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日本語吹替声優 |
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大塚明夫
- 『X-MEN(1992年アニメ版)』
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岸祐二
- 『エボリューション』
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加藤亮夫
- 『X-MEN』シリーズ(劇場公開版)、『フューチャー&パスト』
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船木真人
- 『X-MEN』シリーズ(テレビ朝日版)
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藤本たかひろ
- 『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』
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木村雅史
- 『デッドプール』シリーズ
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アメリカの
マーベルコミックスの人気シリーズ『X-MEN』の登場人物。
初出は1975年の『Giant-Size X-Men #1』。当初からのメンバーではなく、後になってから加入したキャラ。
「コロッサス」の意味は「
巨像」。後述する彼の能力にぴったりである。
また、世界の七不思議の一つ、
ロードス島の巨神像を指す場合もある。
『X-MEN』関係のゲームに多く登場し、カプコンの『
X-MEN COTA』と『
MVC2』にも出演している。
プロフィール
本名は
ピョートル・ニコライビッチ・ラスプーチン。身長226cm。体重227kg(どちらも装甲化時)。
ロシアの怪僧
グリゴリー・ラスプーチンの末裔。
その名前で分かるとおり、ソビエト連邦にて父ニコライと母アレクサンドラの息子として産まれる。
妹にイリアナ、兄にミハイルがおり、ミュータント能力に目覚めた切っ掛けもイリアナの交通事故である。
その後、アメリカに渡り生活していたが、当時メンバーをクラコア島に捕らわれていた
プロフェッサーXのスカウトにより、
救出チームの一員として参戦(この時のメンバーには
サンファイアなどもいた)。
ミッション終了後もX-MENに残ることを希望し、晴れてX-MENのメンバーとなった。
その後も活動を続けていたが、イリアナ(彼女もミュータント能力に目覚めていた)が
ミュータントのみに感染するレガシー・ウイルスにより死亡したため、ミュータントと人間の関係に疑問を持つ。
その結果、一時期
マグニートーの下に身を寄せることとなった。
復帰後はレガシー・ウイルス治療の被験者として志願し、その結果英雄的とも言える死を遂げた。
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のだが…… |
後に 実は偽者と入れ替わっていたという沖田艦長並のトンデモを披露して復活し、チームに復帰した。
幾らファンの要望があったとはいえ、これはあんまりではなかろうか。
というか敵にやられる⇒復活ならともかく、 ウイルス治療の被験者に志願しておいてそれが偽者って……。
こういうグダグダ具合は、基本的に一人で描く日本の漫画とは違い、多くのアーティストが交代で描いていくアメコミには よくあることなのではあるが、
本場アメリカにおいても 無計画なストーリー進行などと 揶揄されることも多い。
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ミュータントとしての能力は、全身を生体金属に変化させるもの。これによって防御力が大幅に上昇し、重量も増すため攻撃力も上がる。
ちなみに金属化中は呼吸も食事も必要無く、深海や宇宙空間などの環境でも問題なく活動可能という地味に凄い効果も併せ持つ。
さらに元からパワーにも優れており、
ハルクより数段下程度はある。……あまり褒められている気がしないが、これでも十分な強さである。
具体的には75tの物体を持ち上げ、
正面衝突する巨大機関車を押しとどめる程。また、マグニートーを
腹パン一撃で膝をつかせた事も。
性格は正に「
気は優しくて力持ち」。その上家族思いでもある。だが、作中での扱いはあまり良いとは言えない。
そもそも「パワーと防御力に優れている」では少々押しが弱く、しかも
上位互換がいっぱいいるためどうしても影が薄くなってしまう。
作品がヒーローものである以上なんだかんだで戦う展開の中、血の気の薄い彼はいささか目立てないのかもしれない。
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とまぁパッとしない位置付けが長らく続いていたが…… |
