ラム(うる星やつら)


「うちはダーリンの妻だっちゃ!!」

+ 担当声優
平野文
1981年アニメ版、パチスロ
上坂すみれ
2022年アニメ版

平野女史は2022版ではラムの母を担当。
なお1981年版では諸星あたるを演じていた古川登志夫氏も、同様にあたるの父を担当している。
ちなみにあたるの母役は戸田恵子女史だが、彼女は別に旧作には出演していない。
そこは旧作でしのぶ役の島津冴子女史なんじゃとも思うのだが、彼女は現在諸事情からかアニメ業界に距離を置いているようなので…
それにラムの父役も旧作では元婚約者レイを演じた玄田哲章氏ではなく小山力也氏だし(なお玄田氏は別の役で出ている)

あと、声優の平野女史は字面こそ似通っているが平野文女史とは無関係。

2019年に放送された東京ガスのCM「電気代にうる星やつら」では実写で深田恭子女史が演じており、
こちらでは衣装が稲妻柄の黄色いワンピースにアレンジされている。まあ深田女史の年齢的な都合もあるし…

ご存じ高橋留美子女史の出世作にして代表作であるラブコメ漫画『うる星やつら』の登場人物。
Re:ゼロから始める異世界生活』に登場する同名の鬼メイドについてはこちらを参照。
名前の元ネタは本作(1978年)の3年前に19歳で日本デビューして人気を博したアメリカ人グラビアアイドル、アグネス・ラム女史
(同女史をモチーフとしたキャラとしては他にもパチンコ『海物語シリーズ』のヒロイン・マリンちゃんが居り、
 後に本人とタイアップした『大海物語 With アグネス・ラム』もシリーズ化している)。
ラムちゃんがビキニ姿の巨乳美少女なのも納得
この関係で英字表記にすると『Re:ゼロ』のラムは「Ram」だが、こちらのラムはアグネス女史と同じ「Lum」という綴りになる。苗字のはずだが
所謂「雷様」がモチーフのキャラだが、ヘブライ語の「ra'am(雷)」ではない。

連載当初は第1話のゲストキャラでしかなかったのだが、人気が出たためにメインヒロインに昇格した
(当初はメインヒロインの予定だった三宅しのぶは、常識人枠兼ツッコミ役兼ラムの友人としてレギュラーに残り続けている。
 また、メインヒロインから押し出される形になった結果、だんだん別のメインキャラと恋仲になっていった。余り物カプ言うな)。
1981年版OP・ED
2022年版OP

少し尖った耳と2本の角を持ち、虎縞模様のビキニを纏った姿が印象的な鬼型宇宙人の少女。
勿論虎ビキニしか着ないという訳ではなく、友引高校の制服のセーラー服は当然として、女性作者ならではのファッショナブルな私服姿も披露している。
髪はロングヘアーで、色は作者曰くCDの記録面のような虹色との事だったが、1981年版アニメでは「作画コストが高すぎる」と言う事で緑色に変更された
(そもそも原作も扉絵以外は白黒なわけで…。なお、CDが一般販売されたのは1982年以降なので、当初はプリズムのイメージだったと思われる。
 それともアニメ版が緑髪になった事を考えると玉虫色だろうか?)。
時代が下った2022年版ではデジタル作画による恩恵により、トップ画像の様に部分的とは言え比較的原作寄りの彩色で動かす事が可能になっている。
一人称は「うち」で、冒頭の台詞にあるように語尾に「だっちゃ」(元々は仙台弁)、「~のけ?」を付ける。

架空の惑星「うる星」(「ラム星」「鬼星」とも。原作では名称不明)から地球侵略のためにやって来たが、
戦争では勝負にならないからと、地球を賭けた鬼ごっこの相手としてコンピューターでランダムに選ばれた主人公・諸星あたるとの鬼ごっこに負け、*1
本人の勘違いからあたるの婚約者を名乗り諸星家に住み着き、以後はあたるの事を「ダーリン」と呼び、心底惚れ込んでいる。
重力を無視したような飛行能力と電撃能力を有しており、
女好きなあたるが本来の恋人であったしのぶも含め他の女の子にちょっかいを出そうとする度に浮気と見做して電撃でお仕置きするのがお約束。
所謂「暴力ヒロイン」の系譜の始祖と呼べる存在だが、本作におけるお仕置きの原因は大体あたる側にあるので、劇中人物は勿論、読者からも同情はされない
(今で言う「 理不尽暴力ヒロイン 」は、ヒロインの方が悪いのに「逆切れ」したり、
 告白さえしていない(酷い場合は主人公の告白を蹴っている)のに、主人公が他の女の子と仲良くしているとキレるからこそ賛否両論なのである)。
また、鬼族は梅干しを食べるとお酒を飲んだように酩酊するらしく、梅干しを食べたラムが酔っ払ってToLOVEるトラブルを起こした事もあった。
酩酊していなくても素で無自覚なトラブルメーカー気質で、幼馴染のランは幼少期のラムに散々振り回された結果、
トラウマで人格も歪んで腹黒いぶりっ子と化し、深い恨みを抱かせるまでに至っている。
鬼ごっこから同居までの流れで酷い目に遭ったため、初期は女好きのあたるでさえ引き気味で接していた。

(以上、Wikipediaより一部引用・改変)

