スパイク・スピーゲル






「夢なら…1人で見な」


 身長:185cm
 体重:70kg
 誕生日:2044年6月26日(双子座)
 年齢:27歳
 血液型:O型

サンライズによるオリジナルSFアニメ『カウボーイビバップ』の主人公。
担当声優は 山寺宏一 氏。
氏が声優歴12年の末(1998年)に初めて地上波アニメで演じた主役である
(OVAまで話を広げると1991年の『DETONATORオーガン』で主役を務めている)。

本作は太陽系中に人類が移り住むようになった未来が舞台なのだが全体的に治安が悪化しており、
スパイクはこれを補うために制定されたカウボーイ法に基づき、賞金をかけられた犯罪者および一般人を捕らえる「カウボーイ」と呼ばれる賞金稼ぎを生業として、
相棒のジェットと共に宇宙船ビバップ号で太陽系を駆け巡りながら活動している。
普段の性格は無気力で常に脱力気味であるが、有事の際にはハプニングを楽しみ、危険を恐れず、どんな窮地に陥っても軽口を叩くハードボイルドな男。
自由を好み束縛される事を嫌い、面倒な人付き合いを避けるが、
一方で古い知人を大事にし、行きずりの他人を己の利益を無視して助ける事もあったりと本質的には人情家。
かつて事故で負った怪我のため、右目は義眼である。

賞金稼ぎとして戦闘力は申し分無いが、非常に大雑把な性格なので器物破損やケガ人の続出も多く、
賠償金がかさんでせっかくの賞金を無駄にしてしまう場合も珍しくない。
賞金首の捕まえ方もひたすら殴ったり蹴ったりする事(=抵抗されたら投降を呼びかけず叩きのめす)が大半なので、
劇中ではとある賞金首から「捕まりたくない相手として賞金首の間では有名だ」とも語られている
(カウボーイ法では賞金首を死なせてしまうと賞金がもらえないため、一応手加減はしている)。
またあまり運に恵まれている性分でも無いらしく、高額賞金首をあと一歩の所まで追い詰めながら
不慮の事故や賞金首側の過失でこれを死なせてしまったり、取り逃がしてしまう事も多い。
実力は十分なので見事に賞金を手に入れたり、特別な事情があってスパイク達が自分で賞金を諦めた事もあるが、
そのような理由でビバップ号の金銭事情は常にカツカツである。
具体的には、ジェットさん特製の青椒肉絲には肉が入らない程

「型にとらわれない流派」という事でブルース・リーを師と仰いでおり、ジークンドーを非常に高いレベルで身に付けている。
また、銃の腕前も一級品であり、ジェリコ941のカスタムタイプを愛銃としている。
高速戦闘機を駆っての空中戦の実力も卓越しており、ある程度なら正規軍の兵器や兵士とも渡り合えるほど。

+ スパイクの過去(ネタバレ注意)
元々は火星を拠点とするチャイニーズマフィア「レッドドラゴン」の構成員で、相棒のビシャスと共に反乱分子の粛清にあたっていた。
ある抗争で重傷を負い、その際に手当をしてくれたビシャスの恋人・ジュリアと恋仲になる。
いつしかスパイクは組織からの脱走を考え、自分の死を偽装して遠くに逃げようとジュリアに約束するが、
待ち合わせ場所に彼女は現れず、そのまま1人で行方を眩ませた。
ジュリアの存在はスパイクにとって今なお大切であり、名前を聞いただけでビバップ号から飛び出したり、
彼女が原因でジェットと大喧嘩を繰り広げた事も。

『カウボーイビバップ』作品概要

今でこそ大人向けアニメとして評価されている本作だが、当時はまだ「アニメは子供が見るもの」という風潮があった事に加え、
制作から完成までの間に起きた未成年による凶悪事件や、「ポケモンショック」によるテレビの自主規制の影響で放送枠が中々決まらなかった。
しかし、とある作品がスケジュールを落とした穴埋めとして、テレビ東京系列で1クール分(12話+総集編)だけ地上波で放送
(しかも金曜18時。また、上記の事情もあって暴力・性的表現や光の明滅などが規制されている)、
後に完全版としてWOWOWのノンスクランブル枠で2クール放送され、人気を博したという異色の経緯を持つ。
なお、地上波版最終話の総集編「よせあつめブルース」は、
地上波放送時の規制・カットに対する抗議をメインキャラクター達の独白という形で吐露したものであり、
そのためかDVDなど映像ソフトにも収録されていない。
アクションシーンに拘りのある作品であり、ジークンドーと軍隊格闘術のぶつかり合う劇場版クライマックスなどは白眉。
OPテーマ「Tank!」
フレーム補間で際立つアクション作画
劇場版クライマックスのバトルを格闘技経験者が解説
カウボんいビバッポ