大型クロスオーバー「Fear Itself」において、新たなジャガーノートとなりパワーアップ。
X-MENを襲撃し絶望的な強さを見せ付け、ほぼ全ての能力において上回るクールスを、唯一勝る突進力で押し戻すことで、
辛うじてだが撤退させることに成功する。
コロッサスがジャガーノートとなった経緯に関しては ジャガーノートを参照。
前任者のケインよりも「サイトラックの秘石」と相性が良かったのか、はたまた自身のミュータント能力が影響したのかは不明だが、
感情が昂ぶるとジャガーノートからもかけ離れた異形の怪物へと変貌し、更なるパワーを発揮出来るようになった。
その強さたるや、ハルクと同等の力を持つ レッドハルクを一方的にフルボッコにするほど。
だが、この状態になると理性を失ってしまうというデメリットがあり、
暴走を恐れるあまり、恋人のシャドウキャットこと キティ・プライドや教え子達とは一時別れる羽目に……。
さらに続くストーリー展開では、マジックこと妹イリアナと共に 不死鳥戦隊フェニックスファイブの一人となり、
コズミックビーイングにも匹敵する能力を獲得(詳しい経緯は サイクロップスの項目を参照)。
そのおかげで ジャガーノートの力とフェニックスフォースを同時に宿すという、ちょっと何言ってるかよく分からないことに。
……が、以降はもっぱらフェニックスフォースで戦うようになり、ジャガーノートの力を使うことはあまりなくなった *1。
また、恐れていた暴走のリスクもこの状態になったことで解消されている。
その力を危険視したアベンジャーズとの戦いでは絶大な力を見せ付け、アベンジャーズの最強クラスの戦力である ソーをも撃破した。
しかしフェニックスフォースには人間性を喪失させるという副作用があり、 スパイダーマンとの戦いの最中にそれが発現。
最後は妹マジックとの同士討ちにより自滅した。
なお、本来のコロッサスは妹思いの優しき兄であり(少々シスコン気味ではないかと思われるほど)、
普段の彼ならまず有り得ない行動である。フェニックスフォースの危険性を示したエピソードの一つと言える。
コロッサスとマジックが倒れた後、二人のフェニックスフォースはサイクロップスへと渡る。
その後サイクロップスがどうなったのかは当人の項目を参照。
戦いが終わった後は、マジックの力によってサイトラックを切り離すことに成功。ようやく邪神の呪縛から解放されたのだった。
同士討ちの一件が原因で妹とはしばらく不仲になっちゃったけど
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上で述べたように自分の命を捧げるエピソードも多いが、その度に頻繁に生き返ってくる。
ある意味、不死身の男と言うか……。
とあるX-MENメンバーの葬儀の際にも「僕だって生き返れたんだ、彼だって……」などと発言している辺り何と言うか……。
『X-MEN』の実写映画シリーズでは『2』で顔出し的に登場した後、『ファイナル・ディシジョン』で本格的に活躍。
ウルヴァリンとの合体攻撃「ファストボール・スペシャル」なども披露した。
その後、『
フューチャー&パスト』でも再登場した。
正直、活躍よりもそのエグい死に樣の方が印象的
この時の演者はダニエル・カドモア氏。
『
デッドプール』シリーズでは、X-MENサイドの主要キャラとして二作通して登場。主役であるデッドプールの相方役だけでなく、
X-MENの新人ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドの教育係なども務めており、真面目な委員長系キャラとして描かれた。
なお、本作ではモーションキャプチャーを駆使したフルCGで描写されているが、あろうことか
作中でその点を弄られる。
また、原作以上の紳士っぷりが災いして女性ヴィランに
タマを潰されたり、自慢の力比べで
脱獄犯にフルボッコにされたりと、戦闘面でも妙に不遇。
また、完全に余談だが、上の画像にある服は生体金属を展開している間は格好いいものの、
その服のまま生体金属を解除すると(滅多にやらないが)
脇チラ腿チラで非常にセクシーである
(本当にどうでもいい)。
格闘ゲームにおけるコロッサス
『
XCOTA』にてプレイヤーキャラ初登場。設定通りのパワーファイター。
機動力は低いが攻撃力・防御力ともに高く、また
通常技に削りダメージが付与されており、
気絶値も高め。
ダウン中の相手を掴む投げ技もある。
また、パワーキャラには珍しく弱攻撃が連打可能かつ隙も少ないため、破壊力の高さと裏腹に割と繊細な動きも出来る。
Xパワーは「
スーパーアーマー」。その名の通りスーパーアーマーが付与され、打撃に対し仰け反らなくなる
*2。
……と、ここまではまぁ普通の強性能だが、彼には完全にぶっ壊れた技が2つあった。
「パワータックル」と
「スーパーダイブ」である。
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どんな技? |
What is "Power Tackle"?
