自動車のパーツ。どう見てもタイヤです、本当にありがとうございました。
そしてこのタイヤに微妙にリアルな笑顔が書かれている。
昔のヨコハマタイヤの看板に描かれているキャラクター。
ヨコハマタイヤと言えば今では赤と黒の「YOKOHAMA」のロゴや、「ADVAN」のブランドなどがお馴染みであるが、
1960年代~1980年代後半頃まではこのキャラクターのイメージが強く、
当時のヨコハマタイヤの販売店である「スマイルショップ」の看板のロゴマークとして使われており、
昭和の時代を生きていた自動車愛好家達に親しまれていた(?)存在である。
……が、1980年代後半から、高性能・スポーツ向けとしてアルファベットによる「YOKOHAMA」の認知拡大戦略にシフト。
現在使われているロゴへと変更、高性能・スポーツ向けのタイヤブランドである「ADVAN」も登場していき、
一般向けとしての「ヨコハマタイヤ」からイメージを転換したために、「スマイルショップ」共々彼(?)もお役御免となってしまった。
そんなヨコハマタイヤが描かれた看板が年数を重ねて錆びた結果……
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種明かし【閲覧注意】 |
看板の製作方法の都合上、表面処理をせずに長い事風雨に晒されると目と口の部分周辺から塗装が剥げはじめ、錆が生じる。
生じた錆はどんどん下方へと重力で移動していき、このような事態となる。
鉄板に直に書いてあり、なおかつ表面処理が無く、そして手入れがされていない場所で見られる事が多い。
かつて「スマイルショップ」が置かれていたであろう、古びて寂れた自動車関係の施設(もしくはそういった施設跡・廃工場など)でよく見られ、
異常な不気味さを醸し出すのに一役買っている。
そのあまりにもの気味の悪さに、この錆びた看板の顔がトラウマとなった子供達も当時いたそうで、
別の意味でも記憶に残っている人はそれなりにいるようである。
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ちなみに、この「ホイール部分に妙な笑顔が付いたタイヤ」の正式名称は「スマイレッジ(smileage)」。
元々アメリカのタイヤ&ゴム会社「BFグッドリッチ」の登録商標であり、1957~58年くらいからこのマークを使い始めていたのである。
明日使えないムダ知識をあなたに。へぇ~
BFグッドリッチと橫濱電線製造(現・古河電工)の合弁会社として橫濱護謨(ごむ)製造(「横浜ゴム」へ改称したのは1963年。
「ヨコハマタイヤ」は、横浜ゴムのタイヤ販売会社名兼ブランド名)が設立された時、
「これ日本でもマスコットとして使えるんじゃね?」と採用したものであった。
このデザインを考えたアメリカ人、及び採用した日本人マジ自重。
更にこの異様な外見から、日本では比較的長い間居座っていたにも拘らず、
海外では大して浸透せずに撤去されていったという驚きの事実が発覚した。
なんなんだ日本人。
なお、現在ではロゴマークの座からは引退しているが、
その存在は貴重な歴史的事実であり、昭和の時代のヨコハマタイヤにも貢献(?)していた存在でもあるため、
ヨコハマタイヤの公式FacebookやTwitterなどのSNSで登場しており、同社広報部の取材に「同行」する事もある。
例え時代が変わったとしても、このキャラクターが表現していた「皆様に親しまれる、楽しいタイヤ作り」という根幹は変わってはいないのである。
ちなみにスマイレッジを発案した戦犯BFグッドリッチは、
タイヤ部門を1988年にフランスのミシュランに売却し航空宇宙機器メーカーに転身、
2011年9月に同業のユナイテッド・テクノロジーズの傘下となった。
タイヤとしての「BFグッドリッチ」は現在ミシュランのアメリカ専用ブランドとなっている。
MUGENにおけるヨコハマタイヤ
MUGENにおいてはホタリュソ氏が製作したものが存在する。
何故作った
技は四種類しかなく、タイヤを転がしたり大回転したり刃のついたタイヤで攻撃したり
自爆したりと、
完全なネタキャラなため取り扱い注意。しかも大回転と自爆は
味方にも当たる。
なお、自爆とは言ってもそれで即死するわけではなく、自分のLifeが若干減るだけなので勘違いしないように。
この自爆、他の改変キャラにも共通する特色として挙げられるのが「
