2005年のリメイク版『
キングコング』に登場する巨大な鋏角類の節足動物。
両腕に大きな鋏を持ち、足は六本存在するなど見た目はサソリモドキに似ている。
髑髏島の谷間に棲息しており、蓄えた腐肉に卵を植え付ける習性を持つ。
腐肉ごとカルニクティス(後述)に捕食された卵のみが孵化し、幼体になる事が出来る。
この世界線の髑髏島は1948年に水没した為、本種も他の髑髏島固有種たち共々絶滅したと思われる。
後述の生物達も含め、滅んでくれて本当に良かった
元ネタは1933年公開の『キング・コング』の没シーンに登場する巨大昆虫(通称「クモガニ」)。
コングの攻撃で谷底に落とされ、辛うじて生き延びた船員たちが襲われるシーンに登場するはずだったのだが、
試写会で「
あまりに残虐すぎる」と不評を買ってしまい、劇場公開版ではカットされてしまった
*1ので、
実質的にアラクノ・クラウは本作オリジナルのキャラクターとなっている。
劇中では中盤の谷底におけるシーンで登場。
他の巨大昆虫や巨大生物と共に集団で主人公一行に襲い掛かるが、直後に救助に駆け付けた人間の機銃掃射によって撃退される。
このシーンは巨大ミミズの「カルニクティス」や巨大ウェタの「ウェタ・レックス」など、
見る人によってはかなり嫌悪感を覚える生物達が生々しく表現されており、
それらの生物達が集団で襲い掛かるため、かなり見る人を選ぶシーンとなっている。
また、『
モンスターバース』シリーズの映画『キングコング 髑髏島の巨神』には、
同じくクモガニを元ネタにしたと思われる
怪獣「
バンブー・スパイダー」が登場している。
『
ゴジラVSコング』において、地下空洞の中で発見された「未確認生物(ロッククリーチャー)」も、
アラクノ・クラウが元という説がある。
MUGENにおけるアラクノ・クラウ
巨大カマドウマの「ウェタ・レックス」や巨大ケラの「デカルノシメックス」、
劇中では巨大なハサミしか登場しなかった「デプレプター」、
相手に吸着して攻撃する「カルニクティス」など、同シーンに存在した生物は一通り揃っている。
EX
必殺技として2
ゲージを消費して出せる「Fear of Skull Island」があり、これは画面内に上記の生物達を大量に召喚するというもの。
見た目もかなりリアル寄りで
音や演出等も生々しく、原作のシーンが忠実に再現されている技である。
AIもデフォルトで搭載されている。
出場大会
*1
カットされたフィルムや写真資料なども発見されていない為、現在では完全に幻のシーンと化している。
ただし、特技監督のウィリス・オブライエン氏が後に参加した怪獣映画『
黒い蠍』に、
上記のクモガニを流用したと思われる巨大クモが登場している他、
このシーンをオリジナルの映画に合わせて再現した映像が2005年版DVD-BOXの映像特典として収録されている。
最終更新:2024年02月01日 15:14