「さあ、楽しい楽しい狩りの時間よ」
ゲーム『
ドラゴンボールファイターズ(DBFZ)』の登場人物であり、ストーリーモードにおける共通の
ラスボス。
原作者・鳥山明氏がデザインした本作オリジナルキャラクターである。
CVは
桑島法子
女史。
ドクター・ゲロが作り出した女性型の人造人間だが、他の人造人間や復活した
セルもその存在を知らなかった。
少年時代の
悟空に壊滅させられたレッドリボン軍を再結成、セルゲームで破壊された筈の
人造人間16号を従え、
悟空をはじめとしたZ戦士達のクローンを作り出して世界を混乱に陥れた。
更に
ナメック星のドラゴンボールを使って
セルや
フリーザといった悪役達も復活させる等、不可解な行動を繰り返す。
当初は
メガネに白衣のセクシーなマッドサイエンティスト的風貌をしており、実際作中でも高度な頭脳を披露していたが、
物語中盤にその異形の正体を現す。
彼女はセル同様生物工学的に造られたバイオロイド戦士であり、ドクター・ゲロの死後もコンピュータが自動的に開発を続け、
作中の数年前に完成した。そして、
ピンク色の肌に
アラビアンな服装からも分かる通り、
魔人ブウの能力も取り込んでいる。
セルのように戦闘力の高い戦士を捕食する事でパワーアップする特性を持つのだが、セルの尻尾のような器官は無く、
代わりにブウのお菓子化光線を使ってお菓子にした相手を食べる。
セル相手のようにちゅるちゅる吸い取られてグロ死はしないが、より回避しづらい分えげつない感じがしなくもない。
アメ玉にされても動けるどころか当たりにくくなる融合戦士はいるが
魔人ブウの因子による影響か、彼女も落ち着きのある善の人格と、小悪魔的で食欲に支配された悪の人格との多重人格になっており、
ルートによっては善の21号が一時的に味方になったりもするが、最終的には悪側の捕食衝動に呑み込まれてしまう。
16号も彼女の中の悪に対抗すべく、フリーザ編では裏工作でプレイヤーを当初予定していた悟空ではなくフリーザとリンクさせたり、
18号とリンクさせたルートでは覚醒した悪の人格を捨て身の行動で善と分離させるなど貢献している。
その目的は、
より強い戦士を使った絶品スイーツを食べる事。
お菓子化能力によって生まれるスイーツは、相手の戦闘力が高ければ高いほど美味であるらしく、常に強者の姿を求めている。
理性を働かせず衝動のままに行動する所は魔人ブウ(純粋)と似ており、理由は異なれど
強者を求めるのはセルと似ている。
また、クローンの戦士で作ったスイーツは風味が薬品臭いらしい。
なお正確な戦闘力は不明。
というのもストーリー開始直前に「浴びた者の戦闘力を制限する波動を出す装置」が起動し、全世界に「波動」を放出していたからである。
要するに全キャラが対等に殴り合う格ゲー補正を具体化したような装置だが、その結果波動を浴びた悟空やフリーザ、
そして彼女自身を含めた全ての戦士達の戦闘力が均一化されてしまったため、フルパワーで戦闘する機会が無かったのだ。
一応ルートによっては「本来の力を取り戻した」と自称するセルを一蹴する場面があるが、波動の影響を脱したのではなく適応して慣れたという状態であり、
本当にフルパワーを出せていたのかどうかは不明である。
とはいえ時系列的には『超』の宇宙サバイバル編の前あたりと思われるので、本当にセル、それどころか魔人ブウより強くてもおかしくはない。
少なくとも再生力はブウ並みらしい。
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その出自(ネタバレ) |
彼女自身によると16号を従えていたのは、
「自分が人間だった頃にいた息子「ゲボ」をモデルに作られたのが16号であり、捕食衝動を抑えてもらうため、そして彼の傍にいたかった」
というのが理由。
…つまり、彼女は16号(のモデル)の母にして、ゲロの妻にあたる人物だったのである。
2022年公開の映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』ではこの設定が取り入れられており、ゲロの家系図が映るシーンがある。
