ガメロット


円谷プロの特撮作品『ウルトラマンレオ』に登場するロボット怪獣
元々は「乙女座の星の中で最も美しい」と言われていた星「サーリン星」の科学者ドドルが開発した警備用のロボットだったが、
他のロボット達と共に自我に目覚めて反乱を起こし、ドドルを除くサーリン星人を皆殺しにした上、
サーリン星を「乙女座の星の中で最も醜い星」と呼ばれるほどにまで荒廃させてしまった。

サーリン星の特殊合金でできた身体は頑強でありながら柔軟で、
両足には伸縮して強力な勢いを生むスプリングを備えており、これを使った大ジャンプからプレスやパンチに繋げる戦術を得意とする他、
ウルトラ兄弟の中で最も格闘戦に長けたレオの連続攻撃を受けても全く決定打を与えられない程の防御性を持つ。
また、パンチの一撃で大きくレオを吹き飛ばせるなど、パワーも高い。
最大の武器は胸の7つのランプから発射する赤い破壊光線「メタルレーザー」。
その他、胴体に四肢や頭を収納して飛行形態に変形でき、高速で飛行も可能。
この状態でも破壊光線は使用できるため戦闘に支障はない。
『ウルトラビッグファイト』によれば、唯一の弱点は「目」とのこと。
どうやらレーダーの役割を兼ねているため装甲で覆えず、ここだけ強度が低い模様。
また、ガメロットの身体と同じ金属による攻撃は通用している描写がある。

整備士として生かしておいたドドルが、彼に唯一味方した孫娘代わりのアンドロイド「カロリン」と共に地球に亡命したのを追い、
地球の日本に不時着したことを嗅ぎつけて自身も地球に飛来し、宇宙パトロール隊MACに二人の引き渡しを要求。
二人を引き渡せば地球に危害は加えないと宣告したが、
MACは密かにドドル達を逃がそうとし、それを悟ったのか攻撃を開始する。
序盤はレオの攻撃を全く受け付けず、パンチでダウンさせ、
足のスプリングが生む強力な圧力によるストンピング攻撃で追い詰めるが、
腰部にある機械部分に(ガメロットと同じ金属で作られたと思われる)カロリンの自爆攻撃を受けて弱体化。
これに激高したレオの猛攻に圧倒され左腕を引きちぎられてしまい、
恐れをなして飛び去ろうとしたが、レオにもぎ取られた左腕を投擲されて直撃し、
たまらず墜落したところで弱点である目にレオキックを受けて頭部ごと刎ねられ、
もがき苦しみながら転倒・爆散した。


なお、腰回りや足のスプリング等、デザインに似ている部分がある事から、
ファンの間では着ぐるみは後に同作品に登場したセブンガーに改造されたという説がある。
実際にセブンガーのデザイン画にはガメロットの改造で作るようにという旨の指示も書かれているのだが、
写真や映像で見比べてみると、体色や大雑把なシルエットが似ている程度であまり似てはいなかったりする。
そのため、実際には改造はされなかったか、スーツの基礎部分だけを流用したほぼ新造に近い作りだったのではないかとする異説もある。

デザインはキングジョーや後のロボット怪獣に比べると丸みを帯びたずんぐりむっくりという姿だが、
同時期のロボットには似たような特徴の「がんばれ!!ロボコン」のロボコンや、
マジンガーZ」のボスボロットもいるため一つの流行りだったのかもしれない。

ウルトラセブン』の第四惑星のロボット達や『ウルトラマン80』のファンタス星人
ウルトラマンゼロ外伝のビートスターや『ウルトラマンジード』劇場版のギルバリスとは共通点が多く、引き合いに出されることが多い。


MUGENにおけるガメロット

カーベィ氏の製作したキャラが公開中。
スプライトはサメ竹輪氏から提供された素材で作られている。
ジャンプや着地の際に足のスプリングを感じられる重量感や、
行動の際のSEも原作のものが使われており原作再現度は高い。

技は飛距離がある必殺技「のしかかり」に加えて、
原作で見せた頑強さを反映してか、当身技「カウンター」が搭載されておりインファイトに強い。
超必殺技はいずれも1ゲージ消費で、「連続パンチ」「とびかかりパンチ」に加えて、
飛行形態となるモードチェンジ技「変形」がある。
飛行形態は機動力が増す他、投げ無効だが、攻撃を受けた際に確率で形態が解除される。
なお、12Pだと常に飛行形態になる。
AIもデフォルトで搭載されている。
紹介動画

出場大会



最終更新:2025年02月11日 15:54