「我らは神の代理人 神罰の地上代行者
我らが使命は我が神に逆らう愚者を
その肉の最後の一片までも絶滅すること───
Amen」
平野耕太氏の漫画『HELLSING』の登場人物。
キャラクターの原型は、作者が過去に連載していた18禁漫画『ANGEL DUST』に登場した同名の人物であり、
後述する異名の一つにその名残りを見る事が出来る。短編『CROSS FIRE』の登場時は英語風に「
アンダーソン」
と呼ばれていた。
担当声優はTV版では
コブラ等を演じていた
野沢那智
氏、OVA版では
セル等でお馴染み
若本規夫
氏。
ニコニコでは後者のOVA版・若本氏の方が認知度は高いが、狂気に満ち溢れたTV版の野沢氏の演技も高く評価されている。
ちなみに原作者である平野耕太氏は
ナチだからという理由で野沢氏のファンを公言している。
TV版の原作からあまりにもかけ離れた内容に激怒し「野沢那智がもったいねえ」と吐き捨てているほど
キャラクター概要
人種国籍その他一切不明。
「ローマ・カトリック教会」の神父であり、バチカン法王庁特務局第13課「イスカリオテ」
*1に所属する職員。
「
聖堂騎士(
パラディン)」「
殺し屋」「銃剣(バヨネット)」「首斬判事」
「天使の塵(エンジェルダスト)」等、
数々の物騒な異名を持つ対化物戦のスペシャリスト、教会の切り札である。
化物と戦う為に人工的に凄まじい再生能力を付与された「再生者(リジェネレーター)」であり、
その再生力は吸血鬼の頭を一発でミンチにする
アーカードの454カスールカスタムを喰らっても即座に起き上がるほど。
銃剣を使った戦闘力も高く、
どこにそんなに隠していたんだという数の銃剣での戦闘を得意とする。
近接斬撃は勿論、銃剣投擲による遠距離戦能力、聖書を使った護符による結界展開、空間転移など多彩な能力を持つ。
化物と異教徒には容赦はないが、普段は孤児院で子供達から慕われる優しい神父として暮らしている。
イスカリオテの課長マクスウェルや同課職員のハインケル、由美江も彼の孤児院で育てられた。
本編への初登場時、喧嘩をする孤児院の子供を叱り付け嗜める際に発した、
「良いですか?暴力を振るって良い相手は 悪魔(バケモノ)共と異教徒共だけです」
という台詞が、彼の狂信者としてのキャラクター性を分かりやすく示している。
ちなみにここで言う異教徒には異端(カトリック以外のキリスト教徒)も含まれているので、
ヘルシング機関を含めた英国(プロテスタント)も暴力を振るって良い相手である(現在の状況はあくまでも休戦中と言うだけ)。
作中ではアーカードと互角に戦う一種の好敵手として、アーカードと幾度も相対している。
前述の通り、化物と異教徒に対しては全く容赦無く、それら(特に自分達に敵対的な相手であれば)を前にすると、
自制が効かずに状況や周囲の思惑を無視して戦いを始めようとする等、子供達に慕われているという点を含めてもきっぱり危険人物。
しかしそれ故にその信仰心は本物であり、どこまで行っても神の敵を滅ぼす者としての己を貫き通している。
その一方でいざ戦闘が開始されようとした瞬間にアーカード共々「場の空気を読んで」戦闘を取りやめた事や、
インテグラの心意気を認めて護衛を引き受けた事もある。
また、自らの教え子であるマクスウェルを「神に司えているのではなく、神の力に司えている」と判断した際には、
自らの手で引導を渡している(マクスウェルの亡骸に「お前馬鹿だよ、大馬鹿野郎」と呟いているので思う所はあったようだが)。
など、自他共に認める狂信者でありながら確かに垣間見える人間的な側面も、彼の魅力と言って良いだろう。
ロンドンでの最後の戦いで帰還したアーカードの零号開放により十字軍が壊滅する中、ただ一人でアーカードへ戦いを挑む。
しかし圧倒的物量を前に体力の限界から再生が追い付かなくなり、それでもなお千切れた腕を咥え戦闘を続行。
アンデルセン自身が発した撤退命令を無視して駆け付けた武装神父隊の援護により何とかアーカードの前に辿り着き、
「化け物を倒すために化物になる」と聖遺物「エレナの聖釘」を用いて怪物化。
あと一歩までアーカードを追い詰めるが、杭を打った心臓を握り潰され、敗死した。
なお、アーカードはアンデルセンの『人間でありながら化け物である自分と対等に戦おうとする』その姿勢を
「やはり、人間は素晴らしい」と絶賛していたので、アンデルセンがエレナの聖釘を使って
