トラファルガー・ロー


「ゴチャゴチャ言ってねェで、黙っておれに従え…
 取るべきイスは…必ず奪う!!!」

漫画『ONE PIECE』の登場人物。
アニメの担当声優は 神谷浩史 氏。
神谷氏は記念すべき第1話ではモブの海賊を演じており、そこから王下七武海への成り上がりとも言えるキャスティングには大層喜んだらしい。
また、(大抵は別個に女性声優が担当する)過去編等での子供時の声も神谷氏が兼任しており、
これは神谷氏自身が原作で読んで「子供時代も演じたい」と強く希望したことによるという。
一応これに当たってオーディションは行われ無事合格して今に至るとの事だが、氏の思い入れが実感できるエピソードといえよう。

通称「死の外科医」
シャボンディ諸島編にて初登場したハートの海賊団船長。
相手の事を「○○屋」と呼ぶ癖がある(「麦わら屋」など、○○の中には相手の特徴や名前等が入る)。
海賊としては若手でありながら億越えの額を懸けられた「超新星」の一角であり、懸賞金は初登場時点で2億ベリー。
同章で主人公のモンキー・D・ルフィが天竜人を殴り飛ばして海軍大将の到来が確実になり、
他の超新星達が慌てて逃亡を選択したり、深刻度をよく分かっていないような反応をする中にあって、
ローとユースタス・キッドはたまたま同じ現場にいて海軍から共犯者扱いされるという危機的状況にもかかわらず、
それを自覚してなお余裕を崩さずにいたため、キッド共々超新星の中でも別格の存在として読者から見られていた。
その後は頂上戦争編の最終盤で戦場へと駆け付け、ルフィとジンベエの逃亡を手助けした。この時点では助ける義理は無かったが直感で動いたとの事。

作中で2年の経過後、新世界編ではパンクハザードの章で再登場。
王下七武海の一角となっていたが、政府に従うつもりは毛頭無く、
同章のボスであるシーザー・クラウンを捕らえて彼と繋がりのあるドンキホーテ・ドフラミンゴとカイドウを落とす算段であった。
そこで偶然パンクハザードを訪れた麦わら海賊団と利害の一致から海賊同盟を結ぶ。
紆余曲折を経て、自身はドフラミンゴに敗れたもののドン・キホーテファミリーの陥落に成功した。
このように、超新星の中でも最も麦わら一味と縁の深い海賊となっており、ドフラミンゴの討伐という最大の目標を果たした後もルフィ達との冒険を継続している。

基本的にクールな態度を崩さず、世間一般からは残虐な海賊として知られているが、
カタギには手を出さないどころか、自分達の巻き添えを喰らう事態にも難色を示すなど、超新星の中では穏健派な部類である。
ワノ国編でニコ・ロビンと共にカイドウが保管していた歴史の本文を発見した際は、共闘したとはいえ競い相手であるキッドに、
「抜け駆けはつまらねぇ」という理由で写しを譲渡するなど、義理にも厚い。
……そんな義理人情に篤い性格のため、初登場時に発したやたら震えたフォントの「ドレーク屋……!! お前… 何人殺した?」は、
読者から事あるごとにネタにされる黒歴史

むしろドフラミンゴとの一件で過去を清算してからは、
忍者などといった男の子のロマンが大好きな一面を見せたり、四皇との戦いの最中だというのにルフィ、キッドに対抗して、
変顔しながら攻撃をぎりぎりで躱すチキンレースに参加したりと、どんどん麦わらの一味に毒されている。
ちなみにおにぎりが好きでパンが嫌いらしい。和食派かな?でも梅干しは嫌い。割とめんどくさい


経歴

元々は北の海の白い町ことフレバンス王国の医者の家系の出身だったが、
「白鉛病」パンデミックが発生して自身も病に倒れ、伝染の拡大を恐れた政府によって白い町は住民ごと焼き尽くされ、
家族や友人知人全てと死別した過去を持つ*1

自暴自棄のまま残り少ない寿命で世界をめちゃくちゃにするために裏社会で大きな影響力を持っていたドフラミンゴの元を訪れ、
その資質を見込まれてファミリーに加えられるが、
「コラソン」の称号を持っていたドフラミンゴの弟ドンキホーテ・ロシナンテの手で強制的に一味を離脱させられる。
その後は白鉛病の治療を試みたロシナンテにより各地の病院に連れ回されるが、どの病院も「病気が伝染する」という理由でローを拒絶。
自暴自棄と人間不信をさらに深めていくが、その度に心無い医者に自分以上に怒り、
またローを救えない自分の無力さに憤り、その悲惨な境遇に我が事のように涙するロシナンテを徐々に慕うようになっていった。
そして、ロシナンテがドフラミンゴから横領したオペオペの実を食べさせられて自身の体を治療する方法を手に入れ、死の運命から逃れる術を得たが、
これによりロシナンテは海軍のスパイであることが露呈し、彼はドフラミンゴの手で処刑されてしまう。
しかし、ロシナンテが囮になったことに加えて、
たまたまその場に居合わせた後の超新星の1人であるX(ディエス)ドレークが海軍に保護されたのをドフラミンゴが「ローが海軍に保護された」と誤認し、
辛くもローはドフラミンゴの魔の手から逃れることに成功する。
以来、ローは大恩あるロシナンテの敵を討つべく、ドフラミンゴへの復讐の機会を窺っていた。

