ベジット


「「ベジータとカカロットが合体してベジットってところかな……

          んでもって……こいつが超ベジット!!」」

鳥山明氏の漫画『ドラゴンボール』及びアニメ『ドラゴンボールZ』に登場した、孫悟空ベジータが合体したキャラクター。
ベジータとカカロット(悟空)が合体したから「ベジット」。分かりやすくて大変結構です。
ゴジータが「フュージョン」という「技」で合体したのに対し、ベジットは「ポタラ」という「道具」で合体している。

声は孫悟空役の 野沢雅子 氏とベジータ役の 堀川亮(現・堀川りょう) 氏が2人同時に喋っていた。
海外の吹き替えでもこの点は守られており、悟空役の Sean Schemmel 氏とベジータ役の Christopher Sabat 氏が担当している。

キャラクター概要

ポタラとは界王神に代々伝わる、イヤリングの形をした秘宝(身に付けていた現界王神は知らなかったが)。
左右一対のイヤリングを二人の人間が一つずつ身に付ける事によって、強制的に合体する事ができる。
フュージョンと違って気の調整や恥ずかしい変身ポーズは必要無く、体格が同程度である必要も無い。
そして合体の制限時間は無し。しかもポタラを外しても、合体は解けない。ようは一生そのまま。……と思われていたのだが?(後述)
さらに書籍「ドラゴンボール超エキサイティングガイド」の記述によれば、
フュージョンが融合する両者の力を「加算」するのに対し、ポタラは「乗算」するという大盤振る舞いである。
また、ドラゴンボールテレビスペシャル第三弾のコミックスにおいて、ベジットは超サイヤ人4以上かもしれないと書かれている。

+ 余談ではあるが
このポタラでの合体はベジータと悟空での以外の合体としても使われる事が多い。
主に↓のような動画。

MUGENでも、フュージョンよりもポタラでの合体の方が多く、大抵はネタとして使われる(某ご乱心豪鬼某神メイドのイントロとか)。
逆に言うとMUGENでフュージョンのポーズを作るのは、かなり難しく、ほとんどMUGENでは見ないと思われる。

Z・改

当初の予定では、悟空と悟飯が合体して魔人ブウと戦うはずだったが、悟飯がブウによって吸収されてしまったため、
丁度占いババによってこの世に戻っていたベジータと合体する事になった。
最初は悟空が自分との決戦の際に力を隠していた事が気に食わずに拒否していたベジータだったが、
ブウによってブルマが殺され、トランクスも吸収された事を知って渋々承諾した。
ちなみに合体すると一生そのままである事は、合体の直前、ブウに攻撃されるギリギリのタイミングの所でベジータに知らされたため、
ベジータ的には結構不満の残る合体であったが、いざ合体で誕生したベジットはやたらノリノリで戦っていた
ベジットの性格はどちらかというと悟空よりなのかもしれない。

合体した後はスピード・パワー・技能全ての面で、悟飯を吸収したブウを遥かに上回る凄まじい戦闘力を見せた。
ブウの持つ能力である変化光線を当てられてアメ玉にされても、 強さは変わらない というデタラメっぷりであり、
どういう原理かアメ玉の状態でも喋ったり、舞空術で空を飛んだり、凄まじい強靭さを持つはずのブウの肉体を軽々突き破ったりとやりたい放題である。

「どうする?お前の相手は世界一強いアメ玉だぞ!」

加えて悟飯吸収魔人ブウを完全消滅させる事が出来るレベルの攻撃を軽々と繰り出しながら、
わざわざ引きちぎったブウの一部だけに当てて「倒そうと思えばいつでも倒せる」アピールをしたりなど、
散々魔人ブウをコケにする余裕ぶった傲慢な態度を見せ、観戦している界王神達をヤキモキさせた。

しかし実は、こうした傲慢な態度や挑発は魔人ブウを追い詰める事で吸収を使わせ、
ブウの体内に居るはずの悟飯達を救出するためにブウの体内に侵入する作戦であり、実際の所はかなり思慮深い性格のようだ。

