東映の特撮ドラマ『
仮面ライダージオウ』に登場する仮面ライダー。
未来人である「ウォズ」(演:渡邊圭祐)が変身する。デザインモチーフは恐らくスマートウォッチ。
劇中でウォズを名乗る人間は、オーマジオウに支配された未来から来た通称「黒ウォズ」と、
オーマジオウが倒された未来から来た通称「白ウォズ」がいるが、
両方変身する上に、この二人は
別々の未来から来た、並行世界の同一人物という、少々ややこしい事情がある。
当然演者も同じだが、服が違うためその色から呼び分けられていて、
「私はヤギか」と文句を言いつつ当人達もそう呼称する。
本来の形態に加え、主にオーマジオウが倒された未来で活躍する
捏造された仮面ライダーから力を継承した形態を使用する。
なお、この未来の仮面ライダー達も本来のレジェンドライダー達と同様に劇中に登場しており、
演者には『ジオウ』のメイン脚本家である下山健人氏が過去に携わった東映作品の出演者が起用されている。
また、彼らの活躍する年代の数字を各桁別に足すとそれぞれ6になり、
全て合わせると「666」…即ち
獣の数字となるというネタが仕込まれている。
余談だが演者の渡邊氏は、劇中で見せた非常に見事でユニークな演技とは裏腹に本作がドラマ初出演であり、
しかも実質1人2役だったため大変だったそうな。
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変身者詳細 |
「再びお目にかかれて光栄だよ。我が魔王」
「私の名はウォズ。ツクヨミ君やゲイツ君と違い、私は君の協力者だ」
ツクヨミやゲイツ達と同じく2068年の未来からやってきた未来人。
オーマジオウの臣下を自称し、ソウゴを「我が魔王」と呼んでジクウドライバーを献上して、ジオウに変身するきっかけを作った。
無数の歯車が装飾された奇妙な本「逢魔降臨暦」を常に手にしており、
その本に書かれた内容に沿って、それを妨害し異なる未来を作り出そうとする存在を(レジスタンスであれタイムジャッカーであれ)阻止しようとしている。
ソウゴのライドウォッチ継承の際には、「継承の儀」として 「祝え!」から始まる祝辞を述べる。
手から衝撃波を放てる他、 身に付けているマフラーを数m単位で伸ばし、対象を拘束したり包んで瞬間移動させる能力を持ち、変身せずともそれなりに戦える。
さらには(実行したのは『平成ジェネレーションズForever』でのみであったが) 「地球の本棚」にアクセスする能力も披露している *1。
ツクヨミによると、元々はレジスタンスで ゲイツやツクヨミが所属する部隊を率いていたが、
オーマジオウ襲撃作戦を遂行した際、ウォズが離反して偽の情報を流したことで部隊は返り討ちにされ、壊滅したらしい。
そのため、ゲイツからは特に敵意を向けられていた。
上記の事情から、ソウゴの味方を自称しているものの、正しい歴史を歩ませるということは、
ソウゴがライドウォッチを全て集めて最低最悪の魔王と称されるオーマジオウと化することと同義であり、
全面的に2018(~19)年のソウゴと目的が一致しているわけではない。
とはいえ、動機はともかくソウゴが アナザーライダーを倒せるためにはサポートを惜しまないため、ソウゴからは嫌われていない。
……と、言うよりもソウゴが自分の利になるのであれば相手の事情や立場をあまり気にせず利用する性格なため、
ウォズも振り回されることがしょっちゅうである。
ウォズ自身、単なるイエスマンではなく、ソウゴが事情があったとはいえ、3日後の未来から来て時間を改変させた際には、
血相を変えて「それではタイムジャッカーと何ら変わりない!」と叱責している。
序盤こそ、ある程度正史に近い道をソウゴに歩ませていたが、
鎧武編で 葛葉紘汰が、始まりの男の力でタイムパラドックスによる消滅に抵抗しながらソウゴに接触したことをきっかけに、
逢魔降臨暦に書かれた内容が変わるなど、ソウゴが歩んだ歴史が正史から乖離し始める。
これにウォズは危機感を抱き、 仮面ライダーディケイドを呼び寄せて歴史の軌道修正を試みるが、
別の未来の自分である白ウォズが現れ、ゲイツがオーマジオウを打倒しかねないリバイブの力を得たことにより、
本来、全てのウォッチを集めたタイミングで入手するはずだったジオウライドウォッチⅡを予定より早くソウゴに渡しただけでなく、
