ジラーチ





      
分類:ねがいごとポケモン
高さ:0.3m
重さ:1.1kg
タイプ:はがね・エスパー
特性:てんのめぐみ(技の追加効果の発生率が2倍になる)
めざめた とき あたまの たんざくに かかれた ねがいを かなえると いう でんせつを もつ。
きけんを かんじると ねむったまま たたかう。

+ 担当声優
鈴木富子
『七夜の願い星 ジラーチ』
飯塚雅弓
『スマブラX』
かないみか
『ベストウイッシュ』
金田朋子
『ピカチュウ、これなんのカギ?』

任天堂の育成RPG『ポケットモンスター』に登場するポケモンの一匹。初出は第3世代『ルビー・サファイア』。
かつては幻枠であったデオキシスと並ぶ第3世代における「幻のポケモン」枠の一角であり、ゲーム中には出現しない。

モチーフは流れ星と思われるが、頭には短冊のようなものが垂れ下がっており、
体には羽衣のようなものが付いているなど、「七夕」要素も含まれている。
どんな願いも叶える力を持っており、腹部にある「真実の瞳」と呼ばれる大きな眼がその能力の要とされている。
しかし、1000年の内7日間しか目を覚まさないという。

前述の通りゲーム中では登場しないが、ホウエン地方のトクサネシティの東側には外観に合わない奇妙な白い岩が置かれている他、
岩のすぐ横にいる少女が「ねがいごと」「ながれぼし」「たんざく」など、
ジラーチに関連したフレーズを口にしており、プレイヤーの間ではここで特定の条件を満たせばジラーチが現れるという都市伝説が流れた。

+ 『アルファサファイア』ネタバレ注意
上述のようにゲーム本編においてジラーチが登場することはないが、
第6世代リメイク版の『アルファサファイア』において、アクア団のアジトに、
「坊主頭の少年と黒髪の少女が頭に短冊の付いたポケモンと一緒に写っている」写真が存在している。
これを調べると「『…002年 …月 7日…アオ…リ …ラーチと』 写真の端にかかれた文字はかすれてうまく読めない」と出る。
アクア団が海を増やそうとカイオーガを復活させようとするのは過去作通りだが、
本作ではそれが「ポケモンの理想郷を作るため」とされており、
アオギリはカイオーガの制御不能な力を目の当たりにした際に、

「…… …… …… オレは…… ポケモンの……
 あいつの……あいつが 生きていける 世界を…… 造りたく…… て……」

とその行動の根幹には特定のポケモンが関わっていると思わしき言動を見せている。
ゲーム中ではそれ以上の情報が出ることは無いが、
各種メディアミックスでジラーチが私利私欲で願いを叶えようとする者に狙われていた実例から、
本作のアオギリの一連の行動は「ジラーチと望まぬ形で離別させられたからでは?」とファンから推測されている。


『BDSP』では『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・イーブイ』のセーブデータがあれば、
連携特典で人からもらえるようになり、入手難易度は大幅に緩和された。

+ その他作品における活躍
大抵の作品では「願いを叶える能力」を悪用するために狙われることが多い。

アニメでは2003年の劇場版『七夜の願い星 ジラーチ』の主役として登場。
マサトと交流を結ぶが、自分の野望のためにその力を使おうとするバトラーに狙われる。
ジラーチを演じた鈴木女史は映画公開前の七夕の日に他界しており、本作が遺作となった。

漫画『ポケットモンスターSPECIAL』ではエメラルド編で登場。
石化した図鑑所有者を救出すべくエメラルドが探索していたが、
自分の野望を叶えようとするガイル・ハイダウトに狙われる。
本作では「頭部の短冊の数しか願いは叶えられない」(つまり3回限定)という設定となっている。

スマブラX』ではモンスターボールから低確率でジラーチが出現する。出現するとシールを落とす。
次々作『スマブラSP』ではファイターをサポートするスピリッツとして登場する。