そして思惑通り、ブウに吸収を使わせるためにわざとちぎった肉片を元に取り込まれる寸前にバリヤーを張る事で、
ブウに吸収されずに体内に侵入する事に成功する…。
……といった所で、バリアを解いた途端に合体も解けてしまった
作中ではブウの体内の汚れた気が原因だと推測されているが、詳しい事は下記。
そして「合体なんぞ二度と御免だ」というベジータによってポタラは壊されてしまい、「ベジット」としての出番は終了となった。

なお、纏っているオーラにスパークが付いていたため、作中では超サイヤ人2形態で戦っていたようだが、
あまりにも余裕のあり過ぎる戦いぶりから、作中の戦いでは本気を出していない可能性が高い
この状態のままであれば、悟飯吸収ブウだろうが純粋魔人ブウだろうが瞬殺できたものと思われる。
作者魔人ブウが無理矢理にでも元に戻したがるのも無理はない。
ちなみにアニメでは、通常の状態でも悟飯吸収ブウと互角以上にやり合っている。普通の超サイヤ人になるだけでも余裕だったのかもしれない。

原作コミックとアニメ版Z・改の「魔人ブウ編」のその後を描く『ドラゴンボール(スーパー)*1の「未来トランクス編」では、
悟空の姿を模した「ゴクウブラック」と、第10宇宙の界王神見習いの界王「ザマス」がポタラを使って融合した「合体ザマス」に対抗すべく、
悟空がベジータに提案し(コミック版では逆にベジータから悟空に提案している)、界王神からポタラを渡され、再び「ベジット」に合体する事に。
大幅に実力を上げた相乗効果で通常のベジット状態でも以前よりも遥か格段に強くなるはずだが、とある事実を聞いた悟空とベジータは早期決着を決意する。
ポタラを身に付け融合し、合体ザマスの前に姿を現して、早々に「超サイヤ人ブルーベジット」になり、合体ザマスに立ち向かっていく。
超サイヤ人ブルー状態の悟空とベジータと同じく、超サイヤ人ブルーに変身すると髪の色も同じく青色になる。

「「オレはベジータとカカロットの合体、ベジットだ!!

          そしてこれが……ベジットブルー!!」」

+ ポタラの秘密?
この合体前に魔人ブウ編で二人に分離した時の事を悟空が第10宇宙の界王神「ゴワス」に質問すると、
界王神でない人間同士のポタラでの融合は、約1時間しか効果がないという事が判明。
という事はフュージョンの効果とあまり変わらないという事に……ポタラの方が融合時間は長いが。

その後、合体ザマスと互角以上の戦闘を繰り広げている最中に1時間よりも早く二人に分離してしまった時にゴワスが言うには、
膨大な力を使用するなどの要因でポタラに宿る合体を維持する力の消費を早めた場合、1時間より早く融合が解除されるという、更なる事実も判明。
……ますますフュージョンと効果が変わらなくなる……

魔人ブウ編で融合が解けた原因が、時間制限によるものか、超サイヤ人ベジットになる等の要因で合体を維持する力の消耗を早めてしまったのか、
どちらの要因によるものかは不明だが、この事実説明のおかげで長年の疑問は解決した事になるはず……。
というかこのポタラの効果を老界王神は知らなかったのだろうか……と言いたい所だが、
余程の事がない限り人間と関わる事のない立場の界王神が彼らの秘宝を両方とも人間に与えるなど前例がなくてもおかしくない事であり、
むしろ何故ゴワスは同じ界王神の間でも周知されていないその事を知っていたのかを問うべきかもしれない。
神tubeに投稿するネタとして人間を合体させる実験したとファンからネタにされている。
いずれにしても老界王神が封印されている間に第7宇宙以外のどこかで発覚した、という事は間違いないようだ。

また本当に時間制限がないポタラによる界王神の融合も、『超』序盤でドラゴンボールの力での解除はできる事が判明している。
不死身の存在とそうでない存在を融合した場合、融合後は不死性が不完全なものになってしまうなどの欠点も登場した。
設定が異なるコミック版では逆に不死性が強化され、悟空の「破壊」で半身を消し飛ばされても即座に回復している。
のちのビルスの言葉によると、ザマスの不死性はビルスの「破壊」でも消滅させる事は恐らく不可能と語っていたので、
仮に悟空がザマスの全身を破壊できたとしても即座に回復され、無効だったのかもしれない
(ただしザマス本人は相当焦り、人質を取る事で破壊を中断させている)。