タイムジャッカーのウールと共謀し、白ウォズから仮面ライダーウォズの力を奪い、自分が変身するようになり、
「ある程度歴史の改変を容認しつつ、ソウゴがウォッチを集める未来に導く」という方向にシフトした。
アイテムが多く出る平成ライダー2期では「第3者が主人公が変身するきっかけを作る、変身アイテムや重要な強化アイテムを渡す」
という演出が良く使われるが、歴代作品でこれまで登場した人物が
(作劇的に盛り上がるとはいえ)真意を隠したり、自分の目的に利用するために力を与えた連中ばっかりで、善意で渡したりする方が少数なため、
当初はウォズも疑心暗鬼な目で見られていた(そうでなくても「魔王」の降臨を望むと公言してるし)。
ところがウォズは一貫してソウゴの意思を尊重する部下としての態度を崩さず、
ソウゴが望まない行動を起こしたり、「忠言」と称して諫めようとすることこそあれど、
首尾一貫して最終的にはソウゴの利に繋がる結果となる行動ばかり取り続けた。
また、白ウォズやアナザージオウの登場した回では、慌てながらもソウゴの身を案じる言動を取るなど、
善意悪意かはともかく、仮面ライダーを大なり小なり「駒」として使った上記の歴代の連中とは行動が根本から異なっている。
むしろゲイツリバイブの反動に苦しむゲイツを、白ウォズよりも気遣っている感すらあった。
この他、中盤でソウゴが過去に遭遇した事故に門矢士が関わっていたことを知らず困惑するなど、黒幕とは思えない反応が見られるようになり、
あと、動揺が出まくったトリニティの祝辞やソウゴの誕生日での暴走とかの件から、あまり隠し事ができなそうな人柄も分かってきたため
この辺りからは視聴者にも「真意はともかくソウゴにウォッチを集めさせたい、という言葉は本心」と見なされるようになる。
一方でウォズ本人の身の上はレジスタンスに所属していたこと以外明かされず、
オーマジオウ側についた動機も物語が進んでも言及されないなど、ウォズ個人の謎も深まっていった。
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その正体 ※劇場版のネタバレあり |
黒ウォズの正体は歴史の管理者『クォーツァー』(劇場版の敵組織であり『ジオウ』における真の黒幕)の一員。
本来の目的は「偽の王」として選ばれたソウゴが集めた平成ライダーの力を用いて、
クォーツァーのリーダーである常磐SOUGO/仮面ライダーバールクスと共に平成のリセットを実行することだった。
そのためにソウゴをその気にさせ、「『クォーツァー』が望む正しい歴史」が書かれた逢魔降臨暦という名の計画書通りに、
『ジオウ』の物語を進行させるという役割を持っていたのだが、
行動を共にする内にソウゴに本心から肩入れするようになったウォズは、
最終的にはクォーツァーからの離反を決断。
逢魔降臨暦を破り、「語り部」ではなく「1人の登場人物」として自らの思いのままに行動することを決意する。
「これが、平成ライダーの歴史の最後の1ページです」
余談だが、「黒ウォズ」の呼び名の由来となった特徴的な服装はクォーツァーの制服であったことが判明した。
あえてオーマジオウの傘下に下ったのは、劇場版で歴代ライダーの力を継承できるのはソウゴの他にないという旨の発言がされているため、
クォーツァーを阻止しかねないオーマジオウの誕生を防ぎつつソウゴにウォッチを集めさせるのに都合がよかったためと思われる。
ただ、TV版でオーマジオウは攻撃からウォズがソウゴを庇った際に特に怪しむ素振りも見せず、
「賢明な判断」と皮肉たっぷりな口調で称しており、最初からウォズの腹の内を看破したうえで出し抜き合いをしていたようだが。
TV版ではソウゴは最終話でオーマジオウに変身した瞬間にウォズの正体を知ったらしく、以降は彼に接する態度が硬化している。
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実は大食いであり、食事シーンなどでは一人大盛りだったりおかわりをしていたりする。
洒落た洋食のフルコースも作れるが、本人は朝納豆など意外と庶民臭い嗜好。
ソウゴの大叔父である常磐順一郎に対しては、常に美味しい食事を提供してくれることからか基本的に好意的で、
終盤では笑顔で料理の指導を受けているという微笑ましい場面も見られた。