『ポケモンコロシアム』では難易度の高いコロシアムバトルで戦うモブトレーナーが使ってくる。
その唐突な出演に驚いたプレイヤーも多いだろう。不良な女ライダーが使ってきたり、
工事現場で働いてそうなおじさんが使ってきたりとやりたい放題である。

『ポケダン』シリーズでは、ストーリー上では寝起きが悪く起こすと襲い掛かってくるというお約束がある。
『青・赤』では「ねがいのどうくつ」(お金持ち込み不可、レベル1からスタートといういわゆるやりこみ系ダンジョン)に登場し、
ジラーチを倒した後に仲間にせず、尚且つ「歌声の石」を持っていた場合は願い事を一つ叶える。
条件さえ満たせば何度も願いを叶えることができたが、リメイク版となる救助隊DXでは願いを叶える機会は一度きりとなっている。
『空の探検隊』では本編の脇役であるビッパが主人公の外伝「ビッパのねがいごと」のボスとして登場。
寝起きが悪く、願い事を叶えに来たビッパを悪気は無いが襲い掛かった。
ジラーチを倒すとビッパは「後輩がほしい」と願い事をするが、これが叶ったのが本編における主人公加入である。
『超不思議のダンジョン』ではデンリュウ率いる調査団の一員として登場。前述の『空』の個体と同一と思われる描写がある。
案の定、団長のデンリュウに頼まれて起こしにきた主人公とパートナーに寝ぼけて襲い掛かる戦闘イベントがある。


原作中の性能

HP:100
攻撃:100
防御:100
特攻:100
素早さ:100

バランスの取れた種族値のポケモン。禁止枠なのでレート戦では使用不可能。
特筆すべきは、特性「てんのめぐみ」により追加効果が発動する確率が非常に高いという部分。
物理技のメインウェポンの「コメットパンチ」は4割の確率で攻撃上昇、「アイアンヘッド」は6割の確率でひるみを起こす。
特殊技の「サイコキネシス」、「ラスターカノン」は物理ほどの派手さはないが、
特防を2割の確率でダウンさせるため、やはり強力。
専用技に威力140の「はめつのねがい」があるが、ダメージ判定まで2ターンかかるため使いにくい。

サブウェポンも物理が3色パンチに「ドレインパンチ」、特殊が「くさむすび」「シャドーボール」「マジカルシャイン」と豊富。
変化技も「めいそう」「でんじは」「ステルスロック」「トリック」など優秀な技を揃えている。
特に「でんじは」・「てんのめぐみ」・「アイアンヘッド」の組み合わせにより、
相手の素早さを下げつつ麻痺判定とひるみ判定の併用により相手の行動を封殺する、通称「ずっと俺のターン戦術」が有名。

欠点は複合タイプ。10種類のタイプを半減以下に抑える優秀な耐性だが、
同複合タイプのメタグロスと弱点が被ってるギルガルドが暴れまくったため、そのとばっちりでガチガチに対策を立てられていることが多い
(連中に有効な「ふいうち」「おにび」などがそのままジラーチ対策として流用できる)。


MUGENにおけるジラーチ

中華圏の製作者であるvo-jk氏による、新MUGEN専用のキャラが公開中。
氏の他のキャラと同じく、スプライトは3Dモデルを使用して作られている。
以前のバージョンはデータは、ファイルに一部漢字が使用されており、公開場所及び環境によっては不具合が出たが、
現在はYochiIsC00lest333(Николай Бессонов)氏の協力を得て、
各ファイルをアルファベットで最適化したデータに更新されたバージョンで統一された。

攻撃は遠近共にバランスが取れたオールラウンダーなキャラとなっている。
必殺技の「りゅうせいぐん」では、画面外に上昇し己自身を流星として勢いよく落下してくる……りゅうせいぐんってそんな技だっけ?
超必殺技の「はめつのねがい」では真実の瞳を開いて全画面攻撃を放つ。
カラーによって性能に差があり、凶下位~狂下位想定とのこと。
AIもデフォルトで搭載されている。

出場大会



最終更新:2024年04月09日 18:00