「ザマスは界王であっても界王神ではないのでは?」という疑問はアニメでは触れられなかったものの、
漫画版では界王神でないためザマスも時間経過で分離してしまう、という設定になっている
(それでも消耗の問題かベジットの方が先に分離してしまい「これが人間の限界なのかもしれない」とゴワスは述べている)。
だが事実上の同一人物同士の合体は悟空達の想定外の結果を引き起こす事に……。

今回は切迫した事態のため、お遊びも手抜きもしない最初から本気のベジットだったが、超サイヤ人ブルーベジットと合体ザマスの力は互角。
戦闘自体は圧倒し、(多少はダメージを受けており、ブウほど一方的な戦いにはならなかったが)、徐々にベジットが優勢となる。
合体戦士としてはそこで初のダメージを被っているが、相手の隙を突き、必殺技の気の刃で挽回するなど、まだまだ余裕はある様子。
今までゲームなどでしか使用してなかったファイナルかめはめ波も披露する。
また、ザマスの気持ち悪さにドン引きするベジットの崩れたギャグ顔という貴重な表情も見せている。
そして勝負を決めようと猛攻を畳み掛ける途中に、上記の理由で再び二人に分離、合体ザマスに二人とも反撃を受けてしまった。

ヒーローズ

アーケードゲーム『スーパードラゴンボールヒーローズ』のプロモーションアニメ「監獄惑星編」では、
二人がかりどころかゴールデンクウラが参戦しても勝ち目がない強さの悪のサイヤ人、
「カンバー」にトランクスが殺されそうになったため、再びベジットブルーに合体。
ところがブルーでも完全に押され、新形態「ベジットブルー界王拳」まで使ってようやく互角かやや劣勢、
という状態で、カンバーの巨大なエネルギー弾にファイナルかめはめ波で対抗するが、
今まで見せた事がない苦悶の表情で追い詰められ、ギリギリ競り勝ちエネルギー弾はかき消すも、
余裕のカンバーにファイナルかめはめ波をかき消されてダメージは与えられなかった(むしろベジットが余波で吹き飛ばされている)。
更にカンバーがパワーボールを作り黄金大猿になった事に愕然とし、直後合体が解けてしまった。
その後大猿化は解けたものの、悟空は戦闘不能になり、ベジータ達のピンチにタイムパトロールである別世界の超サイヤ人4の孫悟空:ゼノとベジータ:ゼノが参戦。
それを見たカンバーが超サイヤ人3になったため、対抗するべくベジータ:ゼノが即合体を提案し「超サイヤ人4ベジット:ゼノ」が登場。
こちらは肉弾戦では完全に勝り、先ほどのようにエネルギー弾とかめはめ波の撃ち合いになり徐々に押されていくも、
ブルーの時よりは余裕で押し返し、カンバーをもかめはめ波で飲み込んで吹き飛ばし、直後合体が解けた。
だがそこでベジータ:ゼノが「やったか!?」と発言してしまい……。
ぶっちゃけてしまえば両ベジットともカンバーのかませといえるような扱いであり、非常に評判が悪かった。
続く「宇宙創成編」にて更に新形態として、魔神ブウ戦で使ったバリヤーを常時使用した攻防一体の「ベジットブルー・バリヤー」
(アーケードでは別形態扱いだが、アニメではかめはめ波を撃ったあたりから、最後までバリヤーを張ってない)と、
超フルパワーサイヤ人4・限界突破に、覚醒したゼノの2人が合体した「超フルパワーサイヤ人4・限界突破ベジット:ゼノ」が登場。
今回は両者とも終盤に登場した事もあり、監獄惑星編の時より強くなったという扱いで、
カンバーより遥かに格上の暗黒王フューや、超フルパワーサイヤ人4・限界突破ブロリーともまともに戦い、前シリーズの汚名を返上した。
ちなみに本作においては身勝手の極意の方が、自由に変身できない分、ベジットやゴジータ以上の切り札として悟空は認識している。