アーマー殺しとして非常に優秀」
という点である。なまじ爆風に吹き飛ばされないのが仇となり、一発で瀕死ダメージが入ったりする。
敵がアーマー持ちなら好都合だが、タッグ戦で味方がアーマー持ちだと洒落にならないので要注意。
また、ボタンを連打すると
たくさん出てくるため処理落ちにも注意(処理落ちでフリーズする事も…)。
アーケードモードでは次の対戦に行く前にエラーで落ちる事があったりする。
また、アーケードモード用のOPも搭載されており、
その内容はホラー調の
BGMが流れながら、ヨコハマタイヤの看板が映し出されるという怖い内容になっている。
名無しのぽろろ氏による改変パッチが公開されている。
だから何故作った
下記にあるように改変キャラは多いが、パッチはこれ以外は確認できていない。
タイヤのダメージ上昇、ガード・当身不可等の攻撃性能上昇に加え、
LIFE1000・ATK100(デフォルトのヨコハマタイヤはそれぞれ400・80)と、
ステータスが通常キャラレベルに引き上げられている。
あと何故かライフが荒ぶる
しかし一番の違いは
上位神の攻撃にも普通に耐えられる事。
ただし自爆してダメージを受けるのは変わらないため、耐えられても勝つ事は殆ど無い。
その他、自爆ダメージ量と味方殺しの設定が可能。
2020年の更新ではタイヤの耐久力向上、処理落ちの軽減等が行われた。
また、7Pカラー以降に
"アンリミテッドヨコハマタイヤズモード"なるものが追加。
いわゆるスコアアタックであり、
タイムアップするか
99999個のタイヤを破壊すると勝利となる。
試合決着時に勝敗に拘わらず破壊したタイヤの数が画面中央に表示される。
こっちみんな。
また、
某動画ではトーナメントの対戦相手として出てきたり、ハイスコア選手権で
ターナー氏の代理として出てきたりもした。
出場大会
出演ストーリー
改変キャラ
そのインパクトとシンプルさから改変キャラは多い…ように見えるが、
大半が非公開もしくは入手不可なので実質はそれほどでもない。
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ネンミン氏製作 藍&橙 |
八雲紫の式神である九尾の狐「 八雲藍(やくも らん)」と、藍の式神の黒い猫又「 橙(ちぇん)」が、
彼女のスペルカードの一つとして呼び出されていただけだったものから抜け出して暴れ回る。
大きいのから小さいのまで大量に落下し、画面中をはね回り、時に自爆するその姿は正にカオスそのもの。
東方mugenシリーズにおいて披露されただけのもの(無論ネタであるため非公開)だったが、
ネンミン氏によって本当に作られ、公開された。現在も氏のサイトで入手可能。
こちらも単にヨコハマタイヤの見た目を変えただけかと思いきや、微妙に硬くなっており、さらに ストーリーモードまでも搭載。
体を張った肉弾幕戦を見せてくれる。
出場大会
削除済み
出演ストーリー
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製作者不明 クチビル君 |
『 デスクリムゾン』に登場する謎のピンク色の球体。その出オチ感は凄まじい。
原作を知らない人は、越前が「上から来るぞ、気をつけろぉ!」の際に叩き付けてくるアレと言えば分かるだろうか。
正式名称はスナブリンというらしい。
MUGENでも単独キャラとして製作された…が、やはりヨコハマタイヤの見た目を変えただけであり、公開もされていない。
その後、別の製作者がハート様と共に製作し、ヨコハマタイヤの製作者に許可を貰って
ヨコハマタイヤへの改変パッチという形で公開された。
出場大会
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製作者不明 ヨコハマハート様 |
やっぱりヨコハマタイヤの見た目を ハート様に変えただけであり、公開もされていない。
その後、別の製作者がクチビル君と共に製作し、ヨコハマタイヤの製作者に許可を貰って
ヨコハマタイヤへの改変パッチという形で公開された。
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ギース氏製作 東方アニマルプラネット |
現在は非公開。
神咲夜等の作者ギース氏が製作。動物の耳を付けた東方キャラに変更されている。