さらに、順一郎も彼をソウゴの友人と認識しているだけでなく、本業である時計修理の依頼を持ち込んでくれたことから関係はかなり良好である。
また、『ジオウ』はメタフィクション的要素の多い物語であるが、
特にウォズは メタ要素が強く、2話構成の後編で「前回のおさらい」をしてその過程でうっかりネタバレしかけたり、
視聴者にカメラ目線で語りかけたりするなど、 第四の壁を突破しているかのような演出が多い。
「初めまして、我が救世主」
「この先のオーマの日。オーマジオウを葬り、歴史を変えたのは誰あろう君だ。
───ゲイツリバイブ」
中盤から現れた、ゲイツやツクヨミとは違う時間軸から2019年の世界に現れたウォズ。
登場は黒ウォズより後だが、最初に仮面ライダーウォズに変身したのはこちらである。
「救世主ゲイツリバイブを誕生させ、オーマジオウを倒す」という目的のために行動する。
仕草などが黒ウォズよりどことなくオネエっぽい
ウォズ同様実力は高く、加えてノートに 記述した出来事を現実に引き起こすことができるデバイスを備えている。
ただし、「未来を導く」という発言から、 なんでもできるわけではなく、少しでも可能性のある時間を発現させる類のものらしい。
また、一度書き込んだ内容を「やっぱなしで」と変更することも不可能。
それが仇となり、ウールが加古川飛流/アナザージオウにアナザーウォッチで仮面ライダーウォズの力を奪わせた際に、
ノートに「仮面ライダーウォズの力はウォズの元に戻る」と書いて阻止を試みた所で、
それを逆手に取られ 黒い方の「ウォズ」が横入りして、変身ツールも奪われてしまう羽目になった。
ゲイツをゲイツリバイブに覚醒させることには成功したが、ゲイツは紆余曲折あってソウゴとの戦いを拒否。
また、変身手段も奪われた白ウォズは、海東大樹/ 仮面ライダーディエンドを利用して取り戻そうとするも上手くいかず、
ゲイツの決断により自分の未来に繋がらない事態になったため自暴自棄に陥り、
スウォルツから与えられたアナザーウォッチで、栗原天音をアナザーブレイドに変貌させる。
仮面ライダーブレイドと 仮面ライダーカリスを再会させてバトルファイトを再び起こし、
アナザーブレイドに二人の力を吸収させ、疑似ジョーカーに仕立てることで、
「ジョーカーが勝者」という状態を作って、世界を破滅に導こうとした。
しかし、ソウゴは命を狙う宿敵であるはずの白ウォズに対し、
「ゲイツに頼るのではなく自分自身で最後まで諦めずに望む未来を創り出せ」と説得する。
ソウゴに感化された彼は、海東が奪っていたジオウライドウォッチⅡとゲイツリバイブライドウォッチ、
そして自分の中に宿る仮面ライダーウォズの力の残滓を共鳴させて、「ジオウトリニティライドウォッチ」を生成しソウゴに託した。
ソウゴがオーマジオウの支配する未来、オーマジオウが倒された未来のどちらにも存在しなかったジオウトリニティに変身したことで、
未来が変わることは決定的となり、これにより、白ウォズはタイムパラドックスで消滅した。
しかし、白ウォズは後悔することなく、
「単独行動していて二人のウォズを呼び分ける必要が無かった自分に対し、黒ウォズには仲間がいた」とトリニティのウォッチを作った理由を明かし、
黒ウォズに「彼なら面白い未来を創れそう」と答え、満足気に消滅したが……。
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ネタバレ |
45話でスウォルツが変身したアナザーディケイドが作り出した平行世界「アナザーワールド」でまさかの再登場。
上記の消滅時の記憶は有しているが、黒ウォズに奪われたミライドウォッチも所持していた。
これはアナザーディケイドの能力で「白ウォズが存在する時間軸」が顕現したためなのだが、
白ウォズはスウォルツに味方する気は毛頭なく、ソウゴ達がアナザーワールドを崩壊させるのに協力することになる。
ちなみに白ウォズが変身する仮面ライダーウォズは、本人曰く「ダークライダー」の分類の模様。
なお、かつてウールに自分の行動の真意を問い詰められた時に「私達」と称するなど、
白ウォズもクォーツァーかどうかは不明だが、何らかの集団に所属していたことを示唆する発言をしていたが、
その詳細が明かされることはなかった。
『仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ マジェスティ』にも白ウォズは登場したが、