ベジットの必殺技

基本的に悟空とベジータの技を使うが、2人にはないオリジナルの技も使用する。
  • ファイナルかめはめ波
悟空の「かめはめ波」とベジータの「ファイナルフラッシュ」を合体させた技。ゲームにて初登場
(技としてはアルティメットバトル22から、ベジットとしてはファイナルバウトから)。
本編中ではアニメ『ドラゴンボール超』の合体ザマス戦で使用。ファイナルフラッシュの構えから、かめはめ波の構えに移行してから強力な気功波を放つ。
元々はゴジータの技として登場していたが、『GT』にてゴジータ4がビックバンかめはめ波を使用した事等もあり、現在は専らベジットの技として扱われている。
  • フラッシュソードアタック/スピリッツソード
手の先から気のソードを伸ばす技。
最初は「フラッシュソード」と名付けられていたが、PS2の『ドラゴンボールZ3』からはほぼ「スピリッツソード」で統一されてきている。
原作やアニメでは名前の無い技とも言えるか怪しい扱われ方だったが、格闘ゲーム『ハイパーディメンション』に登場した際に必殺技として位置付けられ、
『偉大なるドラゴンボール伝説』等では最大の技と設定されていた。
しかしながら、上記の通りゴジータからファイナルかめはめ波を受け継いでからはそちらが最大の必殺技に置き換えられた。
  • サイキックウェーブ
ゲームオリジナルの技。
人差し指を上に上げ、標的の足元から気を放出する。
  • サベージカウンター
ゲームオリジナルの技。
相手を挑発し、こちらに向かってきた相手を連続で蹴るというカウンター技。しかし、気功波や投げ技には通じない。
  • スピリッツエクスカリバー
『ドラゴンボールヒーローズ』オリジナルの技

(以上、Wikipediaより引用・改変)

なお、ゴテンクスが超サイヤ人3に変身できる事から、ベジットも同様に変身できる可能性も高く、
ゲーム作品(『ドラゴンボールヒーローズ』等)では実際に超サイヤ人3に変身したベジットが登場している。

ちなみに老界王神が「老」になってしまったのも魔法使いのクソババアが勝手に装着して強制合体してしまったためで、
本来はもっと若くてハンサムだったのだとか。
実際『ゼノバース』シリーズに登場する時の界王神は1000歳程度しか年齢差がないのにかなり若々しい見た目をしている。
ただ、そのお陰で数々の不思議な能力を手に入れる事が出来たので善し悪しと言った所か。
…あれ?そうなると、老界王神って実は半陰陽なのか!?(原作では言及されていなかったが)

+ ちなみに……
インタビューで、「ゴジータとベジットはどちらが強いのか?」という質問に対し、
当時のWJの二色カラーページでは「短期戦ならゴジータ、長期戦ならベジット」という曖昧な答えを返している。
「戦闘力はゴジータの方が少し上だが、フュージョンに時間制限がある点では不利」という事か。
しかしポタラにも時間制限がある事が判明したので、どちらが有利かは今の所不明に。

ただ、作中では、老界王神の口から「ポタラの効果はフュージョンより上」と説明されており、
上述の通り、「ドラゴンボール超エキサイティングガイド」にも「フュージョンは両者の戦闘力を加算、ポタラは乗算する」との記述がある。
そのため、元々の設定では戦闘力でもベジットの方が圧倒的に上回っているはずだが、これは鳥山氏が設定自体を忘れてしまったか、
劇場版やアニメ、ゲームで活躍し、ヒーローとしての地位を確立していたゴジータを貶めないように配慮したのかもしれない。
しかし上述のように老界王神の発言については、フュージョンのように時間制限がない事の有用性について説いたとも考えられるため、
一概にベジットの方が上とも言えない所もある。*2
実際超サイヤ人3ゴテンクスや超サイヤ人4ゴジータの場合、合体時間が極端に短くなっており、ポタラに比べると有用性が低いと言える。
が、ベジットブルーも合体時間が(状況にもよるが)短くなる様なので、どちらが良いかは一概に言えなくなってしまっている。

超サイヤ人ブルーベジット、超サイヤ人4ベジット、超サイヤ人ブルーゴジータ、超サイヤ人4ゴジータ、
2人の同一人物同士が融合したどれらの合体戦士が一番強いのかこれから更なる議論があるかもしれない。