モーション自体は 「前方に突進してタックルでぶつかる」というごくシンプルなもの。
だが突進中は 飛び道具判定 *3に対しアーマー的な効果を帯び、
それが通常技だろうとハイパーXだろうと仰け反らず ダメージも全く受けない。
その際、横方向には攻撃のベクトル次第で押し返されて減速するが、上下方向の速度は変化しない。
そのため上からのアイスビームやスーパーオプティックブラストに対して強い。
当時は画面ブチ抜きの高さを持ち、飛び越えるのが不可能だった マグニートーのマグネティックショックウェイブも、
あっさりノーダメでやり過ごせるし、出し方によっては逆にタックルが当たる。
なお、本作の最上位キャラが事実上 ウルヴァリンであるのは、
そもそも飛び道具を用いないために対コロッサス戦の相性が良いのも一因である *4。
パワータックル中に後ろ+Kボタンで、タックルの動作をキャンセル可能。感覚的には『 天サム』時代の ナコルルと同じ。
このキャンセルを使うことにより、 タックルヒット&ガードのどちらでもコロッサス有利が確定。
突進性能とタックルキャンセルにより、機動力の低さなど全く弱点でなくなっている。
投げ→弱K強K→弱タックル→ヒット後にタックルキャンセル
というお手軽コンボで 5割消し飛ぶ。
また、前述の通り気絶値が高いため相手をピヨらせることも多いが、
そこからジャイアントスイング→お手軽コンボで本作で最も固いジャガーノートですら余裕で死ぬ *5。
強パワータックルは飛行で逃げまくる ストームすら余裕で落とせる *6。
そのまま上空投げでKOなんてのもザラ。
What is "Super Dive"?
真上に少し上昇してから、頭から斜め前方に落下して敵に体当たりするというハイパーX。上昇中と下降中で最大2ヒット。
何が壊れているかと言うと、
- 地上空中問わず出せる。
- ↓+Pで上昇を省き即座に落下に移行でき、発生がメチャクチャ速い。
- ハイパーXなのでガード硬直をキャンセルして出せる*7。当然空中でもGCで出せる。
- よってパワーゲージが溜まりきったコロッサスに近接打撃技をガードさせると
GCスーパーダイブの直撃を高確率で食らう。
ちなみに仕方ないので投げにいくとゲージが溜まっているので投げ返され、
(もしくは投げ間合いの広さから普通に投げられ)てしまうことがしばしば。
そうなるとこちらもゲージを使って投げ抜けor投げ返しを出さないと投げからのコンボが待っている。
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以上の性能から当時ゲーメストでは「生かさずコロッサス」なる迷言が生まれたりもした。
『
MVC1』ではアシストキャラとして登場。
……が、よりによってアシスト動作はあの
「パワータックル」。性能もほぼそのまま。
このため、
対戦でのアシスト選択率ぶっちぎりでトップであり、『MVC1』は
「コロッサスを避けるゲーム」などと呼ばれたりした。
『MVC2』ではプレイヤーキャラに返り咲くが、その代償として「パワータックル」はかなり自重した性能になっている。
性能的には「普通のパワーキャラ」としては十分に戦えるものであり、
投げ技や
スーパーアーマーを使いながら攻めてくる姿は、正に敵を蹂躙する巨像。
問題は本作が
パワーキャラではロクに攻められない作品だったこと。
このため『MVC1』とは逆に、ガチ対戦では全くと言っていいほど見かけないキャラとなってしまった。ああ無情
(まるっきり
弱キャラという訳ではなく中堅ぐらいの強さはあるのだが、
一部のキャラが
飛びぬけて強いためにそれ以外のキャラは殆ど使われない。詳しくは
ここで)。
一応、防御力は高い部類に入るので、削り合いになっても力負けしないで済むのは良い点である。
MUGENにおけるコロッサス
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Kong氏製作 MVC仕様 |
演出や エフェクト等は『MVC2』がベースになっており、2種類の 超必殺技が追加されている。
この超必、やってくるのはそれぞれ マグニートーと ウルヴァリンであるが、
ウルヴァリンの方は やってきた所をコロッサスが掴んで敵に投げ付ける。
その仕打ちはどうかと思う人もいるかもしれないが、「ファストボール・スペシャル」という有名なコンビネーション攻撃であり、
(実写映画版でも印象深く描写された)ファン泣かせの技なので安心して欲しい。
マグニートーの方は 磁力パワーでコロッサス自身を相手に投げ付ける「マグネティック・ファストボール・スペシャル」。
こちらも原作で披露されているコンビネーション攻撃だ。
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Cloudius氏製作 MVC2仕様 |
