い、 「自分が仮面ライダーである事実」も忘れてしまう。
この歴史改変は怪人等も影響を受け、例えば2011年でアナザーフォーゼが誕生した瞬間、
如月弦太朗は フォーゼの力と記憶を失い、同時に戦っていたスコーピオン・ゾディアーツも消滅している。
変身者はいずれも何らかの事情で逼迫した状況に陥り、そこをタイムジャッカーに付け込まれて契約し、
自身の願いや欲望を叶える為に手に入れたライダーの力を利用している。
基本的にオリジナルのライダーの力を歪められた能力を持つが、変身者の殆どが一般人である為か戦闘力にバラつきがある。
しかし、変身者が全員仮面ライダーとは無関係の人物というわけではなく、
元のライダーの関係者や 元の変身者自身がアナザーライダーと化す場合がある。
また、変身者が過去では 別のアナザーライダーであったり、 サブライダーの変身者が 主役ライダーの力を得たりと、
二つのライダーの力を持つアナザーライダーが登場するパターンも存在している。
アナザーライダー化した変身者の行動は、オリジナルのライダーの劇中での活躍に対する皮肉のようになっている場合が多い
(「人々の希望の象徴たらんとした指輪の魔法使い」 仮面ライダーウィザードに対し、
「結婚指輪を見せられた事で絶望、逆恨みして想い人とその婚約者を亡き者にしようとする元マジックショーの裏方」アナザーウィザード等)。
上記の通り、アナザービルドは自我を失っているが、殆どの契約者は(明らかに正気は失っているが)自我を保っている。
これについて明言されてはいないが、後述のアナザージオウによって強制的に変身させられたアナザーライダー達も自我を失っていることや、
門矢士の蘇生のために盗んだアナザージオウのウォッチをつかった海東大樹が
士が助かると暴走して士の命を奪おうとしたことなどから
「目的があれば手段を択ばなくなり、目的がなくなると自我を失う」のではないか、などと考えられている。
アナザーライダーを倒すには力の源である「アナザーウォッチ」を破壊しなければならないが、それが出来るのは、
「オリジナルのライダー本人か、同じ力を持つライダーアーマー」のみである。 *1
他のライダーの力で倒したとしても変身解除がやっとで、アナザーウォッチが無事である限りタイムジャッカーの手で何度も復活してしまう。
その間、元のライダー達の力と記憶は蘇るが、「同じ仮面ライダーは同一の時間には共存出来ない」法則により、
「本物の仮面ライダー」であるアナザーライダーではなく、 オリジナルのライダー達の方が力を維持出来ずに消滅する。
更にソウゴ達がアナザーライダーを撃破したとしても、今度は「ソウゴがライドウォッチを入手する=元のライダーの力を奪う」為、
いずれにせよ本来の仮面ライダー達は歴史から消滅し、 その時代の『仮面ライダーの物語』は初めから無かった事になる。
『ジオウ』前半まではタイムジャッカーがそれぞれの時代でアナザーライダーを作り出していたが、
中盤以降は方針転換により現代でアナザーライダーを作り出すようになり、
「アナザーライダーとオリジナルのライダーが同じ時間軸で共存する」という特殊なパラドックスが生じている
(2019年に誕生したアナザーライダーには元のライダーの年ではなく「2019」が刻まれている)。
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