ちなみに上記のヒーローズのアニメでは、ブルーと4の悟空同士が互角なのに対して、
ベジットブルー界王拳はノーマルのカンバーに劣勢、超サイヤ人4のベジットは超サイヤ人3のカンバーに優勢と割と不可思議な事になっている。
更にそれから暫く後にゴジータも登場したのだが、ベジットブルー界王拳&超サイヤ人4ベジットがストーリーの序盤に登場した事もあって、
ゴジータブルーがカンバーよりも遥かに強い敵を相手にする展開(=ゴジータの方が明確に格上)になってしまっている。
ただし上記の通り続編でベジットにテコ入れが入ったため、現在は差があるか不明。


格闘ゲームにおけるベジット

アーク制作の格闘ゲーム『ドラゴンボール ファイターズ(DBFZ)』にプレイアブルキャラ(DLC)として実装。
『超』に登場した超サイヤ人ブルー仕様だが、魔人ブウ戦を再現した技も搭載している豪華仕様。

一言で言えば上級者向けのテクニカルキャラ。他キャラにない技を満載しており、
  • 他キャラで言えば「小足」「弱パンチ」にあたる5L・2Lが特殊。
    5Lで連続キック、2Lで大きく踏み込んでパンチ。2Lは5M・2Mからもキャンセル可能
  • 5S・6Sで他キャラのように気弾を飛ばさず、空中に気の爆発を発生させる。
    2S・JSで他キャラの何倍のリーチがある気の剣による突き→薙ぎ払い
  • 対空・コンボ〆用の投げ「アトミックバスター」は相手を自分の向きと逆に投げ飛ばしてしまうため、
    考えずに使うと相手を画面端から画面中央に戻してしまう
など他キャラのセオリーが通じない部分が多く、使いこなすには習熟が必要。

性能としてはアウトレンジ向けで、「相手の技が届かないが、こちらの技が届く距離」から各種技で攻め立てていく。
5L・2S・5Sで相手の射程外からチクチク攻めたり、相手の行動を咎めていくのが単純に強力で、そこから始動できるコンボも優秀。
また2つの超必殺技の攻撃範囲が広いという特徴も持ち、
  • 巨大な気の剣を振り下ろしほぼ画面全体を攻撃する「スピリッツエクスカリバー」
  • 相手がどこにいようと位置をサーチし、頭上に現れて拳をブチ込む「オメガフィニッシュブロー」
のどちらも優秀で、アルティメットZチェンジ(交代超必殺技)にも無理なく組み込みやすい。

弱点はリーチ重視キャラの宿命で、いったんリーチの内側に入り込まれてしまうと切り返し手段が限られ、脆さが露呈する点。
またニュートラルポーズが直立に近いため背が高く、相手の相手の様々な攻撃や固め・崩し連携を喰らいやすい。


MUGENにおけるベジット

主に海外製で複数体製作されている模様。

+ Kamekaze氏製作
  • Kamekaze氏製作
SFCの格ゲー『ドラゴンボールZ HYPER DIMENSION』の画像を使用したもの。
原作ゲームの通り、飛び道具を撃つ際にはライフを少量消費し、パワーを溜める事によって回復する事が可能。
ライフが300以下の時に使用可能な、「Galactic Juggle」、「Energy Beam」という二つの超必殺技も搭載されている。
ただし始動技のリーチが非常に短く、しかも外すと気絶状態になってしまうため使い所は難しい。
また、この技で敵をKOすると(ヒットした時点で相手のライフがKO確定の量だと)何故かあの曲が流れる。何故だ……?
加えて、「Galactic Juggle」は決めた後ベジットが地面に埋まってしまうという微妙な不具合がある。
ジャンプすれば直るのでほとんど実害は無いが。

Win版MUGENと新MUGENの両方に対応しており、どちらもAIがデフォルトで搭載されている。
ただ、同氏のMVC幽白キャラと比べると強さはやや控えめ。
また、「common.cns」(新MUGEN用)と「commonW.cns」(Win版MUGEN用)の中身が逆になっているようで、
ファイル名を書き換えないとエラーを吐いてしまうので注意。

