スカル・クローラー


「イーウィス族は呼ばねぇが、俺は“髑髏の亡者(スカル・クローラー)”って呼んでる」
「怖そうだろ?…ビビらそうと思って咄嗟に考えた」

ハリウッドの怪獣映画シリーズ『モンスターバース』に登場する登場する怪獣
初出はシリーズ2作目となる『キングコング: 髑髏島の巨神』。
髑髏島で最も獰猛な生物で、後ろ足が無く前足(腕)2本だけで動き回る巨大な爬虫類。
命名者は第二次大戦時から髑髏島に住んでいるハンク・マーロウで、
調査団一行に本怪獣を説明する際の咄嗟の思い付きで、「髑髏の亡者」という意味で名付けられた。
髑髏で言う目の部分にくぼみがあるが、これはメイキングブックの監督発言によると「レーダーのようなもの」らしく、本来の目は側頭部にある。
映画だと画面の暗さや激しい動きもあって分かりにくいが、記事冒頭のような静止画やフィギュアなどでは窪みよりも少し後ろに目があるのが確認できる。

体長:3.65~28.95メートル
体重:40~100トン
大型から小型の複数体が髑髏島の西側に住んでおり、普段は島の地下空洞で過ごし、空腹になると獲物を求めて地上に出てくる。
個体によって差はあるが、総じて巨体に見合わぬ素早い身のこなしと、
カエルカメレオンのような射出速度の長い舌、そして攻撃及び拘束に使用できる尾が主な武器。

しかし、最大の脅威は何といってもその食欲である。
とにかく大食いかつ悪食であり、目に付いた生物は片っ端から捕食しようとする。
また、劇中では平成ギャオスのように未消化物はペリットとして吐き出す習性があるのだが、
捕食後ほとんど時間を置かず吐き出していることから、非常に消化力・代謝が高いことが分かる*1
そのような体質故に、狩りに対して異常なレベルで貪欲。
一応小型の個体であれば拳銃や火炎放射器は通用はするのだが、こいつらは生存本能より食欲の方が上であり
一度獲物を見付ければ、撃たれようが傷付こうがほとんど怯みもせずに一心不乱に襲い掛かってくる
その恐るべき習性で髑髏島の原住民であるイーウィス族からは恐れられており、
マーロウと同じく島に漂着し、彼と友情を育んでいた日本人兵士・碇軍平の命を奪っている。
そしてコングにとっても、彼の両親をはじめとした同族を滅ぼした仇敵である。

同作ではこのスカル・クローラーの中でも最年長かつ一番大型の「スカルデビル」と呼称される個体が、最大の敵として立ちはだかった。
人間達にとって脅威だったのはもちろん、過去にコングの両親を殺害した個体であり、コングにとっても因縁の相手である。
このスカルデビルはコングやリバー・デビルに匹敵する巨体と、航空機向けの機関砲の弾すら弾く強靭な皮膚を持つ。
加えて、一行が油断した所へ不意討ちする巧みさを見せるだけでなく、
スカルデビルを道連れにすべく自爆しようと手榴弾を手に持ち、わざと食われようとするアール・コール大尉を、
「見え透いた手だ」と言わんばかりに食うことなく尻尾で撥ね飛ばして殺害するなど、知能も高い。
とはいえ、パッカード大佐の手によって息も絶え絶えになっていたコングを放置して食欲を優先して人間を狙うなど、他のスカル・クローラーと習性は大差無い
(しかも喉を掻き切られようが食欲を優先していた。食おうとしたのはコングと心を通わせた女性であり、コングへの嫌がらせも兼ねていたのだろうが)。

+その末路(ネタバレ)
先述のように囮になろうとしたアール・コール大尉の騙し討ちを見抜いて吹き飛ばすが、
大尉が岩に叩き付けられた際に起きた爆発によって異変に気付いたのか、ダメージから回復したコングが現れて戦いとなる。
コングの倒木を用いたフルスイングの打撃を喰らっても倒れない頑丈さや素早い動き、長い尻尾による攻撃で優位に立つが、
先述のコングと通じ合った女性・ウィーバーの照明弾の射撃で片目を潰され、他の人間達からも妨害される。
更にコングが漂着していた大型船の残骸のスクリューを手に持ち放ったアッパーカットにより、喉を切り裂かれ倒された…

と思いきやまだしぶとく生きており、水に落ちたウィーバーを掬い上げたコングの手に舌を伸ばし食らい付く。
だが、コングがその持ち前の怪力で腕を引いたことで舌もろとも内臓を引きずり出され、完全に絶命した。

モデルとなったのは1933年のオリジナル版『キング・コング』のクモガニ等と同じシーンに登場した後ろ足の無いオオトカゲのような怪物*2であり、
これを下敷きにして『千と千尋の神隠し』のカオナシ、『新世紀エヴァンゲリオン』の使徒サキエル、
ポケットモンスター』のカラカラを参考にしながら、「白い顔に黒い体」というデザインを煮詰めたらしい。
捕食された軍平のネーミングも含め、監督の日本オタク趣味が窺える
元キャラがかなりマイナーな存在(コングとは対決しておらず、人間にあっさり撃退された弱小クリーチャー)だったため、
ボスキャラとして大抜擢された事に驚いたというか、そもそも元キャラがいる事に気付かなかった観客も多かった模様。

+その後の作品でのスカルクローラー
なお、数十年後にあたる『ゴジラ・キング・オブ・モンスターズ』においては裏設定で言及されており、
ギドラの王位僭称時に世界各地の怪獣が目覚めたのと同様に、
髑髏島の地下に潜伏していたスカルクローラー達も動き出し、コングがこれの対処にあたっていたとされている。

ゴジラVSコング』では、大企業エイペックス・サイバネティクス社にて養殖されている様子が描かれた。
本作にはスカルデビルよりも更に大型(体長約60メートル)の個体が登場したが、
メカゴジラの稼働テストであっさりと殺害されている。


MUGENにおけるスカル・クローラー

カーベィ氏の製作したキャラが公開中。
ベースはゴロザウルス*3で、kMIKEj氏の製作したスプライトを用いて作られている。
機動力は高めで、噛み付きや引っ掻きなど近接攻撃が中心の性能をしている。
「地底潜行」で攻撃を受けずに移動するトリッキーな技もある。
超必殺技はいずれも1ゲージ技で、舌攻撃、必殺とびかかり、潜行攻撃の3つ。
AIもデフォルトで搭載されている。

2021年7月4日の更新でdefファイルが追加され、selectファイルの登録名を変えることで『ゴジラVSコング』に登場した姿も使用できるようになった。
性能や技自体はは同じだがキャラ名やポトレなどが変化する。

出場大会

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*1
一般的な鳥類学がペリットを吐き出すのは採餌から6~10時間程度。

*2
4:35頃から登場
なお、後ろ足が無いトカゲには アホロテトカゲ という実在例があるが、このトカゲは全く異なる架空のクリーチャーである。

*3
余談だがゴロザウルスのオマージュ元も同じ1933年版コングに登場した暴君竜である。


最終更新:2021年08月07日 17:32