ファイルネームがINUなので、製作者としては いぬさくやが本体なのかもしれない。
一種類だけ異質なものが混じっているが、どうやら リュウグウノツカイらしい。
技は三種類しかないようだが、うち一つが 即死攻撃になっているので、
スーパーメカ翡翠や ゼットンに勝ち、黒鰤杯に参加する凶悪キャラである。
出場大会
更新停止中
凍結
出演ストーリー
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伝説の超出王子氏(旧・ちょwwおまww氏)製作 作画崩壊した海馬 |
- 伝説の超出王子氏(旧・ちょwwおまww氏)製作 作画崩壊した海馬
作者のブログ閉鎖に伴い現在は入手不可。
アニメ『 遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』第200話の井上善勝作画の社長こと 海馬瀬人の顔を使用している。
このキャラを戦わせると、BGMが「神の怒り」に固定される。
出場大会
更新停止中
出演ストーリー
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伝説の超出王子氏(旧・ちょwwおまww氏)製作 マリク・イシュタール |
- 伝説の超出王子氏(旧・ちょwwおまww氏)製作 マリク・イシュタール
製作者曰く「作画崩壊した海馬とほぼ同じ」との事。
通称「顔芸」。つーか正確にはイシュタールじゃなくて闇マリクの方である。
こちらは海馬より先に公開を終了している。
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マリク・イシュタールについて |
「ありえない!…エハァ♪」
『遊☆戯☆王』の登場人物でバトルシティ編の黒幕。
アニメでのCVは ガイや ケン、 ドノヴァン等で知られる岩永哲哉氏。
墓守の一族の末裔であり、レアカードハンター集団「グールズ」の頭首。
エジプト考古局職員のイシズ・イシュタールを姉に持つ。
幼い頃に一族の宿命と称した虐待を父親から受け、その境遇への逃避として闇の人格(ファンからの通称は「闇マリク」)を生み出してしまう。
「千年ロッド」の能力で、他人の意思を支配し操る事ができる。
原作・アニメのバトルシティ編決勝戦・闇遊戯VS闇マリクの試合中に魅せた顔芸は多くの視聴者を魅了した…らしい。
ちなみに、 闇遊戯や 闇バクラの闇の人格は千年アイテムに封印されていたものだが、
闇マリクの闇人格は先述のとおり千年アイテムに封印されていたものではなくただの二重人格である。
自分にとって障害となる存在の殺害を試みては何度も失敗し、
神のカードを持っていない普通の人間である城之内に実質的に敗北した挙句に吐きそうになり、
消される寸前に命乞いしまくったりと色々とおマヌケさんなため原作読者からは 「闇ヘタレ」と呼称されている。表は表でヘタレだが……。
ニコニコ内では主に闇マリクが「顔芸」と呼ばれ親しまれている。
また、前述の「虐待」がおこなわれたのが6年前の設定なので、
「闇人格が誕生してから6年」→「闇マリクは6歳児」とも呼ばれる。
「サ行」を発音するのが得意。
ただし、発音があまりにもふつくしいため、凡人にはかえって聞き取りづらい。
また、「古代神官文字(ヒエラティックテキスト)」という名の「ゴリラ語」にも精通している
(正しい発音は「ドリラゴ」ではないかという意見も)。
彼の顔芸が有名なのは前述の通り。
最近は暴歌ロイドとしても活躍しているようである。
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無名氏製作 富竹ヘッド |
富竹ジロウの頭部に変更されている。
「僕の肉体は鉄壁さぁ!」という事で、オリジナルがLIFE400、DEFが100に対して、
LIFE1000、DEFが160と、 4倍の耐久力になっているので、自滅は期待できない。
現在も無名氏のサイトで入手可能。
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hushimi氏製作 ムッコロ |
『 仮面ライダー剣』の登場人物、 相川始の顔に変更されており、ムッコロフェイスで落ちてくる。
ソンナコトイッテミロ…オレァ クサムヲ ムッコロス!
