Z・改
当初の予定では、悟空と 悟飯が合体して 魔人ブウと戦うはずだったが、悟飯がブウによって吸収されてしまったため、
丁度占いババによってこの世に戻っていたベジータと合体する事になった。
最初は悟空が自分との決戦の際に力を隠していた事が気に食わずに拒否していたベジータだったが、
ブウによってブルマが殺され、 トランクスも吸収された事を知って渋々承諾した。
ちなみに合体すると一生そのままである事は、合体の直前、ブウに攻撃されるギリギリのタイミングの所でベジータに知らされたため、
ベジータ的には結構不満の残る合体であったが、いざ合体で誕生したベジットは やたらノリノリで戦っていた。
ベジットの性格はどちらかというと悟空よりなのかもしれない。
合体した後はスピード・パワー・技能全ての面で、悟飯を吸収したブウを遥かに上回る凄まじい戦闘力を見せた。
ブウの持つ能力である変化光線を当てられてアメ玉にされても、
強さは変わらない
というデタラメっぷりであり、
どういう原理かアメ玉の状態でも喋ったり、舞空術で空を飛んだり、凄まじい強靭さを持つはずのブウの肉体を軽々突き破ったりとやりたい放題である。
「どうする?お前の相手は世界一強いアメ玉だぞ!」
加えて悟飯吸収魔人ブウを完全消滅させる事が出来るレベルの攻撃を軽々と繰り出しながら、
わざわざ引きちぎったブウの一部だけに当てて「倒そうと思えばいつでも倒せる」アピールをしたりなど、
散々魔人ブウをコケにする余裕ぶった傲慢な態度を見せ、観戦している 界王神達をヤキモキさせた。
しかし実は、こうした傲慢な態度や挑発は魔人ブウを追い詰める事で吸収を使わせ、
ブウの体内に居るはずの悟飯達を救出するためにブウの体内に侵入する作戦であり、実際の所はかなり思慮深い性格のようだ。
そして思惑通り、ブウに吸収を使わせるためにわざとちぎった肉片を元に取り込まれる寸前にバリヤーを張る事で、
ブウに吸収されずに体内に侵入する事に成功する…。
……といった所で、バリアを解いた途端に合体も解けてしまった。
作中ではブウの体内の汚れた気が原因だと推測されているが、詳しい事は下記。
そして「合体なんぞ二度と御免だ」というベジータによってポタラは壊されてしまい、「ベジット」としての出番は終了となった。
なお、纏っているオーラにスパークが付いていたため、作中では超サイヤ人2形態で戦っていたようだが、
あまりにも余裕のあり過ぎる戦いぶりから、作中の戦いでは本気を出していない可能性が高い。
この状態のままであれば、悟飯吸収ブウだろうが純粋魔人ブウだろうが瞬殺できたものと思われる。
作者魔人ブウが無理矢理にでも元に戻したがるのも無理はない。
ちなみにアニメでは、通常の状態でも悟飯吸収ブウと互角以上にやり合っている。普通の超サイヤ人になるだけでも余裕だったのかもしれない。
超
原作コミックとアニメ版Z・改の「魔人ブウ編」のその後を描く『ドラゴンボール 超』 *1の「未来トランクス編」では、
悟空の姿を模した「 ゴクウブラック」と、第10宇宙の界王神見習いの界王「ザマス」がポタラを使って融合した 「合体ザマス」に対抗すべく、
悟空がベジータに提案し(コミック版では逆にベジータから悟空に提案している)、界王神からポタラを渡され、再び「ベジット」に合体する事に。
大幅に実力を上げた相乗効果で通常のベジット状態でも以前よりも遥か格段に強くなるはずだが、とある事実を聞いた悟空とベジータは早期決着を決意する。
ポタラを身に付け融合し、合体ザマスの前に姿を現して、早々に 「超サイヤ人ブルーベジット」になり、合体ザマスに立ち向かっていく。
超サイヤ人ブルー状態の悟空とベジータと同じく、超サイヤ人ブルーに変身すると髪の色も同じく青色になる。
「「オレはベジータとカカロットの合体、ベジットだ!!