この場面にて彼女の本名が「ボミ」であることが判明した(英語で「嘔吐」を意味する「Vomit」が由来だろうか)。
また、ゲームオリジナルキャラがアニメに逆輸入されたという珍しいケースでもある。
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ゲームにおける活躍
『DBFZ』においては前述の通りラスボスであり、かつ物語の狂言回しでもあり、ルートによってはもう一人の主人公でもあると、
本作の目玉と言ってよい扱いを受けた。
当然プレイヤーキャラとしても一定の条件を満たせば手に入る隠しキャラとして登場する。
真の姿に悪の人格を宿した状態で、概ねストーリーで敵として出てくるのと同じ状態である。
性能としては長いリーチ、高いコンボ火力、多種多様な技による崩しが長所の万能ファイター。
流石にラスボス時よりは弱体化しているがそれでもかなりの性能を保っており、ランクとしては上位近辺に入る。
当初は21号はこの状態のみだったが「善の人格も使いたい」「白衣状態で使いたい」という声も多かった。
しかし『DBFZ』発売から3年以上、超4ゴジータの配信から9か月ほど経ち、これでDLCも打ち止めかと思われた頃、突如として21号(白衣)の参戦が発表。
2022年2月24日にDLCとして人造人間21号(白衣)が実装。白衣を着た人間態で善の人格のまま戦うという正にファン大歓喜のサプライズ参戦であった。
性能的にはかなり……というか頭空っぽで夢詰め込んだじゃないかと言いたくなるほどハチャメチャに強かった。
驚異的な判定でカス当たりだろうが背後で当たろうが強引にフルヒットさせる「ヴィアンドスライサー」、
ダウンを引きはがしてコンボを伸ばせる「ミニャルディーズヒール」、
ヒット時に自分の体力を回復できる「テイスティングカット」などなど、あらゆる技が強力無比。
極め付きは1ゲージ技の「フォトンエナジー」。
暗転無し&4Fから無敵&コンボにも使用可能という使いやすさに加え、
永続的に自分の攻撃力21%アップ&相手の攻撃力21%ダウンというとんでもない副次効果を持つ。
当然ランクでは問答無用のトップ。あまりの強さに海外の大会では使用禁止とされた所もあったとか……。
その反響の大きさからアークも無視できなかったようで、配信2か月後に名指しで弱体化する旨の予告を出し、
2022年6月29日のアップデートである程度弱体化された。
そのデザイン、善と悪の葛藤というキャラクター性、そして悲劇的な顛末から人気が高く、『DBFZ』以外の他社製のゲームにも出演している。
『スーパードラゴンボールヒーローズ』ではユニバースミッション2弾から参戦。
当初は白衣状態のみだったが、後に真の姿もカード化された。
Nintendo Switch版の『スーパードラゴンボールヒーローズ ワールドミッション』ではサブシナリオで登場。
『ドラゴンボールゼノバース2』ではまず衣装が実装、その後プレイアブルキャラクターとして実装。
パラレルクエストで何度か出番がある。
『ドラゴンボールZ KAKAROT』では「研究員」という名前で登場。
あくまでゲストという立ち位置なのか、特に事件などは起こさず、戦闘も無い。
『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』『ドラゴンボール レジェンズ』などのスマホゲーでも何度かイベントが開催されており、善悪両方が多数参戦している。
MUGENにおける人造人間21号
TTA氏による
MUGEN1.0以降専用の21号が公開中。
Chuchoryu氏が手掛けた
スプライトを用いて製作されており、その完成度は高い。海外製だがボイスは日本語。
操作はA、B、Cのボタンが打撃技で、ヒットしたら同じボタンを連打するだけで専用の連続技が出てくれる。
Xボタンで通常弾を出せ、Yボタンで攻撃判定を備えたダッシュが出る。
超必殺技もドラゴンボールらしいものが多数搭載されているが、
無敵時間がある技が無いので格ゲーキャラとしてはいまいち強く無さそうである……。
AIは搭載されていない。
出場大会
最終更新:2022年11月30日 22:43