ナムコの3D格闘ゲーム『
鉄拳』シリーズに登場するキャラクター。
同シリーズでは『初代』から皆勤賞を果たしている、鉄拳界きってのイロモノキャラである。
また『
ソウルキャリバー』シリーズには初代党首の吉光がプレイアブルキャラクターとしてレギュラー参戦している。
PS2版『II』では
三島平八がゲスト参戦していたため、時を越えて鉄拳レギュラーキャラによる対決が実現した。
CVは初代~『TT』までは『鉄拳』シリーズの生みの親の原田勝弘氏、
『4』以降と『ストリートファイター X 鉄拳』では
関智一
氏。
基本的に
四字熟語のみで話し、いずれも
ボイスにエフェクトがかかっている。
『ソウルキャリバー』においては『I』~『III』では檜山修之氏(同シリーズで
ジークフリートや
リンクも担当)、『IV』『V』では若本規夫氏。
『鉄拳』シリーズと異なり、饒舌に喋っている。
『V』では二代目に代替わりしているが、CVに変更はない。
キャラクター概要
格闘スタイル |
卍忍術進化型(初代では「卍流柔術」、『2』では「卍忍術」) |
国籍 |
無し(元日本) |
年齢 |
63歳(『鉄拳』)、65歳(『鉄拳2』)*1 |
性別 |
男(とされている) |
趣味 |
ネットサーフィン、ゲーセンへ通うこと(マナーの悪い者は嫌いらしい) |
義族集団「卍党」の党首として、貧しい者のために日々闘っている。
異名は「からくり
宇宙忍者」(カスタマイズアイテムに両腕ハサミが有った作品も)。
常に素顔を隠し、妖刀吉光を武器に戦う。
+
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『鉄拳』シリーズにおける動向 |
鉄拳(初代)
三島財閥が不正に貯蓄した富を貧しい人々へ分け与えるために党首自ら囮となり大会へ参加。
奪取に成功し、スラム街の貧しい人々に盗んだ札束をばら撒いた
(家庭用版でのエンディングで描写され、中には大会で敗退したマーシャル・ロウの姿もあった)。
大会後にロシアの天才科学者「Dr.ボスコノビッチ」が開発した永久機関を狙い研究所を襲撃するも失敗。左腕を失うが、
意外なことにボスコノビッチ本人が永久機関で動く義手を作ってくれる。
これにより吉光はDr.ボスコノビッチと和解し、その後も度々世話になっている。
鉄拳2
三島一八に誘拐されたDr.ボスコノビッチ救出のため大会へ参加。
鉄拳3
Dr.ボスコノビッチが謎の病原体に侵され、助けるために必要だと知った「 闘神」の血が入手できると突き止め、大会に参加。
エンディングでは実験用マウスが闘神の血を飲む様子をボスコノビッチと一緒に観察していたが、
異変に気付いた吉光がボスコノビッチを抱え、暴走したマウスから全力で逃走した。
この作品から般若面が頭部全体を覆い、肌が完全に視認できなくなっている。
更には 妖刀吉光がライトセーバーになるカラーも追加された。
鉄拳タッグトーナメント
お祭りゲーなのでストーリーは無し。
短期間の開発であるためか本作では『3』準拠のデザインで出演している。
エンディングでは雪が降りしきる森林の中、元・卍党員の州光と決闘。
互いに寄って斬り掛かる中、吉光は無数の分身を生み出しつつすれ違いざまに一閃。
その後、州光は倒れ、吉光は 勝利ポーズを取った
(州光のエンディングも同じシチュエーションの逆パターンとなっており、この場合では吉光は分身を出していない)。
鉄拳4
優勝して三島財閥の全てを手に入れればもっと苦しむ人々を助けられる、と考え大会に参加。
大会中にDr.ボスコノビッチの指示により瀕死のレプリカント「ブライアン」を助け出したが、
そのブライアンに卍党党員が皆殺しにされてしまう。
この作品の吉光は カブトムシを思わせるデザインになっており、 「虫光」とも称されている。
鉄拳5
恩を仇で返したブライアンに対して党員の仇を取る為大会に参加、以降ブライアンとは仇敵になる。
大会の途中、これまで邪悪な精神を持つ者を斬ることで暴走を抑えていた妖刀吉光が、禍々しさを増していることに気付く。
家庭用版のストーリーモードでは、本作から初登場した(どちらかと言えば)正統派忍者のレイヴンに「お前は忍者ではない」と断言されて憤慨するが、
試合後のデモムービーではレイヴンに九字を教えてもらうも失敗続きで怒られるというお茶目な一面を見せた。
鉄拳6
妖刀の力を封じる封魔刀を手にすることで一時的に暴走を抑えた吉光は、妖刀の力を正常に戻すために大会に参加。
エンディングではラスボスのアザゼルから取り出した玉が妖刀に憑り付いてしまう。
その後、吉光は目を赤く発光させながら遺跡を一刀両断した。
乗っ取られる展開のエンディングから次回ナンバリングタイトルでどうなるか不安の声も挙がったが、
正史では風間仁がアザゼルを倒したことになったため、何事も無かったかのように続投した。
鉄拳タッグトーナメント2
お祭りゲー第2弾。
本作では竹谷隆之氏が吉光のキャラクターデザインを担当しており、
従来の般若面や妖怪、 骸骨とは違って 鬼を思わせるような禍々しい容貌になっている。
エンディングでは『5』と同様ブライアンと対決している一方、
州光やレイヴンのエンディングでも敵役として登場している。
鉄拳7
シリーズで初めてタイムリリースキャラクターとして登場。
本作でのデザインはなんと イカかタコを思わせるような軟体動物風になっており、ユーザーを驚かせた。
キャッチコピーの「からくり宇宙忍者」も相まって、本当に侵略してくるんじゃないだろうか