人間をやめようとした際には
思い留まるよう必死に説得していた。怪物化するまでは心臓が潰れたくらいは屁でもないという様子だった事もあり、
これも化け物を倒すのは人間であるという事を暗に表している。
アーカードがアンデルセンの死後、魂を自身に取り込もうとしなかったのも彼なりに思う所があったのかもしれない。
ちなみにこんな人外一歩手前の彼だが、作者曰く元ネタというかモデルの実在人物がいる。
見た目的にアンデルセンはヨーロッパ系白人だが、その元ネタは驚く事に旧日本軍の軍人である。
その人物の名は……
舩坂弘(ふなさか ひろし)
。通称「生きている英霊」「不死身の分隊長」。
外見自体は1931年公開の映画『魔人ドラキュラ』に登場するヘルシング教授(演:エドワード・ヴァン・スローン)がモデルという説もある。
MUGENにおけるアレクサンド・アンデルセン
MUGENでは以下の4体が確認されている。
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mapo氏製作 |
AIはデフォルトでは搭載されていないが、Air氏製作の外部AIが存在し、hamer氏によって代理公開されている。
ベースとなっているのはfxm508氏の ゲーニッツとの事。
製作動画
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旦那(複数)と戯れる神父様の図
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物騒な聖職者の集い
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工場長2621氏によってAIと12Pの性能を改変するパッチが公開された。
このパッチを当てる事により、12Pの性能を狂下位から狂上位まで変更出来るようになる。
また、 ボイスをTV版(CV:野沢那智)に変えるパッチも同氏によって公開されている。
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かな*あーるえす氏製作 |
mapo氏アンデルセンの凶悪改変。演出面の強化の他、新技の追加が行われている。
カラーによってライフ管理・アーマー付与・防御倍率・攻撃倍率・被弾無敵・ダメージフィルターが変化し、狂下位~狂最上位まで対応している。
さらにコンフィグで細かい調整も可能。
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DopeFiend氏製作 |
現在は公開先のデータが削除されており、残念ながら入手不可。
海外の製作者であるDopeFiend氏製のアンデルセン……であるが、完成度がα版故か見た目は ゴッドルガールのままである。
まぁ確かにOVA版の若本氏も一部の作品でルガールの声もやってたけど
とはいえバヨネットを投擲する技が追加されていたりと、改変元との差別化は一応図られてはいる模様。
完成イメージらしきアンデルセンのスプライトもSFF内に1枚確認出来る。
小ポトレなどはアンデルセンになっており、Akimoto氏のアーカードとの 特殊イントロも実装されている。
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この他、ろこ氏によるmapo氏製アンデルセンの強化改変キャラも存在する。
ディスプレイネームは「Crazy Anderson」。
「これ程戦ったのだ
本当はお前もわかっているはずだ
俺はただの 銃 剣 でいい
神罰という名の 銃 剣 でいい
俺は生まれながらに嵐なら良かった
脅威ならば良かった
一つの炸薬ならば良かった
心無く 涙も無い
ただの恐ろしい暴風なら良かった
これを突き刺す事で
そうなれるのなら そうしよう
そうあれかし」
出場大会
出演ストーリー
プレイヤー操作
その他
*1
公式には存在しないとされる、ローマ・カトリック教会の特務機関。
カトリック教圏に害を及ぼす化物や異教徒・異端者の排除を任務としており、一般に秘匿される怪異への対処や、
宗教的なテロ事件への対応を秘密裏に行うなど、所属する戦闘員の能力は非常に高い。
最終更新:2023年06月03日 18:03