現在もhushimi氏のOneDriveで入手可能。
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pH10氏製作 イカ |
DCコミック『 ウォッチメン』のクライマックスにて登場するキャラクターである。
正式名称は不明だが、通称「 イカ」「イカ爆弾」「SQUID」などと呼ばれている。
存在そのものが 「ネタバレ」なので、詳細について触れる際は、注意するように。
原作版
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「知ってはいけない真実」
これは、最低のジョークである。 |
『ウォッチメン』に登場するヒーローの一人「オジマンディアス」。
人類最高の頭脳を持っていた彼は、かなり早期の段階から、 核戦争の脅威を把握していた。
そしてコメディアンによって 「犯罪者を殴った所で世界は救えない」事を気付かされた彼は、
ヒーロー廃止法が制定されるよりも前に、人気と知名度を保ったまま引退し、正体を公表。
オジマンディアスとしての知名度を武器にヴェイト社を立ち上げ、瞬く間に大企業へと成長させた。
さらに Dr.マンハッタンによって急速に発展した科学技術に目を付けた彼は、
特に遺伝子工学とテレポート技術の開発へと投資を開始し、 南極に巨大な研究施設を築き上げる。
またDr.マンハッタンの人間性の喪失過程を調査したオジマンディアスは、
彼が親しい者からの拒絶を受ければ、地球から永遠に立ち去るという事を予測。
その為にピラミッド宅配会社、次元開発公社といったダミー企業を設立。
Dr.マンハッタンの関係者を雇い、密かに 放射線を照射する事によって 癌を発症させた。
公開収録番組にてその事実を暴露されたDr.マンハッタンは、地球を去る。
しかし、この計画に気付いた者がいた。
政府公認ヒーロー「コメディアン」である。
世界の全てがジョークであると認識していた彼であったが、
流石に事態を知った際には、感情が溢れ出すのを抑え切れなかった。
そこでオジマンディアスは、計画の秘密を守る為、コメディアンを殺害。
また一部に関与しただけで全容を知らない協力者や部下達も、オジマンディアスは抹殺していく。
……ところが、彼の計画にも誤算が生じた。
ロールシャッハが、これはヒーロー狩りではないかと疑い、調査を開始したのだ。
オジマンディアスは自身の 暗殺未遂事件をでっちあげて、推理を誤った方向に誘導し、
更に彼が真相に近付いてくるのを察知すると、 モーロック殺害容疑を着せ、警察に逮捕されるよう仕向けた。
だが、ロールシャッハはそれでも止まらなかった。
かつての友人達と協力し、遂には「ヒーロー狩り」の黒幕がオジマンディアスであると突き止めてしまう。
南極の秘密基地に乗り込んできたロールシャッハとナイトオウル。
彼らを前にして、オジマンディアスは自らの計画について語り出す。
核戦争を防ぐには人類全体の敵── 地球外の敵が必要なのだ。
テレパシー能力を持つ超能力者の脳を培養し、遺伝子工学によって巨大な化け物を製造。
Dr.マンハッタンのテレポート能力を不完全に再現した装置によってニューヨークへ送り込み、爆発させる。
怪物が断末魔の際に発生する精神的衝撃波で、おぞましい異次元の光景を幻視させ、
大量の市民の命と引き換えに侵略者の存在を信じさせ、恒久的世界平和を実現させるのだ、と。
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I'm sorry…you need help.(……エイドリアン、残念だが、君には…治療が必要だよ) |
"I know this “half NEW YORK” stuff is bullshit,
but I'm still glad we got here before you got deeper into this mess."
(しかしとにかく、大惨事の前に察知できて良かった)
"Christ, you seriously planned all this mad scientist stuff?"
(そんな途方もないことを、本気で考えていたのか?)
"I mean, when was this hopeless black fantasy supposed to happen?
(いつ実行に移すつもりだったんだ?)
"When were you planning to do it?"
(虐殺の予定日時は?)
"Do it?"
(…………予定?)
"Dan, I'm not a republic serial villain."
(ダン、私は昔の活劇映画の悪役ではないんだ)
"Do you seriously think I'd explan my master-stroke
if there remained the slightest chance of you affecting its outcome?"
(君たちに妨害される危険がわずかでもあるなら、こんな重大なことを得々と説明したと思うかね?)
"I did it thirty-five minutes ago."