『うる星やつら』は後世の男性向けラブコメに多大な影響をもたらした作品として知られており、
「冴えない主人公に一途に求愛する常識を持たない超絶美少女ヒロインが巻き起こすドタバタ不条理劇」
続々と美少女が登場し、少年漫画なのに男性キャラより女性キャラの方が多い」の始祖として扱われている。
劇中でも重量感の無い夢幻のような美少女というのにやられた、あたるのクラスメイトの野郎共が熱烈なファンボーイに成り果てていたが、
現実でも割とそんなファンが沢山いたとされる。
中でも旧アニメ版のファンボーイ代表「メガネ」は、伝説的とも言えるアドリブ芸の数々や、お前らの投影キャラ扱いにより妙な人気がある。
ただし、原作に登場しない(モデルになったキャラはいる)実質旧アニメオリジナルのキャラと言っても過言ではなかったからか、
新アニメ版には登場しない(代わりに前述したモデルになった原作の眼鏡キャラが登場している)。*2

劇場映画も六作品公開されており、特に第二作『ビューティフル・ドリーマー』は今日までの創作ジャンルの1つループもの」の開祖とされる一方、
同作を手掛けた押井守監督の作家性が色濃い作品である事から「あれは押井監督の作品」と高橋女史がコメントする等、賛否両論の側面も
(ある意味『ルパン三世 カリオストロの城』と同類。
 一応、前作『オンリー・ユー』にも押井監督が関わっており、そちらは高橋女史からも評価が高かったのだが)。

1986年にジャレコからリリースされたアーケードゲーム『モモコ120%』では、
BGMとして本作オープニングテーマ「ラムのラブソング」が無許可で使用されていたが(尤も、当時のゲーム業界はそういうものである)、
ファミリーコンピューターに移植された際は主人公をラムに変更し、『うる星やつら ラムのウエディングベル』として発売された。
……そのおかげで本作のラムは空を飛べなかったりするが。
2022年版アニメのオープニングにも本作の画面が一瞬だけ登場している。
『うる星やつら ラムのウエディングベル』
こちらが『モモコ120%』


MUGENにおけるラム(うる星やつら)

ターザンアトム等の名キャラクターを数多く製作しているBrucewayne74氏によるキャラが存在。
現在はGIANNI from PARTINICO氏のサイトで代理公開されている他、
MFGや海外サイト「The Mugen Multiverse」における氏のフォーラムからも入手可能。
ドット麻宮アテナストームモリガンアリス・ガーネット・ナカタをベースにしており、各種モーションに面影がある。
操作方法は『MVC』風の6ボタン方式で、チェーンコンボやエリアルレイヴが可能。
お馴染みの電撃の他に剣やハンマー等を駆使して戦う他、あたるやいとこのテンちゃん、僧侶の錯乱坊をストライカーとして呼び出せる。
この他にも前後の空中ダッシュや、ジャンプの下降速度調節、必殺技の「Fly」での飛行が可能となっており、機動力はかなりのもの。
特に飛行は高度制限こそあるものの長時間飛び回れるため、対抗手段の無いキャラは恐らく詰む。
AIは簡易的なものがデフォルトで搭載済み。
紹介動画


「心細いからダーリンから離れないっちゃ、もう一生離れないっちゃ!」

出場大会

  • 「[大会] [ラム(うる星やつら)]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
地球とラム達宇宙人との間にどれほどの差があるかと言うと、彼女等が普段使いしているワープ一回分で人類が使えるエネルギー全てを要求されるレベル
ちなみに、SF作品において「無用な死人を出さない為に代表だけを戦わせる」「正々堂々とした戦いと称して未開人(地球人)のレベルに合わせて勝負する
という展開は、藤子・F・不二雄氏の『ひとりぼっちの宇宙戦争』等、割と見かける設定である(広義には初代メフィラス星人も入るだろう)。
まぁ、侵略者側が負けを認めた所で母星共々無傷だし、
そうでもしてもらわないと上述の通り宇宙人側がよっぽど間抜けでもない限り地球人側に勝ち目が無いので……。

逆にロボットアニメとかなら、マッドサイエンティストが超エネルギーを発見して超兵器を造ってしまい、普通に勝ってしまう事も。
一方で、滅んだ星からの亡命者が戦ったり(負けた星のロボで勝てるのかだって?負けたのは騙し討ちされたり、パイロットがまだ未熟だったからだよ)、
侵略に反対する人物が地球に危機を伝えて地球人と一緒に対抗し得る兵器を作ったり
惑星破壊級の兵器はあるが目的の土地や資源ごと惑星を消滅させてしまっては本末転倒なので陸戦で地道に制圧せざるを得ない」など、
如何にしてストーリー展開を面白くするためのSF設定を盛るかが作家の力量の見せ所と言えよう。
一方でギャグ調の作品では「なんてこった、地球が吹っ飛んじゃった!」「この人でなしー!」とか平気でやっていたりするが

ちなみに、電撃と飛行能力のせいで気付きにくいが、実の所ラムの身体能力自体は同年代の地球人女性と大差無く、
特に腕力に関しては、生命力とバイタリティ以外は常人並みのあたるにさえ、腕相撲で負けるレベルだったりする。
逆に、しのぶの方は机でお手玉できるという人間離れした怪力の持ち主である。周りが変人揃いだなだけで、しのぶも十分常識外れ

*2
このように(一応)アニオリキャラであるからか、押井監督によるメディアミックス群『ケルベロス・サーガ』の一作『紅い眼鏡』においても、
何らかの形で登場しており、劇中を象徴する強化服「プロテクトギア」はメガネが夜なべして作った重モビルスーツが基となっている。
実際の本編はメガネ及び同作の主人公、都々目紅一役の千葉繁氏主演のPVみたいなものだが


最終更新:2025年04月22日 15:15