こちらはTV版とは別の世界線の白ウォズであると明かされている。
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形態
『投影! フューチャータイム! スゴイ! ジダイ! ミライ! 仮面ライダーウォズ! ウォズ!』
基本形態。
従来のライドウォッチとは異なる新たなデバイス「ミライドウォッチ」と専用ドライバー「ビヨンドライバー」で変身する形態。
専用武器としてカマ・ヤリ・ツエの3モードに変形するジカンデスピアを所持しており、これは後の強化形態でも使用可能。
ジオウのアーマータイム程度なら、この形態でも圧倒できる強さを持つ。
ドライバーもそうだがジカンデスピアもなかなか騒々しく、必殺モードでそれぞれ「ヤリスギ!」「ツエスギ!」「カマシスギ!」と鳴る。
そして案の定ウォズがスベったら「カマシスギ!」と鳴った
『投影! フューチャータイム! 誰じゃ? 俺じゃ? 忍者! フューチャーリングシノビ! シノビ!』
2022年のライダー、仮面ライダーシノビの力を宿した形態。
なお、あくまでオーマジオウが倒された未来の2022年のライダーなので、『ジオウ』完結後の令和4年のライダーが同作である保証はない。
……というか案の定令和4作目は『仮面ライダーギーツ』になったわけで
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仮面ライダーシノビについてざっくり |
変身者は 神蔵蓮太郎(かぐら れんたろう)。 「神楽」ではない
政府により忍術の習得を義務付ける「忍者法」が制定され、 人類総忍者社会となった2022年の世界にて、
闇の忍者軍団・虹蛇と戦っている。
普段は冴えないサラリーマンを装っているが、それは妹の紅芭(いろは)を守るために正体を隠しているためで、
本来は誤った力を振るうことを許さない強い正義感の持ち主であり、忍術の腕も超一流。
まだシノビになる運命を辿る前の2019年の世界でも、 友人に絡むゴロツキに立ち向かっていたが、
この時点では忍術のにの字も習得しておらず返り討ちに遭い、
その非力さを痛感していたところをタイムジャッカーにつけこまれ、アナザーシノビにされてしまった。
余談ながらこの翌年にも弱みに付け込まれて怪人になってしまった蓮太郎という名前の人物が出た
演者は下山氏がメイン脚本家を務めた スーパー戦隊シリーズ第39作『手裏剣戦隊ニンニンジャー』にて、
追加戦士のスターニンジャーに変身するキンジ・タキガワを演じていた多和田任益氏(『ニンニンジャー』当時は「多和田秀弥」名義)。
時代がかった妙な日本語を話すアメリカン忍者のキンジに対し、
蓮太郎は 真面目な人物だったので、えらくギャップを感じた人も少なくないだろう。
ところでニンニンジャーのメインのライバルキャラ、仮面ライダーギーツよろしく狐面だったりする…
なお、 「『仮面ライダーシノビ』を3年後から時間を超えて輸入してきた」という体で、
『ジオウ』のスピンオフ作品として『RIDER TIME SHINOBI』も 制作されている(上述の作中設定もこちらでのもの)。
またその後も『ギーツ』のスピンオフとして「仮面ライダーシノビの46話」という設定で、
『 仮面ライダータイクーンmeets仮面ライダーシノビ』が制作されている。
46話なんて物語の終盤も終盤だろうに、他ライダーとのコラボ回やってて大丈夫なのだろうか? それとも視聴率不調とかでテコ入れでレジェンドライダー集合させてるってことはないだろうな
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ウォズの形態の中では最も動きが素早く、本気を出せば
クロックアップと同等の高速機動を可能にする。
また、
影に潜って移動したり、分身や変わり身の術を使用するなど豊富な手札を持ち、
対応力の高さから要所で活躍した。
『投影! フューチャータイム! ファッション! パッション! クエスチョン! フューチャーリングクイズ! クイズ!』
2040年のライダー、仮面ライダークイズの力を宿した形態。
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仮面ライダークイズについてざっくり |