(35分前に実行したよ)
世界を守りたいならば口を閉ざし、妥協しろと迫るオジマンディアス。
事態を暴露すれば人類が滅びると悟り、受け入れるナイトオウル。
ただ一人、自らの正義を貫くべく真実を公開しようとするロールシャッハに対し、
真実を隠す事で人類を守ろうとするDr.マンハッタンが立ちはだかる……。
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オジマンディアス=エイドリアン・ヴェイトについて |
だが、忘れないで欲しい。
核戦争の脅威が迫る中、彼はそれに対し唯一、有効な手を打てたヒーローなのだ。
ロールシャッハやナイトオウル、コメディアンといったヒーロー達は、何もできなかった。
そしてDr.マンハッタンは、そもそも最初から何もする気がない。
「オジマンディアスが世界を救った」というのは、まごう事なき事実なのである。
核戦争へと人類全体が突き進む中、 世界を救わなくてはならないと決意し、
たった一人で行動を開始したという点において、 オジマンディアスもヒーローなのだ。
そして世界を相手取って一人で戦いを開始した彼もまた、 精神的『超人』であったといえる。
ただし、Dr.マンハッタンの存在によって冷戦状態は悪化しつつあるとはいえ、
現実世界の我々の知る通り、核戦争は起きず人類は滅びなかった、という可能性も残っている *1。
事実、『ウォッチメン』原作中でも、核戦争が自然回避される可能性は幾度か提示されており、
そもそも彼がDr.マンハッタンを放逐しなければ、事態が急変しなかったろう事を鑑みると、
一概に「オジマンディアスが正しかった」と言えないのも事実である。
加えて驚異的な知能と、完璧に鍛えられた肉体、人類最高峰の技術力と財力を持っているオジマンディアスだが、
その一方で「ヒーローをやっている自分」「世界を救う自分」に酔っているような描写も幾つか散見され、
(他のヒーローを馬鹿にしてる癖にわざわざコスチュームに着替えて待ち受ける、歴史上の名君と同じ名前を名乗る、
人類を救った直後 "I did it!"(やったぞーッ!!)と叫んで涙を流して大喜びする、など……)
加えて、全人類よりも圧倒的に知力・体力共に彼の方が優れているのは事実だが、他人を見下している面もあり、
ロールシャッハとはまた違った意味で、彼もまた ダメ人間というか、歪んでいるのである。
果たして彼は「人類を救ったヒーロー」なのか「大虐殺を行った独裁者」なのか。
ロールシャッハ同様、オジマンディアスもまた簡単に評価する事のできない存在なのだ。
"My name is ozymandias, king of kings:"
(我が名はオジマンディアス、王の中の王。)
"Lookn on my works, ye mighty, and despair!"
(神よ見よ、我が業を。かくて絶望せよ!)
―『オジマンディアス』パーシー・ビッシュ・シェリー
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余談だが、欧米諸国ではイカはタコと同様 不吉な生き物とされ、食材としてどころか生物として忌避されている。
そんな欧米人の多くから嫌悪の対象となっているイカが、あろう事かアメコミ世界で世界を救う重要な鍵となり、
おまけに、こんな馬鹿げた計画を思い付いたのが 人類最高の天才であり、そして人類は本当に救われてしまった。
これこそがシニカルな視点とブラックユーモアに満ちたウォッチメン最大の皮肉(最悪のジョーク)であろう。
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映画版
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ネタバレ注意 |
イカは登場しない。
……が、
代用品としてDr.マンハッタンの無限エネルギーを再現する装置が登場、 世界の主なる大都市を破壊した。
これによりDr.マンハッタンという 一人の脅威に対して人類全員が一致団結する、という風に変更されている。
この原作改変に対し、多くのファンが怒ったり悲しんだりしているが、
一歩間違えばギャグにしかならない(無論、だからこそ「最悪のジョーク」なのだが)展開であるし、
限られた時間内でウォッチメンのテーマを伝えるには、致し方ない処置だったのであろう。
『ウォッチメン』に全てを捧げた男の、些細な過失について議論する必要はあるまい。
それにイカ自体は登場しないとはいえ、映画版クライマックスで大惨事を引き起こす装置の名前は、
Sub
Quantum
Unified
Intrinsic field
Device
となっており、頭文字を繋げると「SQUID」……つまりイカである。
まあ、精神的超人でなく、ヒーローでさえない我々は、この辺で妥協しておくべきなのだろう。
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MUGENではヨコハマタイヤの改変キャラとしてニコロダで公開されていた。
…が、同所が休止したので現在は入手不可。
天から次々にイカが降り注ぐ様は、まさに最悪のジョーク。 原作でもこうだから仕方ない。
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牛鬼氏製作 ボルガ博士 |
「はっはっは、お菓子好きかい?」
『 チャージマン研!』の迷エピソード「頭の中にダイナマイト」に登場する、ドイツ出身の科学者。
原作ではジュラル星人に拉致・改造されて頭に爆弾を仕掛けられた人間ロボットとなり、最後は研によって
「 ボルガ博士、お許し下さい!」と、スカイロッドからジュラル星人の円盤に投下されて爆死する。
