「──そしてもう一つ… 今日 お前には”死相”が出ている」
漫画『ONE PIECE』の登場人物。
「ホーキンス」が付かない方は
こちら。
北の海出身の海賊で、若手ながら億越えの懸賞金を懸けられた「超新星」の1人。
初出のシャボンディ諸島編時点で懸賞金2億4900万ベリーで、新世界編では3億2000万ベリーとなっている。
アニメの担当声優は
宗矢樹頼
氏。
名前の由来は実在の海賊「ジョン・ホーキンス」と「バジル・リングローズ」。
「魔術師」の異名を持ち、
タロットカードによる占いの結果で自分の行動を決める人物。
また、人相占いの心得もあるらしく、劇中では死相の有無について語る場面がある。
シャボンディ諸島編では
黄猿と遭遇して窮地に陥るが、
黄猿が
ルフィの捕縛を優先したため辛くも生還した。
新世界編では
ユースタス・キッドや
スクラッチメン・アプーと一悶着あったものの同盟を結び、
四皇
シャンクス打倒の準備をしていたが、実は裏切っていたアプーの手引きで同じく四皇の
カイドウと出くわし、
その場で部下になることを迫られ、敗れるまで抵抗していたキッド達とは対照的に
「勝利確率0%、逃走成功率0%、服従生存率40%」という選択肢があってないような占い結果を見て、
海軍大将と対峙したときですら出なかった0%という結果をあっさりと出す
四皇の次元の違いに心が折れ、
事実上同盟相手のキッドとキラーを売るような形でカイドウに傘下入りした。
とはいえ、内心後ろめたさが全く無かったわけでもないらしく、
ローとルフィの海賊同盟の関係が良好なのを見て、
羨ましがる発言をしつつ、自虐的に海賊同盟がカイドウを前に瓦解しないかを警告していた。
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本編ネタバレ |
上記のようにカイドウに屈している現状を良く思ってはいなかったものの、逆らったり獅子身中の虫となる度胸も無く、
金色神楽の日には、花の都でローを解放した張本人である X・ドレークを クイーンやフーズ・フーと共に追い詰めるが逃亡を許してしまい、
その末にかつての同盟者であったキラーと対峙する。
当初はキラーに追い詰められるものの、最後に残った人形がキッドとリンクしていると敢えてバラして攻撃を躊躇させるが、
キラーからはホーキンスの煽るような言動や窮地でもなお諦めないキラーに苛立つ態度から、内心日和ってカイドウ側に就いた選択を後悔して、
ホーキンスが「死ぬ」と予知した未来を生きて奮戦し続ける自分達を「負け犬」とみなして正当化しようとしているだけだと逆に挑発され、
後述の能力の弱点を突かれる形で左腕を切り落とされ腕に宿していた人形も失い、藁人形ズカードで応戦するも敢え無くキラーの攻撃で倒された。
ホーキンスが最後に引いたのは、自分と自分の所属する百獣海賊団の破綻を示唆するかのような「死神」と「塔」のカードであった。
隻腕となっただけでなくキラーに敗北するという失態を犯したことで、もはや百獣海賊団が勝とうが麦わら海賊団連合が勝とうが、
勝った側から粛清されることは確実になり、最悪の世代の海賊の中で最初の脱落者となった。
ホーキンスにカポネ・ベッジのようなハングリー精神や、一度は同盟を組んだキッド達に義理立てる任侠心でもあれば顛末は変わったかもしれないが、
安直な「勝ち馬に乗る」ことを選んでしまったばっかりに、
逆境でも活路を開くべく奮戦したルフィ一行やキラー達に全て引っくり返される風見鶏に相応しい皮肉な末路……というのが当初の読者の見解であった。
しかし、カイドウとルフィの決着後に遭遇した満身創痍のドレークに対して、
戦闘の直前に彼に語っていた「明日まで生きている確率が1%の男」が自分自身であったことを語り、
死を覚悟して抵抗を続けたキッド達を尻目に、怪物を目の前に死を悟り軍門に下った自分が、
後から彼らに勝利が見えていたとして今更尻尾を振るような真似はできなかったという本音を吐露している。
つまり、ホーキンスは戦う前から自分の運命を悟っていたのであり、
それでもなおカイドウ側から離反しなかったのも悪様な態度でキラーと戦ったのも、
ホーキンスなりの海賊としての矜持とキッド達へのけじめだった模様。
語り終わり意識を失ったホーキンスの瞳から零れていた涙はキッド達と異なり運命を覆せなかった事への無念か、
それとも彼らと共に戦うことを選択しなかった自分への後悔だったのか……?
余談だがドレークとの奇妙な関係は、彼の名前の由来でもあるフランシス・ドレークが、
ジョン・ホーキンスと戦友だったことの暗喩と思われる。
北の海出身で、新聞に連載されていた絵物語『海の戦士ソラ』の愛読者。 ジェルマ66にも詳しい。
なので、目の前で サンジがステルスブラックとして登場した際は普段のように冷静に相手を占うこともせず、
原作のステルスブラックのスペックとの一致に歓喜し ウッキウキでヒーローごっこで遊ぶような芝居がかったセリフで迎え撃った。
おかげでスピンオフの『ワンピースパーティ』では、北の海出身者で「ノース4」なる4人組を結成するという微笑ましい姿を見せている。
普段は物静かだけど『海の戦士ソラ』が絡むと突然はっちゃけるタイプ
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戦闘能力 |
超人系悪魔の実「ワラワラの実」の能力者。
体から藁を生み出し、全身を覆い藁人形のような形態に変身したり、
遠隔操作可能な 藁人形を生み出して攻撃することができる。
後者の「藁人形ズカード」という技はタロット占いで引いたカードに応じてオートで藁人形が行動する仕様で、
ホーキンスによれば敢えてそうした制約を課すことで、カードによっては己の限界を超える力を与えてくれるらしい。
しかし、この能力の最大の特徴は他人の分身である藁人形(ストローマン)を作って体に宿し、
自分が受けたダメージを肩代わりさせることができる能力である。
体に宿す藁人形が壊れたり奪われない限り、ホーキンスが受けた傷やダメージは藁人形が身代わりになり、
さらに藁人形が受けた傷と同様のダメージが 丑の刻参りのように人形の本体に押し付けられ、
人形のストックが切れない限りホーキンス本人はダメージを受けることはない。
藁人形の人形は即席で作れず事前の下準備が必要なようだが、条件さえ満たせば非常に厄介な能力であり、
敵対者の仲間の藁人形を身に宿すことをわざと教えて攻撃を躊躇させるなどの心理戦も可能。
一見対処不能のように見えるが、ホーキンスから人形を取り上げればダメージ転移は不可能になる。
また、ダメージの転移は転移先に肩代わりさせることができる身体があるという条件が前提であり、
左腕が無く義手をしていたキッドを肩代わり先にしていた際にキラーに左腕を切り落とされたときは、
そもそもダメージの肩代わり先が存在しないため、普通にホーキンスがダメージを受けてしまい、それが敗因となった。
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MUGENにおけるバジル・ホーキンス
Kaiser Leon氏の製作したキャラが公開中。
通常技は剣を用いた近接攻撃が基本だが、本体の
コマンド操作に連動して動く藁人形を短時間呼び出す技や、
ダメージを受け流して反撃する技もあるなど、トリッキーな
超必殺技が多め。
AIもデフォルトで搭載されている。
出場大会
最終更新:2024年09月17日 17:30