変身者は 堂安主水(どうあん もんど)。白ウォズの協力を得て2019年の世界に現れる。
クイズの達人であり、2019年の世界にやってきたのもとある「問題」の「正解」を確かめるため。
ぶっきらぼうだがソウゴ達とは一緒にクイズを楽しんだりと、3人の未来のライダーの内では最も深く交流していたり、
件の「問題」の正解を聞き出す相手である関係上自分のアナザーライダーと相対していたりと、例外的な点が目立つ。
こうした一方、『仮面ライダークイズ』の作品としてのストーリーや敵組織などについては一切不明になっている。
白倉Pの言によるとストーリーものではなくバラエティ番組だとか…
演者は下山氏がサブライターとして登板したスーパー戦隊シリーズ第36作『特命戦隊ゴーバスターズ』で、
レッドバスターに変身する桜田ヒロムを演じていた鈴木勝大氏。
クイズとは共通する要素がかなり薄いが、実はクイズの能力に「 チーターズラン」というものがあったりする
(レッドバスターは チーターがモチーフ。ただしクイズの方は恐らく cheatするの意味の方のチーター)。
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相手が正解できないように変に凝ったものを問題にしようとすると、意図せず不発となり扱いきれないという欠点がある。
あと、おそらく問題を出題し終わる前に攻撃されたら何の意味もない。
アクセルの天敵と言われることもあるが、あっちにはトライアルとかあるし…まさに「俺に質問するな!!」
このため、白ウォズも黒ウォズも戦闘ではあまり使いこなせておらず、主に尋問に使用していた。
唯一戦闘で活用されたアナザークイズ戦では、
「お前の論文は評価される。◯か×か?」(アナザークイズの変身者は世間に評価されなかった研究者)など、
不正解すれば肉体にダメージ、正解したらそれはそれでメンタルにダメージとなる問いを用いて戦った。
『投影! フューチャータイム! デカイ! ハカイ! ゴーカイ! フューチャーリングキカイ! キカイ!』
2121年のライダー、仮面ライダーキカイの力を宿した形態。
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仮面ライダーキカイについてざっくり |
演者は下山氏が脚本を務めた劇場用作品『キカイダーREBOOT』で、 キカイダーおよび人間態のジローを演じていた入江甚儀氏。
『 仮面ライダー鎧武』への客演もまだ当時記憶に新しいところである。 というか登場回のタイトルも「キカイだー!2121」と隠す気がない
余談ながら入江氏は同時期に放送されていたスーパー戦隊第42作『快盗戦隊 ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』にて、
ルパンレンジャーの 大事な人々を奪った仇である怪人ザミーゴ・デルマを演じており、
その ザミーゴが倒されたのがレント登場の2週間前だったため、 とんでもなく短いスパンでのニチアサ再出演になってしまった。
入江氏がスケジュールを開けていたのに序盤から顔見せしていたザミーゴの出番が数か月間全然なかったことへの埋め合わせか
当の入江氏本人も「ギャングラー(※『ルパパト』の敵怪人)から 転生したらキカイだった件」等と自らツイートでネタにしていた。
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胸部のエクスパンションバンドライナーが変化したキカイアーマーライナーは各部を燃料圧力式シリンダーで増強し、
仮面ライダーキカイの持つパワーと装甲を再現、キカイの特殊装備のほとんどを内蔵しており、
これにより、他のフューチャーリングを上回るパワーと並みの攻撃ならノーガードで突貫できる頑強さを実現しているだけでなく、
このアーマーからロボットアームを伸ばし、攻撃を行える。
設定上、
ザミーゴがオリジナルのキカイが使用した氷結能力や頭部アンテナ「クロックブレードSキカイ」からナノツールを放出して人間と融合させることで、
セミヒューマノイズ
*2化して命令に従わせる(要は
一般人を怪人化させて戦わせる)ことができるが、劇中では未使用。
『投影! ファイナリータイム! ギンギンギラギラギャラクシー!