MUGENでは『 サウザーの拳』の作者である牛鬼氏によるヨコハマタイヤ改変のボルガ博士が登場し、
ゴジラから町を救うために自爆した。一般公開はされていない。
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ちょwwおまww氏製作 赤さん |
「てめーには教えてやんねー! クソして寝ろ!」 まさに外道
「まさに外道」のコラージュでおなじみの、白人の乳幼児。畏敬をこめて、赤ちゃんではなく赤さんと呼ばれている。
ふたば☆ちゃんねるが発祥元らしい。
元々VIPやpya!では「外道ベイビー」、ふたばでは「赤さん」と呼ばれていたが、
ニコニコ動画では発祥の地である後者の呼び名が定着した。テレビでも紹介された。
figma ビリー・ヘリントンの付属品として赤さんがフィギュア化される案もあったが、肖像権がどうなってるか分からないため不可との事。
PerlのCPANのプログラマーの1人Richard Clamp氏がモジュールのサンプル画像として使っていたため海外で「happy-baby」として有名になった。
今は亡き大手アップローダー「カサマツさん」でも、直リン禁止ページで表示される画像が「まさに外道」であったため、
2ちゃんねるなどでも加速度的に知名度が上昇した。
その笑顔の有効利用としてガチムチパンツレスリングの股間隠しとしても活躍しており、
MADでガチムチ兄貴と共演する事も多い。
MUGENではちょwwおまww氏によってやっつけ仕事(本人談)で改変され参戦。
ニコロダで公開されていたが、休止したため現在は入手不可。
これとは別に、NoobicCube氏による藍&橙の改変版「赤さん」が氏のOneDriveで入手可能。
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NoobicCube氏製作 パンツレスラー軍団 |
ビリー・ヘリントン兄貴や木吉カズヤ、TDNコスギらガチムチパンツレスリングの主要メンバーが次々と落下してくる。
「あぁん?」「だらしねぇな」等の ボイスが響き渡り非常にやかましい。
藍&橙の改変なのでストーリーモードまで搭載。
これも氏のOneDriveで入手可能。
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ナニコロ氏製作 ぱーる=クールちゃん様タイヤ |
公開場所であったニコロダ休止により、現在は入手不可。
ナイトウィザードの魔王のひとりである"東方王国の王女"パール=クールこと、パールちゃん様が降ってくる。
出演ストーリー
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Y77+氏製作 ラッシュヴァーガー |
ドナルドのハンバーガーが、
「ハンバーガー」と言いながら降ってくる。五月蝿い。
完成度は100%だが製作者の自己満足度は8%との事。現在は公開停止。
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名無しのマジンガ氏製作 カンフーの真髄 |
大小様々な カンフーマンの頭部が落下してきたり大回転したり自爆したりする。
J・J氏のサイトで代理公開されていたが、2014年3月に公開停止。
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フルーツジュース氏製作 レインボーヘッド |
その名の通り頭が常に虹色に輝いている。
頭はダメージを受けると悲鳴をあげながら吹っ飛んだり四散したりする。
富竹ヘッドよりもさらに堅い上自爆ダメージを受けないので自滅は望めない。
氏のOneDriveで入手可能。
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圧縮箱氏製作 クレーンフィーバー |
『 星のカービィ』のミニゲームをモチーフにしたキャラ。
カービィ人形が大量に出てくるだけでなく、クレーンによる攻撃もあり、
クレーンに捕まれるとお持ち帰りされて即死する。
出場大会
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漂流物の屑氏製作 ユウナのガード ワッカ |
タイヤの代わりに『ファイナルファンタジーX』の登場人物、ワッカの顔が降ってくる。
詳しくは ワッカの項目を参照。
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ワーグナー氏製作 5000兆円欲しい! |
元ネタは絵師のケースワベ氏が作成したフリー素材から。
主な改変部分は攻撃中無敵、うさんくさい判定、無敵時間、火力上昇となっている。
カラー差は無く、氏曰く「多分、狂上位?」との事。
5000兆円欲しいと言った結果がこれだよ!(21:02~)
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出場大会
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これらの他にも、2017年クリスマスに公開されたキャラが複数体存在するが、
やっぱりクリスマス限定公開キャラとあって大半が入手不能である。
それも時代の変化というのもあり、クリスマスに公開されたキャラの大半が
撃破挑戦キャラである。
*1
実際、劇中劇のコミックとして、
「海賊から故郷を守るため命懸で戻ってきた男が、海賊の仲間と間違え近所の人や家族を攻撃し、全てを失い絶望して海辺に行くと、
『そもそも襲撃する気さえなかった』海賊達がいて、男は仲間に加わってしまう」という皮肉な話がある。
最終更新:2023年04月11日 23:03