+ 外部出演
人気作品ではあるもののロボットの類は登場せず、メカアクション担当はせいぜい愛機の高速戦闘機「ソードフィッシュII」位なのだが、
外連味のある活躍シーンから人気が高く、遂に『スーパーロボット大戦T』に参戦作品として引っ張り出されてしまった。
事もあろうに、PVでソードフィッシュIIの戦闘アニメをバックにJAM Projectの「Super Robot Wars!」という歌声が流れた事は語り草になっている
とはいえ、海賊が跋扈し犯罪集団が暗躍する退廃とした世界観にはよくマッチしており、所謂居るだけ参戦枠に収まる事はなかった。
実は『サンライズ英雄譚』シリーズにはそれ以前から出演はしていたが、ロボットものではないのでお世辞にも扱いは良くなかった

ソーシャルゲーム『機動戦隊アイアンサーガ』においても、コラボイベントで参戦。
原作キャラデザの川元利浩氏が招聘されたとはいえ、またロボ相手にソードフィッシュIIでハンディキャップマッチかな?と思えば、
ソードフィッシュII型の飛行形態から人型に変形する専用のオリジナル可変機が新規に描き下ろされ、ユーザーに衝撃を与えた。
ソードフィッシュIIにしても、戦闘機タイプの機体としては高性能で、弾幕のDPSも中々なのでこれだけでも十分戦える実力がある。
ビバップ号の面々も艦載機含め一通り(犬のアインまで!)参加している念の入りようである。
更にスパイクのジークンドーを活かせる生身での格闘シーンがシナリオ中に盛り込まれ、
トドメに完全新規描き下ろしのアニメシーンがフルボイスで挿入されるという正に大盤振る舞いであった。
シナリオ自体も原作を思わせるビターな味わいのストーリーであり、原作ファンを大いに喜ばせるコラボとなった。
アイサガ×ビバップコラボのテーマ曲

さらには世界初のトレーディングカードゲーム『マジック・ザ・ギャザリング』とのコラボも行われた。
異世界からモンスターを召喚して呪文を駆使する「魔法使い」として対戦を繰り広げる本シリーズでは、
近年『指輪物語』や『ゴジラ』、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』など節操なく多くの作品が参戦しており、
そうしたムーブメントの一貫として放送25周年を迎えた『カウボーイビバップ』とのコラボが実現したようだ。
とはいえ流石にスパイク達がゲームのカードとして参加したというわけではなく、
無法者達が集う異世界の開拓地を題材にした「サンダー・ジャンクションの無法者」の発売に合わせて、
『カウボーイビバップ』仕様のプレイマットやスリーブなどが抽選で手に入るキャンペーンとなっていた他、
「サンダー・ジャンクションの無法者」のキャラクター達による オマージュトレイラー が公開された。
たぶんMTG制作スタッフの趣味なんじゃないかと思われる

後にサンライズでアニメ化されたジャンプ漫画の主人公とは、天然パーマや大規模な戦争に参加していた過去など、
共通点もあるのでファンの間では比較される事が多い。
ちなみに山寺氏はそのアニメ版だと主人公の師匠を演じていたりする。

龍が如く』シリーズの登場キャラクター・秋山駿はキャラ造形にスパイクを参考にしているとの事。
また、『かいけつゾロリ』のアニメオリジナルキャラ・ガオン(「スタンドの効果音ではない)は、
『ビバップ』に登場する賞金稼ぎアンディ・フォン・デ・オニヤテがモデル(声も同じ江原正士氏)。
『ゾロリ』の原作者である原ゆたか氏は本作の大ファンを公言しており、
ガオンは「ゾロリにもビバップみたいなキャラを出したい!」という懇願から生まれたキャラである。
ちなみに、原氏はスパイクとゾロリが一緒になって睨み合っているイラストを公式サイトに描いた事もあったりする。
……ゾロリの声がスパイクと同じ山寺氏だったり、製作にサンライズが関わったりしたのはこれが前フリ?


MUGENにおけるスパイク・スピーゲル

Charmarher氏による、『JUS』風ドットを用いたMUGEN1.0以降専用のちびキャラが公開中。
ジークンドーによる近接戦はあまり使わず、射撃による遠距離攻撃の方が目立つ性能となっている。
AIもデフォルトで搭載されている。
紹介動画(DLリンクあり。紹介は1:03~)

この他、Butchy氏とDadou氏が共同製作した手描きステージ「Entrepot」も存在しており、現在は海外サイト「Fanatic Mugen」で代理公開されている。


"THIS IS NOT THE END. YOU WILL SEE THE REAL "COWBOY BEBOP" SOMEDAY!"

(これで終わりじゃない。いつか本当の「カウボーイビバップ」を見せてやる!)

出場大会

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最終更新:2024年09月26日 01:00
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