+ SHELD氏製作 超ベジット
  • SHELD氏製作 超ベジット
超4孫悟空の作者でもあるSHELD氏が製作した超ベジット。
超高速格闘や迫力あるエネルギー攻撃など原作さながらの演出を取り込んでいる。作者曰く強さは超4孫悟空以上だとか……。
その操作には相応の指さばきが要求されるが、慣れてしまえば一部の狂クラスをも圧倒する爽快なゲームプレイを楽しむ事ができる。
下記はSHELD氏操作の対エルクゥ戦。
エルクゥの攻撃をほとんどかわし、原作での魔人ブウ同然の扱いである。

4つの強さの段階があり、初期状態こそ攻撃力不足なものの、上記の動画のように本気状態以降になると狂クラスとも戦えるようになる。
超本気状態になると高い攻撃力・防御力と無制限の瞬間移動により悪魔宇宙恐竜も倒せない事もない。
ただし即死攻撃にはあっさりと倒されてしまう脆さもあるため注意が必要である。

技は判定威力共に優れたものが多く、吹き飛ばし性能も高い。
遠くへ飛ばした相手を瞬間移動や超速移動からの追い打ちで繋ぐとDBらしいコンボを再現できるので試してみよう。
基本的に「通常技」→「特殊技」→「必殺技」→「超必殺技」の流れで繋がるようになっているので、
ここを抑えておくと大分良いコンボができるかもしれない。
超必殺技・究極技にはベジットの代名詞ともいえるスピリッツソードやガード不能の一撃KO技であるファイナルかめはめ波など計9つ用意されている。
それに加え裏技的な技が2つ用意されているが、どちらも上記以上の凶悪技なので格ゲーを捨てたい人は使ってみよう。

これらに加えて2018年におよそ7年ぶりの本体更新が行われ、
さらなる新技の追加や既存技へのカットイン追加・ムービー挿入などが行われた。

ドット絵は海外の物を使用している。解凍パスワードは動画の最後の方にあるのでちゃんと最後まで見てみよう。

公開されている超ベジットにはAIが搭載されていないものの、
アブラカ氏とクマ屋氏とでづこ@にょ氏によるAIとオカチャンマン氏によるAI付き改変がニコニコ動画内で紹介されている。
ただしいずれも最新版には非対応。

アブラカ氏の最新のAIには通常スタート以外に本気・超本気スタートのカラーが搭載されているがバーストリミットスタートは無い
(バーストリミット自体にはなれる)。
瞬間移動による喰らい抜けも多用し中々の耐久性を誇る。
間違われやすいが最新版は同氏製作の悟空AI紹介動画にて配布されている悟空のAIフォルダに同封されている。
(フォルダ名がベジットAI改2の物で最終更新日は2011年10月31日)。
動画は消えているが、現在でも入手可能。

クマ屋氏のAIには5段階の調整があり、カンフーマンでも戦えるレベルから即死級の技を多用するレベルまで幅広く対応している。
クマ屋氏と先に紹介したアブラカ氏のAIは搭載すると狂中位の中でもかなり上の方の実力を発揮する

でづこ@にょ氏のAIは上で紹介されたアブラカ氏のAIを元にプレイヤー操作動画のコンボや立ち回りが追加され、
一部の技が強化、演出の追加、バグの修正などがされている。
カスタム要素の導入により、微調整ができるようになり、7Pからは一部の即死が超即死投げに変化し、
耐性がしっかりしていない限り狂クラスも即死させる程になり、強さは設定次第で狂下位~準神相当に変えられる。
後にプレイヤー操作再現AIが公開された。通常攻撃から瞬間移動を多用して必殺技や超必殺技へと繋げるコンボメインのタイプ。
最新版には耐性スイッチが追加され、このスイッチをオンにすると強力な即死攻撃でもNOKOなどで耐えるようになり、
さらに12p状態なら威力の低い宣告なら防げるようになった(時止めを使用する宣告は防げない)。
現在は古いAIは削除され新AIのみ公開されている。過去に弱体化版AIも公開されていたがそちらも公開停止中。
またプレイヤー操作用の性能強化パッチも配布されており、こちらもバグ修正が含まれているので、プレイヤー操作するのであれば導入して損はないだろう。
2015年10月に公開停止となったが、AIの方は更新と共に再公開された。再公開後はオカチャンマン氏同様改変キャラとして公開されている。
尚、でづこ@にょ氏の改変版は、「7P以上」「バーストリミット状態」「耐性強化on」「ゲジマユ」「バリヤインパクト制限無し」を全て満たしていると、
発動中準ステ固定+ライフ管理を搭載したゲージ技やステ抜けを連発し、
狂どころかそこらの神下位程度では倒せなくなってしまう(強力な死の宣告を用いれば倒す事は可能)ので、大会に出す際は注意。
+ 生放送において
神未満シングルランセレトーナメントの大会主によって開かれた神未満シングルランセレトーナメント2生放送Verにて、
その時の最新版ではなく、即死耐性があり普通の状態でも超即死が使えるバージョンで出場。
出場者の中でも最も多い対戦数を維持しつつ15勝2敗でベスト4に入る。
その後マスタークリスを2人して居座って敗北に追いやったりし決勝に進出。優勝候補と目されていたG七夜に2敗を付けて優勝した。
最終戦績は19勝2敗で優勝&最多勝を獲得した。

