二足歩行のトカゲ


1933年公開の映画『キングコング』に登場する怪獣…というより人間と対比すると大きめのワニぐらいの大きさのため「猛獣」と言った方が近いかもしれない。
また「二足歩行」と言っても直立して歩くリザードマン的な奴ではなく、むしろ体の前半分がトカゲで後半分がヘビと言った感じ。
劇中正式名はなく、媒体によっては「後ろ足のないトカゲ」と記載されることもある。と言うか、こっちの方が変な誤解を生まずに済むのでは?
ミートイーター首長竜などの絶滅種モチーフか、あるいは現生種モチーフでも巨大化しただけなどが主な怪物として登場する本作では、
唯一架空の髑髏島のクリーチャーである(後ろ足が無いトカゲには アホロテトカゲ という実在例があるが、このトカゲは全く異なる架空の生物)。

丸木橋を渡っていた船員たちの多くがコングの攻撃で橋ごと谷底に落とされた後、
崖の窪みに潜んでコングから隠れていた人間側の主人公の1人ジャック・ドリスコルを目ざとく見つけ、
谷底からツタに上って忍び寄り襲撃しようとしたが、寸前の所で気付かれた挙句ツタを切られて転落死した。
2:25頃から登場

該当するシーンは唐突に崖下から登場するほんのわずかな時間であり、
しかもコングと怪獣プロレスはおろか人間ともまともに絡まずに退場する役回りという、決して印象に残るとは言い難い存在であった。
実は、この直前には崖下で丸木橋から落とされた船員達が多くのクリーチャーに襲われるシーンが存在したのだがカットされてしまい、
崖を登ってきた彼だけが辛うじて本編に登場することができた…という裏話が存在する。
脚本をベースにして書かれたノベライズ版ではこの場面があり、大グモ・大トカゲ・タコのようだが触角がある虫などが崖下を蠢き、落ちた人間を襲っていた。
ただ、崖を登ってきたのは大グモの方で、理由は分からないが映画ではクリーチャーを変更したらしい。
このシーンについては2005年に公開されたピーター・ジャクソン版の『キングコング』では再現されている他
(ただし、二足歩行のトカゲに該当するクリーチャーは登場していない)、
同監督によって製作された『The Lost Spider Pit Sequence』という短編作品にて、1933年版の映像に合わせる形でシーンが再現されている。
『The Lost Spider Pit Sequence』

そんなこんなでかなり影の薄い存在ではあるが、意外にも全く顧みられていない存在というわけではなく、
『キングコング対ゴジラ』ではこいつをモチーフとしたと思しき「大トカゲ」が登場している。
それでも知名度は低いと言わざるを得ない状況だったが、2017年公開の映画『キングコング 髑髏島の巨神』にて、
こいつをモチーフにした怪獣「スカル・クローラー」が同作におけるコングの宿敵ポジションを担い、
その影響で元ネタであるこのトカゲも知名度が大きく高まった。
1933年版に登場した髑髏島の生物では唯一架空のモンスターであったことからデザイン元に選ばれたんだとか。


MUGENにおける二足歩行のトカゲ

案の定カーベィ氏の製作したキャラが公開中。
kMIKEj氏提供のスプライトを用いて作られている。
同製作者のスカル・クローラーと技が酷似しており、近接戦メインの性能も同じだが、
地中への潜伏攻撃など一部の技が削除され、相手の攻撃時に反撃する技「カウンター」に差し替えられているなど差別化されている。
超必殺技はいずれも1ゲージ消費で「必殺尻尾攻撃」「必殺とびかかり」「連続噛みつき」の3つ。
AIもデフォルトで搭載されている。

また、同じくカーベィ氏によって『キングコング対ゴジラ』に登場した大トカゲも製作されている。

出場大会

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最終更新:2025年02月25日 14:22