宇宙の彼方のファンタジー! ウォズギンガファイナリー! ファイナリー!』
仮面ライダーギンガの力を継承した、ウォズの最強形態。
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仮面ライダーギンガについてざっくり(…と言っても我々が知りえる情報は少ない) |
アナザーキバとの戦いのさなか突如時空を超えて宇宙より現れた謎の仮面ライダーであり、
ウォズを始め作中誰もがその存在を認知しておらず、作品としての詳細な設定すら不明である。
これらの事柄から「大いなる宇宙のエネルギーが仮面ライダーの姿を取って実体化したもの」がその正体ではないかと見られている。
戦闘能力は相当高く、ソウゴ達魔王一行、タイムジャッカー、アナザーキバ勢力がギンガを相手するために共同戦線を張る事となっている。
上記の理由故か人間態も存在せず、 ギンガ繋がりでキバットの声優である杉田智和氏が声を当てている。
ある意味こっちがアナザーキバなのでは…?
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エネルギー精製装置「パワーピュアフィ」を備え、太陽光から「ピュアパワー」を取り出して全身へ供給することで、
アナザーライダーを相性無視で撃破することができる。
また、固有能力として「重力制御」を備え、対象の動きを封じたり、重力の障壁で攻撃を防いだりできる。
重加速現象を無効化もできる。
この形態の必殺技はギンガセイルで敵を異空間に引き込み、ピュアパワーを溜めこんだライダーキックを叩き込む「超銀河エクスプロージョン」。
また、この形態からギンガが備えていた特殊能力の制御を分担・特化させる形のフォームに切り替えることができる。
★仮面ライダーウォズギンガタイヨウフォーム
『投影! ファイナリータイム! 灼熱バーニング! 激熱ファイティング! ヘイヨー! タイヨウ! ギンガタイヨウ!』
火力重視の派生形態。
ピュアパワーを反応させることで超高熱を生み出す太陽型疑似惑星「エナジープラネット・ソーラータイプ」や、
火炎を発する「ファイナリープロミネンス」、熱線照射「ファイナリーフレアレイ」などで太陽の能力を再現する。
必殺技は灼熱の熱戦で対象を融解・蒸発させる「バーニングサンエクスプロージョン」で、
その火力は巨大な隕石を融解させ、ダークライダー数体をまとめて蒸発させるほどだが、
それゆえに変身者の安全を考慮して連続稼働時間は8分19秒に限定されている。
★仮面ライダーウォズギンガワクセイフォーム
『投影! ファイナリータイム! 水金地火木土天海! 宇宙にゃこんなにあるんかい! ワクワク! ワクセイ! ギンガワクセイ!』
砲撃重視の派生形態。
疑似惑星弾「エナジープラネット」のコントロールに特化しており、
クロスアーマライナーの機能により、一度に最大9つのエナジープラネットを生産・制御し、
このエナジープラネットを分散させて膨大な
弾幕で攻撃することを得意とする。
また、グラビコンソーサーの重力制御で誘導し、命中率を向上させている。
必殺技はこの能力で大量に生成したエネルギー弾を流星群のように降らせる「水金地火木土天海エクスプロージョン」で、
劇中ではクロックアップを行う
アナザーカブトにこの技で、
どれだけ高速で動こうが弾幕から逃げる場所が無い状況を作り出して対抗した。
そこで矢車想!君が光速で動けようと関係のない処刑方法を(ry
劇場版『Over Quartzer』ではエネルギーを足に収束させてライダーキックを放つバージョンも披露した。