頭に生やした二本の触手がゲーム中とにかく不気味によくうねる。
また、「吉光のバトルスーツはボスコノビッチ研究所で毎回新調されている」という設定が、
鉄拳の生みの親である原田勝弘氏によって明らかにされた。
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参戦作毎に容姿が(1P2Pカラーでも)異なる、得物持ち、会話は四字熟語、格ゲー界隈でも屈指のガー不技、
自決技の多さ…と、
『鉄拳』の濃い部分をより凝縮したキャラとなっている。
──が、上述の動向を見れば分かるように、彼は紛れもなく
善人である。
その点、
初代主人公からして悪党で基本的に己の欲望に忠実なキャラの多い『鉄拳』シリーズの中では少数派と言えよう。
『ソウルキャリバー』参戦時は武器を持つ手が逆だったり『鉄拳』に無い技があったりと差別化されていたが、後に逆輸入されている。
高速で回転して軸ずらしをしたと思ったら物凄い勢いで体力が溶けていったり、下段・中段の回転技があったり(どっちの回転技も最終的にすっ転んでダウン)、
挙句は切腹状態でくるくる回転してみたり(ガード不能。連打しまくって回転終了時に生きていると回復する)…。
『IV』では
ラウンド中の時間下二桁で内容が変化する攻撃や、バラエティのある
クリティカルフィニッシュも用意されている。
勝ちポーズのひとつが女性のクリエイションキャラだとひどい絵面になるという罠も。
『ストリートファイター X 鉄拳』ではレイヴンとニンジャタッグを組んで参戦。外見は『3』時代のものになっている。
また、敵対関係にある元・卍党員の州光も初期は吉光の
コンパチだったが、
家庭用『TAG2』に参戦した際はより忍者(というよりはくノ一だが)らしい外見と技になっている。
『ポッ拳』では直接の外部出演はないものの、同作に登場する
ジュカインが吉光の技を一部所有しており、
リーフブレードによる剣裁きは勿論、
飯綱落としや毒霧まで使用してくる。
ただし切腹はしない
MUGENにおける吉光
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Da_Maverik氏製作 |
現在は入手不可。
3Dモデルをベースにした吉光で、外見は『TAG2』準拠。 ボイスは『ソルキャリバーIV』の音声を加工したものとの事。
5ボタン仕様だったり 発生コマンドに若干違いはあるものの、「卍あぐら」や「地雷刃」に「毒霧」、背向け派生技など吉光要素は一通り揃っている。
10連 コンボは ゲージ消費の 乱舞技になっている。もちろん皆さん期待の切腹技も搭載されている。
AIは未搭載。
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chuchoryu氏製作 |
手描き ドットで作られた吉光。
現在は海外サイト「The Mugen Multiverse」にて代理公開されている。
なお、当初の外見は『3』1P準拠だったが、現在入手可能なものは『7』準拠となっている。
操作方法はPotS氏寄りの『 CVS』風4ボタン方式。 ブロッキングやゲージ溜め、攻撃避けが可能。
必殺技は原作の「跳び膝蹴り」「毒霧」「旋風剣」「忍法卍蔓」が再現されている。
……が、 通常技も含めて妙に火力が低く、毒霧に至っては威力がショボいのに ヒット時相手のゲージがモリモリ増えるという謎仕様。
ブロッキングがあるので戦えないというわけではないが、多少ATKを底上げしておいた方が良いかもしれない。
超必殺技は旋風剣から相手を切り刻む 乱舞技で、威力も中々のもの。
ただし滅多斬りにしているにも拘らず、何故か最大ヒット数が5(始動の旋風剣が4ヒット、乱舞部分が1ヒット)というこれまた謎仕様となっているため、
いささか爽快感に欠けるのが難点である。
AIは簡易的なものがデフォルトで搭載済み。
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Nexus Gaming氏製作 |
MUGEN1.0以降専用。
Da_Maverik氏の吉光を改変し、6ボタン方式にアレンジしたもの。
なお、改変元の3Dモデルを縮小して使用しているためか、スプライトが大分粗くなっているのはご愛嬌。
システムはPotS氏風仕様となっており、 ブロッキング、攻撃避け、ゲージ溜め、EX技、MAXモード等が使用可能。
残念ながら切腹や背向け派生技等が削除されているが、地雷刃や卍蔓といった奇抜な技の数々は健在。
……むしろボイスが海外版のハイテンションなものになっている分、イロモノっぷりが増しているかもしれない。
あと、何故か毒霧が3ゲージ技に昇格していたりする。
AIは並程度の強さのものがデフォルトで搭載済み。
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上記の他にDarkonMK氏による『6』2P準拠の吉光も存在していたが、こちらは現在入手不可。
出場大会
プレイヤー操作
*1
年齢については一部の攻略本に記載。
『鉄拳3』以降は不明だが、年表から考えれば『3』で84歳、『4』以降で86歳と
高齢の域に達している
(しかもそれを上回る105歳のキャラクターも存在していたりする)。
なお、これは『2』以前と『3』以降が同一人物であると仮定した場合の話なので、
『ソウル』シリーズのように代替わりしている可能性も
なくはないです。
最終更新:2025年09月25日 14:41