オカチャンマン氏による改変版も公開されている。でづこ@にょ氏が配布しているプレイヤー操作パッチを改変したもので、
初めからAIが搭載されている他、カラーパレットの追加、一部の技の内部処理の変更、同氏製作のゴジータとの特殊イントロ追加、
1.0でも動作可能などの変更点がある。元の強化カラーは削除されており、こちらは狂下位から狂上位に届くほどの実力を発揮する。

ちなみにアメ玉形態のベジットなんてものも…。
この形態では原作同様にエネルギー弾系の技は一切使わないが、小さい上に素早いためかなり強い。
こちらにはNKYMD氏によって微改変AIが公開されている。
カラー差やConfig設定が追加され一部の技の補正緩和などが変更されており、狂下位から狂中位までの強さを誇る。
プレイヤー操作

+ オカチャンマン氏&夢桜氏製作 超サイヤ人4ベジット
  • オカチャンマン氏&夢桜氏製作 超サイヤ人4ベジット
多くのDB改変キャラを輩出しているオカチャンマン氏が夢桜氏が作成した超サイヤ人4ベジットのドットを使用して製作されたキャラ。
ランクは同氏が改変した超4ゴジータとほぼ同じで特殊イントロも実装済み。

AIも搭載されているため今後の大会出場が期待される。

+ オカチャンマン氏製作 ベジットブルー
  • オカチャンマン氏製作 ベジットブルー
SHELD氏製の超ベジットの改変。リニューアル後のバージョンがベースとなっている。
バーストリミットの代わりにブルー界王拳が実装されている等、演出や仕様も一部変更されている模様。
優秀なAIもデフォルトで搭載済み。

+ Team Z2製作
  • Team Z2製作
MUGEN1,0以降専用。
Balthazar氏とXGargoyle氏を中心とした製作者チームによる飴玉形態のベジット。
他のベジットとは違い並~強キャラレベルの性能。
見た目通り当たり判定は小さく機動力が高い。
AIはデフォルトで対人向けのものが搭載されている。


他に大会で見かけるキャラだと、海外製の狂キャラであるハイパーベジットやベジットクローンズがいる。
それと海外の方が手書きで作ったFinal Supreme Vegito(ファイル名Supreme Vegito Final)なるキャラもいる。
ベジットクローンズやゼットンエルクゥ鬼化パッチ入り等を倒せるが、SMHを倒せないため狂上位止まりである。
でも大体こいつのSSJ4と互角。

また、下記にもある 2010年夏’狂上位~最上位固定タッグトーナメント に出ているVegito V4(Speicaledition)等々、
ゴジータにも引けを取らないほど沢山存在している。

出場大会

+ 一覧
+ ベジット
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
非表示
+ 【超ベジット】
【超ベジット】
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
非表示
+ 【ハイパーベジット】
【ハイパーベジット】
削除済み
+ ベジットクローンズ
【ベジットクローンズ】

プレイヤー操作



*1
ちなみに「ドラゴンボール超」はアニメ版が先行で制作されているため、
コミック版とは設定や内容が微妙に異なるなど違いがある。(話の大筋は基本的に同じだが)

*2
「あらかじめ超サイヤ人の状態で合体した方が良いのか?」という悟空の疑問に返答する際、
老界王神は答えを返すと共に「変身せずとも十分にブウを倒せる」という旨の発言をしている。


最終更新:2023年02月19日 23:25