そしてこれが……ベジットブルー!!」」
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ポタラの秘密? |
この合体前に魔人ブウ編で二人に分離した時の事を悟空が第10宇宙の界王神「ゴワス」に質問すると、
界王神でない人間同士のポタラでの融合は、約1時間しか効果がないという事が判明。
という事はフュージョンの効果とあまり変わらないという事に……ポタラの方が融合時間は長いが。
その後、合体ザマスと互角以上の戦闘を繰り広げている最中に1時間よりも早く二人に分離してしまった時にゴワスが言うには、
膨大な力を使用するなどの要因でポタラに宿る合体を維持する力の消費を早めた場合、1時間より早く融合が解除されるという、更なる事実も判明。
……ますますフュージョンと効果が変わらなくなる……
魔人ブウ編で融合が解けた原因が、時間制限によるものか、超サイヤ人ベジットになる等の要因で合体を維持する力の消耗を早めてしまったのか、
どちらの要因によるものかは不明だが、この事実説明のおかげで長年の疑問は解決した事になるはず……。
というかこのポタラの効果を老界王神は知らなかったのだろうか……と言いたい所だが、
余程の事がない限り人間と関わる事のない立場の界王神が彼らの秘宝を両方とも人間に与えるなど前例がなくてもおかしくない事であり、
むしろ何故ゴワスは同じ界王神の間でも周知されていないその事を知っていたのかを問うべきかもしれない。
神tubeに投稿するネタとして人間を合体させる実験したとファンからネタにされている。
いずれにしても老界王神が封印されている間に第7宇宙以外のどこかで発覚した、という事は間違いないようだ。
また本当に時間制限がないポタラによる界王神の融合も、『超』序盤でドラゴンボールの力での解除はできる事が判明している。
不死身の存在とそうでない存在を融合した場合、融合後は不死性が不完全なものになってしまうなどの欠点も登場した。
設定が異なるコミック版では逆に不死性が強化され、悟空の「破壊」で半身を消し飛ばされても即座に回復している。
のちの ビルスの言葉によると、ザマスの不死性はビルスの「破壊」でも消滅させる事は恐らく不可能と語っていたので、
仮に悟空がザマスの全身を破壊できたとしても即座に回復され、無効だったのかもしれない
(ただしザマス本人は相当焦り、人質を取る事で破壊を中断させている)。
「ザマスは界王であっても界王神ではないのでは?」という疑問はアニメでは触れられなかったものの、
漫画版では界王神でないためザマスも時間経過で分離してしまう、という設定になっている
(それでも消耗の問題かベジットの方が先に分離してしまい「これが人間の限界なのかもしれない」とゴワスは述べている)。
だが事実上の同一人物同士の合体は悟空達の想定外の結果を引き起こす事に……。
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今回は切迫した事態のため、お遊びも手抜きもしない最初から本気のベジットだったが、超サイヤ人ブルーベジットと合体ザマスの力は互角。
戦闘自体は圧倒し、(多少はダメージを受けており、ブウほど一方的な戦いにはならなかったが)、徐々にベジットが優勢となる。
合体戦士としてはそこで初のダメージを被っているが、相手の隙を突き、必殺技の気の刃で挽回するなど、まだまだ余裕はある様子。
今までゲームなどでしか使用してなかったファイナルかめはめ波も披露する。
また、ザマスの気持ち悪さにドン引きするベジットの崩れたギャグ顔という貴重な表情も見せている。
そして勝負を決めようと猛攻を畳み掛ける途中に、上記の理由で再び二人に分離、合体ザマスに二人とも反撃を受けてしまった。
ヒーローズ
アーケードゲーム『スーパードラゴンボールヒーローズ』のプロモーションアニメ「監獄惑星編」では、
二人がかりどころか ゴールデンクウラが参戦しても勝ち目がない強さの悪のサイヤ人、
「カンバー」にトランクスが殺されそうになったため、再びベジットブルーに合体。
ところがブルーでも完全に押され、新形態 「ベジットブルー界王拳」まで使ってようやく互角かやや劣勢、
という状態で、カンバーの巨大なエネルギー弾にファイナルかめはめ波で対抗するが、
今まで見せた事がない苦悶の表情で追い詰められ、ギリギリ競り勝ちエネルギー弾はかき消すも、
余裕のカンバーにファイナルかめはめ波をかき消されてダメージは与えられなかった(むしろベジットが余波で吹き飛ばされている)。
更にカンバーがパワーボールを作り黄金大猿になった事に愕然とし、直後合体が解けてしまった。
その後大猿化は解けたものの、悟空は戦闘不能になり、
ベジータ達のピンチにタイムパトロールである別世界の超サイヤ人4の孫悟空:ゼノとベジータ:ゼノが参戦。
それを見たカンバーが超サイヤ人3になったため、対抗するべくベジータ:ゼノが即合体を提案し 「超サイヤ人4ベジット:ゼノ」が登場。
こちらは肉弾戦では完全に勝り、先ほどのようにエネルギー弾とかめはめ波の撃ち合いになり徐々に押されていくも、
ブルーの時よりは余裕で押し返し、カンバーをもかめはめ波で飲み込んで吹き飛ばし、直後合体が解けた。
だがそこでベジータ:ゼノが「やったか!?」と発言してしまい……。
ぶっちゃけてしまえば両ベジットともカンバーの噛ませと言えるような扱いであり、非常に評判が悪かった。
続く「宇宙創成編」にて更に新形態として、魔神ブウ戦で使ったバリヤーを常時使用した攻防一体の 「ベジットブルー・バリヤー」
(アーケードでは別形態扱いだが、アニメではかめはめ波を撃ったあたりから、最後までバリヤーを張っていない)と、
超フルパワーサイヤ人4・限界突破に、覚醒したゼノの2人が合体した 「超フルパワーサイヤ人4・限界突破ベジット:ゼノ」が登場。
今回は両者とも終盤に登場した事もあり、監獄惑星編の時より強くなったという扱いで、
カンバーより遥かに格上の暗黒王フューや、超フルパワーサイヤ人4・限界突破ブロリーともまともに戦い、前シリーズの汚名を返上した。
ちなみに本作においては身勝手の極意の方が、自由に変身できない分、ベジットやゴジータ以上の切り札として悟空は認識している。
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