特撮番組『
ウルトラマンガイア』に登場する
怪獣。コッ「ブ」ではないので注意。
別名「宇宙戦闘獣」。身長77m、体重8万8千t。
名前に「ヴ」が入る珍しい怪獣であるが、これは正式名称の「Cosmic Organism-Vangard(前衛宇宙生物)」の各単語の頭文字の略である。
根源的破滅招来体が最初に送り込んだ生体兵器で、ウルトラマンガイアが最初に戦った怪獣。
頭部から発射する破壊光線「フラッシュコッヴショット」と両手の鎌「コッヴシッケル」が主力武器である。
当初は根源的破滅招来体の尖兵かと思われていたが、
後の展開において、もとはM91恒星系に住んでいる悪意のない生物であり、
それが破滅招来体に無理矢理地球に放り出され、
環境の急激な変化に対応出来ずにパニックを起こして暴れていただけで、
生物兵器ではなく「兵器として利用されている生物」、つまり被害者の側だと発覚した。
ただし、コッヴ自身に悪意はなくとも、彼らにとっての未知の存在へ向ける害意はあり、
その存在を察知した地球由来の怪獣たちを暴走させてしまう一面がある
(こうして発生する「人類 対 地球怪獣」という地球生物同士の内ゲバ自体が根源的破滅招来体による策謀の一環だった)。
おまけに『ガイア』の世界では怪獣保護の基盤が乏しい上に(シャザックなど例外有)、
コッヴ自体が後年の作品で出た個体達も含めてパニック抜きにしても気性の荒い種であることが描写されているため生け捕りはまず不可能で、
かと言って防衛組織「G.U.A.R.D.」が作ったワームホール発生装置も根源的破滅招来体にハックされる危険があるため、
コッヴを故郷に送る手段も現実的ではなく、一度対峙したが最後、駆除処分するしか手は無い。
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派生種 |
第10話「ロック・ファイト」に登場。
襲撃する惑星の環境に適応した生物を生み出す兵器「惑星破壊機ヴァーサイト」の内部で、
大量の卵や幼獣の状態で生み出された個体の一体。
ヴァーサイトがXIGの攻撃で墜落したことで不完全かつ異常な状態で成長したため、
前回出現した個体よりも小型で力も弱いが、生き残った幼体のコッヴ達の破壊光弾の一斉発射との連携でガイアを苦しめた。
ちなみに着ぐるみは初代コッヴの改造ではなく新たに作られたもので、後に第33話に登場するシャザックに改造されている。
このシャザックは親子で登場しており、子供のシャザックもやはり幼体コッヴの改造である。
第44話「宇宙怪獣大進撃」に登場。 「超」は「ちょう」ではなく「スーパー」と読む。
「G.U.A.R.D.」主導の下で行われた、
「コッヴやパズズの故郷と思われる地球から44光年離れたM91恒星系に、ワームホールを通じて 惑星破壊ミサイルを撃ち込む」
という計画が根源的破滅招来体に利用され、地球のワームホールと敵のワームホールを繋げられてしまい、
パズズと共に送り込まれた個体が、それらのエネルギーを吸収して変異した姿。
前よりも大ぶりな体格となり、体色も金色中心に変化している。
同様にパワーアップした超パズズと共にガイアを圧倒したが、 アグルV2の参戦により共に倒された。
なお、上記の計画自体も根源的破滅招来体の思惑通りに動いており、もしガイアとアグルが撃退していなかったら、
「惑星破壊ミサイルが地球上で爆発する」あるいは「人類がM91恒星系にとっての破滅招来体となる」という事態になったと思われる。
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その他の作品のコッヴ |
漫画『大怪獣バトルウルトラアドベンチャー』では大阪に出現した ブルトンにより、 レイキュバスと共に召喚された超コッヴが登場。
『 ウルトラマンギンガS』では本体は未登場だが超コッヴがスパークドールズとして登場し、
チブル星人エクセラーの連続モンスライブで変身した ファイブキングの一部に使用された。
オーブ超全集に掲載された『 ウルトラマンオーブクロニクル』では、
1908年にフィヨルドの谷間に出現した超コッヴがオーブと戦い、
激しい空中戦を繰り広げた末に、ルサールカ上空で敗北した事が描写された。
ただし、この時点で魔王獣を倒せる実力を備えていたオーブに相応の深手を負わせており、
そのダメージが、TV版でも描写された マガゼットンとの戦いに響くことになったという。
なお、飛行能力を持っている事が初めて描写されたが、単に『ガイア』の個体が使用しなかったのか、
この個体固有の能力だったのかは不明である。
『 ウルトラマンZ』ではピット星人が何らかの手段で調達した超コッヴの細胞が登場し、
セレブロによって怪獣メダルの精製に使用された。
こちらもファイブキングの合体用で、本体は未登場。
ゲーム『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』でも超コッヴが実装されている。
固有スキル「防衛本能」は、攻撃を受けた時2ターンの間SP獲得率を小アップさせる。
必殺技「フラッシュコッヴショット」は命中した相手を高確率で「暗闇」状態にする。
ただし、コッヴは命中はともかく回避はかなり低いため、微妙に効果とスペックが噛み合っていない。
リーダースキルが、攻撃タイプ「近距離」の味方の命中率を中アップさせるという希少な能力なので、
こちらが主な採用理由となる。
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MUGENにおけるコッヴ
カーベィ氏の製作した超コッヴが公開中。
スプライトはPicoの新世紀ウルトラマン伝説の物を使用している。
元ゲームでのモーションは少なく、
通常技は2ボタン式でパンチや尻尾攻撃などの近接攻撃を搭載している。
また元ゲームだけだと不足しがちな技を補うように、
ワープするトリッキーな移動技の「ワームホール」が搭載されている。
超必殺技は
飛び道具の「フラッシュコッヴショット」を始め、いずれも1
ゲージ技。
AIもデフォルトで搭載されている。
出場大会
最終更新:2025年05月11日 20:44