+ ネタバレ
実はローもルフィと同じく「Dの一族」の1人であり、
フルネームは「トラファルガー・D・ワーテル・ロー」。
ロシナンテが無理矢理ドフラミンゴの元からローを引き離した本当の理由はこの話を立ち聞きしたため。
元天竜人のロシナンテによれば、Dの一族は彼の故郷では「『神の天敵』と呼ばれている」らしく、
この事実を知ればドフラミンゴが確実にローを殺害しかねないためだったらしい。

+ 戦闘能力
超人系悪魔の実「オペオペの実」の能力者である「改造自在人間」。
自分の身体を起点に展開するドーム状のテリトリー「ROOM」内で、
物体・人体の移動、切断、接合、電撃など外科手術で必要なあらゆる行為を自在に行使できる。
この能力で切断された人物は、バラバラの実の能力者のように血を流さず生きたまま切断され、
これらの人体はローの裁量により自在に接合できる。
戦闘への活用はもちろん、患者のリスクを大幅に減らした状態で外科手術可能であり、
さらに人間の人格を「移植」して入れ替えたり、心臓マッサージも可能な電気ショックを攻撃に活用したりと、
能力の多様さは悪魔の実の中でも群を抜いている。
また、この能力の応用で他者の臓器のみ機能を保たせたまま取り出すこともでき、
劇中では心臓を引っこ抜いて持ち主を「逆らえば心臓つぶす」と脅迫する場面がある。
患者を出血させることなく、医療器具も麻酔も使用せずに手術可能なため、
直接メスで肝臓を切り刻んで蓄積された毒素を引っこ抜くという既存の医療技術では不可能な荒療治も可能であり、
この方法で自分の白鉛病を治療している。
ただし、これらの能力を十全に扱うには相応の医療技術と専門知識が必要であり、
その条件を満たしているローは難なく能力を使いこなしているが、素人がこの実を食しても使いこなせないと言及されており、
超人系悪魔の実の中でも非常に扱いの難しい部類とされている。
また、設置系結界であるROOMの中でしか能力を行使できないため必然的に一定の場所に留まって戦う事を余儀なくされる他、
他の悪魔の実にも言える事だが強力な武装色の覇気の使い手には能力が弾かれるらしい。
加えて、能力の発動には体力を消耗するため、短期間に能力を乱発すると能力者自身がバテる。
さらに、能力の対象は基本的に生物限定であり、能力の応用で海楼石を外すなどの単純な作業はできるが、
無機物や無生物に対しては干渉できないわけではないが大きな効果を及ぼさない。

覚醒すると上記の欠点が解消されて、固定だったROOMそのものの移動が可能になる他、無機物や無生物も改造可能になる。
武器にROOMの発展版である「KROOM」を纏わせて物理法則を無視して貫通可能したり(攻撃もすり抜けるためそれ自体には殺傷能力はない)、
その武器から殺傷能力の高い波動放ったり、貫通した武器のリーチを非常に長く伸ばすなどできる他、
「R・ROOM」で特定の対象を覆い、空気に干渉して特定の対象の放つ音だけ消す状態にする、
ロシナンテのナギナギの実の能力を再現したような「凪」などの用途が使用可能になる。
ただし、発動には平時とは比較にならないほどの体力を消耗するらしい。

劇中では明確に描写が無いが、優れた技術を持つオペオペの実の能力者であれば、
自身の命と引き換えに第三者に永遠の命を与える「不老手術」を行えるという逸話が言及されている。
このため、劇中では相場の50倍である50億ベリーもの高額で取引されおり、ドフラミンゴもこの能力者を欲してローを狙っていたのである。
なお、ロシナンテとの死別後に一時期交流のあったヴォルフという元海賊の老人がこの逸話を教えて忠告したことがあり、
ローもこの不老手術については把握している。
劇中の描写を見る限り、ただの御伽噺ではなくかなり確証の高い情報源があるようだが……?

この他、大太刀「鬼哭(きこく)」を武器にしている。


MUGENにおけるトラファルガー・ロー

ANHTHAI氏による、『JUS』風ドットを用いたMUGEN1.0以降専用のちびキャラが公開中。
主に斬撃による攻撃を行う他、オペオペの実で移動させた物体をぶつけたり、
仲間を移動させたという体でストライカーを召喚して攻撃させる。
通常技必殺技問わず攻撃範囲が広めで戦いやすい。
AIもデフォルトで搭載されている。
紹介動画(DLリンクあり)


「歯車を壊したぞ もう誰も引き返せねェ!!!」

出場大会



*1
本当は白鉛病は伝染病ではなく、現実世界でいう所の「公害病」にあたる。
フレバンスは「珀鉛」という鉱物採掘を一大産業としていたが、珀鉛に含まれる毒は人体に悪影響を及ぼす性質があり、
過度に掘り起こさなければこれといった害はなかったが、王族と世界政府は産業が始まる100年以上も前に国の地質調査でその事実を知りながらも、
珀鉛が生み出す巨万の富に目が眩み事実を隠蔽して採掘を続けていたため、国中の人が珀鉛中毒になったというのが真相。
よって感染云々は完全にデマなのだが、その事実も政府によって隠蔽された模様。

余談になるが、作者の出身地である熊本県もかつて水俣病という公害により大きな被害を受けている


最終更新:2024年06月11日 01:04