ネオ(マトリックス)


"I'm going to show these people, what you don't want them to see.
 I'm going to show them a world without you.
 A world without rules and controls, without borders or boundaries."

(この世界の人々に、君たちが見せたくないものを見せる。
 君たちの存在しない世界だ。ルールも支配も、境界線もない)

+ 日本語吹替声優
小山力也
1999年映画版『リローデッド』『レボリューションズ』(いずれもソフト版)
森川智之
1999年映画版『リローデッド』『レボリューションズ』(いずれもフジテレビ版)
宮本充
1999年映画版(機内上映版)
平田広明
『キッズ・ストーリー』

ワーナー・ブラザーズの映画『マトリックス』シリーズの主人公。
演者はキアヌ・リーブス氏。『ジョイメカファイト』のロボとは無関係。
表向きはシカゴの大手ソフトウェア会社で働くプログラマー「トーマス・A・アンダーソン」だが、
裏の顔はあらゆるネット犯罪に手を染める凄腕ハッカー「ネオ」
映画内では主に「ネオ」の呼称が使用されるため、本項目もそれに準じて記載する。

ある時、「目が覚めても起きているのかまだ夢を見ているのか分からない感覚」に悩まされるようになり、
何者かも知らないままに「モーフィアス」に接触したことをきっかけに人類の存亡を賭けた戦いに身を投じることになる。

そう、ネオが現実だと考えていた世界は、「マトリックス」と呼ばれる超コンピューターによって作られた仮想空間だったのだ。
コンピューターの叛乱で人類は絶滅寸前に追い込まれており、人間は機械を活動させる生体電池としてのみ生かされている……。
その事実を教えられたネオは、さらにネオこそがコンピューターから人類を解放する「救世主」なのだとモーフィアスに告げられる。
ネオは半信半疑ながらも彼を信じる女性「トリニティ」との出会いを経て、救世主となるべくマトリックスとの戦いに身を投じる……。

能力としては「仮想空間の意志によるハッキング」というものがある。
マトリックスは現実ではなく全てが0と1で構成された電脳空間に過ぎないため、意志によってそれを書き換える事ができるのだ。
本来これはマトリックス側のAI「エージェント」が保有する能力であり、そのため常人ではエージェント達に太刀打ちできない。
しかしマトリックスが仮想空間であると気づき、さらに人類よりのAI「オラクル」から教えを受けることで人間もこの力を手にする事ができ、
中でもネオはその優れた才能から超人的身体能力をはじめ、体感時間の操作、銃弾の空中静止などといった、凄まじい力を発揮する。
もうチートや、チーターやろ、そんなん!
とはいえこれはあくまでも仮想空間だから可能な事であって、現実世界ではただの常人に過ぎない。
しかし三部作最終作においてはさらに能力が覚醒、機械に流れる電気信号を読み取る事ができるようになり、
現実世界でも意志の力だけで機械をハッキングできるという凄まじい異能を獲得した。

"There is no spoon.."( スプーンなんてない。)

+ 救世主伝説の真実(ネタバレ注意)
救世主伝説は、全てマトリックスによって仕組まれたものであった。
マトリックスは人類の保護と幸福とを考えており、当初その仮想空間も完全に幸福で満たされた理想社会だった
しかしどうしたわけか仮想空間内での自殺や、突然死が頻発するようになり、現実の20世紀から21世紀を再現したものに更新。
だがそれでも仮想空間を拒否する人々が現れたため、やむなく現実世界にそうした「バグ」の受け入れ場所となる都市ザイオンを用意し、
ザイオンに溜まったバグが許容できない量になると、それを示すシグナルとして「救世主」が現われるように計画したのだ。
救世主はやがてマトリックス本体へと辿り着き、救世主からの情報を受けてマトリックスは仮想空間を更新。
そしてザイオンを一掃し、救世主は選ばれた一握りの人類と共に再びザイオンを再建する……。

当初マトリックスを打倒して人類を救うことだけを考えていたネオは、真実を知って打ちのめされてしまう。
しかしマトリックスを目指す旅の中で、ネオははぐれプログラムのAI一家と接触し、マシンもまた人間と同じだという事を悟る。
さらにネオとの戦いでエラーを起こして変異したエージェントAIスミスが、マトリックス支配を目論んで暴走を始め、
自己の複製、上書き、増殖を繰り返すスミスによって、このままではAIも人類も滅びを避けられない状況に陥ってしまう。

ネオはマトリックスに、スミスを倒す事と引き換えに、このシステムを更新し、人類とマシンの両方を救うよう要求。
そして宿敵スミスとの最終決戦に赴く────人とマシン双方の救世主として。

+ 作品について
本作は1999年に公開された映画で、監督はアンディ並びにラリーのウォシャウスキー兄弟
(後に性転換により、ラナ&リリーのウォシャウスキー姉妹に)。

本作は彼らが多大な影響を受けた日本のアニメや香港のカンフー映画のオマージュ要素がふんだんに盛り込まれており、
代表的なものではカンフー映画はブルース・リー氏やジェット・リー氏が主演の作品、
ジャパニメーションでは大友克洋監督の『AKIRA』や押井守監督の『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』等が挙げられる
(当初は本作や攻殻に影響を及ぼしたSF小説『ニューロマンサー』の映像化を目指していたが、スポンサーがつかなかった為にボツになった)。

CGやワイヤーアクションをふんだんに盛り込んだ本作の映像美に衝撃を受けた映画ファン、
並びに下記のマトリックス避けが印象に残ったり、それらの真似をした方々も数多い。
また、ストーリーにおいても伏線に満ちたサイバーパンクアクションも相まって、後の21世紀の作品にも多大な影響を及ぼした。


MUGENにおけるネオ(マトリックス)

DanoRenovado氏による『JUS』風ドットを用いたMUGEN1.0以降専用のちびキャラが公開中。
高いコンボ性能や銃撃による飛び道具を備え、遠近共にバランスの取れた性能を持つ。
俗に「マトリックス避け」と呼ばれる態勢で攻撃を回避する技も存在する。
AIもデフォルトで搭載されている。
DLは下記の動画から

出場大会

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最終更新:2022年02月08日 21:37
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