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特殊形態 |
仮面ライダージオウ・仮面ライダーゲイツと合体した、単独ではない強化形態。
ソウゴ、ゲイツと共に意識は意識空間「クロックオブザラウンド」に独立して存在しているが、
左肩の装甲「ショルダーウォズ」は、肉体の主導権の持ち主とは別にウォズの意思を反映させる。
合体の決定権はソウゴにあるため、ウォッチの起動と同時に、ゲイツ共々奇妙な踊りをしながら合体するのが基本となる。
スペックで優るギンガファイナリーが登場した後は使用頻度は減ったものの、
合体するという特性を活用して随所で出番があった。
ちなみに、雑誌インタビューや公式サイトの情報によればプロット段階ではウォズとジオウが中盤辺りから敵対する構想だったらしく、
トリニティは平成ライダーにしたようにジオウがウォズの力を継承して「敵の力も借りる禁断のフォーム」となる予定だったらしい。
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映画『ビヨンド・ジェネレーションズ』では、精神体として未来にやってきたバイス(
ルガールの元秘書ではない)が変身するクローンライダーの1体として登場。
バイスもメタ発言キャラであり、ウォズとスーツアクターが同じだったりする。
MUGENにおける仮面ライダーウォズ
仮面ライダー制作Wikiのコンプゲー『仮面ライダークロニクルジオウ』用に作られたキャラと、
それをななび氏が改変した黒ウォズ版・白ウォズ版が公開されている。
後者のななび氏改版にはAIが搭載されている。
フューチャーリングは主に必殺技として搭載されている。
当身した後ランダムに〇×判定し、「〇」なら相手に大ダメージ、「×」なら自分と相手がダメージを受ける「フューチャーリングクイズ」など、
一風変わったユニークな技も所持している。
また、黒ウォズ版では3ゲージ超必殺技「超ギンガエクスプロージョン」が搭載されている。
白ウォズ版では、ゲージ技が1ゲージ技「タイムエクスプロージョン」だけだが、
「フューチャーリングシノビ」の性能が差別化されている他、必殺技に必殺技「フューチャーリングキカイ(セミヒューマノイズ召喚)」が搭載されている。
出場大会
*1
…が、実はこれは
フィリップ役の菅田将暉氏をサプライズ出演させる予定だったのがポシャッたため
(なんでも菅田氏のスケジュールは
2年半先までビッチリ埋まっており、とてもではないが出演は叶わなかったのだとか)、
その名残としてウォズがその代役を担うことになったものであったりする。
*2
ヒューマノイズとは仮面ライダーキカイの敵勢力。
ミライダーの中で最初に名前が言及された怪人枠である。
外見上は老若男女様々な普通の人間と全く区別がつかないが実際には機械であり、
驚異的な運動能力を備え、対象が人間と分かると襲いかかってくる。
劇中では中年の男性と女性型のヒューマノイズが
外見からは想像もつかない軽快な体さばきでバク転や殺陣を行い、生身でキカイと戦闘している。
こんなパフォーマンスができる人材がいるJAE、なんなんだアンタら
なお、『ジオウ』作中では同じくソウゴの能力によって創造されたとされている、
次回作の『
仮面ライダーゼロワン』に登場する「ヒューマギア」も、共通する特徴が多く見られる。
なにせ01って言ったらキカイダーの兄さんだし
最終更新:2024年10月15日 15:02