代理公開先であった「Random Select」が2019年10月に閉鎖されたため、残念ながら現在は正規入手不可。
チラリトス氏による外部AIが存在したが、こちらも現在は公開されていない。
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Iwakick氏製作 MVC2仕様 |
デフォルトAIが搭載されており、ストライカーと連携しつつ高火力コンボを決めてくる手強いAIとなっている。
ハイパーコンボの スーパーアーマーは2ラウンド目から使用するのが特徴。
AIレベルは無いが、その代わり3段階のモード設定により強さが調節出来る。
アシスト無しのモード1、アシスト有りのモード2、
アシスト+常時 ハイパーアーマー+ジャガーノートサイトラックバグ有+CPU防御補正25%UPのモード3があり、デフォルトはモード2。
プレイヤー操作なら試合開始前にもアシストの有無が選択可能。
モード1の時点で 凶クラスに迫る実力がある。
モード2は凶上位の強さ。プレイヤー操作で挑むなら、こちらもそれ相応に高性能なキャラでないと勝つのは困難。
モード3ならば エルクゥや同氏の スパイラルモード3といい勝負をし、同氏の オメガレッドモード3に圧倒的有利を付ける強さ。
ランクとしては狂門番クラスと言った所か。
また、Iwakick氏の全てのキャラの例に漏れず 謎ジャムに対応。氏らしい凝った演出となっている。
相手がMVCキャラなら切り札を使わざるを得ない
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ダッシュからの屈大Kをガード出来るかがポイント
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モード2に勝った貴重な動画
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Felicity氏製作 アレンジ仕様 |
プロレスタッグトーナメント見てて「コロッサスって善玉レスラー向きじゃね?」と思ったから。
ということで製作されたプロレス仕様。
アピールすると歓声が沸いたり、3ゲージの投げ技「ハードブレイク」で相手が地面に刺さる演出は、
ですからー氏の マッスルボマー勢同様。
6ボタンチェーンは残っているもののスーパージャンプとエリアルレイブは無く、地上戦主体で戦うようになっている。
スーパーアーマーによるゴリ押しは健在。また、 LIFE1300・DEF120と凄まじい硬さを誇る。
AIもデフォルトで搭載されており、様々なMUGENレスラーと好勝負を見せてくれる強さを持つ。
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これらのコロッサスの他に、上述のジャガーノートと化したコロッサス(通称「ジャガッサス」「コロッサノート」)も海外で作られている。
詳細は
ジャガーノートのページを参照されたし。
出場大会
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一覧 |
シングル
タッグ
チーム
その他
削除済み
更新停止中
凍結
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出演ストーリー
*1
これにはサイトラックもさぞかしご立腹……かと思いきや、
本人曰く「フェニックスフォースは破壊と再生の精霊なので、破壊を司る自分の目的ともある程度合致するから無問題」らしい。
意外と
アバウト寛容な邪神様である。
*2
ただし気絶時と投げ技からコンボで打撃を食らった時はアーマーが解除される。
また、何故か
豪鬼のハイパーXの一つ滅殺豪昇龍にだけ無力で、同じようにすぐさま解除され仰け反ってしまう。
*3
飛び道具に見えないアイスフィストやストームの通常技も該当する。
逆に見た目は飛び道具なマグニートーの水平ビーム(当時はただの通常技)は該当しない。
*4
ただしバーサーカーバレッジは飛び道具判定であるため、正面衝突するとパワータックルが勝つ。
ウルヴァリンと並び称されるのは
アイスマンだが、必殺技アイスビーム、アイスアバランチ、
そしてハイパーXのアークティックアタックが全てパワータックルに通じず相性が悪い。
*5
『COTA』は防御力の高いキャラは重量級キャラでもあり、自重が大きいほど投げ技での被ダメージも大きいという仕様なため、
投げ絡みのコンボでは防御力の高いキャラの方が総ダメージが大きくなったりもする。
*6
ストームは「投げ技を除いた全技」が飛び道具判定なため、突進の迎撃のしようがない。
*7
全キャラに共通する『COTA』の仕様。GCでもダメージの減少等の
補正は無い。
最終更新:2024年12月05日 23:49